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4年ほど、この楽天ブログさんにお世話になってきましたが、久しぶりにブログをお引越しすることにしました。こちらのほうも、時々利用したいと思いますので、閉鎖したりはしませんが、主に新しいほうを使っていきます。新しいブログは、「http://nozomi-soken.cocolog-nifty.com/」です。新しいブログも、ぜひよろしくお願いします。
January 23, 2010
行政書士の業務とワークライフバランスがあまりに関連性が無いと思われるせいか、色々なところで、(あまり関係なさそうな)行政書士なのにどうしてワークライフバランス関連の仕事もするのかという質問を受けます。 私と同年代くらいの人たちは、ちょうど社会の中で中堅を担う存在になっています。バブルが崩壊してからというもの、景気が悪い中でリストラはどんどん進行して、人は居ないのに一人あたりの業務量は増えるという状況に陥った会社もかなりたくさんあります。そんな中で、私は何人かの友人を亡くしました。話を聞くと、過労死が疑われるようなものが多いのです。 社会全体で、ワークライフバランスを考えていかないと、このままでは過労で体や心を壊してしまったり、場合によっては命を失ったりする人は増える一方なのではないかと思うようになりました。 私自身は、ワークライフバランスというのは仕事も生活の一部としてメリハリをつけていくことだと思っています。仕事が忙しい時には仕事中心でもいいですが、ダラダラと仕事をせずに、その都度どこまでの仕事をこなすのか自分で仕分けていくことが重要です。 ワークライフバランスは、人の命を守るための大切なツールの一つだと思っています。
January 21, 2010
子どもの頃に、初めて乗った飛行機には尾翼に大きな鶴丸が描かれていました。物心つくかつかないかという年齢でしたが、とてもワクワクしたのを覚えています。大人になると、飛行機はただ窮屈なだけの乗り物になってしまうのですが、乗っている子どもたちの目を見るとワクワクしているのがわかって、今でも子どもにとって飛行機は夢の乗り物なんだと実感します。 日本航空の破たんが毎日大きく報道されています。これから大きく会社が整理されて、再生に向けてとても大変な道程を歩んでいくことになるのでしょうけれど、子どもたちが尾翼に描かれた「太陽のアーク」を見てワクワクするような、夢の飛行機であり続けてほしいと思います。
January 20, 2010
新幹線で関西に向かっているところです。いつものことですが、東海道新幹線は結構乗車率が高くて、私の乗っている指定席の5号車も7割方席が埋まっています。ほとんどの人はビジネス客のようですが、見渡すとパソコンを開いている人がずいぶんいます。 この列車では、車内LANの設備があって、車内でインターネットの接続も可能ですし、窓際にはコンセントもあって電源の心配をすることなくパソコンを使うことができます。ずいぶん便利になりましたが、パソコンの画面ばかり見ている人がおおくて、窓の外を流れる景色を見ている人が減ったような気がします。
December 9, 2009
来月の9日、大阪に出張することになりそうです。そんなことではいけないのですが、十数年ぶりの大阪ということで、どこに行こうかなんてことばかり考えています。もちろん主な目的は仕事です。 せっかく行くのですから、少しゆっくり時間がとれればいいのですが、師走ですし翌日も平日なので、夕方になる前には事務所に戻ってくるようなスケジュールになりますね、きっと。
November 20, 2009
13日の行政刷新会議の事業仕分けで、「次世代スーパーコンピューター」の開発予算について、ワーキンググループが予算の見送りとされるような大きな縮減という結論を出したことが話題になっています。マスコミは、ノーベル賞学者で理化学研究所理事長の野依良治先生の「(スパコンなしで)科学技術創造立国はありえない」という言葉を取り上げて報道していますが、WGのメンバーを見て「あれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。 報道を見ると蓮舫参院議員のことばかり取り上げられていますが、それよりも、スーパーコンピューターによる円周率の計算でも有名な東京大学の金田康正先生や、地球惑星物理学者である松井孝典先生といった、第一線の科学者がなぜ予算の縮減に賛成しているのかについてはよく考える必要があると思います。 時間をかけて、科学・技術政策のありかたから議論していれば、単なる予算の話ではなく、「次世代スーパーコンピューター」の存在意義も含めたうえでのもっと深い議論ができたでしょうし、その結果縮減が決まったとしても野依先生のような発言もなかったはずなのに、表面的な予算の縮減という話だけで終始してしまったのは残念でなりません。 今回のように深く議論を行わなければならないはずの色々な課題が、行政刷新会議の事業仕分けで短時間に仕分けされていくのは、やはり少し乱暴のような気がします。
November 14, 2009
注文していた、「児童福祉法のすべて」という本が届いたので、早速読んでいます。読み物ではなくて、平成10年の児童福祉法改正に関する資料集なので、あまり人にはお勧めしませんが、所管している役所の考え方が垣間見えるのがとても興味深いところです。 この法律の第24条には、「保育に欠ける」という文言があります。これは、働いていたり、病気の保護者が子どもの保育に欠ける場合には、市町村が保育所で保育しなければならないということで、「本来は親が保育しなければいけないのに、それが欠けてしまっている子ども」を行政の責任で措置するための福祉施設が「保育所」ということになります。 もちろん、今では保育所の位置付けは変わっていて、保育所は子育てと就労の両立をはかるためのサービスという考え方ではあるのですが、基本となるべき法律の概念を変えないと、いつまでたっても問題が根本的に解決することはないように思います。 厚生労働省所管の保育所と、文部科学省所管の幼稚園がそれぞれのメリットを生かしていけるような形になるいいのですが、「幼保一体」という言葉が浮かんでは消えるところを見ると、縦割り行政の狭間でなかなか難しいのかもしれません。改正児童福祉法のすべて
October 31, 2009
ご連絡が遅くなってしまいましたが、先日相模大野の事務所を移転しました。移転したと言っても、これまで事務所のあったビルから2件先のビルに移っただけで、距離はたったの数十メートルです。これまで、エレベーターが無くて結構クレームも多かったのですが、今度のビルにはエレベーターがありますので、だいぶ便利になりました。 新事務所は少し広くなったので、これまでのように、お客さんが来るたびに椅子をセットして来客スペースを作ったりしなくても、打合せのできるスペースを用意できました。 これまでより、だいぶ事務所らしくなったかもしれません。 写真:事務所から見た夜の相模大野駅
