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2013年01月12日
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日経平均は金曜続伸。前日のNYは堅調。そして日本の朝方発表された11月の経常赤字が過去二番目の大きさとなったことで、ドル円が一気に89円を突破すると、日経平均も寄り付きから買いが先行。一気に年初来高値水準を上回って始まりました。TOPIXも間もなく900ポイント回復。

ただその後は3連休を控えて売り買いが交錯する流れに。一日の値動きは80円ちょっとに止まりました。売買高はSQながらも35億株台と減りましたが売買代金は2.1兆円と膨らみ、引き続き活況な相場付き。ちなみにSQ値は10771円で、相場の下支え要因にもなりました。




金曜のNYは小動き。主要銘柄の決算発表を控えて様子見ムードが漂いました。ただ為替で特にユーロがまた一段と円安進展したことで、シカゴ225先物は10900円台乗せ。

日本は3連休なので、まだ月曜の値動きも見てみないことにはハッキリしませんが、現段階では来週の始まりも期待できそうな感じです。月曜のNYは特に目立った企業の決算発表がありませんから、基本は問題なく推移するでしょうし。

それにしても日本株は強いの一言に尽きます。従前であれば3連休前の金曜は、リスクヘッジの動きからもっと売りが入ってくるはずでした。まして短期的にこれだけ急騰して高値圏にあるのに値を下げなかったのは天晴れと言えるでしょう。足元で空売りも解散宣言前の水準まで減少しており、買い戻しによる上げというのも期待し辛くなっている中では尚更。

実は先物には小口の売りが結構入っていたみたいですし、1月第二週の実質的なスタートは、よく持ちこたえたと評するべきです。であれば、売りがあらかた出てきたので、ここから上昇波動の第二幕入り・・・と言うと大げさですが、もう一段高あってもおかしくないように思われます。

その背景は何と言っても円安でしょう。為替は天井知らずな感じで、ドル円は一気に90円を目指す動きになっています。週末には北朝鮮が核実験か、というような報道も飛び出しており、地政学リスクから益々円安が進捗しそうです。

はっきり言って、現段階で日経平均が「いくらまで上がるか」はなかなか見通し辛いです。上値の節という節を抜いてきたので、次はとりあえず11000円の心理的節目しかありません。

ですから、どこまで上がるかはやはり「時期」で推し量るべきではないでしょうか。2月末の「財政の崖問題再来」「イタリアの選挙」「節分天井」というキーワードを合わせ見ると、2月が一つのターニングポイントになりそうです。ですから、一応2月中頃まで、と言っておくのが妥当なような気がします。

逆に言うと1月は売り要因がありません。強いて言えば21日、22日の日銀政策決定会合ですが、世論がここまで高まった中で白川総裁が無茶苦茶なことを言うはずがありませんから、基本は無難通過の可能性が高いでしょう。ということは、1月いっぱいはとにかく強気のままで良いのではないかと思われます。

まして2月で本当にトレンドが変わるかどうかもまた別問題。イタリアの選挙、アメリカの財政の崖は何とかなることが前提のイベントですから、1、2週間前くらいは上値が重くなるにしても、基本は格好の押し目を提供してくれる材料になるのではないかと思われます。

その後は「Sell in May」の5月前、後は参院選の7月までは新政権のハネムーン期間(マスコミがあまり叩かない)でもありますし、景気が良く耳心地の良い話が続くと思われます。ただしその先は消費増税決定による下落などを見ておく必要がありそうです。

と言うわけで、現時点では大天井は5月~7月頃に発生し、その後は11月頃までまた調整すると見ています。「今は新政権誕生によって浮かれているだけ」と野暮なことを言う前に、今はとにかく「ダマされたフリ」をして買いに付いていく場面と思われます。


ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765) がいちよしのレポートを契機に100万円の大台回復。これの寄与度が大きくなりました。

この前までの低位株物色一辺倒から、少し裾野の広がりが感じられます。新興株の中での出遅れ株物色が活発化。来週はライブドアショックから7周年ですが、復活に向けて着実に値を戻しつつあります。


【ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411) は続伸で一時171円の年初来高値更新。引き続き出遅れ感の強さから外国人買いを集めている感じです。

GSのキャシー松井さんのレポートによれば「今までアンダーウェイトにしていた日本株保有比率を中立に戻すだけで、外国人の日本株買い余力が5兆円分発生する見込みだが、まだ昨年末の段階でも買い越し額が2兆円に達していない。だからまだまだ買われる素地が大きい」とのこと。



