歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.08.26
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カテゴリ: 花・生物

♪ 十三年きせつを共に生き越しをあやめて朝の生ごみとせり




 決めていた葡萄の木の伐採を敢行。10年ほどの間、美味しいブドウを食べさせてくれたこの木を伐るのは忍びないが管理がいきとどかず、期待した成果も上がらなくなってしまった以上仕方がないと腹をくくってのこと。管理の拙さもあるが、異常気象の影響が大きいと思っている。 

 フィンランドでは木を伐る時、その木の周りを3回回ってその木を抱き、斧で2回叩く儀式をするという。アイヌ民族も木を伐る時には、木の霊に感謝と許しを請う儀式を行うという。特に巨木ともなればおのずと畏敬の念が湧いて、雑草を引っこ抜くように無碍に伐る気にはならないのも頷ける。


先ずは四方に伸びた枝の整理から始めた。

 巨木ではないにしてもわが家のデラウェアは、ただただ無言で美味しい食物を提供し続けてくれた。その価値と存在に対して愛着と感謝の気持ちが湧いてくる。伐るに当たって特別なことは何もしなかったが、枝を払っていって幹を伐っていき最後に根元をカットする時は、さすがに「ごめんなー」という気持ちだった。


ここ数年はどんどん広がっていく棚に困っていた。

 伐ってしまえば呆気ない。10数年間、芽吹きから収穫まで、季節の巡りを楽しませてくれた葡萄。存在した事さえ無となって、棚の骨組みだけが空疎に空を区切っているばかり。



 カーマで苗木を買った時の札がとってあった。それを見ると「2006年12月3日植付」とメモがしてある。12年半の間、玄関前の庭で時間を共有してきた生きもの(あえて生きものと呼ぶ)が居なくなるのは寂しい。

なきがらの一部


 すべてを取っ払った庭先は空を取り戻し、鉢植の植物たちも留置所から解放された囚人のようにまだ暑い夏の光を浴びている。庭が広くなった。
 鯉のぼりのポールに取りつけたFMアンテナが、ケーブルテレビとの契約で不要となり、壊れたままになっているのが目障りになった。

 ドウガネブイブイとその幼虫に悩まされることもなくなるし、秋の枯葉の掃除もしなくて済む。雨どいに溜まっているゴミの掃除も出来るようになる。この事で二階の屋根の庇の部分がかなり傷んできていることが分かり、新たな心配事が出てきた。









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最終更新日  2019.08.26 06:47:14
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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