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終日晴れ。乾いた心地よい風が吹いた。午前3時起床。知り合いのHさんに借りた東野圭吾『容疑者Xの献身』文藝春秋1,600円を読む。直木賞本。殺人を隠すための殺人。推理、ミステリーとしては上出来の部類。しかし、直木賞ってこのジャンルのものかなぁ。もはや純文学と大衆小説というくくりで2つの賞(もう一つは芥川)を区別することが出来ない。この傾向は『ゲルマニウムの夜』辺りからかなぁ。Yさん、梅とりに来宅。大きなスイカと冷酒、白ワインを土産に戴いた。丁度自宅にいた妻が手伝う。ダンボール大盛り2杯。もっと持って帰ればよかったのに。夕陽の美しい日。真っ赤な太陽が西に沈んだ。須留木辺りからの眺めは実にいい。プール、1,600m。隣に住む棟梁へ芋焼酎の銘柄物を瓶半分あげたら、大根と乾物をくれた。彼は蚊取り線香を腰に下げていた。もうその季節。週末の大会に供え、スタミナをつけさせようということで、息子へ焼き肉を馳走。肉は各種用意するも、安価なものばかり。妻曰く「焼き肉は自宅に限る」。久しぶりに赤ワインを開けた。cuvee de michard、アペラシオンではなく、テーブル物だが結構いける。結局一人で1本空けてしまった。トラの足は快方へ。昨日、動物病院を受診。縄張り争いに絡む怪我とのこと。もう屋外に出さないようにするしかない。屋内トイレの躾けも何とかなりそうなので、先ずは祝着。漱石『坑夫』を手に取る。
2006年05月30日
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午前5時起床。終日晴れ、涼しい一日。朝一でチョコムースとランブルのコーヒー。マンデリンの香りがいい。6時過ぎ、堆肥を軽トラに積む。カブトムシの幼虫がサナギになっていた。角が出て、もう成虫の形そのまま。色も白から茶色に変わりつつある。数が多く、フォークで突き通してしまう。まだ幼虫のものもいて、それらは破れると白い液体を出した。気持ちのいいものではない。梅が収穫期を迎えた。昨日、採りに来ませんかとYさんへTELしたが、今日は来なかった。堆肥積みの後、1キロあまりの大梅をむしり、所望のOさんへ。夜、ベームのアルバムを録音。魔笛序曲、ブル8、オックスフォードの組み合わせ。魔笛はベルリンフィル、その他はウィーンフィル、これらは学生時代の定番だった。ベームのブル4がグラモフォンから発売された時、そのレコードを買えず終いだったが、これは今も心残り。人差し指を唇に当てた彼の姿が印象的なジャケットだった。以前、オーディオの師匠O氏宅でこれを見つけ、ヤフオクで入手するも、当時の印象は薄れ、まだ1度も針を落としていない。とまあ、こんなことを考えていたら、クレモナという名曲喫茶のことを思い出した。ホルンを吹く同級生のYに教えてもらい、繁く通った。アルティックのスピーカーを置いていて、プレイヤールームがあり、レコードの管理は素晴らしかった。大学オケのメンバーでF女子大とおぼしき綺麗なお姉さん達がアルバイトをしていて、レコードをかけたりコーヒーを出してくれたり。私は、その時貧乏学生、いがぐり頭に半纏、長靴姿。楽しい会話を交わす先輩学生達がたむろする奥の方へは近寄れず、入り口の方に座り、出てきたコーヒーをスプーンで啜るのが関の山。それでも吹雪いた日の夕方などは人足が途絶え、専用のコンサートホールのよう。そんなときは、私のことを覚えたマスターが声を掛けてくれた。思いついて、クレモナを検索したら、次のページを見つけた。過去のことが甦り、暫し無言。思い出は切ないものだ。http://f42.aaa.livedoor.jp/~sirius/ongaku.htm夏目の全集に取りかかる。本日、プール休み。
2006年05月29日
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午前5時起床、時折太陽が顔を出すものの、終日曇り。午前に雷鳴有り。朝のうち、妻の実家へ行き、庭の芝を刈る。とって返し、拙宅梅林の草刈り。11時にシャワー、ビールを飲んで午睡。ダービーをはずし、目黒記念で元。妻、いそよしで懇親会。軽トラで送る。ヤフオクで手に入れた漱石全集が届いた。岩波書店、全18巻。昭和50年2刷のもの。平成3年に同社から全29巻が刊行されたが、内容は書簡などを除き、変わらない。何せ3千円余りの価格が魅力。本の程度も好い。晒紙で包まれている。この荷は、日中在宅の父の家に届けるよう手配しておいた。夕方訪うと、既に母が開け、その場で手に取り、読みふけっていた。面白いという。全てを父の書架へ置くことにした。遅ればせの母の日になる。私も1冊、『二百十日』。何ともいえぬ趣き有り。今年の梅雨は、漱石に付き合ってもらおう。夜、Yさんへ、梅とりにきませんかとTEL。大梅はもう取り頃だ。昨夜、Aさんは夫婦で「海猿2」、Sさんは「ダヴィンチコード」吹き替え版をそれぞれ見たと話していた。人それぞれ。
2006年05月28日
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午前5時起床。庄司紗矢香のチャイコ、バイオリンコンチェルト。これはミュンフン、フランス国立放送フィル。この組み合わせがいい。続いてメジューエワのバッハ。半音階的幻想とフーガBWV903は難解。メジューエワは今年32歳、モスクワから300キロ東の街、ロシア第4の都市ゴーリキー生まれ。ニジニ・ノヴゴロドの旧名。ゴーリキーといえば作家、『どん底』。さて、メジューエワの触れ込みは21世紀を担う天才ピアニスト。写真を見ると、小柄で線の細い顔、金髪を後ろにまとめている。眼は涼しさとは異なり、動物的な、猫を思わせる輝きがある。小悪魔的というと語弊があるが、憑きものが憑いているような、それでいて透明感を感じさせる眼。演奏会になると、どんな形相になるのか興味深い。903を聴いて、想像が膨らむ。終日雨、九州南部は入梅。息子を高校へ送る。検診。朝食抜き。血圧正常値に戻り、脂肪肝も解消。水泳のおかげか。眼圧、眼底検査もした。それぞれ緑内障、白内障に関わるもの。バリウムを飲み、内臓エコー。2時間半ほどかかったか。検査の合間、窓外を眺めると、強い吹き降り。病院の横に神社の森があり、この緑が雨飛沫に煙っていた。私の町で一番大きいこの病院は、いくつもの棟に別れていて、建物と建物の間の小さな庭に、緑がよく手入れされている。この雨にしっとり濡れて、とても落ち着いた雰囲気を醸している。その部分だけを切り取って、ソファーを置いたら、名曲喫茶になりそう。バッハの無伴奏チェロが流れてくるような気がした。この病院はまた、至る所に画が飾られ、しかもレベルが高い。印象派のもが主体。各フロアをぐるり一回りすると、小さな美術館を遙かに凌ぐと思われる。このコレクションについて、以前、この町にいた、一橋で西洋美術を専攻したという毎日新聞F記者は、かなりの入れ込みようで、病院所蔵のものを受託できる美術館があれば、この町の文化度が増すのにと、嘆いていたことを思い出した。さらに、院内には多くの書籍が置かれ、患者見舞客はこれを自由に手に取ることができる。看護師の話によると、本や絵を見るためにだけ訪ねる者も、歓迎されているという。文学全集、新書、選書、美術全集。趣味の良さを感じさせる。量も小さな図書館に比するだけのものがある。週末、ここで過ごすのも悪くない。特に検査棟は、土日になると人が絶え、静かなことこのうえ無しだろう。椅子も、待合室とは雲泥の差、寛げるソファー。雨の日、雑多な図書館よりも私はこちらを選びたい。夕方プール、1,500mタイムトライアル、26分5秒。新記録。帰って祝いのビールを開け、西の関の燗を付けた。
2006年05月26日
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午前5時起床、晴れ。涼しい一日。プール、1,000mで切り上げ、早々に帰宅。夕食はホルモン焼き。ビールを飲みたいが、午後7時半から息子の通う高校のPTA。研修部、保護者のキャンパス体験について協議。地元の大分大やAPUが候補に上るが、一方で総合大学の方がいいという意見も出た。他意が無いのなら、私もカレッジよりはユニバーシティ。道中所要時間を考慮しても九大、熊大、福大が適当か。子どもがどこに進学するのかは別にして、大学を経験していない保護者なら、動機付けにはなおのこと、広いキャンパスを持つマンモス校がいいと思う。本日、ノンアルコール。明日は健康診断。スローなヴォーカル、DIANA KRALLを聞きながら、部屋に入ってくる夜気に身を任せる。JIMMY SCOTT(pf)もいい。Stardigioのプログラムがきた。来月分。以降毎月送付有り。楽しみが増えた。息子の文庫本に加え、一緒に注文していた『全国文学館ガイド』も届く。勿論、国木田独歩館も掲載されていた。