October 17, 2009
先月の中旬、9月の連休を利用して、東海大学の海洋調査船「望星丸」で駿河湾に行ってきました。集合場所が、平塚の東海大学湘南キャンパスだったので、久しぶりの母校ということになりました。大学からは、バスで清水港に向かいます。高速道路千円で、しかも連休ということもあって、東名高速がかなり渋滞していて、出港の12時に果たして間に合うのかとやきもきしましたが、なんとか出港直前に清水港に到着。 荷解きをする間もなく、定刻の12時にすぐに出港となりました。小笠原付近にある台風の影響で、海には結構うねりがあるようです。この日の駿河湾の波の高さは2.5メートルということでしたが、時にはそれよりも大きな波が来ることもあるようです。途中でブリッジや海図室も見学できました。 少し荒れ気味の海 望星丸は海洋観測船ということで、色々な観測装置が積まれています。今日は、CTDという観測装置を駿河湾の水深1200メートルの場所に沈めて、水温や塩分濃度などを調べることになっています。ほかにも、プランクトンネットを使って表層のプランクトンを採集するなど、興味深いことばかりです。 CTD観測器が採取してきた、水深1200メートルの海水を舐めてみました。水深が深くても、やはり海水の味です。海面近くの海水よりも塩辛いような気がしたのは、気のせいかと思っていたのですが、実際に表面近くよりも深くなった場所のほうが塩分の濃度も高いのだそうです。 CTD観測装置 プランクトンネットを引き上げると、端のほうが薄っすらと赤くなっています。海の表面には、思ったよりもたくさんのプランクトンがいるようです。ネットにかかった生物の多くは、コペポーダという少し赤い色をしたプランクトンだということでした。顕微鏡でみるような生物をプランクトンというのだと思っていたのですが、実は大きさは関係なくて、水中を漂う生物をいうのだそうです。なので、夏に日本海で大量に見かけたエチゼンクラゲなどは大きさが一メートル以上あっても、「プランクトン」ということになります。ちなみに、魚のように自分で泳ぐ生物は「ネクトン」、イソギンチャクのように底に付着したり留まったりしている生物を「ベントス」と呼ぶということも知りました。 夕方には清水港沖に戻ってきて、今夜はそのまま錨泊することになりました。給食のように準備した夕ご飯を食べてから夜の講義を受け、避難訓練があったあとに、船の機関室を見学しました。エンジンやプロペラのシャフトを見学したり、機関制御室で船の機関についての話を聞いたりできました。船の機関室はさすがに初めての見学で、興味深かったです。 機関室 翌朝、清水港に入港。下船したあと、バスで一時間ほどの浜岡にある中部電力の浜岡原子力発電所を見学しました。会議室で社員の方の説明を聞き、その後発電所の設備も見せてもらうことができました。テロ防止の意味から、管理区域での写真撮影はできませんでしたが、安全に対する色々な配慮やヒューマンエラーをなくすための努力など、大変参考になりました。 浜岡原子力発電所 見学終了後、またバスに乗って平塚まで戻ってきました。
October 12, 2009
八ヶ岳山ろくの野辺山周辺は、冬の夜になると氷点下20度を超えてとても寒くなる地域です。もう25年以上も前のことですが、すべてが凍て付いてしまいそうな夜に、一晩中観測をしていた時です。当時の野辺山は、今のようにスキー場もなく、周辺に人家もなく、深夜には本当に暗闇になってしまうようなところでした。 一通りその夜の目的を達したので、なんとなく空を見上げていました。風もなく、あたりは全くの静寂。寝ころぶと、視野いっぱいに星の光が見えるだけです。まるで空に吸い込まれているかのようです。しばし、その光景を楽しみました。少し眠くなったように思いますが、そのまま寝てしまうと本当に星の世界に行ってしまいます。 明け方が近くなると、夏の星座である白鳥座が大きな十字架のように昇ってきます。自然の巨大なしくみの中にいると、自分を中心にして天の運行が行われているような気がして、少しだけ天動説を信じたくなってきました。
September 10, 2009
アニメマニアという訳ではないのですが、性懲りもなく、また「宙のまにまに」ネタです。テレビ放送のエンディング曲は、CooRieさんという方の歌う「星屑のサラウンド」という曲です。いっぺんにまとめてアニメを見たもので、エンディングを何度も聞いているうちに、なんとなく、この曲の「前向きさ」が好きになりました。 大人になってしまうと、一歩を踏み出せばいいことはもう充分にわかっているのに、判断に迷って、なかなか前に足が出ないことが多くなってしまいます。そんなとき・・・ 「明日へとこの想い奏で今を行こう」 「不確かな自分 寄り添ってないで 踏み出してみよう 幾千の星々 その一つ一つを 希望で読み解くように いつか輝くから」 ~ 以上 歌詞からの引用です ~ ・・・ちょっと心に留めておこうと思います。 ここで、ちょっとだけ聞けます。 http://www.lantis.jp/special/coorie/hoshikuzu/
September 5, 2009
先日の衆議院議員選挙もそうですが、最近の選挙の結果を見ると、一つの政党が地すべりのように大勝することが多くなっているような気がします。小選挙区制の宿命的な部分のような気もしますが、得票率を見てもかなりの差がついていることが多いようです。 ここ数年のような大勝ちする政党と、大負けする政党がはっきり分かれてしまうのは、あまり健全とは言えません。 そもそも、民主党にしても自民党にしても、主な政策自体には大きな違いがあるとも思えないのに、それでもこれだけの差が出てくるのは、単に「今とは何か変わってほしい」という意識が働くからで、多数の議席を獲得した政党が国民から支持されたということではなくて、実は国民の政治への不信感が表面化しただけのように思えてなりません。 やはり一番いいのは、政権を運営するなかで、常に与野党が伯仲していて、極めて張り詰めた緊張感がある状態だと思います。与党は数に溺れることなく、野党は筋の通った政策を持って、今後の政治をすすめてほしいと思います。 ・・・でも、たぶん無理なんだろうなあ・・・
September 2, 2009
