今日、保育士に採用されることになった娘を連れて
シュタイナー教育の伝道者であり、
小学校の非常勤講師の福島玲子先生の講演会に参加させてもらいました。
大崎市の敷玉地区に新しくできた、
ほなみの杜保育園の保護者会での一コマです。
そこの保母さん方とは、寅さんは、ご縁が深く、
今回も、福島先生をご紹介するご縁を得ました。
先生の話をお聴きするたびに、
寅さんは、心身ともにリフレッシュをするので
まるで「おっかけ」をしているようなものです。
今回は、娘にも聴かせられたことは、感無量です。
いつもながら、感じるのは、
福島先生が、マイクを使わないで話されること。
そして、原稿ももたず、まるで一流の役者が一人芝居をしているように
身体全体を使って、流れるようにすすんでいきます。
こういう先生に、物語をされたら、子どもたちは、イチコロだろうなあ。
(言葉がおかしい。「とってもいい影響をうけるだろうなあ」)
(イチコロなのは、寅さんでした)
シュタイナー教育では、物語をとっても大事にしています。
特に、神話の世界みたいなもの。ファンタジーですね。
また、シュタイナー教育では、教師の権威を大事にします。
だから、先生が、原稿や本を参考にしながら話すのも、避けるべきもののようです。
また、今回のテーマも、偶然の出来事のウラの必然というか、
深い意味を味わうというものでした。
こういうファンタジーのような教育と
寅さんの言う、ガサツな科学教育とどう結びつくんだ?って
お思いかもしれません。
私もわかりません。
でも、強く惹かれます。
きっと、想像力を大事にしているところじゃないかなあ。
これは、「森の声さん」のお話の太い柱でもありますが、
子どもは、物語として世界を理解するのです。
(本当は、大人もね)
つまり、意味のつながりです。
実は、これが生きる力を生むのです。
生きる力の源なのです。
科学も実は、物語です。
どういう解釈をつけるか、想像力の勝負なのです。
算数も理科も、想像力(別名 思考力、また、さらに視考力)の
世界なんです。
だから、想像力の無い人は、科学者にはなれません。
たとえば、量子力学において
色々な解釈が立てられています。
コペンハーゲン解釈、パイロット解釈、多世界解釈 など
注目して欲しいのは、
すべて「 ○○解釈 」であることです。
「コペンハーゲン 理論 」「パイロット 理論 」ではなく、
「コペンハーゲン 解釈 」「パイロット 解釈 」と呼ばれていることです。
なぜ、これらは「理論」ではなく、「解釈」と呼ばれているのでしょう?
古い時代における科学観では、
ある「現象」に対して、それを説明できる「正しい理論」というのは
「ひとつだけである」と考えられてきました。
ところが、現代の科学は、
ある現象の説明として、ツジツマの合う理論はひとつだけではないことを
いっぱい知って、納得してしまったのです。
たとえば、コペンハーゲン解釈、多世界解釈、パイロット解釈。
どれもすべて、ツジツマは合っているんです。
なぜか?
ツジツマが合うように考え出された仮説(物語)なのだから、
ツジツマがあうのは当然でなのです。
結局、理論としてツジツマが合っているかどうかは
正しいかどうかの基準にならないし、
どんなに議論を重ねたって無駄なんです。
だいたい、観測して確かめられないんですから。
どんなに実験をやっても無駄なんです。
だとしたら、極端な話、
小人さんが、電子を動かしていて、
あんなふうに干渉縞を作ってるでもOKなのです。
ツジツマが合っていれば。
小人さんは、残念ながら、観測できない、と言えばいいのです。
実際、こんなことだって、
決して「ありえないとは言い切れない」のです。
もし、あなたが想像豊かなら、
いくらでもツジツマの合った新しい「 解釈(物語) 」を
作り出すことができるです。
何て楽しいところでしょう。科学って。
蛇足ですが、
科学は、世界について、
ホントウのことを知ることはできないのです。
(ということが証明されてしまってるんです。)
科学は、「より便利なものを」という基準でしか
理論や解釈を選ぶしかないのです。
話が、すっかり飛んでしまいましたが、
福島先生、そして、保育園の職員の皆さま、ありがとうございました。PR
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