2006年05月25日
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午前5時起床。晴れ、終日、涼しい天気。空気が乾いていた。所用でホテル金水苑へ。着いた時は、丁度、ロータリークラブの定例昼食会が終了した時間だった。顔見知りの人たちが三々五々出てくるのに会釈をする。昼食会の会場前には、クラブの名札入れ。これを見て、ロータリーの会合とわかったのだが、それはこげ茶色に塗られ会のロゴが入ったボードに、小さなカップを斜め半分に切ったような形のものを50ばかり釘付けにし、各自、その中へ、丸いロータリーマークの名入り首掛けを入れるようになっている。初めて見た。「この名札掛けは特別なものですよ」という雰囲気があり、会員の自覚を促すにはいいグッズ。よく考えられている。閑話休題、3時から某総会、役員改選。その後、懇親会。県議や自治会幹部、県や市の幹部など、来賓が上座に座り、120人あまりの人数。食事は和洋折衷オードブル。エビ、マダイの握り、レタス巻き、チキンソテー、スモークサーモン、牛のタタキ、緋扇貝のクリーム焼き、牛ミンチのオニオン風ソース焼き、デザートはメロン、オレンジ、西瓜、パイナップル、ババロア。会費3,000円。満腹。軽トラで乗りつけたため、ノンアルコール。杯を断るのに腐心。宴会は1時間半で終了し、帰りにFを新町へ送る。遅くなってプール。飽満感有り、調子出ず。同じ村、谷向こうの女性、かなり太めのYさんに声を掛けられた。毎日、水中歩行をしているという。午後9時前、プールを出たら、肌寒いくらいの涼風。親方へTELしたら、古い友人Kさんと遅い夕食をとりに出かけるとのこと。電話を替わってもらい旧交。読売編集委員橋本五郎氏が、亀井勝一郎の『大和古寺風物誌』のことを書いている。本の内容もさることながら、左翼だった亀井が古典にのめり込んで(本当は居場所を見つけることが必要だったのかもしれないが)書いた本に、橋本氏が悟りじみたものを感じるとは、何とも昨今の読売紙面の変わり様を見るようで、興味深い。仏教の修行僧が一つの修行場から次の修行場へと旅して歩くのは、ごく普通のことである。それを「遍参」という。(角田某)本日ノンアルコール。
2006年05月24日
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晴れのち曇り、夜になって雨。天気予報は日照時間不足を訴えている。農作物の生育に影響が出る恐れ。午前5時起床。コーヒーブレイク。プール、休み。献血、ランブルでマンデリンとブレンドを100gずつ。夜、思い立ち、録音したCDRの整理をはじめた。一枚一枚、データをエクセルに入力。いいライブラリになる。1枚100円ほどのCDRが、全て至宝の録音。ランドフスカのゴールドベルグ、バルビローリのブラ4、マタチッチのブラ1。どれもタイトルを見るだけでうっとりとなる。整理しながら考えた。私はこれらを全て聴くことができるのだろうか。早くオーディオルームを兼ねた喫茶店を建て、四六時中音楽三昧をしないと、生きているうちに全てを聴くこと能わずになりそう。しかし、これがまた快感。5月8日の読売、編集手帳に東条英機のことば「いくさというものは、山の上から大石を転がすようなものだ」、最初のうちなら数人の力でとめることもできたが、転がり出すと大人数でもとめられない。「結局谷底まで行かねば、結末はつかない」と続けたという。手帳氏は東条の本音だとする。このことを冒頭に書いて、氏は東京裁判の28人に戦争責任を押しつけるのは如何なものかとペンを進める。しかり。ただ、日本には最終責任ということばもある。宮尾登美子『錦』中央公論へ連載映画「僕の大事なコレクション」
2006年05月22日
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終日、晴れたり曇ったり。布団を干すが、日差し弱く、妻は不満顔。午前5時起床、オークスの検討。早めに朝食を取り、軽トラへ積んであった薪を降ろす。その後、休耕田の草刈り。作業効率を上げるため、今回もYさんのモアを借りる。ガソリンスタンドでガソリン4リットルを買い、満タンにする。昨年は空気ポンプを持たなかったので、油をタンクへ移すのに困ったが、今回はその轍を踏まない。この自走式草刈り機は、母方の伯父がYさんとお金を出し合って購入したもの。作業は、このところの雨で田の半分ほどがぬかるんでいて、難儀。アマガエルが飛び跳ねる。刈った後にカラスがやってきて、虫をついばみながら闊歩する。モアを作業倉庫に返したら、丁度Yさんがいた。腰掛けて世間話。隣の牧草が乾かない話、親方がやって来た話、私の仕事に関連する話、様々な人間がいて何を考えているのかわからない話、楽あれば苦ありそのまた反対の話、人の仕事は端から見てもわからないという話、人生は楽しいことと苦しいことの繰り返しの話、草刈り機やチェーンソーがストレスの解消になること、等々。なかなか沖を漕ぐ。田の向こう側の藪で採ったと言い、ゴサンチクをくれた。妻が喜ぶ。昼食の後、FMを聞きながら午睡。春風の吹く部屋に伏せ、千住真理子の話。デュランティ-を手に入れた経緯。その後、戸田弥生、東京フィルでシベリウスのコンチェルト。名演。うつらうつらは至福の時。遠くに息子の悲鳴、妻に散髪されていて、ぶつぶつ文句を言っているようだ。馬は不如意。午後4時プールに出かける。1,500m。進みが悪い。夕食は妻が刺身を買ってきた。鷹来屋の辛口を開ける。食事中、薪ストーブを見せて欲しい、今から訪ねてよいか、とのTELあり。山向こうのI氏から。夕食中、且つ妻風邪気味につき断る。日曜日の団らん、この時間は堪えて欲しい。相手にも都合があるのだろうが。前もっての話なら何とかなるのだが。
2006年05月21日
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白む前に強い雨が降ったが、日中はよく晴れた。午前5時起床。朝食を挟み、10時頃まで昭和文学全集。その後、地下足袋を履いて、葦高へ西瓜の敷き草刈り。松山の休耕田にいい茅があった。危うく、マムシを踏みそうになり、草刈り機の刃で潰した。帰り際に見たら、なお鎌首をもたげていた。2台目は、農協の、今はもう廃屋となった豚舎の取り付け道路脇を刈る。父の西瓜畑に軽トラ2杯分を降ろす。昼をした後、親方の家の裏山へ。斜面にて悪戦苦闘、チェーンソーを切り回し、倒しておいた椎や樫の枝を切り離す。それを小さな谷筋まで滑らせ、その後、1本1本、30mの距離を曳き、更に玉切って軽トラに積む。噴き出る汗。足が進まない。途中、親方の母上が、冷えた缶の茶を持って様子を見に来てくれた。甘露甘露。暫し手を止めて立ち話。このブログを読んでくれているという。何でも、35年間、日記をつけているということで、驚いた。私は、日記のまねごとをはじめたのが大学の時だから、約30年。しかも虫食いだらけ。見習わなければ。今日の山仕事は応えた。ボコボコにやられたという表現がピッタリ。帰る途中、親方がアルバイトをする運動公園に廻り、立ち話。炭酸の入った飲み物を馳走になる。これも甘露。元気が出て、市民プールへ廻り、1,500mのタイムトライアル。26分15秒。水泳の用意をしておいてよかった。帰宅後は、一も二もなく、先ずはビール。その後、霧島市に行ってきた友人Kの土産の芋焼酎を飲む。名前がいい。「晴耕雨読」。湯割りをやりながら、そういえばこの頃、ワインを開けていないなぁなどとひとりごちて、タンノイを聞く。ランプを灯し、柔らかい光の中で聴くバーバーのアダージョ。至福なり。息子は朝から水泳練習、大会が迫っている。妻は風邪気味、昼前まで布団の中。それでも、夜はチャングムを遅くまで見ていた。
2006年05月20日