先週末に、仙台に行ってきました。せっかく仙台まで行ったので、土曜日の帰りは夕方の新幹線ということにして、松島まで足をのばしてみました。松島を訪れるのはたぶん20年ぶりくらいだと思います。「松島は笑うが如し」という松雄芭蕉の言葉を実感するには、少し天気が良くないのですが、松島湾に島々の浮かぶ印象的な景色を堪能することができました。 前回は訪問できなかった瑞巌寺にも立ち寄ってきました。太い木が立ち並ぶ参道にも、特徴のある本堂にも長い歴史を感じます。観光客の姿が多いので、静けさを感じることはできませんでしたが、それでも充分リフレッシュできました。
September 1, 2009
昨晩、録画したテレビ番組を一晩がかりで見ていました。東京MXテレビの火曜深夜枠で「宙のまにまに」というアニメ番組が放送されています。実は、この番組(正確には原作のコミック)のことを、「人材教育の要諦だ。」という人がいまして、それはアニメでも十分理解できるから、とのことで早速見てみたという次第です。 半分寝ぼけマナコで見始めたのですが、見ていくうちにハッとする場面がいくつもあって、すぐに目が覚めました。この話は、高校の潰れそうな天文部が舞台の学園コメディです。大人になった今の私のように、日常の業務に追われてすっかり近視眼になっていると、このようなアニメなんか全く興味も感じないのですが、人材の獲得や、理解のない人たちに対して一定のプレゼンを行なって理解させていくプロセス、更には、「それぞれの持つ記憶や知識、体験をひとつずつ繋いでいき、本当に理解してほしいより大きな全体像を理解させる。」という教育のポイントに触れることになると、確かに「うーん、これは。」と唸ってしまいました。 ついでに言えば、学生時代を天文のクラブで過ごした私にしてみると、すっかり忘れ去っていた遠い記憶に触れられたような気がしてくるのでした。 原作のコミックも読んでみようと思います。
August 25, 2009
明け方、携帯電話からの警報音で目が覚めました。少しすると、小さい揺れから少し大きな揺れに変わってきました。警報から大きい揺れがくるまで、20~30秒くらいではなかったかと思います。相模原周辺は震度4ということで、家のほうも事務所のほうも何も被害はありませんでした。 前回は、緊急地震速報が送られてきた時にはすでに揺れてしまって、本当に役に立つのか、少し疑問にも思ったのですが、今回は少し時間に余裕があったので、だいぶ冷静に過ごすことができました。わずかな時間ですが、少しでも時間が稼げれば、確かにこれから起こる地震にも落ち着いて対処できるような気がします。 ただ、必ずしも全部の地震について緊急地震速報が出せるわけではないということもアタマに入れておかないといけません。
August 11, 2009
もう一週間以上経ってしまいましたが、7月30日に渋谷の東京ウィメンズプラザで行なわれた、「企業とNPOの子育て支援協働推進セミナー」に行ってきました。 今回は、「ワーク・ライフ・バランスの実現による次世代育成のための環境整備」というテーマで、基調講演や、調査報告、パネルディスカッションが行なわれました。終了後の交流会にも出たかったのですが、今回はその後の予定がどうしても外せなくて、残念ながら出席できませんでした。 最初の基調講演では、株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんが、「新しい経営戦略~ワーク・ライフバランス‐考え方と導入法‐~というテーマでお話をされました。高度成長以来、日本では長時間労働をすることで経済力の維持がはかられてきましたが、それではすでに世界の中で時代遅れになりつつあること、企業の経営戦略の一環としてワーク・ライフ・バランスを捉えていかないと、子育てだけではなく介護しなければならない社員の増加という大きな問題の解決ができなくなるという点など、具体的なデータを示しながらの内容で、ワーク・ライフ・バランスの実現が今後の社会の中で大きな課題となることが理解できるものでした。 次に、財団法人こども未来財団の小宮紹子さんから、「若者の家族形成に関する調査研究」という調査報告がありました。未婚者や結婚間もない既婚者に対して家族形成に関して行なわれた調査についての報告でしたが、「出会い」や「恋人の有無」といった部分から掘り下げた調査で、若者の人的ネットワークの形成や、コミュニケーション能力と労働環境や経済状況の関連性について考えさせるものでした。最近の若者が結婚しないのは、身近に「おせっかいな大人」がいなくなっているのも一因というはなしがあったのは、面白かったです。 最後に、「仕事と生活のハーモニー~次世代育成のための環境づくり~」といテーマのパネルディスカッションがありました。大和証券や、パナソニックという企業の方、申請中のNPO法人キャリアレンジの藤森由佳さん、厚生労働省の職業家庭両立課長の定塚由美子さん、がパネリストとなり、コーディネーターとして、ファザーリングジャパンの安藤哲也さんが進行を努められていました。 企業の取り組みも、経営トップから現場までを巻き込んでワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んだり、テレワークや短時間勤務を組み込みながら、柔軟な取り組みをしていることがわかりました。育児休業中の代替要員として、定年退職後の世代を派遣しようと活動されている、NPO法人の活動には定年後の時間を活用したい人たちの活躍の場として、とても有望なものを感じました。 厚生労働省からは、今回成立した改正育児介護休業法に関してのお話がありました。堅くなりがちな話なのですが、コーディネーターの安藤哲也さんの進行が軽快で、まったく飽きるようなこともなく、話を聞くことができました。安藤さんの話にあった、「これまで子育てはそれぞれの家庭の自己責任とされてきたが、これからは子育ても社会化していかなければいけない。」という部分がとても印象に残りました。 私も、これからNPOの活動や業務の中でどのように取り組んでいくか考えてみようと思います。もちろん、自分自身のワークライフバランス推進もしていこうと考えています。
August 8, 2009
相模原市内の士業が合同で行うセミナーがありました。行政書士の業務の中で、他の士業の方にとっても関心を持ってもらえるのは、やはり外国人に関することだろうということで、外国人が日本に滞在する際に必要な「在留資格」についてお話しました。 普段と違って、会場で話を聞いているのは行政書士のほかには、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士のいわゆる「五士業」の方々で、ざっと見て100人以上にはなりそうです。しかも、私がお話をするのは、ステージの上。これは緊張します。 アタマの中真っ白で、一体自分が何を喋ったのかもわからなくなりながらも、なんとか終わることができました。多少でも、参加された方々のお役に立てればと思います。
