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2024.04.19
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これから夏にかけて森林、林などでキビタキと出会う時期となりました。
繁殖期に空中を移動する昆虫類を空中で捕獲する姿を捉える姿を見かけます。
実はこの採餌高が雌雄で差異があること、植生によって採餌する高さが違うことが研究者の調査で判明しています。参考としてその一部を紹介します。
岡久ほか(2012)は、山梨県富士山麓の落葉広葉樹林と常緑針葉樹林でキビタキを対象として雌雄で採餌行動に違いがあるか、植生に応じた採餌行動で雌雄の差があるかを調査した結果を報告しています。
その結果、キビタキの雄は植生に関わらず樹冠下部で囀り、なわばりの防衛のためにソングポストに留まっており、採餌高はソングポストの高さのみによって決まっていたことが判明しました。
一方、キビタキの雌の採餌高には巣の高さが影響していたことが判明し、巣の傍で採餌する傾向があり、巣が高い位置にあるほど高い位置で採餌を行っていたと記しています。
さらに、雌は植生によって採餌する高さが異なっており、常緑針葉樹林では落葉広葉樹林より高い場所で採餌を行ったと述べています。
調査結果から、キビタキ雌雄で採餌高に性差が見られ、それは雌雄の繁殖分担と環境に応じて採餌戦略を変化させていたことがわかったとむすんでいます。
岡久雄二・森本 元・高木憲太郎.2012.キビタキの採餌行動の性差.
日本鳥学会誌.第61巻.p91-99.











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最終更新日  2024.04.19 12:15:05
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