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先日、W君と一杯やったときのこと。私を文学部出身ではないのかと問うた。嬉しいが、甚だ見当違い。180度異なる実業系の学部だから。そう問う彼は、地元の国立大学経済出身。ルーツを辿ると、兵庫の刃物鍛冶という。この町に祖父が越してきて、10年ほど前まで刃物問屋をしていたらしい。興味深い話だ。私の知り合いに、その彼と同じ大学、同じ学部出身の女性がいて、25歳位なのだけれど、時々、文庫本を貸してくれる。東野圭吾やダヴィンチ・コードも借りて読んだ。その彼女と本の話になって、行き掛かり上、阿川弘之のことを口に出してしまった。『雲の墓標』。今日、早起きをして、読み返してみると、案の定、滂沱滂沱。私を含め、日本が「戦争」をしたという記憶を持たない人が大多数になった今、このような本の意味に想いを巡らせ、汲み取り、自身の心に刻もうとすることの意識は薄くなってしまった。本を貸しましょうとは言ったものの、勧めることの不安が胸を過ぎる。奇しくも、主人公吉野次郎は、彼女と同じ年齢。こんなことを思いながら外を眺めると、5日ぶりの青空だ。昨夜、父からTELあり、スイカの敷き草を刈るようにとのこと。5月の薫風を全身に纏い、やまあいの、早くも草いきれがし始めた場所で、無心に茅を刈り取る作業は、適度に汗ばんで、とても心地よい。さて、吉野のことを想うにつけ、自分の草を刈る姿は、馬齢を重ねた愚者そのもの。反省しきり。なぜならば、彼が理想的な至福の境涯とした「清かな光の射す山深い渓流のほとり、茅屋ひとつありて訪う人なく、鳥の声と百果のみのりにめぐまれて、読むに書ありかたるに一人のひなびた健やかな妻あらば、草の静かにしげり静かに枯るるがごとく、才うすき身を自然の生々流転のままにゆだねて、すべてのさわがしき想いを心のうちに閉じ、ひそかに平和に自己の生涯」が、今の自分そのものであり、しかもそれらは、私自身が何の代価も支払わず、全て両親と、そのまた両親と、戦死した伯父の残した有形無形の糧によるものなのだから。こう思いはじめると、もういけない。「何か忘れているものがあるだろう」という、例のささやきが聞こえはじめ、自己嫌悪になる。しかも阿川はこの本を34歳の時に書いた。ひっくり返して43歳としても、私はこの年齢をとうに過ぎている。ああ、春のこの微風は、今日、ことのほか心に突き刺さる。
2006年05月20日
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テーブルの上にあるもの。SEIKOのダイバーウォッチ、息子のMP3、ヘッドフォン、レーズンパイ、コードレス電話、2週間前の読売新聞数部、鶏を模した木の物入れ、YAHOO株主への財務報告、ランブルのコーヒーが入った大きめのカップ、昭和文学全集の1冊、鎌倉半月。部屋の中にあるもの。グリーン、ブーゲンビリアの鉢、薪ストーブと煉瓦、4人掛けのソファーとクッション、猫、スタンドピアノ、上に家族写真のフレーム、エレクトーン、炭火消しの壷、鉄アレイ、テレビ、オーディオ、気圧・気温・湿度計、CDの棚、パソコンラック、吊りランプ、平机、シーリングファン。何れも雑然。私は渾然を求めているが、頭の中も部屋の中も、いつも雑然。渾然には書斎が必要。
2006年05月20日
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午前6時起床。雨のち晴れ。台風が温帯低気圧に変わり、心配した雨もさほどのものではなかった。湿った南風が吹き、蒸し暑し。汗が引かず、終日不快。朝間に雨、今日も息子を高校へ送る。傘差し自転車厳禁のため、仕方のない仕儀。バス不便につき、雨が降ると、合羽を着て自転車を6kmこいで汗をかくか、自家用車で送迎するか。市長が文化会館に大勢の人を集めて、高速道路建設要望大会。私にも動員がかかった。区長や建設業界、農林漁業関係者で大ホールは満員。多くの知り合いと会う。隣町の漁協参事は元気そうだった。市長、代議士、県の財界関係者が挨拶。その後、民営化された道路公団の役員が、用地買収に協力してもらえば工事は早く完成する旨を話した。文化会館を出て、プールに行こうと思ったが断念。閉館時間が迫り、慌ただしいのに加えて疲労感。夕食秋刀魚の塩焼き。缶ビールが美味しい。リヒテルのバッハを聴く。うっとり。日中の慌ただしさが嘘のよう。湿り気を帯びた夜の静寂。タッチがしみ込むよう。
2006年05月19日
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雨模様。午前5時起床。雨天につき、本日も息子を高校へ送る。テストは今日で終了。夜、W君と飲む。つねさん。以前、約束をしていて、それを私の都合でキャンセルしたことがあり、今日はその履行。彼はモチベーションの高い公務員。高台に住むI君といい、役場には優秀な人たちがいる。役場といえば、この店にA君が奥さんを連れて食事にきていた。小上がりでは、顔見知りの水産試験場技術員達が杯を傾けている。魚病の話に熱中。私とW君の会話は本と映画が中心。少しオーディオのことも。深酒をし、帰宅は午後11時を過ぎた。妻、風邪気味。
2006年05月18日
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終日小雨。午前4時起床、腹の調子悪し、下痢、6時過ぎまで横になる。今日も息子を高校へ送る。夕方、プールは力が出ない。1,100mでやめにした。朝ご飯とアジの開き、昼パン牛乳、夜チキンとキャベツをソースにしたパスタ、シャルドネを合わせる。湾の向こう側、隣町、岬の突端にある集落に住むYさんが亡くなった。自治会の代表者だった。一昨年の夏だったか、一度だけ、ゆっくり話をしたことがある。彼は、私の名刺を見て驚いた。小学校の折、或る教師に可愛がってもらったが、その人の名が私の名前と同じだというのだ。驚いたのは私の方。祖父だったから。祖父のことは写真の記憶だけでしかないが、Y氏の話を聞いて、急に身近になった。げんこつが痛かったとか、国語と算術の指導はことのほか厳しかったとか。家庭に事情のある子、ガキ大将、シャイな子、優等生、皆分け隔て無く教え、漁村の父母から愛されたという。父や死んだ祖母から聞いてはいたが、偶然会うことになった他人から祖父のことを聞くと、忘れていた何かを思い出すような、また知らない自分を見つけたような想いになる。サッポロのA先生から葉書。連休前に出した御機嫌伺いの礼。
2006年05月17日
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晴れ、過ごしやすい日。湿度低く、快適。午前5時起床。息子、土曜日の振り替えで本日休み。明日からの中間テストは鉛筆重し。朝食ご飯味噌汁アジの干物、昼食チョコレートメロンパンと白身フライバーガーに牛乳、夜塩鯖ご飯味噌汁。本日プール休み。谷の向こうに住む友人Kから馬刺しをもらう。しかし、夕食後だったので、これは明日の楽しみ。映画『明日の記憶』13日から公開。これはみたい。週末、雨が降ったら鑑に行こう。『阿弥陀堂だより』の樋口可南子は今回、どんな演技をしているのだろう。期待。ワールドカップ、久保落選は驚き。骨折後復帰したばかりの柳沢よりはマシと思うが如何。それに玉田よりも大久保を私は買う。鎌倉文士に浦和絵画き寺内萬治郎『髪』高田誠『黒姫山』フジテレビギャラリー蔵朝刊太郎 壁新聞無料ソフトトン・コープマンのバッハ。
2006年05月15日
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晴れ、この時期特有、柔らかい陽の光、少し肌寒し。午前4時半起床。ランブルのコーヒーと義妹の作ったケーキでブレックファースト。新聞をまとめ読み。親方からTELあり、ヘッジトリマを持ってこいとのこと。チェーンソーも軽トラに積み、山へ。過日、二人で切った、樫椎混じりの倒木を薪にするため、今日から取り付く。本日の作業は、取り付けまでの引き落とし路整備。5年ほど前に切った孟宗がバラ積みにされていて難儀。腐りかけ、雨を筒の中に湛えているものもあり、革手袋はびっしょり。いい汗をかいた。次回からは薪を積んで帰ることができそう。午後プール、1,800m。午前の作業がたたり、調子が出ない。帰りに親方を訪ねたら、スパイクの地下足袋と脚絆をくれた。森林組合へ買い物に行ったらしい。両方で5千円あまり。嬉しい。息子からTELあり、学校に帰着したので迎えに来て欲しいとのこと。お寺の前で拾い、今日の結果を問うと、400mが2位。得意の1,500mはプログラムになかったらしい。朝パン、昼雑炊、夜海老のかき揚げと白ワイン。馬は如意。庭の様子など。薄いピンクのバラ。この株は年中咲いているような気がする。由布院の叔母からもらった黄色の花、名前を知らないがマリーゴールド似、今が盛り。アヤメが終わり、梅の陰にひっそりとユキノシタ。この葉はアントシアンを含んでいて、細胞の原形質分離観察に用いられる。金柑も熟れて、噛むとほのかな甘味。桜桃は一昨年の台風で折れ、見る影もなし。千代大海、嘉風とも黒星。母の日、娘から小包、信州の銘菓。私の母は、コンクリートの取り付け道路にワケギを干していた。美味しい酢ぬたが楽しみ。
2006年05月14日