August 7, 2009
遣唐使が海を渡っていった航路には、朝鮮半島に沿って進む北路、奄美大島や琉球を経由して大陸に渡る南島路、そして北九州から直接東シナ海を渡る南路の3つがあります。白村江の戦いで新羅が朝鮮半島を支配してからは、比較的安全に航行できる北路は使い難くなり、北九州から直接揚子江口に入って、蘇州にいたる南路が使われたようです。 古代の技術で東シナ海を北上している対馬暖流を横切って渡るのは至難の業だったようで、南路を通った遣唐使が無事に中国に渡ることができたことはほとんどなかったのだそうです。 確かに私の乗った2万6千トンもある大型船ですら、大きく揺れるのですから、現代の宇宙飛行士が宇宙に行くよりももっと危険な旅だったにちがいありません。 揚子江口から太倉の港までは、長江の泥交じりの茶色い川を遡りますが、ここまでくるとすっかり穏やかになります。遣唐使の船旅も蘇州までです。長江の流域には古来大きな港がおかれ、私達が上陸した現代の太倉港の近くに、古くからの太倉港というべき劉家口という港があります。ここは、鄭和が15世紀のはじめに大艦隊を率いて大航海に出発した港でもありますし、琉球や日本とも深い関係がありました。 古代からつながる海の道を辿るのも楽しい経験になりました。
July 29, 2009
中国への往復には、今回フェリーを利用することになっていました。飛行機なら4時間ほどのフライトで着いてしまうのですが、船だと片道30時間。ネットはおろか携帯からも隔絶されて、久々に本を読んでみたりとゆっくり過ごす時間がとれました。 船で中国に渡るということになったときに、どうしても見たいものがありました。それがテレビなどでよく出てくる「エチゼンクラゲ」です。ただ、いくら漁業被害が出ていると言っても、よもや船から簡単に見られるはずはないと思っていました。ところが、対馬周辺から九州へと向かう海上に、いました。大きいのから小さいのまで、もう無数のクラゲがいるのです。東シナ海から対馬暖流に乗って日本海のほうに流れていくのでしょう。 クラゲ発生の原因は、中国沿岸地域の経済発展によって排水の豊栄養価が進んだり、動物プランクトンを捕食する魚類が乱獲によって減少したことなどだと言われています。地球温暖化の影響もあるのかも知れません。多くの原因が合わさってクラゲが大発生するのでしょうけれど、ほとんどすべてが人為的な原因であることは間違いなさそうです。 海一面にひろがるクラゲを見ていると、何かの警告のように思えてなりませんでした。
July 28, 2009
先週、中国から帰国しました。それほど長くいたわけではないのですが、わずかな滞在時間でも、観光地としての中国と、世界経済最前線としての中国の両方に触れることができて、大変興味深いものとなりました。 中国を訪問したのは初めてですが、訪問した太倉市は上海市と隣り合わせで国内でも発展著しい地域ということで、農村地域であっても、比較的生活の水準は高そうです。港湾の設備も、充実していて、物流基地としてもこれから発展していきそうです。
July 27, 2009
締め切りが目前に迫った原稿書きに追われています。まだ、サラリーマンだった頃に、原稿を依頼した漫画家が、締め切りを前に逃亡するというマンガのような事件に遭遇したことがありますが、そのときの漫画家さんの気持ちも少しわかるような気もします。 内容が専門書なので、書いたことが間違っていないか調べながら進めていくのですが、これがなかなか眠気を誘う仕事で、気が付けば居眠りしてます。 居眠りしなけばしないで、こうしてネットで遊んだり、こうしてブログを書いたりしてサボっています。 でも、なんとか今晩中には仕上げないと。
July 13, 2009
7月22日の皆既日食には、ずっと以前から行きたいと思っていたのですが、最近の狂乱気味にも思えるようなツアー代金などを見ているうちに、何となく嫌になってしまっていました。何十万円も払ってテント暮らしをした挙句、当日の天候が悪かったりしたら、それはもう悲劇です。 そんな訳で、望遠鏡の虫干しも兼ねて、地元で部分日食でも見ればいいかなどと考えていた矢先、日中間定期航路の貨客船が上海沖で日食を見せてくれるという話を聞いたので、参加してみることにしました。船で行くにしては、少し高めのような気もしますが、長江を100キロも遡って、コンテナが積まれた観光地でもなんでもないターミナルに入港して中国に上陸などという、なかなかできない経験ができて、10万円もかからないのですから、まあ許容範囲ですし、万一天候が悪くてもあきらめもつきそうです。 少し早めの夏休み、ちょっと楽しみです。
June 8, 2009
金曜日に、飛行機で長崎に行ってきました。翌日の都合もあって、今回も始発便で長崎入りして、最終便で戻ってくるという強行軍です。金曜日の関東は、朝から雨模様ですが、今日は車で羽田空港に行くことにしたので、雨に濡れる心配はありません。 せっかく長崎まで行ったのに、なにやら慌しく過ごしているうちに、あっという間に駅前から飛行場行きのバスが出る時間です。お土産などを購入したら、一息つく間もなくすぐにフライト。高校の修学旅行以来の長崎だったのですが、結局、お昼にご馳走になった「角煮まん」がとても美味しかったことくらいしか印象に残りませんでした。 折を見て、ゆっくり行ってみたいです。 写真:長崎空港
June 7, 2009
神奈川県の行政書士会では、26日に会長の選挙がありました。私も、会の選挙管理委員会から頼まれて、選挙の開票立会人をすることになりました。立会人は、立候補した候補者の陣営からそれぞれ一人ずつ、あとは、私のように誰の陣営でもない全く中立な立場の会員から二人が選ばれます。 候補者の陣営に属している人たちは、選挙の推移に気が気でないのでしょうが、気楽な私は、投票箱の確認をしたり、開票作業を見守ったりと、ちょっと楽しい経験をしました。 でも、一回やったら次はもういいやという感じです。
May 27, 2009
NHKでフランスの経済学者、ジャック・アタリ氏のインタビューをやっていました。2日間の番組でしたが、大変興味深い内容で、見入ってしまいました。彼が言っている、希望の多くは、実はその萌芽が既に現れているようにも思いました。何より、彼自身が実践しているのですから、恐らく私なんかが思っているよりもものすごく早く時代が動くのかもしれません。 テレビでは「利他」と言っていましたが、「他者が生きることができなければ自分が生きることはできない」という概念は、多くの日本人にとって、それほど抵抗なく理解できる概念のように思います。利他的であることが、直接的に色々な社会的な問題点を解決することはないだろうと思いますが、社会のほんの一部でも本気で利他的に「サスティナブル」を考えるようになると、社会が変わっていくのだろうと思います。 振り返って、自分の周りを見てみると、小さくても少しずつ社会を変えていこうという気概のある起業家や、社会への貢献に真面目に取り組む企業、それに社会を変えること自体がそのミッションでもあるNPOの姿が、意外に多いことに気が付きます。株主資本主義がこれからどうなっていくのか、私には解りませんが、ジャック・アタリ氏の言う市場原理が社会秩序をも支配するという「超帝国」というような存在は、社会をよりサスティナブルに変えていこうという地道な動きの中に、きっと埋没してしまうのではないかと思うのです。
