じゃんす的北京好日子 東京編

じゃんす的北京好日子 東京編

第13回:中国のネット人口1億2300万人に


第13回:中国のネット人口1億2300万人に


  中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は2006年7月19日に「第18回中国インターネット発展状況統計報告」を発表しました。その内容はPDFで82ページにもおよび、中国語のみでの発表ですので、レポートの中から広報担当者として注目すべき点をいくつか翻訳してお知らせしたいと思います。

  中国大陸におけるインターネット利用者は1億2300万人に達した。米国の2億400万人に次いで世界第2位の規模となる。昨年6月の調査と比較して、19.4%の増加となった。

  ブロードバンド利用者は7700万人に達した。昨年6月の調査と比較して45%の増加となった。

インターネットの浸透率は9.4%で、まだまだ増加の余地がある。
インターネット利用時間の平均は1週間に16.5時間となった。昨年6月の調査では14.0時間だった。
インターネット利用者の性別は男性が58.8%、女性が41.2%となった。
インターネット利用者の年代は18歳以下が14.9%、18歳~24歳が38.9%、25歳~30歳が18.4%、31歳~35歳が10.1%、となり、35歳以下のインターネット利用者で全体の8割以上を占めている。30歳以上の結果は、36歳~40歳が7.5%、41歳~50歳が7.0%、51歳~60歳が2.4%、60歳以上が0.8%という結果になった。
インターネット利用場所(複数回答可)は自宅が72.2%、オフィスが35.1%、インターネットカフェが29.5%、学校が18.9%、公共スペースが0.5%、その他が0.5%という結果となた。
3600万人の高校生のうち、1800万人以上がインターネットを利用しており、普及率は50.9%。6000万人の小中学生のうち、1000万人以上がインターネットを利用している。小学生の普及率は2.3%、中学生の普及率は17.6%となった。

  すでに日本国民とほぼ同じ数のインターネット利用者を有する中国。それでもまだ普及率は9.4%です。今後ますます利用者の数は増加していくことでしょう。学生を含む若い層での普及率が際立って高いことも注目すべき点です。中国において広報戦略を練るにあたり、インターネットのメディアとしての存在感は非常に大きいものがあります。


<全15回>
第1回:広報担当者必読の中国広報事情
第2回:広報活動にともなうチャイナリスク
第3回:チャイナリスクの対応方法
第4回:社会貢献活動をPRすべし
第5回:欧米企業の社会貢献活動PRに学べ
第6回:中国でプレスリリースを発送する
第7回:中国メディア、記者対応の注意点は
第8回:大きい中国、市場はたくさん
第9回:中国でのPR戦略は多様化が必要
第10回:W杯報道に見る中国メディア事情
第11回:広告合戦勃発!外資vs中国
第12回:新聞雑誌、中国人はどこで買う?
第13回:中国のネット人口1億2300万人に
第14回:広報とホステスの深い関係
第15回:靖国参拝への中国メディアの反応


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