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曇り時々雨。夕方には青空が少し。肌寒し。午前5時起床。朝食までにバーンスタイン。ウィーンフィルでベートーベンの4番、ベルリンフィルでマーラーの9番。朝からステーキの気分。雨、今日も山には入れず。親方とはTELのみ。午前中プール、100~200mのインターバルを繰り返す。一昨日、S先生から指導を受けたターンの仕方に慣れてきた。そのS先生はいつも中2の女の子を指導している。大柄で手足が長い。頑張って泳いでいる。丸い目が何とも可愛い。先生によると、永力はまだまだだそうな。将来、息子の所属する水泳部に入ることを目指しているという。頼もしい。S先生の話。長距離は後半型の選手が強い。じわりじわり詰めていく感じは何とも魅力的。午後、その高校のPTA。担任から進学についての説明をいろいろと受けた。クラス役員、学年役員になり、評議委員会なるものへ出席。名簿の誤りや会そのものの進行もそれなりの内容。高校だから、まあそれはそれなりでいい。途中、会議から抜けだし、水泳部の保護者会へ。プールサイドの部室でT監督を交えた話し合い。T氏は全国区クラスのスイマー。息子から話を聞くところによると、厳しい指導だそうな。いいことだ。ムチで叩くくらいあっていい。選手は明日、別府のプールで大会、夕方出発、今夜は旅館K荘に宿泊。こんなものを飲むのだろうかと疑問に思いながら、リポビタンDを30本差し入れた。これは息子の注文。本当はバナナやチョコレートの方がよかったのかもしれない。しかし、妻に聞いたら、バナナは旅館が差し入れてくれるらしい。学校からの帰り、妻の実家に寄り、預かりものを届けたら、義弟の嫁が作ったというケーキの裾分け。抹茶のカヌレ風と、パイ生地にオレンジ風味の2種類。美味しい。複雑で深い味。食後のデザートに、ランブルの豆と合わせた。今夜は大食漢不在、当たりがいい。朝食ご飯味噌汁、昼食インスタントラーメン、夜スパゲティ。ホールトマトの缶詰を開け、トマトソースを作り、ワインと。MONCARO MARCHE SANGIOVESE イタリアのライトボディ。セットものの中の1本。価格の安いセットものはハズレばかり。もう買うものか。しかし、ソースを煮込むために使う料理酒に使う手もある。
2006年05月13日
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晴れ。久しぶりに爽やかで涼しげな風が吹いた。午前5時起床。ランブルの豆でコーヒーブレイクをしながら、友人に借りたシベリウスの交響曲全集をコピー。ヨーロッパ室内管、指揮はベルグルンド。元々この作曲家のものが得意。左利きということで知名度があるコンダクター。1番、7番は特に出色。緊張感有り。夕方プール、力泳1,500m。S先生と同じコースを泳ぐ。私を引っぱるように併泳をしてくれた。おかげでフルスロットル、呼吸が一杯になっても止められない感覚は久しぶり。これはこれでいいのだが、40代後半、50に手が届こうという身体には無理に過ぎないかという感覚もある。明日のメニューは2,000mをゆっくり流そう。公民館で、地区体育協会総会。午後7時半から。プールの後、夕食を掻き込んで、玄関を飛び出た。体育委員は2回目。10年前の時に比べ、各種行事への参加率が極端に低くなっている。高齢化と、若年層の無関心。進行は焼酎のみのIさん、口の回転が極端に悪い。どうもならんとはこのことだ。帰宅は午後9時を過ぎた。妻は週1のエアロビ、息子は既に部屋。居間の窓を開け、バーンスタインのマーラー9番をかけると、夜の冷気がジワリと部屋へ流れ込んでくる。深い音楽と朧がかった月。更けていく夜、イタリアの赤を開けた。保田与重郎の評論。娘からバースデーメールあり。
2006年05月11日
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終日雨。断続的、まとまった雨量。午前4時半起床、ネットサーフィンをしながらランブルコーヒー。夜もジャズを聴きながら、新聞まとめ読みもこのコーヒーで。夕方プール1,800m、心地よい疲労感。知り合いのN嬢に声をかけられた。ひょんなところで出くわすものだ。タンカー船長のTさんからメール有り、長崎野母崎沖を航行中という。陸も吹き降りだったので、時化ているのだろう。6月になったら乗船しないかとの誘い。願ってもないこと。デジカメを持って行こう。関門海峡通過が楽しみだ。小体験記を書けそう。テレビでリュック・ベンソンの新作「アンジェラ」のコマーシャル。これは見逃せない。「雲の墓標」再読。考えさせられる。
2006年05月10日
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曇り時々晴れ一時雨。五月も半ばになると、梅雨の走り。曇天の緑は、これはこれで好きな世界。しかし、少し動くと汗ばむのには閉口。朝食チキンライス、昼食豚かつ弁当、夜肉じゃがとシャルドネ。プール休館。ノリントンの英雄、バーンスタインのブラ1、マーツァル指揮チェコフィルのチャイコ1番(これは新譜)をエアチェック。チャイコ1番をタンノイで聞いてみたが、今ひとつインパクトに欠けた。サッカーは1-2、ブルガリアに負けた。終盤、相手方の得点シーン、素晴らしいフリーキックだった。監督はストイチコフ。ルーマニアのハジとともにW杯アメリカ大会のヒーローだった。あのときはアスプリージャがヒーローになり損ね、バッジョも失態を演じた。拙宅には米大会の全試合のビデオがある。頑張って録画したのだ。
2006年05月09日
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まるに丸にて午前5時起床。夜来の暴風が収まり、微風と霧雨。日中は曇り。朝食までの間、なすすべ無くテレビを見ながら週刊誌。退屈の極み。朝飯はイセエビの味噌汁とウミタナゴの一夜干し、生卵。ネギをたっぷり入れた汁に生き返る気分。午前中は蒲江をぶらり。丸市尾奥の清流を訪ねたり、仙崎を回ったり。昼を過ぎて帰宅、I氏を送り出したら、O、T両氏からTELあり。事務所に出向いたところ、無理難題。一応の解決を見て、その後プール。調子悪し。1,400m。帰宅して蒲江土産のウニを肴に清酒「佐賀乃誉」をやる。午後8時就寝。I氏離佐土産は筍の水煮、焼酎「唐変木」、親方工房の欅板、桜の玉切り数個。自宅無事到着を報告を親方へしたら、黒川温泉に向かう途中だとか。いいないいな。
2006年05月07日
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午前3時起床。曇り時々晴れ(晴れ時々曇りとは違う)。湿った南風が山を越え吹き下ろしてくる。この風にあたると、楽しい春は終わり。たとえるならば、ゴッホの「カラスの麦畑」。ブラームスの1番、バーンスタイン、ウィーンフィルを録音。父は茶摘みを始めた。袋のついた両手鋏を使いチョキチョキ。夕方、森林組合の製茶工場へ運び込んだ。午前中、家周りの草刈り。スロットル全開。途中、ビニールの紐に刃を替え、合羽を着たので、汗びっしょり。シャワーを浴びたのは午前10時。早めの昼食を取り、息子の忘れ物を高校へ届ける。その後、妻と買い物。牛肉2種類、豚バラ、ホルモン、ウインナ、カレイ、ブリカマ、ムール貝。冷蔵庫のイノシシ、昨日のマダイを加え、友人を迎えるためのバーベキュー準備。午睡を1時間したら、皆がやって来た。全部で4人。親方とログハウスに住むI氏、今日初めて内孫の生まれたI氏、鬚のN氏。シャンパンの後はワイン。エスクード・ロホ、ソーリエール、リベルタス。暗くなって、帰宅した息子が合流。賄いは妻の世話になった。
2006年05月05日
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先日、岳父法事の際、和尚さんが40分、経を唸った。退屈で仕方がない。経の内容は、真宗だから蓮如の著なのだろうが、ただ聞くだけでは何がなんだかちっとも判らない。これを聞いて、意味を理解できるのは、学習した者だけだ。一般家庭にやってきて、徐に「それでは始めます」と言い、にょーにょーにょー。これが40分。終わったら、茶を一服、布施を受け取り、「有り難うございました」では、坊主丸儲けの謗りは否めまい。折角その道で学んだのだから、唱え始める前に聞く者へ経の意味を噛み砕いて話し、本日この経を唱えることにどのような意味があるのかを説明すると、それなりの理解が進んで、経と共に有難い話となる。丸儲けと悪口を言われないで済むのにと思うのだが。話は変わるが、ストーリーを知らず、舞台も見ないままスピーカーから流れるイタリアオペラを聴いても、何がなんだか判らない。しかし、和尚の詠む経と違い、メロディの美しさに加え、優しさ、怒り、哀しみ、喜びのそれぞれが歌手の声色に載せた思いと共に何となく伝わってくる。経の場合、漢詩のように韻を踏んではおらず、また、音にそれらを感じようとするのは無理な相談。
2006年05月05日