May 5, 2009
NPO法人のソシオバランスさんが主催した「くるみん」のセミナーに参加しました。講師は、学習院大学の松原光代先生です。次世代育成支援推進法の一般事業主行動計画の策定についての内容だったのですが、実際にはもっと広いワークライフバランスに関する話が中心で、大変参考になりました。 中小企業でも、中核となる人材を育成して、定着させるには時間がかかりますが、その間に従業員それぞれの個人的な事情が変化します。そういった変化に対応することで、人材の育成、定着を促すことができ、そのためのワークライフバランス支援が中小企業には必要だという話は、日常中小企業との関係が多い私たちの業務にも生かせるように思います。
April 23, 2009
ある国会議員の方が開催された、中小企業向けのセミナーに参加しました。内容は今後の経済対策に関するものだったのですが、私は単なるお付き合いで半分居眠りするくらいのつもりでした。 セミナーそのものは、正直にいうとそれほど面白くもなかったのですが、質疑応答の時に発せられた中小企業の経営者の声に衝撃を受けました。発言した人たちは皆、セミナーの内容ではなく、自分たちの状況を切々と訴えるのです。それもセミナー講師にではなく、前にいる国会議員に訴えるかのように。 いかに不況の根が深いのかを実感したのですが、「お金がないから何とかしてくれ。」と言った人は一人もいませんでした。仕事さえなんとか入ってくれば、どうにか生き延びられるし、技術もある。がんばることもできる。国がお金を使うのなら、仕事ができるように使ってほしい。そんな声を聞きました。 この声をしっかり国政に生かして欲しいと思うのですが・・・。
April 10, 2009
最近、事務所には少し遠回りをして20分ほどかけて歩いてきます。緑道や桜並木の下を歩いたりするのでとても気分が良くなります。それだけでも充分お得なのですが、最近は新入学シーズンということもあって、もっとお得なことがあります。最後に、相模大野駅のコンコースを抜けてくるのですが、近くには女子大や美大、医療系などの大学などがたくさんあります。その学生が目的なのだと思うのですが、昨日は栄養補助食品、今日は清涼飲料水と、朝のほんの短時間だけ企業がサンプルを配っています。私も混じって貰ってきてしまいました。まさに、早起きは三文の得。配布している時間が短時間なので、それほど大量に配っている訳でもないようです。 貰ったら自分ですぐに飲んだり食べたりして終わっちゃう社会人と違って、学生だと後から学校で「こんなの配ってたよ。」と話題になることで、販売促進効果が大きくなることを狙っているのかもしれません。
April 9, 2009
4日から5日の土曜日曜で、沼津まで出張しました。この街には、20年ほど前のちょうど今頃に、一ヶ月ほど滞在したことがあります。海の様子や遠くに見える景色は20年前と全く変わっていませんが、目の前を見ると、郊外型のショッピングセンターもできて、ずいぶん様変わりしています。私がいたところも、かまぼこ板のような団地から、最近建て直したのか、マンションになっていました。 大きな駐車場のある郊外のショッピングセンターはそれなりに賑わっているのですが、市街の中心に行くと、以前よりもちょっと元気がないような気がします。沼津、三島は多くの企業が工場などを置いている地域なので、昨今の景気のこともあるのかもしれませんし、人の流れが車中心で郊外に流れているのかもしれません。 土曜の午後と、日曜の午前中にかけての仕事だったので、せっかくですから市街から少し離れた伊豆長岡温泉に泊まってみることにしました。ここも、やはり20年ぶりくらいですが、変わらないものと新しいものが混在しています。ただ、歓楽街でもなければひなびた温泉街でもないという昔からの雰囲気は変わっていません。狩野川の桜がちょうど満開ですし、高速料金が大きく下がったこともあるのか、意外に人出があったように思います。 仕事がてらですが、久しぶりに懐かしい景色を見たり温泉につかったりして少しリフレッシュできました。 写真:ロープウェイのあるかつらぎ山 山頂からの景色がとてもいいです。
April 7, 2009
次世代育成支援対策推進法について書いたコラムが、「月刊総務オンライン SOS総務」に掲載されました。つい先ほど後半の原稿を担当の方にお送りしたので、なんとかまた載せてもらえそうです。不思議なもので、出来上がった原稿でも見直せば見直すほど、ボロが見えてきます。掲載用の原稿ということで送っていただいたのに、ずいぶんたくさん修正してしまいました。担当の方には、かなり大変な思いをさせているのではないだろうかと、心配です。 掲載されているのは、 次世代育成支援対策推進法改正:改正内容と必要施策 というページです。
April 2, 2009
3月24日はWBC決勝で日本が優勝、民主党の小沢党首の秘書が起訴という大ニュースがあり、ほかにもかねてから注目されていた北朝鮮問題や、成田空港での飛行機事故の報道など、とても話題の多い日となりました。そんな中、この日に合わせたかのように自社の製品回収を発表した会社がありました。 その会社は、製薬会社の田辺三菱製薬です。報道によれば、同社の子会社が製造する血液製剤の販売にあたって、その有効期間を延長するための厚生労働省への申請に際して必要な試験データの改ざんが発覚したので、製品は回収するという内容のものでした。どうやら、社内での調査過程で改ざんの事実がわかり、厚生労働省からの製造承認を得るために意図的にデータの差し替えが行われたということのようです。 気になったのは、試験結果の改ざんにいたる過程や、それが可能となった原因について触れられていない点です。会社は子会社の一部の社員が起こした単発的なものであると主張していますが、本当に子会社の一部の社員だけに原因があったのか、それとも過程上に構造的な問題があったのかについては今のところ明らかになっていません。厚生労働省に対しての申請を取り下げたのは、1月26日ですから、それから約2ヶ月間の時間があったわけで、もっと詳しい社内調査を進めた上で発表する時間的な余裕はあったのではないかとも思うのです。もしそうでなければ、わざわざ「注目されない日」を選んで発表したのではないかと、勘ぐられても仕方がありません。 発表された資料によれば、単なる製品回収に終わることなく、今後更なる原因究明や問題点の改善を行うとのことですので、これらがどのように実施され、公表されていくのかという点に注目していきたいと思います。