いずれにせよ外国人買いをなめてはいけないと思いますし、株価が上がれば持たざるリスクから一段更にウエイトを引き上げる好循環も期待できます。そうなった場合、選ばれるのは同社のような時価総額の大きい出遅れ株。この辺りに焦点を絞っていくだけで、結構な利益が取れそうな感じです。


ソフトクリエイトHD(3371) は続伸で引き続き年初来高値更新。連日終値ベースでは東証上場来の高値となっています。ザラ場ベースの上場来高値1405円超えもいよいよ指呼の間。ここを抜けたら上値が一気に軽くなってくるものと見られます。


任天堂(7974) は大幅続伸。為替の円安進展が寄与して、出遅れ感が特に強い同社に買いが集まっています。

11月の解散宣言後から為替がドンドン円安進捗しているのにもかかわらず、同社は逆に売られ続けてきました。外国人投資家が見るADRの株価は急降下している形であり、ここから出遅れた外国人投資家が買うには値頃感や時価総額の規模からも、同社が特にうってつけだと思われます。

また有利子負債が0というところも、今後インフレターゲットによる金利上昇が見込まれるのであれば、相対的に強みとなってくるでしょう。ここからの大反騰に期待です。


金曜寄り付きから買いポートフォリオ入れとなった NTTドコモ(9437) は続伸。ただ寄り付きから買われてしまったので陰線になってしまいました。それでもこちらも利回りの高い銘柄で外国人投資家買いが期待できます。上述のみずほや任天堂同様、出遅れ感(特に外国人のADRで見た株価の)や買い注文を吸収できる時価総額の大きさそのものが、大きな武器になりそうです。


【注目銘柄】
フジ・メディアHD(4676) は続伸。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、昨年最後の買い銘柄として有料メルマガにて取り上げ。上放れ基調を一段と鮮明にしてきました。

と言うわけで、前回文字数の関係もあって示せなかった根拠その2。不動産関連株としての切り口以外には、足元にわかに賑わっている東京オリンピック関連という切り口もあります。

先週特にニュースで話題になっていた2020年東京オリンピック招致。名乗りをあげているのはスペインとトルコですが、正直スペインは財政赤字がひどいのでダメでしょう。であればイスラム圏初のオリンピック開催を目論むトルコと震災後の復興をアピールする日本の一騎打ちです。

大体新興国と先進国が交互に行われているオリンピックなので、2016年のリオの次は日本が優勢な感じがします。ただ日本唯一のネックは国民支持率の低さ。半分くらいの人はオリンピック招致に否定的です。かく言う私も否定的でした。たった2週間程度しか開催しないオリンピックのために莫大な予算をまたつぎ込んで、後に無駄な箱物だけ残ってもダメだろう、と。

ところが話によれば、招致しようがしまいが、2020年頃に向けてかつて1964年に行われてから50年以上経過する各施設、例えば国立代々木競技場や日本武道館などは、老朽化に対する何らかの施策を採らねばなりません。

その他今騒がれている様々なインフラ整備も含めて、どうせ既存施設にお金をかけなければいけないのであれば、今十分整っているインフラを生かして追加の施設整備なども抑えられそうですし、やって見ても良いんじゃないかと思い始めました。

特に今回の東京オリンピックは力を入れているようで、例えばヤフーにもバナー広告をうったり、結構真剣に取り組んでいます。秋頃の開催国決定までに、国内世論を盛り上げようと必死です。

で、話が遠回りしましたが、オリンピック関連銘柄と言えばやはりメディアでしょう。放映権はまたお高くつくかもしれませんが、なんだかんだ言っても生で見たいのがスポーツ関連です。これは昨今広告収入の激減で苦しむ民放にとって、久しぶりの明るい材料と思われます。

その他の材料に関しては、また適宜公開していきます。次回その3の予定。


UCS(8787) は大幅続伸。一時7%近い上昇率になりました。こちらは昨年28日から有料メルマガにて取り上げ。クレジットカード銘柄相場の出遅れ株として注目しました。その後あまり動きませんでしたが、他の アイフル(8515)、オリコ(8585) の人気が沈静化する中で、ようやく食指が動いた格好です。


田淵電機(6624) は小動き。こちらも前回当欄で取り上げましたが、新年一発目の有料メルマガにて買いで取り上げ。金曜は派手な動きこそありませんでしたが、引け後には投資有価証券評価損の戻入を発表。足元の株高を受けて損失計上した投資有価証券評価損を戻して利益計上する動きが最近流行っていますが、同社も倣いました。

そして上述のように主要取引先である任天堂も大きく上げてきましたから、引き続き個人投資家好みの低位株物色の流れも相まって、来週の値動きに期待できそうです。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。





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Last updated  2013年01月12日 14時17分02秒
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