じゃんす的北京好日子 東京編

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第14回:広報とホステスの深い関係


第14回:広報とホステスの深い関係


「広報」と「ホステス」。
  一見何の関連性もないように思われる2つの職業ですが、ここ中国においては関連性があるのです。

  中国語で広報は「公共関係(Public Relationsの直訳)」と訳され、略して「公関(ゴングァン)」といいます。私のように「広報」を職業にしている人間は、「お仕事は何ですか?」と尋ねられた場合に、「公関です」と答えます。その時に、相手からよく「え?」という表情をされます。

  なぜなら、中国では「公関」はホステスの職業を意味する言葉としてよく知られているためです。 現在でも「公関」の仕事をしていると言うと、ホステスの仕事だと誤解されることがよくあります。ちなみに、「PRマネージャー」は中国語で「公関経理」といいますが、「公関経理」はスナックなどのママさんの意味で使われています。以前スナックの入口で、「公関経理募集(ママ募集)」という人材募集の広告を見たことがあります。

  中国においては「広報」という職業自体がまだ広く認識されていないのです。中国においては、文化大革命後の「改革・開放」から広報の考え方が始まりました。80年代から多くの外資系企業が中国に進出し、それに付随するかたちで外資系PR会社も進出を始めました。中国国際公共関係協会が設立されたのが1991年のことです。中国において「広報」は比較的新しい概念であるといえます。

  このように、中国では広報の歴史はまだ始まったばかりです。しかし、中国において「広報の重要性」は多くの企業が認識しており、PRパーソンの需要は高まっています。企業やPR会社では常に優秀なPRパーソンを求めています。今後「広報」という職業も広く認識されていくことだろうと思います。


<全15回>
第1回:広報担当者必読の中国広報事情
第2回:広報活動にともなうチャイナリスク
第3回:チャイナリスクの対応方法
第4回:社会貢献活動をPRすべし
第5回:欧米企業の社会貢献活動PRに学べ
第6回:中国でプレスリリースを発送する
第7回:中国メディア、記者対応の注意点は
第8回:大きい中国、市場はたくさん
第9回:中国でのPR戦略は多様化が必要
第10回:W杯報道に見る中国メディア事情
第11回:広告合戦勃発!外資vs中国
第12回:新聞雑誌、中国人はどこで買う?
第13回:中国のネット人口1億2300万人に
第14回:広報とホステスの深い関係
第15回:靖国参拝への中国メディアの反応


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