April 1, 2009
次世代育成支援対策推進法が改正されます。と言ってもなかなかピンとくる人はいないかもしれません。従業員が301人以上の企業では、これまでも仕事と家庭を両立するために、行動計画を策定して、届出をすることが義務付けられていたのですが、それを従業員に周知したり、一般に公表したりする規定はありませんでした。そのせいか、この法律の認知度はいまひとつという面もありました。 平成21年4月1日に施行される今度の法改正では、従業員301人以上の企業については行動計画を公表し、従業員に周知することが義務付けられることになります。さらに、これまで行動計画の策定は従業員が301人以上の企業だけに義務付けられていたのですが、これも今回の改正で従業員101人以上の企業まで拡大され、従業員101人以上301人以下の企業での行動計画の公表と従業員への周知についても平成23年4月1日以降から義務となります。 例によって、これらの法規制は罰則を伴うものではないので、実効性という点からは疑問もありますし、形式的に行動計画を策定してカタチだけを整えるという動きも出てくるのではないかと思います。しかし、子育てに直結する法律だけに、市民への周知が進んでくるに従って、関心も高くなってくる要因を孕んでいます。企業では、自社の取り組みをよく検討して、実行可能で効率の高い行動計画を策定しなければなりません。
March 18, 2009
急激に景気が悪化していることの影響で、育児休業中の社員を解雇したり、「戻っても仕事がない」と社員に伝えて退職を促したりする事例が増えています。育児介護休業法を見てみると、第10条で、「事業主は、労働者が育児休業申出をし、又は育児休業をしたことを理由として、当該労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない。」と規定されていて、解雇したり、減給したり、降格したりといった不利益な取り扱いを禁じています。もちろん、これは介護のための休業でも同じです。 ですが、この法律には罰則がないため、当初からその実効性が疑問視されていました。今回の景気後退で、心配されていたとおり「育休切り」が多く発生しているということのようです。 争うにしても、裁判では、時間がかかり、その上解雇と育児休業との因果関係を立証することは非常に困難ですし、仮に解雇を回避できたとしても、育児や介護のために、労働をセーブしなければならない社員にとっては、職場が「針のムシロ」状態にもなりかねませんから、実際には泣き寝入りすることが多くなります。 以前、ある企業の経営者の方が、「こういった取り組みは剰余金などの内部留保の範囲内でしか実行できないし、業績の悪化傾向が顕著になれば、当然見直しせざるを得ない。」と発言していたのを思い出しました。企業の本音としてはそうだろうなと、理解できます。しかし、罰則がなかったとしても「育休切り」は明らかに法令違反です。何かのきっかけで、企業価値を損なう大きなコンプライアンスリスクがあるのです。
March 17, 2009
土曜日に神奈川県教育委員会が主催する、ファミリーチャレンジ小田原に行って、お手伝いをしてきました。交通費から昼食代まで一切自腹で、渡されたマニュアルを見ると、一日中ぎっちりと仕事をさせられる内容になっています。ちょっと腹立たしくもなりましたが、始まってしまえば、結構楽しいイベントです。 会場の川東タウンセンターマロニエ 企業や学校、団体などがブースや教室などに出展しています。忙しい雑用の合間に、色々な企業を見て回ったのですが、多くは出前授業などの実績がかなりある会社で、会場の設営から実際の運用までとてもスムーズな印象を受けました。 全体的には、教育イベントというよりもお祭りのような感じが強かったように思いますが、参加された子どもたちや家族が楽しければいいのかもしれません。 会場のようす
March 16, 2009
学校を出てすぐの頃なので、もう20年くらい前ですが、仕事で医学雑誌に携わっていたことがありました。その雑誌には、単に病気などを治療していくのではなく、その後の生活の質をどのように高めていくかを考えるというクォリティ・オブ・ライフ(QOL)という考え方についての論文が多く掲載されていました。 当時は、医療用語の一つで乳がんの乳房温存手術や、ホスピスなどの終末期医療について語る時に用いられていたQOLですが、今では人々の生活全般について、QOLという概念が用いられるようになってきました。 多くの社会環境がストレスフルになってきて、心身の健康が日々の暮らしの中で維持しにくい時代の中では、医療の世界と同じように生活全般についてしっかりとクォリティ・オブ・ライフ(QOL)を考えていくことが大切です。
March 8, 2009
村上春樹さんの「エルサレム賞」授賞式での講演の全文が毎日新聞社のサイトに掲載されていたので、読んでみました。やはり、日本でも大きく報道されていた「私は卵の側に立つ」という部分がとても印象に残ったのですが、特に「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立ちます。何が正しく何が誤りかという判断は、誰か別の人にやってもらいましょう。時間や歴史が決めてくれるかもしれません。」正しいか間違っているかではないのだという、この部分がとても強烈でした。 村上春樹さんの作品は、まだ学生だった頃、当時ベストセラーになっていた「ノルウェイの森」を友人に薦められて読んだのが最初です。実は、学生運動の時代から遠く離れていた私には、当時の活気があって一面では退廃的なところもある学生達の雰囲気がいまひとつ理解できないし、あっけなく死を選んでいく人のことも「なぜ?」という感じでよくわかりませんでした。むしろ、社会人になって読み返した時に、はじめて作品の中の「生と死の狭間」を感じることができたような気がします。 振り返って、自分自身を眺めてみた時に、さて自分がどのポジションに立っているのか良く考えてみないといけません。私たちの仕事では、日常的に、行政という圧倒的に強い「システム」と接しているのですが、もしかすると自分もいつの間にか「システム」側の視点に立って仕事をしているかもしれません。
March 4, 2009
