平成26年2月11日(火)
午前5時起床。明けやらぬ外は大風でした。外気温-1℃。今年一番の寒さでした。終日曇天、北西が吹き荒れました。終日、家の中で過ごしました。走りませんでした。
バッハを聴いたり本を読んだり。
先日、nkucchanが「芥川賞全集を全部読んだのか」というコメントを寄せてくれました。読んだ雑誌にタイムリーの記事があったのでそのことを。文藝春秋3月号は第150回芥川賞の受賞作を掲載しています。関連し「私が感動した芥川賞ベスト3」というタイトルの特集がありました。作家や評論家など有名な人15人が、それぞれ3冊挙げています。合計45冊。このうち昭和の時代が37冊、平成に入ってからの受賞作は8作でした。平成の作品は2割以下です。ちなみに昭和63年がちょうど.第100回です。今回が150回ですから、平成の作品は1/3あります。今回の特集、各界が著名人の好みは、どうも昭和の方に分があるようです。中でも「暢氣眼鏡」尾崎一雄(昭和12年上半期)、「太陽の季節」石原慎太郎(昭和30年下半期)、「忍ぶ川」三浦哲郎(昭和35年下半期)、「されどわれらが日々-」柴田翔(昭和39年上半期)の4作は、3人が挙げました。何れも名作中の名作です。次いで2人の支持を受けたのは「驟雨」吉行淳之介(昭和29年上半期)、「普賢」石川淳(昭和11年下半期)の2作。このアンケートだけでどうのこうのはありませんが、総じて戦前と戦後、東京オリンピックまでに生まれた作品のほうが、感動を呼ぶようです。余談ですが、拙宅の全集には第100回、南木佳士「ダイヤモンドダスト」と李良枝「由煕」(昭和63年下半期)までのものが納められています。一昨年の秋、東京・新橋の古本市で買いたたきました。全14巻箱付で2千円しなかったです。えっ、読んでませんよ、全部なんて。時々、暇つぶしに開いてはいますけれど。読み切りですから、閑ありの際にもってこいなんです。コーヒーとケーキがあれば言うことなしです。
今日聴いた音楽、チャイコのピアコン1番、ベルマン、カラヤン、ベルリンフィルで。次いでリストのピアコン1番、ベルマン、ジュリーニ、ウィーン響。このチャイコもよいですが、カラヤン、ウィーン響のベルマンのほうがもっと凄い。
今日の一句
妻が手を熾火にかざし餅を焼く
トラが背はアンモナイトに丸くなり北西を梅枝の切る音寂し
椎茸の天麩羅美味し松司
今日の写真はその全集です。この第1作は石川達三「蒼茫」(昭和10年上半期)です。
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