世界を受け入れられない考えや気分は、
容易に自分を受け入れられないことに結びつきます。
特に若い子は、自分の容姿や体型が受け入れられません。
それが自己嫌悪に結びついてきますと、
原始的な神経システムの働きが、理性のタガをはずして
バクハツしてしまいます。
これが、摂食障害やうつ病などにつながり、
さらには、自殺に結びつきます。
最近、女房と夜、歩き始めたおかげで
寅さんの体重は、現在、82Kにまで減少!
3K減です。
青空学級の子どもたちに、何かにつけ、
おなかをポンポンたたかれ、タプタプ揺れる感触を楽しまれているので、
何とかしなければ、示しがつかないと思っております。
それより、健康問題です。
メタボの道、まっしぐらを軌道修正しなければなりません。
ところで、
美しい体型は、文化によって、 ずいぶん違うんですね。
テレビで見た方もいるでしょうが、
太っているのが美人の条件という国では、真剣に食べています。
スリムな人が美人で頭がいい、という思い込み文化は、
歴史的にみても、ごく最近の欧米文化の特異性であって、
後世の人は、この痩せた病人崇拝の時代を
笑うネタとして見ることでしょう。
問題は、自分がいかに魅力的に見えるかということは、
生存本能・生殖本能と結びついた
原始的な脳みその働きに直結してるもんですから、
この部分でSOSを感じると
理性をぶっ飛ばしてしまうことです。
度を超したダイエットに陥りやすいのは、このためです。
もともと自己嫌悪はすべて否定されるものではありません。
生存と生殖に不利益になる欠点を選別し、排除しようとすることですから。
しかし、理性のタガが外れると、自己憎悪に変わります。
原始的な脳みその特徴である、ステレオタイプ化がはじまり、
黒か白かでしか、世界を見られなくなります。
鼻の具合がちょっと上を向いているだけで、
「私はブスだ」と自分でレッテルを貼ってしまいます。
一事が万事だと思いこむのです。
欲求不満の怒りがすべて自分に向けられます。
自己嫌悪は、また、他者を攻撃する方向に向かうこともしばしばです。
これの治療には、いろいろあるでしょうが、
寅さんの関心から言うと、
行動の支配を、高等な神経システムに移す努力だと思います。
まずは、脳みその働きを理解した上で、
一事が万事だとレッテルを貼る習慣と戦うのです。
「自分はバカだ」
「数学はダメだ」
から逃れるには、意識的にヘリクツを言う習慣をつけることです。
違った見方や考えもあるだろう、と常に思いめぐらすことです。
この意味でも、日本の教育にヘリクツを認めない風潮があることを
嘆いています。
そして、それよりも大切なことは、
自分も含む世界を肯定的に受け入れることです。
自分に対して、許しと共感で接する習慣をつけることです。
そうすれば、他人にも許しと共感をもてるのです。
現代社会では、原始神経システムの役割である
罪悪感も、恥も、後悔も、怒りも必要ないのです。
緒絶川の生き物の研究発表 古一小4年生
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