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晴れ。終日、心地よい南風が吹いた。午前4時起床。ロジャー・ノリントンのベートーベン英雄をシュトゥットガルト放送響で聴く。噂通りのハイテンポ。しかし、これは作曲者の指示に依るもので、ほとんどの指揮者が楽譜通りにいかないものを忠実に守っているだけ。イギリス人、しかも歌手出身の指揮者、ナイトだそうな。朝、7時に息子を送る。昨夜、自転車を街に置いて、妻の車に便乗したため。強化合宿は週末まで続く。練習の合間には、弓道場とプールの間を耕して、サツマイモを植えるらしい。何を考えているのか。一度帰宅し、球場へ向かう。母校が六甲アイランド高校と専修大学玉名高校を迎えて練習試合。これを観戦。主審を友人のM氏が務めていた。ネット裏の高い位置で1試合見た後、2試合目は審判控え室で。目線がグランドと平行。この位置も悪くはない。外野の向こうはそよ風に揺れる木々。最高の観戦日和。六甲の左腕はいい。専大1番4,5番の左打者も鋭い振り。それに引き換え、我が母校は全く元気がない。球場を後にし、プール。今日は400m、800mのタイムトライアル。夕方、島のAさんへ父のキャベツを送る。特大のマダイを捌く。夕食は塩焼き。読売の特集「日中戦争」。
2006年05月04日
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晴れ。午前5時起床。リリー・クラウスでモーツアルト戴冠式。昨日、義弟が嫁と子ども二人を連れ、東京から帰省。梅林庵へ遊びに来た。嫁と幼稚園の娘は、妻に連れられ山奥のダムへ。オタマジャクシやコイと遊び、シロツメグサの花飾りを作った。昼食はポモロード。私はおにぎりとワインを持って義弟と小3の息子を海釣りへ。午前9時過ぎ、Yさんへお願いし、佐伯湾に漕ぎ出す。沖に出ると、陸の山々が濃淡の新緑。椎の花が黄緑の盛り上がりをつくっている。霞んでいるが、遠く祖母山まで見えた。北東の風強く、白波が立つも、春を強く感じる。波浪注意報が出ているとYさん。潮を被りながら島陰に移動、魚探で網代を探した。釣果は中小アジ20ばかりとチダイが2枚。餌のジャンボ3塊を買ったのみで、釣り道具一式全てYさんへおんぶにだっこ。甥の小取りまでしてくれる。世話になった。釣りの合間、波に揺られながら、ワインを開け、焼酎を飲んだ。Yさんと二人してちびりちびりやりながらぶつぶつ世間話をし、糸を垂れるのは命の洗濯。夕方、岳父の法事。その後、義母と叔母、義弟夫婦と子ども、妻と水泳練習から合流した息子の9人、つね三の暖簾をくぐり、2階で料理を堪能。西の関の冷やを合わせた。息子が寿司に取り付いてパクパク。見ていて気持のいい食っぷり。羊の群れに飛び込んだ狼の如し。出された料理は各種寿司の他マグロ、太刀魚、マダイ、アジの各刺身、タコカラ、アンカラ、だし巻き、鳥天、アンキモ、茶碗蒸し、雲丹入り焼きおにぎり、デザート、だったかな。歯の痛い義弟はゴマ出しうどんを美味そうに食べた。つね三のアルバイト、ユキさんはとても好印象。帰り、閉店前のスーパーTに寄り、豚バラブロックを買う。明日はこの出汁を取り、何か料理しよう。帰り着いたらバタンキュー。
2006年05月03日
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晴れ。汗ばむ陽気だが、昨日ほどはない。午前5時起床、久しぶりに朝の散歩。空気が心地よい。栗の青葉、赤い毛糸の帽子を被った地蔵、大きくなったタマネギ、堀切の竹藪に闌けた筍、伸びたカラスノエンドウ、根付いた稲、轢かれたカエル。携帯CDプレーヤーでカザルスのバッハ無伴奏を聴きながら、この時間にブラブラ歩くのは気持ちがいい。さて、今日、散歩を急に思い立ったのは、毎日の生活に刺激を与えたかったから。変化、変化が欲しかったから。最近のパターンは早朝にオーディオとブログ、仕事を終えてプールとワイン、船を漕ぎながらの読書。時々、時間に追われながら、ため込んだ新聞各紙をまとめ読み。しかし、このリズムは何かを構築するするものではない。このような生活を送っていると、それぞれの時間の枠の中で読み、聞き、見たものは、決して相互に連動しないが、散歩は、この悩みを解消してくれるひとつの手段ということを思い出し、またぞろ始めたのが理由。ブラブラ歩きには、それぞれの思考過程の引き出しから、あれこれと断片を取り出して時系列に比べてみたり、重ねてみたりするすることが瞬時に可能となる。私は「思索」や「瞑想」という語句が好きだ。瞑想とは、元々聖書に書かれた教条的な事項を反芻しながら、普段の生活を律しようとものだが、広義には、宗教に限らず道徳的事象を芸術と相関づけて考えたり、ひいては日々の生活の中で人間如何に生きるべきかという処世を考える内容までを含むと思う。このようなことをつらつら考えながら、いろいろと思いをめぐらせながら、精神的快感のようなものを感じるのがいい。私にとって、散歩はまさにこの快感を得るもの。閑話休題、夕方プール。2,000。トライアルもいいが、長距離を流すのもいい。連休の1日は、休まずにどれ位泳げるものなのか試してみよう。朝食過日のしゃぶしゃぶ残り汁で雑炊、昼仕出し弁当、夜アジフライにチキンの胡椒焼きとルバイヤートの残りを合わせた。明日は岳父の3回忌。
2006年05月02日
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午前5時起床。天気晴れの予報も明け方から曇り。昼前になって春雷に続く豪雨。午後遅くにプールへ行くまで、終日、家の中で活字相手。親方から四国土産をもらった。醤油豆羊羹とオリーブオイルドレッシング、そう、小豆島へ行ったという。寒霞渓は見残したらしい。仁和寺の和尚。親方らしい。Tさんと無線で交信。月曜日出立、鹿児島乗船とのこと。馬は如意。
2006年04月29日
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午前5時前起床。晴れ。終日、心地よい春風が吹いた。夕方、プール。夜、無線仲間のTさん、Yさんを駅前の焼き肉屋Nに案内して一杯。地元造船業界の話、最近開発された薬品の話、東南アジアにいる親戚の話、だらしのない社長の話。楽しい時間はあっという間に過ぎる。Tさんに船の写真を見せてもらう。関門海峡の夕陽が美しかった。一度、乗ってみたいものだ。帰って妻にそのことを話したら、目を輝かした。経験したことのない別世界だけに、興味を惹かれるようだ。非日常への憧れに男女の別はない。帰宅してリベルタスを抜栓。カベルネの香りがいい。焼き肉に合わせたかった。一杯だけ飲んで就寝。
2006年04月28日
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午前5時起床。曇り、午後雨。夕方、用事有り、プールへは行かず。朝鰺の干物味噌汁ご飯、昼深川にて1,000円ランチ、鰤の煮付けが美味しい。夜かわべの刺身(ヒラメ、イサキ)とポークソテーに白ワインの残り。昨日の朝、親方からTELのあったことを思いだした。午前7時、受話器から丁度金比羅宮の階段を上りきったところだと息を弾ませる声が聞こえてきた。四国の瀬戸内路を旅行しているという。伊吹島は見えないかと問うたが、親方には何のことだか解らなかったみたい。黄砂のため、視界が悪く、見えるはずはないが。佐賀の友人IさんにTEL、連休のスケジュールを問うたところ、後半にやってくるかもしれないとのこと。Iさん宅には、昨年、妻と訪ね、有田の陶器市を見せてもらった。義弟が連休を利用して東京から帰省することになった。彼とその息子に船釣りを楽しませるためYさんに船を依頼したところ、快く引き受けてくれた。
2006年04月26日
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午前4時半起床。晴れ。黄砂。朝間はまだ暖が恋しく、ストーブを焚く。庭にあるコデマリの花が咲きはじめた。美しい。外出してミヤコワスレという花も見た。飼い猫トラの食欲増す。夕方プール1,600m。妻、職場の懇親会。夕食にスパゲティを作る。厨房に立つ間モーツァルト。かわべで買った鰺刺し300円を当てに焼酎を舐める。パスタソースは過日小分けに冷凍していたもの。便利。500gの麺を湯がいたが、息子の胃袋へあっという間に収まった。私は白に合わせた。色合いは爽やか、軽い味はこの時期の風を感じさせてくれる。キュベ・サンピエール。時としてこのようなテーブルワインに当たると、幸せな気分。雑誌プレジデント。大学別・年収偏差値全データと銘打ち、学歴と給料を比較する記事。暗澹たる気分になる。林望『東京坊ちゃん』小学館1,470円朱川湊人『わくらば日記』角川書店1,470円山本一力『ワシントンハイツの旋風』講談社1,680円池永陽『ゆらゆら橋から』集英社1,890円山本音也『抱き桜』小学館1,680円以上懐かしの昭和30年代。
2006年04月25日