東証一部上場のメーカーで、人材の引き抜きに関連して、不正競争防止法に違反している可能性のある事実を、社内のヘルプライン室に通報したことが、当のヘルプラインの担当責任者を通して、上司や人事に伝わってしまうという事件がありました。公益通報者保護法のガイドラインでは、機密保持を徹底することが求められていますし、当然に個人情報を保護する必要もあります。 今回に事件を見ると、企業の社内規定で情報提供者が特定できるような情報を開示することは禁止されていましたが、関連するどこかの部署による何らかのミスで情報が開示されることになってしまいました。現状でははっきりわからない部分もあるのですが、ヘルプライン担当者が専任ではなく、たとえば総務部門のその他の業務も兼務しているなど、運用面に問題点があれば今回のような大きな問題が発生することも十分に考えられます。 通報に対しては、初動の部分から最終の報告までのすべての部分で通報者が特定できないような対策をとらなければなりません。そのためにも、ヘルプラインが専任者による独立の部門であることが重要ではないかと思います。 総務部や人事部の一部で、付け焼刃的にヘルプラインを設けることは、今回の事件のように、大きなリスクを孕んでいるような気がします。やはり、社内で発生する多くの相談に対応していく専任の窓口を設置することが必要です。
February 27, 2009
事務所から戻って、早速いつも使っている小さな双眼鏡を取り出して、ルーリン彗星を見てみました。空のとても暗い所なら良く見えるのでしょうけれど、さすがに相模原では空が人工の光でとても明るいので、双眼鏡でも実態のない薄ぼんやりした光にしか見えません。新聞などに出ているからと、あまり期待して見るとがっかりしそうです。 でも、太陽系のはるか向こうからやってきたこの彗星が次回地球に接近するのは数万年先、まさに一期一会の出会いです。 淡くて儚い光を放つこの彗星を見ているうちに、少し切ない気持ちになりました。
February 20, 2009
事務所からそう遠くない公園に、高齢者向けの施設が建設中です。それほど広くはない公園だったのですが、設置されていた子ども向けの複合遊具の設置されていた場所がその用地に選ばれました。市内で子どもが安心して遊べるところも少なくなっているので、少し残念な気もします。 そうは言っても、公園で遊んでいる子どももそれほど多いわけでもありません。むしろ、ターゲット・バードゴルフを楽しんだりしている高齢者のほうが多いくらいかもしれません。朝、学校に通う子どもを見ても、そもそも子どもの数が減ってきていて、子ども達が社会であまり目立たなくなっているような気がします。 こうしてみると、子どもはすっかり社会の中でマイノリティになっているのではないかと思えてきます。少子化と言われながらも、保育園への待機児童はなかなか減っていませんし、育児支援策もまだ充分ではないように感じます。しかし社会が子どもにかけたお金は、将来的には労働力となって社会に還元されるのですから、子どもが本当にマイノリティになってしまうことがないように、ここは社会全体で「子どもたちを育てる」ということをしっかり考えるべきかもしれません。 事務所近くの公園に建設中の施設も、高齢者と子どもたちが一緒に楽しめるような施設になればいいのですが。
February 19, 2009
もう年中行事の一つみたいになっていますが、数十年ごしの花粉症の季節がまた今年もやってきました。毎年、薬を飲んでみたりと色々対策をしてみたのですが、一番基本的な「マスク」だけは殆ど使用しないできました。 実は、マスクをつけようとこれまでにも、何度かチャレンジしています。「曇りにくい」というマスクが出ると、そのたびに使ってみるものの、結局メガネの曇りが今ひとつで、断念する羽目に。メガネをつけたままつけても曇らないマスクはないものかと思っていたら、「メガネ用マスク」が発売されたので、早速購入してみました。 見てみると、鼻のところにスポンジが接着してあって、鼻のところから息が漏れないような構造になっています。これはいい感じ。マスクが視界に入って少し目障りな気もしますが、まあ大丈夫。 お店で聞いてみると、5枚で500円近くするのに結構売れているようです。見ようによっては、鼻のところに息が漏れないようにスポンジを貼っただけもに見えますが、きっと色々なノウハウがあるのかと思います。ちょっとした工夫の重要さを少し垣間見たような気がします。
February 17, 2009
事務所で朝一番の仕事をしていたら、突然パソコンの調子が悪くなってしまいました。再起動してみると、真っ青な画面に英語の文字が出ています。これがウワサの「ブルースクリーン」というヤツかと面白がっていたのですが、これがどうにも復旧できません。どうやら、どこかのDLLが壊れてしまったように思えるものの、確信を持てるほどの知識はありません。 一向に直らないし、仕方がないので、リカバリーすることにしました。OSからソフトから入れなおすと、丸々一日かかりです。業務用のソフトや行政関連のソフト、電子証明関係のソフトなどネット上から持ってこないといけないものもあり、なかなか大変です。 せっかくの機会なので、ちょっと不足気味だったハードディスクもCドライブの領域を少し広げたりしました。終わってみると、なんだか動きがよくなったような気がします。一日かかってしまいましたが、パソコンの調子もすっかりよくなりましたし、終わりよければすべてよしということにします。
February 13, 2009
最近の報道は、どこもかしこも人員削減の話題ばかりです。いわゆる、CSR優等生だった会社でも、人員削減を実施していく方針の企業がかなりの数になってきました。従業員も企業にとっては重要なステークホルダーなのですから、人員の削減が安易に行われているのであれば、これまで何年もかけて取り組んできたCSRは何だったのか? 実は虚像だったのか? ということになってしまいます。逆に言えば、人員削減をしなければならない所まで企業が追い込まれて、企業の社会的責任どころではなくなっているのかもしれません。 今のような状況の中では、どうしても雇用の流動化は必至ということなのでしょうか。 それならば、雇用のミスマッチが起こらないように、個々の労働者がスキルアップをしていくことができるような仕組みを民間主導でつくっていくことも重要ではないかと思っています。
February 12, 2009
神奈川県庁にいった時などに、時々立ち寄るレストランがあります。山下公園の周辺には、展望のいいレストランがいくつもあるのですが、このレストランもなかなかいいロケーションです。大桟橋のすぐそばにあって横浜で二番目に眺めがいいという話もあります。しかも、ホテルのレストランとは違ってすこぶる安い、昼ごはんなら380円くらいから食べられます。 実は、横浜第二港湾合同庁舎8階にある「官庁食堂 集(つどい)」という役所の食堂なのですが、一般の方でも入れるようですし、お暇な方は一度行ってみるのもいいかもしれません。 もちろん、役所の食堂なので基本通りに完全セルフサービスです。 写真:大桟橋のすぐ手前にある横浜第二港湾合同庁舎。このビルの8階に食堂があります。
