助産婦じょじょのアフリカ日記

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2005/10/02
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前回の日記 にも書いたように、助産婦学生の実習指導を中心に流れていく日々。
そんな毎日の中、こんな風にたくさんのお産に恵まれた日もありました。


18年前の日記です。



昨日は忘れられない日になりそうです。
イブニング(夕方からの実習指導)に行こうとして、とぼとぼ歩いていたら ドクターB に会って。
ラッキー、車で病院へ。
モンロビアからの手紙もあるとか、ムフフ。

で、4時より早い目についたら、なんと「あの」産婦 (前日、夕方に入院してきた産婦さん) が二人とも残っていて。

P8(8回目のお産)は、no contraction(陣痛無し)。
「家へ帰りたい」と言っているけど、浣腸もしたし、まあ様子を見ている。(注:分娩のはじめには浣腸をする、それが刺激になってお産が進むことがある)

そして、P5(5回目のお産)が問題。
顔面位 だというのです。
(注:お産は頭から生まれるはずが、顔から生まれようとしている→普通に生まれるのはかなり困難)

Mrs.ヤンリ (リベリア人助産婦・実習指導者) アニー、イディス、メアリ (朝から夕方までの実習のグループ) がいて、アニーが受け持っているんだけど、8:15amで7-8センチ、+1、顔面位。
(注:かなりお産が進んでいる状況)

14:30 10センチでpushしはじめて(がんばって、気張り始めた)もう1時間30分もたつのに。
(注: この時期の遷延は、母児の命に関わる

ジョアンナ(リベリア人助産婦)へ、これは OP(帝王切開)の適応 ではないかと聞いたら、「ドクターには報告しているが・・・」といいつつ、もう一度ドクターに報告するということ。

なので、私も一度診てみようかと思ったら、しっかり頭位なのです!
(注:正常に戻っている)

もう、他のスタッフはあきらめた様子で、誰も分娩室にいなくて、ジョアンナを呼んで、頭位であることを告げると、みんな喜んで飛んできて。
キャピ、キャピ

AP6-7点(まあまあ元気)のメコニュム (注:メコニュムは赤ちゃんのうんちのこと。赤ちゃんがお母さんのお腹の中でうんちを漏らす→仮死の症状) だらけの子だったけど、まあやっと生まれた。

私が見たとき16:15で、アリス(イブニングの実習の学生)に分娩を取らせてやりたかったのに、彼女は「時計が壊れた」とか言って(本当?)ちょうどそのころ来て(遅刻)アニーのお産となった。
アニーはこの日、午前に1件分娩していて、トータル8件となって、めでたしめでたし。

お産が終わって、やれやれと思っていると、別の新しい産婦が入ってきて、もう9.5センチ、P1(初めてのお産)10分ほどで生まれて、これはアリスのお産。
すてきなこと。

みんなでキャラキャラよろこんだ。

その後、P1が帰るときに、悪露や子宮底をチェックした、していないで話がこじれて、アリスを私は信じられないな、と感じている。
(注:産後の出血の観察は大変重要。この学生は確実な観察を怠った。遅刻もしたことから、助産婦としての資質に問題があると考えられました。)




協力隊へ参加する直前まで、私は日本の総合病院で勤務していました。
そこでは、人工的な処置が多々行なわれ、助産婦本来の「自然なお産」は多くはありませんでした。
それは、短所ではありますが、反面、どんな状態の悪いケースでも救命しました。

立派な施設、多くのスタッフ、何時でもスタンバイしているドクター。
薬、器械何もかもそろっていました。


そして、何もない、このリベリアの病院。

「顔面位」→「どうせすぐには生まれない」と、産婦を残してどこかへ行ってしまうスタッフ。
それが、一転、正常な位置にあると聞けば、キャピキャピ言って戻ってくる。

なんとも、おおらかというか、感情むき出しというか。

当時の私はきっと、そんなスタッフを不信感いっぱいで見ていたと思います。でも、今読み返すと、赤ちゃんが無事であったこともあり、それがアフリカ、それがリベリアなんだな、なんて、のんきなことも考えてしまいます。






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Last updated  2005/10/02 02:14:10 PM
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