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午前5時起床。晴れ、黄砂舞う。視界6km。知人へ筍、しかしこの時期は誰もが既にどこからか入手。水煮にしてもあまりありがたがられない。妻は娘に送りたいと言うが、わざわざ宅急便にするほどのものでもない。読売に水俣病公式確認後50年の特集記事。納得。そういえば精魂の譜が終わってしまい、寂しい限り。執筆者が移動したという話を聴いた。5月になってすぐTさん出航とのこと。その前に飲み会を計画することになった。店の選択が楽しい。プール休館日。朝アジの干物味噌汁ご飯、昼妻の弁当、夜鰺の天麩羅と筍。ノンアルコール。マーラーの9番をコンドラシン、モスクワフィルで。もう一つバッハの平均律を大森智子で。
2006年04月24日
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午前5時起床。朝のうちパラパラ降ったが、昼前には晴天。朝食前は新聞読み散らかし。その後、文庫本。筍掘り。昼を過ぎて野球場に津久見と佐伯豊南の試合を見に行く。コールドゲームで豊南の勝ち。往年の津久見は見る影も無し。豊南の左腕今山は好投手。球場を後にしてプール。帰宅は午後5時半。父が友人に戴いた小鰺を刺身に。その後、草刈り。梅の木にチェーンソーを入れ、大振りの枝を数本切る。薄暮、焚き火をしてこれを焼く。朝アジの干物とご飯、昼札幌1番みそラーメン、夜アジの刺身。
2006年04月23日
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午前5時起床。終日雨。妻が大分市へ用事有り。運転手として同行。待つ間、シネマ5にて「天空の草原のナンサ」。モンゴルの大草原で遊牧生活を送る若い夫婦と3人の子どもを描く。パオの暮らしがよくわかる。幼児の可愛さは万国共通。ストーリーは単純だが、見終わった後のほのぼの感がいい。~普段、何かがある、何かがおこることを前提にして見る。この映画は、家族の暖かさ、ほほえましさがとても心地よいため、「何かがある」という私の潜在意識が事故を避けさせたいという気持ちと背反し、不安が募っていくのを覚えた。自然と対峙したとき、その生活は脆く壊れやすいということを改めて知った。日本の家族が壊れやすいのとは違う。映画の中では家族が結束して自然との関係を持つ。日本は家族が結束する前に、家族相互の関係に苦慮する。大分からの帰着は午後4時。散髪。プール1,500mトライアル。25分台が出たのかと思ったが、25mプール30往復をカウントし損なったのかもしれない。しかし、31往復でも26分40秒前後だから、これはこれで新記録。未公認としておこう。明日、もう一度挑戦。朝カレーの残り、昼コンビニ弁当、夜鷹来屋の冷酒とざるそば。向井透史『早稲田古本屋目録』右文書院1,500円日経4月9日社会面。イラク映画「露出不足」の紹介。戦争で瀕死の傷を負った兵士や、フセイン政権下で恋人が処刑され精神を病んだ女性。暴力が荒れ狂う戦後の街の混乱と人々の喪失感。しかし、その紙面の下半分は日本の結婚相手紹介サービスの広告。ウェディングドレスの女性がブーケを持って笑む。これが現実。だから新聞は面白い。
2006年04月22日
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晴れ、午前5時起床。朝パン、昼ハンバーガーとブルーベリーパンに牛乳、夜、公務員の団体と飲み会。Hというレストランの2階。賄いの女主人と話をしたら、彼女の息子が私の娘と同級生だったとか。入学式の時保護者の立場で私のした挨拶を覚えていてくれて、その内容に感動したと言われ、赤面の至り。彼女の家は漁師町の名門で、別の漁師町のWさんと関係があったとか。そのつながりで父とも交際があったという。狭い田舎だけにどこでどのような繋がりがあるかわからない。宴会の後、妻の迎えで帰宅。親方からTELあり、ブリの身にミミズのような虫が刺さっている、大丈夫かとの問い合わせ。全く問題なし。よくあることだ。
2006年04月21日
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午前5時起床。晴れ。終日、北西の風。風速20m。4月の強風は、大分測候所開設以来4番目のものとの報道。夕方プール、コースが混み合い、タイムトライアルはできず。朝納豆ご飯漬け物インスタント味噌汁、昼エビカツバーガーと林檎パイに牛乳、夜湯豆腐としゃぶしゃぶに焼酎。毎日と将棋連盟が、将棋名人戦のスポンサーをめぐって対立している。連盟が財政難を理由に、より多くの契約金を積む朝日に毎日から鞍替えしようとする構図。名人戦は、過去に朝日と連盟の契約に関するもつれから中断したこともあり、その翌年、毎日が朝日の肩代わりをしてお金を出し、再開に漕ぎ着けた経緯もある。今回、連盟は毎日への通告を事前協議なしに行っている。この辺も毎日を立腹させる要因。一方、棋界も一枚岩ではないよう。発行部数の多い朝日が札束を積んでくれるといいことずくめ、過去の恩義はそれはそれという考えを頂けないものとする年配の棋士も多いという。例えば高野連が朝日に突然、読売さんのお世話になりますという手紙を送ったらどうなるのだろう。朝日は立腹するだろうな。この問題の決着に興味有り。
2006年04月20日
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午前5時起床、終日曇り、南風。湿っぽい空気。朝、バロック音楽を聴く。タンカー船長Tさんと無線で交信、スネークテンプルの話、噛まれたら3歩歩く前に倒れる3歩蛇の話、15ノットで横浜からロスには29日マラッカまで9日かかる話、船員手帳には乗船した船名が全て記載されている話、昔コマ回しをしていた時分にその紐を沈丁花の実でオレンジに染めた話。脈絡はないが、楽しい会話。朝食雑炊、昼クロワッサンとハンバーガー。プール1,600m。妻は同僚と酒席。夕食は私の得意技、スパゲティと赤ワイン。息子が4人前をペロリ、その後彼はバナナを食べた。底なしだ。夕方、釣り道具屋で三楽2.7リットルボトルを買う。無性に甲類が飲みたくなったため。友人にベートーベン伝記映画のDVDを借りるも、再生できない。なぜだろう。金欠病のハマスはロシアからの資金援助合意。
2006年04月19日
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午前5時30分起床。終日薄曇り。朝の外気温7℃、今日もストーブに火を入れる。関東地方はひどい黄砂に見舞われたそうだが、此の地はそうでもなかった。娘に印鑑送付、宅急便640円。ゆうパックの方が安いと思ったが後の祭り。夕方プール。朝アジの干物味噌汁ご飯、昼妻の手弁当筍多し、夜カレーと白ワインの残り。読売の記事から。英領北アイルランドで元IRA幹部デニス・ドナルドソンが暗殺された。興味深いのは、イギリスからの北アイルランドの分離とアイルランドへの編入を求めIRAで活動し投獄された経験を持つ彼が、実はイギリスのスパイだったという告白を昨年12月に記者会見で述べたという点。さらに、2002年には、スパイでありながら英国警察に逮捕されている。所属している団体からひどい仕打ちを受けたということになり、本当のことが判らない。このあたりを、紙は「北アイルランド紛争の闇の深さ」と書いている。宗教的対立とは異なり、ナショナリストとユニオニスト間の抗争。~この記事の下段には「ミロシェビッチは自然死と断定」とある。自殺説、毒殺説が流れた本件だけに、ハーグ地検の発表に今ひとつ信憑性を疑ってかかりたいのは、国際テロ小説の読み過ぎか。
2006年04月18日
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晴れ。午前5時半起床。外気温3℃。遅霜。稲作農家、田植えが終わったこの時期の霜降は苦の種。昨日の筍、人に喜ばれる。明日、妻が筍ご飯を3升炊くと言い、夜、蕗の仕込み。手が荒れるとぶつぶつ言いながら、塩で揉み、茹くいている。「いいじゃないか、ここに住んで」と言い返す。その理由は、蕗の薹やワラビの穴場を知り、筍掘り放題、椎茸取り放題、ウドやタラノメは親方の山、アユ、猪や鹿もやってくる、豊後水道の魚や乾物の裾わけもあり。そうだネと妻。I氏から鷹来屋の銘酒を2本も頂いた。垂涎。しかし、これは何かの記念日まで冷蔵庫へ保管しよう。立ち話。薪ストーブのこと。父の建てた大工小屋を案内し、利用してくださいと勧めた。彼はログハウスのキットを輸入し、ほとんど一人でこれを建てた凄者。私は彼の人となりが大好きだ。モノへのこだわりには趣味の良さが伺え、生業に対する真摯な姿勢とスリムな私生活は、今時、珍しいと思う。話を聴いていると、自分にない世界を感じ、楽しく、勉強にもなる。こんな人との交際は大切にしたい。本日、プール休み。クリーニング店に寄る。昨日、今日と、飼い猫のトラに凄い数のダニ。もう外に出さないことにしようと妻がいう。のみ取りの薬を背中に垂らした。果たして効果如何。朝アジの開き、昼仕出し麦飯弁当、夜チキンカツとじと揚げ出し餅に赤、白ワインを1杯ずつ。深夜、散らかったオーディオルームの片づけ。コーヒーを飲みながらブラームスの交響曲2番、バルビローリで。CDRと雑誌、手紙を整理するも進度50%で挫折。雑誌の下に埋もれていた昭和文学全集を引っ張り出し、遠藤周作『沈黙』。読売、編集手帳にポアンカレの名。懐かしいさと同時に悔しさ。18の年に履修した自然科学概論、木村教授に勧められた彼の本を読めども理解できず、結局訳者が悪いと決め込み、放り出したことを思い出した。今思うと、『科学と仮説』を数学読本としてではなく、哲学的方法論として受け入れていたならば、少し違っていたのだろうけれど、後の祭り。もう父の家の天井裏にある本箱をひっくり返す気力はない。
