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2024.04.17
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これから初夏にかけて水田などでタマシギの姿を見かけます。
多くの図鑑類では一妻多夫の鳥類として紹介されていますが、実は番いになっている期間が短く、抱卵・育雛は雄だけが担当しているので一妻多夫とは言えないのではないか米田(2015)が指摘しています。
米田(2015)は、タマシギのオスとメスがどれくらいの時間一緒にいるかを調べてみたら、合計200時間の観察の中で、産卵の日齢が進むにつれて一緒にいる時間を調査した結果、
産卵を始める3~4日前から産卵期の前半まではいつもオスとメスが一緒に行動し、巣から離れる時も必ず連れ立って飛んでいき、後半になるとオスは巣に留まって抱卵をします。ところが、メスはどこかに飛んでいくことが多くなり、4個の卵を産み終えるとメスはその巣から離れてしまい、その後巣に戻ってくることはなく、オスは1羽だけでヒナが孵化するまでずっと抱卵を続けたと記しています。つまり、オスとメスが一緒にいる期間は約1週間だけで、その後はバラバラになって暮すことが分かったと報告しています。
さらに、タマシギについて言えば番いの期間が非常に短いこと、抱卵や育雛をオスだけが行うことがほかの一夫一妻制の鳥と大きく違うとして指摘しています。
(引用)
米田重玄.2015.タマシギの繁殖生態「一妻多夫?」.山階鳥研ニュース2015年7月号.
(写真)















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最終更新日  2024.04.17 12:43:49
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