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2009.04.19
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カテゴリ: 銭湯探険

このところ、毎度土曜日遠くの歯医者まで治療に通っている。

 食いしんぼ坊の私が歯を大切にしてこなかった償いなのだが・・・

   それにしても予約がいつも中途半端な午後になる。

   昨日も治療が終わったのが2時50分。微妙な時間である。

   そうだ。相棒に電話をしよう。中学時代からの付き合いだから以心伝心。

   痛い歯を我慢しながら携帯を取り出す。

   「ああ、もしもし三丘だけれど、元気? 今何しているの? 」

   「ああ、ちょっとパソコンで作業」

   「あのさぁ、ちょっとあんまりに天気がいいんだけど、気分転換しない?」

   「ええ、何するの?」

   「銭湯・・・」

   「あははは・・時間は?」

   「今から40分後に豪徳寺」

   「よし分かった。じゃあ、世田谷線の山下の駅でね」

   お互いに早い。学生時代からうん十年の付き合いだから。

   ただ相棒はすごい奴である。ご夫婦ともに大学教授。

   学生から信頼の厚い先生である。

   鷺沼から急行に飛び乗り、三軒茶屋へ。

   そこから世田谷線へ。

   この電車は私の最も好きな電車である。

   子供の頃、渋谷から丸っこい一両編成の緑の玉電に乗るのは

   旅行に出かけるみたいでわくわくした。

   いまでもあたりの風景や生活観がにじみでている。

   そしてスピードが人間の目に優しい。江ノ電も同じである。

   相棒と山下の駅で会う。じゃあ、鶴の湯に行こうと相棒が印を つけた

   地図のコピーを示してくれる。ナビはすべて相棒に任せる。 

   商店街を抜けて住宅街に。

   途中、豪徳寺に寄る。ここはあまり知られていないが、安政の大獄の

   井伊直弼の菩提樹である。だから井伊家代々の彦根藩城主の墓がある。

   ここの寺は好きな一つである。こんもりした緑が心を和ませる。

   なんと、紅白、ピンクの大輪の牡丹が満開であった。

   ここの牡丹は一見の価値がありますぞ。写真機を持ってくればよかった。

   お風呂は鶴の湯。

   この名前は多い。前に紹介した映画「送り人」のロケに使われた

   鶴の湯は世田谷線の松蔭神社にある。お隣の渋谷区にも鶴の湯がある。

   豪徳寺の鶴の湯もこじんまりしているが、オーソドックスなレトロ銭湯だ。

   破風作りに、木の高い格子天井。壁一杯のペンキ絵。

   ただここのは、富士山でなく、陸中海岸。

   うーん、暑くも寒くもなく、いい湯だ。

  みつおか印認定の一つ星湯の上質湯に認定しよう。

  湯上り気分で、ちょっとお散歩。ぶらぶら松蔭神社商店街へ。

  そしてここはいい喫茶店が多いのだ。

  カフェで、一杯。そしてケーキと洒落込もう。

  ああ、湯上りの一杯は最高である。ダージリンの最高の香り・・・ 






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Last updated  2009.04.19 19:27:24
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