2006年04月17日
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今日も残り1時間あまり。JBLが真空管ソースに刺激され、ジャズを送り出している。まだ暖が恋しく、薪ストーブに火。飼い猫はソファーの指定席にゴロリ。ニッカウイスキーのソーダ割りを舐めながらあれこれと思いをめぐらしている。この時間になって息子のシャワーを浴びる音が聞こえてくる。妻は、手持ちぶさたなのか、普段手にすることのない私のビジネス誌をパラリパライ。日中の雨は夕方に上がり、素敵な夜が更けていく。至福の時間。ほんのり気分になり、妻にカレーを作ろうかと持ちかけた。いつもはトマトソースにモーツァルトを聴かせるが、今夜はカレールーにジャズ。こんな夜もあっていい。
2006年04月15日
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昨日の酒のせいか、起床は午前6時を過ぎた。父から早起きをして軽トラに堆肥を積むように言われていたのを妻の一言で思い出したが、後の祭り。終日、今一の気分。ポカリスエットのお世話になった。夕方、妻が28万石へ。職場の懇親会。私はプールへ行かず、チキンカツと刺身を買って真っ直ぐ帰宅。息子と夕食。就寝は午後11時。活字から離れ、ぼんやりした一日だった。こんな日もあって良い。
2006年04月14日
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午前5時起床。朝のうち雨、終日曇り。防犯協会Wさんの誘いで焼き鳥の暖簾をくぐる。鳥将軍。二人で黒霧島の五合瓶を1本。彼は65歳。市ヶ谷の話、昔の女の話、根室の話。その後、代行運転を呼ぶ前につね三。ここで、東京からやって来たという予備校の講師と一緒になった。大分市の友人を訪ねてきたとかで、佐伯の寿司が美味いと聞き、電車で佐伯に足を延ばしたらしい。パクパク、食べっぷりがいい。燗酒を差しつ差されつ。帰宅は午後9時。バタンキュー。プール休み。
2006年04月13日
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午前5時半起床、終日曇り。気温上がり、汗ばむほど。朝、漆原のバッハ無伴奏。クリーニング店にYシャツ3枚。F氏に依頼し、つね三に先の宴会費用9万円を支払い。料理が良かった。小ブクだったが天然。夕方プール、1,600m。力泳。道すがら、球場裏に牡丹桜。朝鰆みそ焼きご飯、昼妻の弁当、夜ハンバーグと白ワイン、南アのシャルドネ。これはI君に1本あげた。船長T氏の話、関門マーチス、霧中信号、停泊中の船首船尾信号(船首ドラ、船尾鐘)、霧、靄、霞の話、視界ゼロとは50m未満のこと。百科事典 密教 の項。東密と台密。教王護国寺は東密だった。高野山大学には密教の通信教育がある。文学部密教学科、和歌山県高野町。卒業者の半数近くが寺院関係に就職。秋にニューヨークフィルとマゼールが大分へやってくる。必聴。
2006年04月12日
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午前5時半起床、夜来の雨は朝のうちに上がった。それでも息子が通学する時間はまだ暴風のようで、孝行に送迎。近所の川は昨秋以来の流れ。普段は枯れ川なので、雨の量はまとまったものだったのだろう。惜しむが如くの桜は、この風雨で全て散ってしまった。家の周囲、梅林の梅は、まだ実が小さく、落果は無し。これから、一気に初夏へ移っていく。生目神社のある山裾にシイの群落があるが、遠目にも若芽の吹いているのが判る。さて、雨が上がると、気温がぐんぐん上昇、汗ばむ陽気になった。日中はシャツを腕まくり。夕方銀行、娘の学費を払い込んで、息子を連れて帰り、プールへとって返す。時間に追われ800mで終了。調子がよく、自己ベストが出そうな体調だったのだが。朝ご飯味噌汁、昼フィッシュバーガー牛乳、夜ソーセージレタス鰆みそ焼きご飯と白ワイン。広島黒田7回ノックアウト、残念。数日前、木蓮が咲きはじめた。友人が、桜花賞が終わり皐月賞だと水を向けてきた。これも春。知人から蘊蓄、船舶レーダー性能の話(波に影響される、人間は無反射、救命胴衣に反射板、レンジ1kmだとボンデンや棹は識別可能、画面認識は経験がものを言う)、トッピー事故の話(対馬海峡衝突時は海が血の池地獄、鯨だろう)、バルバスバウに鯨を突き立てて走った冷凍船の話(抵抗が増し船速が鈍る、エンジン温度が上がり異常を感じる)、電子海図の話は次回。米がイランを空爆するかもしれないという記事。そんなことにならなければいいが。
2006年04月11日
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午前5時半起床、のろのろと進む低気圧のため、終日雨風が強かった。大雨のため、息子を学校に送迎。今日は始業式。残すところ1年。プール休み、深夜まで読書。モントゥーとロンドン響でシベリウス2番。ラフマニノフ演奏の古い録音でバッハとシューマン。吹き荒れる春の嵐に時折ハッとさせられながら、コーヒーと活字、音楽。これはこれで至福の時間。朝筍ご飯、昼妻の手弁当筍ご飯、夜秋刀魚の塩焼きと筍ご飯。ああ筍ご飯。苺を戴いた。夕食のデザート、息子と奪い合うように食べる。これも至福。写真は山盛りのそれ。
2006年04月10日
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午前6時半起床、曇り。夕方、雨になった。今年初めての本格的草刈り。エンジンのかかりはいい。草刈り機は背負いに限る。カラスノエンドウが伸びて、始末に負えなくなる前に手当てしておきたかったため。昨年は、取り付きが遅くなり、この草に難儀した。タンポポの花がまだ咲いている。ダイオウやヨモギもところによっては青々としている。一昨年に死んだ飼い犬を埋めたところに植えた百日紅も、芽を出した。回りの草を毟る。包丁を研ぐ。いよいよ切れなくなったと妻に言われてのこと。3本。最後に上仕上げの砥石を使うと、タマネギを切るときに涙が出ない。父の家に大きな銀杏がある。今秋にこの木を切るようだ。銘木店に相談すると言っていたが、切った後、何に使われるのだろう。寿司屋のカウンターかな。妻、神社総代会へ。10人ばかり集まっていたという。寂れた神社の興隆策や地区の人たちにお願いする協力金のことで頭を寄せたらしい。その後、2千円の折で酒席。こういうのは好い。私は二日ぶりにプール。S先生にターンの際の技術を習う。泳力アップよりターンを改善する方がタイムは向上するとのこと。半年会員継続の手続き、17,500円。東野圭吾『白夜行』 全体の構想は、これはこれでよし。森村誠一の文章表現、ストーリー性に酷似している。推理小説の基本パターンとしてはいい出来なのかもしれないが、読みすすめるに従い、ますます彼の続編という感を強くした。この本は知り合いの才媛に借りたもの。話は逸れるが、若く知的な女性と書籍や教養について会話をするのは楽しい。彼女の目は切れ長、失礼は承知の上で書くが、浅田真央に似ている顔は、落ち着いた奥ゆかしさを感じる。テレビ写りのいい現代風の整った顔にはそれなりの魅力があるが、平安絵巻を想像させてくれる女性が、しかも平素、仕事とは別に、私生活の一部を活字に求める姿には大いに惹かれる。或る意味、今時希有の女性と言うべきだろう。朝食は隣の棟梁に戴いたサヨリの干物(美味)とご飯、昼は抜き、プール1,500mの後に缶ビールと鰆の煮付け残り、夜は厨房に入りスパゲティトマトソース(具はタマネギとむきエビ)を作り、ワインと合わせた。カザルスのバッハ無伴奏を聴きながら。乾いた音。飼い猫トラにダニ多し。身体をなで回し、指の腹にごまの大きさの違和感があれば、そこをつまみ取る。必ず血を吸ったダニ。ティッシュペーパーに並べ潰すと、プチッと音がして、血が出る。ダニ退治の薬を買わねば。左後足の傷、未だ治らず。
