風狂夜話2

風狂夜話2

2007年10月29日
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酒鬼薔薇事件よりなぜか怖ろしい余韻を感じた。

平成9年3月8日深夜ころ、東京都渋谷区円山町16番地8号喜寿荘101号室にて

渡辺泰子(当時39歳)を殺害したとして、ネパール人ゴビンダは逮捕された。

この事件を追い続けていた佐野眞一氏はその3年後の判決の後の予定稿を

「主文 被告人を無期懲役に処す。

 弁護側はこれを不服としてただちに控訴した。」

から、無期懲役を無罪に、弁護側控訴を検察側控訴に書き直すのだった。

平成12年4月14日の東京地裁の判決である。



東京電力に入社し井の頭線を利用して内幸町の本社に通勤していた。

平成9年3月当時は同社企画部経済調査室副長として電力事業と経済の影響等を

テーマとする論文を作成するなどの業務をこなしていた。

またその傍ら、平成3年頃から勤務終了後に、東京都渋谷区円山町界隈の街頭にたち

客を誘って売春をしたりしていた。

慶応大学出身の彼女が円山町の暗がりでコートをたくしあげて放尿し、井の頭線の

終電車でおでんカップのスープをすすり、菓子パンにむしゃぶりついていたという。

この被害者のあまりな落差に多くの人は驚き、怪しんだ。

ここには何か途方もない闇がかくれているのではという推理である。

果たせるかな、無罪の判決を受けたゴビンダは検察の再拘留請求により、東京高裁

にまわされた。



から政財界の意をうけた中国系の殺し屋に殺されたという謀略話をもちだした。

佐野氏は「東電OL殺人事件」の出版後の読者のすばやい反応にとまどう。

その一つ。

「早朝から一気に次の朝がくる迄読みきりました。清々しい透明な軽さと言い知れぬ

重い黒色のタールのようなもの(状況に対して)で全身が満たされました。



感じます。国家権力の恐ろしさと闇の深さが逆説として浮き上がってきます。

泰子さんは死を通してゴビンダ氏の存在を借り、そのことを言いたかったのだと

おもわずにいられません」(女性)

たしかに彼女の死は多くの女性のただならぬ関心をひいたのである。










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最終更新日  2007年10月29日 17時51分27秒
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