February 10, 2009
先週宇都宮に行ったばかりなのに、今日は甲府に来ています。山梨県庁での仕事は夕方に終わったので、事務所に戻ろうと思ったのですが、電話してみると「たまには温泉にでも行ってのんびりしてきたらどうですか」とのこと。 そう言われてみると何やら心も動きます。どうせなら武田神社にも行ってみたいですし、言われるままに市内で泊まることにして、早速武田神社へ。ここは、武田氏の居城があった所で、当時が偲ばれる遺構もあり、宝物館にはゆかりの品も展示されています。 甲府近傍では、石和温泉が有名ですが、甲府は県庁所在地では珍しく市内に温泉があります。駅からあまり遠くなると、明日の帰りが面倒になりそうですから、今日は市内に宿をとりました。ビジネス客が多いようで、こうしてLANが完備なのも有難いです。 さて、今日は久々の温泉でゆっくりしようと思います。
January 30, 2009
業務の関係で、宇都宮に出張してきました。かなり冷えてるかもと、着込んでいったのですが、今日は全然寒くありません。駅から近いはずなのですが、駅前の再開発工事の関係か、どうも地図と街の佇まいが一致しません。駅前にあるはずの「餃子の像」もありません。時間がギリギリだというのに、道に迷ってウロウロしていたら汗までかいてしまいました。 夕方に打ち合わせが終わってから、帰りの新幹線まで時間があったので駅近くの餃子のお店に行ってみました。餃子なんて食べてから新幹線に乗ると、近くの人に嫌われるかしらと思っていたのですが、意外にあっさりしていて、これなら大丈夫そうです。荷物になるので、お土産にはしなかったのですが、少し買って帰ればよかったかも。写真:宇都宮駅
January 23, 2009
富士通の「LOOX U」という小さなノートパソコンを購入しました。重さが600グラム程度で、カバンに入れていてもあまり気になりません。以前使っていた、「LOOX T」も1キロ台なので、決して重いほうではないのですが、如何せん書類が多くてカバンが重い稼業なものですから、AC電源なども入れると結構な重さになるノートパソコンを持って外出するのはちょっと躊躇することもありました。 「画面が小さい」とか「キーボードが使いにくい」などと言われていたものの、実際に使ってみるとそれほど使いにくいとも感じません。やはり、軽くなって持ち運びが容易なのが、とてもいい感じですし、電車の中で取り出して使ってもあまり目立たないような気がします。写真:購入したLOOX U
January 12, 2009
新規の事業を始めたこともあって、昨年末から大忙しでした。今年もきっと走りっぱなしの一年になりそうな感じです。 これからは、企業倫理や労働といった企業活動により沿った分野で、これまで以上に「サスティナブル」であることが求められるのではないかと思います。日本企業のこれまでのCSRへの取り組みは、大きく「社会貢献」と「環境」という側面が強調されてきた傾向があります。CSRのもう一つの大きな柱である、「労働」についてはまだまだこれから取り組んでいかなければなりません。 今年ののぞみ合同事務所は、社会とのかかわりの中で多くの課題に取り組まなければならない企業をしっかりサポートしていこうと考えています。
January 8, 2009
今日は、誕生日でした。ちっともめでたくはないですし、毎年忙しい時期なので、忘れていることも多かったのですが、今年は日曜日になったものですから、誕生日のプレゼント気分で、一日仕事もしないでゆっくりしました。 自分では、これまで比較的平凡に年齢を重ねてきたように思っていたのですが、企業に勤めている友人達に言わせれば、無謀にも突然サラリーマンを辞めて全く畑違いの自営業をはじめるような私は、変わり者の部類に入るようです。彼らには、だいぶ心配をかけたみたいですが、なんとか日々の生活くらいは送れるようになりました。 一休宗純ではないですが、誕生日だって冥土の旅の一里塚みたいなものですから、ここで、これまでの道のりを反省しつつ、この先の道についても少し考えてみようかと思います。
December 14, 2008
自宅に戻ってから、以前から見たいと思っていた錦織良成監督の「白い船」という映画を見ました。全校生徒が17人しかいない小さな小学校に赴任した女性の教師と子ども達が、一日おきにはるか遠くの海を航行する船を発見して、その船の船長や乗組員と交流していくという単純といえば単純なストーリーなのですが、見ているととても引き込まれていく映画でした。 いつもみんなで見ていた船から、手紙の返事が届いたときの子ども達のうれしさや、港に接岸している一万トンを超える巨大な船の姿を見たときの驚きが直接伝わってくるような気分になります。岸壁の場面では、見ている私たちはあまり船の大きさを実感できないのですが、子ども達を乗せたフェリー「れいんぼうらぶ」が学校のある塩津の沖を通過する時に、大漁旗を掲げて出迎えた父兄の乗った漁船との対比で、船の巨大さを実感できるようになっています。 子ども達も色々な体験をしながら成長していきますが、教師としての自信をなんとなく無くしていた女性教師も、この交流のなかで少しずつ成長していきます。塩津ののどかな景色もあいまって、見てよかったなと思える作品だと思います。 この映画には元になった実話があるのですが、今では塩津沖を通る博多-直江津の路線は廃止されて塩津小学校からフェリー「れいんぼうらぶ」を見ることはできないのだそうです。
December 6, 2008
事務所から程近い公立の中学校で、高校受験のための模擬面接の講師をやってきました。いつも接している先生ではなくて、教室に知らないオジサンが居るのですから、さぞや緊張したのではないかと思います。 私は30人くらいを担当したのですが、短時間の面接という中でも、何か光るものを持っているのを感じられる子どももいました。もちろん、どの子どもたちも、一生懸命に受け答えをしてくれましたし、全体的にとても素直な印象を受けました。 面接が終了すると、一緒に同席していた先生と評価点などについてお話するのですが、話の内容から、先生達が子ども達の一人一人をとても良く見ているのがわかりました。そのあたりに、子ども達が素直になれる一因があるのかもしれません。
December 5, 2008
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