2006年04月09日
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6時前起床。晴れ。ログハウスに住むI氏とつねさんへ。神の河を開けた。刺身はサヨリとヒラメが美味。西の関の燗を1本付けてもらう。妻の迎えで8時前に帰宅。この日は毎日新聞記者の歓迎会あるもバッティング。屋形船で一杯との企画だったが、春宵一刻を暖簾に求めた。パジャマに着替えたら、立浪が満塁ホームラン。これでよし。朝アジの干物とご飯、昼麦飯仕出し弁当。16日から福岡で劇団四季のアイーダ、出かけてみたい。 ジャック・ブレルの歌石原慎太郎「バルザックにせよトルストイにせよ今読めばいかにも冗漫な描写に満ちた近代小説は実は、一生のうちに決してパリやペテルスブルグを目にすることのない多くの読者にとって観光案内をかねて情報のメディアでもあった訳なのだ」なるほど。私にとっては、本もそうだけれど、例えばメンデルスゾーンのスコットランドは、スコットランドの空気をそのまま体感させてくれる魔法の音だ。行かずしての体感というものに、文学と音楽は共通性がある。中沢けいの薦める本サン=テグジュベリ『夜間飛行』新潮文庫フォークナー『八月の光』新潮文庫ヘンリー・ミラー『南回帰線』講談社文芸文庫アナイス・ニン『アナイス・ニンの日記』ちくま文庫ヘミングウェー『日はまた昇る』岩波文庫カミュ『ペスト』新潮文庫井上ひさしの好きなもの 客席からの熱烈な拍手、万年筆で書いた原稿用紙のかすかな凹凸、あらゆる辞典、事典のまえがき遠藤周作『砂の城』新潮文庫同『わが恋う人は 上下』講談社文庫同『深い河』講談社文庫
2006年04月07日
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晴れのち曇り、夕方、雨模様。午前5時半起床、何となく火が恋しく、今日もストーブに火を入れる。外気温は6~7℃位。ラジオは宇目地区が氷点下近くになると予報していた。直川に住み、同じく薪ストーブを焚くテレビカメラマンのHさんは、5月の連休まで火は欠かせないと話していた。夕方プール、1,500mタイムトライアル、前半飛ばしすぎて後半失速。どうもがいても前に進まない。朝アジの干物ご飯味噌汁、昼は麦飯のミニ仕出し弁当、夜は焼き鳥レタスと赤白ワイン。1本300円~600円のもの。何というか締まりがない。楽天ポイントが貯まっていたので、酔った勢いでタカムラから南アのものをケース買い。610円のリベルタスだが、このコストパフォーマンスの右に出るものはない。シャルドネを少し混ぜた。到着が楽しみ。一昨日、親友のTさんが帰省。アマチュア無線の友達。毎日交信、会話が弾む。関門海峡逆潮の話、長崎名物の話、五島珊瑚漁の話、新田次郎の小説に珊瑚というのがある話、天草定置網の話、水前寺公園出水神社の話、毎日一升の水を飲む会の話、1日1個の林檎を食べる会というのがイギリスにあるという話、骨酒ひれ酒の話、脈絡のないものだが、旅行雑誌をめくるようで楽しい。
2006年04月06日
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朝のうちまで雨が残るも、曇りのち晴れ。夕方は北西が吹き、少し寒の戻り。それでも冬将軍のそれではなく、花冷えの冷気。ガソリンスタンドのUさんと、この寒さは春の寒さだよねと談笑。夜来の雨はかなり降った模様。夜半、飼い猫がニャーニャー鳴く。右後ろ足が大層腫れている。目が潤み、訴えるよう。患部をさわると唸るようにいやいやをする。これはまずいということになり、午前中、妻がG動物病院へ連れていった。診断は傷による化膿。痛み止めの注射をし、抗生物質の薬が出た。7千円弱。午後遅くには小康、いつもの表情に戻った。一安心。夕方プール、1,600m。ここで隣町のS君に会う。下宿し、U高校に通うも、息子の通う高校の方が水泳の練習環境に恵まれているため、転向して来るという。彼の実力は全国区。チームに良い影響を与えてくれそう。朝パンコーヒー、昼仕出しの麦飯弁当、夜チキン唐揚げワカサギ天麩羅マグロ刺身と白ワイン。今日開けたボトルは強烈な辛口だった。百科事典、「オスマン帝国」13世紀から20世紀までの興亡、ボリューム有り、個人名百出、疲れた。文化面、神学、哲学には見るべきものはないというのが大方の評価、しかし建築、陶芸、文学、美術、音楽には独特の様式。モスクもいいが宮殿の代表格トプカプはテレビでもよく特集される。訪ねてみたいところのひとつ。60になったら最初に行きたいところだ。
2006年04月05日
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晴れのち午後雨。午前5時起床、6時過ぎ、FMでバロックの森を聴きながら、軽トラへ堆肥積み。うっすらと汗ばんだ。梅林の梅はもう直径5ミリ程の実を付けている。梅は花から結実までが早い。夕方、プール、1,600m。飼い猫トラの調子悪し。震えながら妻に抱かれている。どうしたのか。朝雑炊、昼コロッケバーガーと牛乳、夜筍コンニャク大根椎茸かしわの煮付けと白ワイン。千葉大の特命教授木場弘子氏のことば「東京タワーが何メートルかの知識より、上って何を感じたかを伝えられる人になってほしい」主人はプロ野球解説者与田剛。キスカ島を撤退した日本軍が「ペスト患者収容所」という看板を残していった。これに驚いた米軍は、本土から血清を取り寄せたという。しかし、この看板は、日本軍医が米軍に発見されることを予想しての措置。三国志孔明の策に似る。ソフトバンクが新書を刊行するという。楽しみ。大貫恵美子『学徒兵の精神誌』岩波書店2,500円木村哲也『『忘れられた日本人』の舞台を旅する』河出書房新社1,800円 宮本常一の足跡を辿る本、柳田民俗学が切り捨てた漂泊の民や性をめぐる民族に光を当てた(書評から)。
2006年04月04日
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6時前起床。晴れ。村は田植えの準備。トラクターの大小が目につく。辛夷や白木蓮は早くに終わって、今は紫の木蓮が咲いている。趣き有り。桜は今が満開。もう姥桜になっている木もある。春のゆくは、なんと早いことか。隣のイチゴ農家Iさんから、真っ赤に熟れたものを箱一杯戴く。売り物にはならない小さなものだが、味は変わらない。Iさんの奥さんは、妻へジャムにするといいと言ったが、洗って、息子と競争するように食べた。至福。今年は地区の神社総代。春祭りの費用700円を、氏子の家一軒一軒から集めた。途中、おばちゃん達の井戸端会議に捕まり、隣家の無体な境界争いの相談、農業者年金の掛け金を沢山かけたのに主人が直ぐに亡くなり受け取った年金は僅かだったという話を聴かされた。おばちゃんのうち、一人は郵便局に勤める友人の母親だが、畠からの帰りなのだろう、手は真っ黒。日中の労働がどのようなものだったのか、容易に想像がつく。それでも皆明るい顔をして、おしゃべりを楽しんでいた。役場の総務課長Fさんの家に行くと、上品な顔をしたネコがいた。天理教のKさん宅は、教会の建物を新築中。中を見せて貰ったが、田舎相応のコンパクトな造り。それでも構造はよく考えられていて、夏を旨としている。質素かつ端正。屋根はステンレスで葺いてある。去年の10月に棟上げをしたが、今も棟梁が掛かって、丁寧な造作をしている。その棟梁宅にも集金へ。一杯どうかと焼酎のお湯割りが出た。筍掘りの話をしていると、隣のNさんがやってきて、過日あった町の春祭りに協賛して市役所青年部が取り組んだ竹灯の行事に関し、その竹切り始末がとんだトラブルになったことをひとしきり。Nさんは竹を無償で提供したが、その際、竹灯にウラと枝は不要なので、青年部は竹切り作業の脇に積み上げた。ところが作業スペースは丁度隣地との境。ウラと枝は隣地に山積み。ということで隣地所有者からクレーム。Nさんの指示を青年部が勘違いし、駐在まで巻き込む珍事に。いやいや、氏子回りには時間がかかる。夜は地区の体育委員会議。会の代表は、若いMさんが進んで引き受けてくれた。有難い。朝食ハゲの吸い物と息子の弁当用おかずの残り、昼食フィッシュバーガーとアーモンドシナモン風味のパンに牛乳、夜豚肉のソテーと白ワイン。深夜、チャイコ6番と百科事典。「天動説」。プトレオマイオスからケプラーのルドルフ星表まで。コペルニクスの世紀は、ブラーエが彗星を観測し、この天体と月の位置関係を提示したことで議論百出。面白い。余談だが、一昨年、国立天文台が実施したアンケートによると、小学生の4割は太陽が地球の周りを回っていると答えたという。この結果に文部省は、「中学で教育する」との見解。
2006年04月03日
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