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2009.04.22
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カテゴリ: ぶらり旅

すべての趣味や職業で男女平等が進んでいる

 これは非常に望ましいことである。

  だがである。それぞれの特性があるのでちょっとさびしい気もする。

  例えば看護婦さん。やはり病気のときは白衣の天使の笑顔がみたい。

  相撲協議会も女性が入る時代である。

  英国ジェントルマンズクラブも女性の入会を認めた。

  そんな中、男だけに許された趣味がある。

何を隠そう「野宿」である。 

北海道菅野のいで湯052_edited5露天.jpg

           南大雪山系の野天風呂に一人浸かる著者   

       

  野宿と言っても誤解しないでもらいたい。

   新宿あたりでたむろしているのとは違う。

   れっきとしたアウトドア野宿である。

   これはまず国土地理院の二万五千分の一地図の購入から入る。

   野宿できると踏んだ地域の地図を買う。

   これが難しい。

   まずは水源の確保。上流に人家らしきものがないところ。

   車道が通ってないところ。平地が確保できるところ。

   要は寝る場所を地図の上で探すのである。

   文明の利器はなるべく持ち込まない。

   寝袋、懐中電灯、コッヘル、ステンレスコップ、携帯のこぎり、鉈、酒、食料。

   これだけである。バナーも、ランタンも持込禁止。

   まずは駅周辺で食料をゲット。

   例えば奥多摩の駅からただひたすら歩く。 

   上り詰めて人里離れた川のほとりを探す。

CIMG2953.JPG

   まずやることは水源の確保。飲める水か確認。

   次は寝床の確保。これが結構時間がかかる。

   まずは熊笹を大量に刈る。これは重要だ。次に平地を探す。

   これでふかふかのベッドメーキングをする。

   この出来不出来で寝心地が決まる。

   次にかまどの設定。小川から石をせっせと運ぶ。

   蒔きの確保。ここで携帯ノコギリが威力を発揮する。

   枯れ木を切って、薪を作るのだ。

   これをちゃんとやらないと夜恐ろしいことになるのだ。

   何しろ夜は真っ黒。星の光と焚き火だけだ。

   それに野犬や熊も怖い。そのときの守ってくれるのが炎の火。

   ここまでくるとあとはやることがない。

   時間がゆっくり流れる。

   焚き火の火をみながら酒をかっ食らう。

   それぞれの昔話を自慢しあう。馬鹿話にふける。

   これから男の料理である。

   椎名誠伝授の永遠の鍋にしよう。

   ニンニクと丸鳥を鍋にぶっこんでただぐつぐつ煮る。調味料は塩、ポン酢。

   4,5時間グツグツ煮込むといい匂いがしてくる。

   キャベツを手でちぎってぶっこむ。

   これを肴に、芋焼酎を飲む。

   あたりは薄暗い。薪をくべる。

   鶏肉がとろけるように柔らかい。ポン酢をたらしいて食べる。

   またキャベツをぶっこむ。

   お次は麺をぶっこむ。

   自然塩で味付けする。最高の鳥そばができる。

   野菜でも豆腐、油揚げでもでも、何でも食材をスープにぶっこむ。

   こうして鍋は形を変えて永遠に続くのである。

   そろそろ9時。あたりは真っ暗。

   この辺から、バーボンに変える。

   ステンレスコップからちびちび飲む。

   森をみると、時々けだものの目が光る。野獣の雄叫び。

   おお怖わ、薪をくべ火を大きくする。

   適当に寝袋にもぐる。

   だらだら話しながらウトウト。

   夜風に吹かれて目が覚める。

   目を開けるとなんとそこは満点の星空。

   一瞬、夢かと見間違う。

   そうか、今宵は男に残された最後の砦、野宿をしているのであった。

   どうですか?  男性諸氏よ。 草食から肉食へ。

   女人禁制の野宿をしてみませんか・・・・・ 






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Last updated  2009.04.22 06:28:39
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