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普段から持つ事が少なく、店などに置いたままなので、携帯の意味が無く、
カミさんと娘との連絡用だけの働きしかしていません。
仲間も用が有っても、翌日に返事が戻ってくるような携帯には、メールも寄越しません。
そんな携帯電話でしたが、その日は出かける前に、カミさんが一応、
「携帯を持って行ってね、何か用が出来たら連絡するから」との事で、
どうせ、「買い物を頼む」くらいでしょうと、諦めて持って出ていました。
胸元で振動が有ると、瞬間、心臓の発作かとも思うので、
今回も何だ?と思わされましたが、甥っ子からのメールでした。
朗報との題ですから、すぐに判りましたが、予想通り大学合格の報告でした。
妹の次男ですから、私にとっては一番下の甥で、
自分の子供が可愛い盛りを過ぎて、どうでもよくなった頃に、
妹がよく連れて来ていましたので、子供の頃から可愛がっていたので、
その子が大学合格との事ですから、嬉しいのと、何と、あの小さかった子供が、、、、
感慨はひとしおでした。
もっとも、あっと言う間に背丈などは追い越されて、今では見上げる程ですから、
話す時も、居間で座って会話をしない事には、威厳を保てません。
第一志望の大学だったらしいが、発表の時期が遅いので、
卒業式にも、落ち着かないままで列席したようですから、妹もほっとしたようです。
親の背中を見て育ったようで、父親と同じように、
教職に付く目的を持っての受験だったらしい。
自分の高校の時を思い出してみると、将来を何も考えてはいませんでしたから、
その点でも、余程に私などよりも、しっかりしたものだと感心しました。
それにしても、私の姉夫婦も教員で、カミさんの兄弟は役所勤めですから、
将来、またひとり、堅い職業に従事する者が出る事になりそうです。
その分、柔らかい稼業を一人で背負ってしまったのが、どうやら私らしい。
今更、どう生きて来たのかを問われても、困りますので、
後は如何に死ぬかが問題なのでしょうね。
成人までの20年は、永く感じたものでしたが、それからの30年などは、
本当に、「あっ」と言う間でしたから、
「人間は一生に一つの事ぐらいしか出来ないと考えておいた方が間違いは無い。」
判ったような顔をして、言うとしたら、こんなものでしょう。
もっとも、何も出来ないで死んで行く人の方が多いのかも知れませんね。
その意味では、はやくから目的を持って、進んでいけるのは、幸せな事なのでしょう。
何もしなかった伯父さんの分まで頑張って欲しいものです。