さて、木曜日ともなると、書くことに窮してきます。手に取った本をしてのあれこれを。 常盤新平「コラムで読むアメリカ」旺文社文庫。図書館で借りた本が底を突いたので、随分前、ブックオフで購入の100円本。作者が50年近く前のアメリカを旅行した折の雑文(エッセイなのですが、本人の後書きに雑文とありますから)を纏めて掲載してあります。「Ⅳ 70年代に何が起こったか」の項に「十代の百科事典」という小見出しがあり、その文中に懐かしい辞典の名前を見つけました。ランダム・ハウス英語辞典(Random House Dictionary of the English Language)です。ランダムハウスはアメリカの大手出版社です。私、その名を聞いたことがあります。大学の教養時代、英語教師がこれから英語を学ぼうとする者はこれくらいの辞典を1冊持つべきだと力説、ランダムハウス英和大辞典を紹介したのです。先の英語辞典の日本語訳です。クラ館(クラーク会館の略)の大学生協にありました。A4の2分冊。厚さは併せて15cmほどあったでしょうか。価格は20ラーほどだったかと。結局、買わず終い。欲しかったのですが1万円を超す買い物は学生に重荷。仮に購入しても、猫に小判豚に真珠。枕か、漬物の重石にしかならなかったはず。今思えば、買わなくてよかった。ちなみに今、ヤフオクを覗いたら1.5ラーほどの値段でした。だらだら書きました。戻ります。常盤新平の述によると、そのランダムハウス社が百科事典を出したとのこと。重さ5Kg、2,856頁、300万語、図版13,800。ブリタニカのそれは有名ですが、これは知りませんでした。英和辞典よりこちらの方に惹かれます。手に取ってみたいです。