思考や感情は、脳の機能に直接的な影響を及ぼすことは、
容易に想像できると思います。
精神科医で神経学者のダニエル・アーメン博士の
「魂のハードウェアを癒す」によりますと
否定的な思考や感情を浮かべているときと
感謝にまつわる思考や感情を浮かべているときとで、
脳の血流に明かな差異があるということです。
否定的な思考や感情を体験しているときの血流は、減少します。
とくに、小脳や左側頭皮質の活動が減少しているのだそうです。
統合的な動きをコントロールする小脳がほとんど機能しなくなると
調整がとれないために、肉体的な苦痛も生じるそうです。
情緒不安定になり、とくに理由がなくても、不安に駆られる可能性があるそうです。
思考は支離滅裂になり、記憶は混乱。
激憤、暗い思考、暴力的な行動に落ち込みやすくなる。
否定的な思考は、破壊的な行動をもたらす感情を引き起こすのです。
アーメン博士によると
「どんなに努力しても三振が続く野球選手のようなものだ」そうです。
思い当たる子がいっぱいいますね。
その子の脳は、機能不全に陥っているのです。
一方、感謝を感じ、考えているときの脳の血流は、全般的な増加です。
特に、さっきの箇所、小脳と左側頭葉に血流が増加します。
また、帯状回と左大脳基底核という、ギアを切り替え、
適応を司る部分に、血流が増えていることも。
つまり、感謝の念をもつと、
脳の機能全般が活性化し、
特に、適応能力が高まり、共同作業がうまくいき、
やる気がアップし、思考は明晰になり、焦点がはっきりし、
アイデアがどんどん湧いてきます。
また、記憶力のバッチリ。体調も万全。
というわけです。
当たり前と言えば、当たり前ですね。
寅さん自身のことを思い起こしても、
昔、コンサルタントの先生に、大変なご恩を受け、
大感謝の念で、東京から帰ってきてから、
「あなたは、変わった」と女房に言われました。
子どもたちに、「もっと勉強しろ!」 と叱るよりも
もっともっと、効果的な方法は、すぐに思い浮かびますね。
そうです。感謝の念に包ませるのです。
もちろん、「感謝しろ」と説教するのは、アホというもんです。
思わず感謝してしまうことを、してあげるのです。
ここに、無条件の愛の意味がありますね。
条件付きなら、感謝しません。
無条件だからこそ、心を揺さぶるのです。
授業を考えてみましょう。
先生がここまで、私たちのためにしてくれる、という感動・感謝を
目指さなくては、意味がないと思います。
常識的な範囲では、エネルギーの無駄です。
すべての授業に力を入れるのは不可能です。
ほんの、時たまでいいです。(できれば、いっぱい)
ええ?そこまで!! と思ってしまう、授業準備をして臨みたいものです。
一時間の感動・感謝は、一学期はもちます。
いや、私の経験では、一年間どころか、一生継続します。
賞味期限はありません。
トータルに考えたら、エネルギーを小出しにするよりも
圧倒的な物量を一箇所に詰め込んだ方が、何倍も効果があるということです。
教えるテクニックも大切ですが、
それ以上に、先生の投入エネルギーそのものに、
子どもは感動し、それが、学習効果に反映されることは
間違いのない法則だと思われるのですが、いかがでしょう。
その意味で、私は、科学教室のとき、
準備不足を認識しながらも、本番直前には、
ここで命が尽きても本望だというくらいエネルギーを出し尽くそうと
思ってやっています。
ですから、終わった後は、ヘロヘロこんにゃく状態です。
聞くところによると、歌手のコンサートでも同様だとのこと。
感動するコンサートは、命を出し尽くすんですね。
もちろん、技術を磨くことは、絶対に大切ですよ。
研究あってのモノダネです。
寅さんのアタマの整理の場です。
昨夜の 弓歯科医師の講演会、とってもうれしく、ありがたいことが
いっぱいありました。
あとで、まとめます。ありがとうございます。
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