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2020年放送のNHK大河ドラマが『麒麟がくる』。主人公は明智光秀。来ましたねー。北条五代でも、藤堂高虎でも、立花宗茂でもなく、大本命・明智光秀がついにやってきました。脚本が名作『太平記』の池端俊策先生なので、骨太な作品に違いありません。期待値もさらに上がります。主演は長谷川博己さんというのも、イメージぴったりです。いまの『西郷どん』はこれから維新のメンバーがどんどん出てきますし、来年は宮藤官九郎さん脚本なので、2020年までずっと大河を楽しんでいられそうです。NHK大河ドラマ総集編DVD 太平記 3枚組 真田広之 マルチレンズクリーナー付き 新品ジャケット日焼け有【中古】NHK大河ドラマ 太平記 完全版 全13巻◆出演:真田広之、沢口靖子、萩原健一、武田鉄矢、陣内孝則、柳葉敏郎、緒形拳、原田美枝子、高嶋政伸、堤大二郎◆DVD◆A2185
2018.04.19
『帳簿の世界史』文庫版あとがきで書いた原稿が文藝春秋さんのサイトで公開されていますので、会計の歴史ファン(?)の方はよかったらご覧ください。↓フランス革命も、アメリカ独立も――歴史はいつも会計士が作ってきた!『帳簿の世界史』(ジェイコブ・ソール 著) | 書評
2018.04.18
テレビでも話題になっているので今更なんですけど、エグスプロージョンの「踊る授業シリーズ」は面白いですね。歴史ファンとして観ても。一見、『戦国鍋』っぽいんですが、ダンスが超上手いんで、見惚れてしまいます。有名なのは『本能寺の変』ですが、一番好きなのは『関ヶ原の戦い』です。
2015.07.24
これまでブログには一度も書いていませんでしたが、『軍師官兵衛』は面白いですね。大好きでした。軍師官兵衛 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)[本/雑誌] (単行本・ムック) / 前川洋一/作地元兵庫県が舞台ということもありますし、もともと自分が軍師好きということもありますが、本当に面白い大河ドラマでした。超絶に面白かった第49回の視聴率も15.8%と伸びませんでしたが、そんなことは関係ありません。歴史ファンが見たい、と思うシーンを丁寧に扱っていた点が良かったですね。たとえば荒木村重のあたりとか。今回の関ヶ原の戦いも、まさかの2週またぎですからね。如水が関ヶ原にいないから、1週でちゃちゃっとやっちゃうのかと思っていました(『江』の悪夢が脳裏をかすめ・・・)いやあ、あともう1回で終わっちゃうんですね。最終回のタイトルが「乱世ここに終わる」めっちゃ、カッコいい~~!!
2014.12.07
「山田真哉のご当地産業ルーツの旅」シリーズが、 全6巻一挙配信!!というプレスリリースが出ていました。なお、1冊あたり12~18分で読めます。会計士・山田真哉は、本当は歴史研究家になりたかった!? - 産経ニュース
2014.11.28
先ほどネットで知って驚愕したのですが、本日、自分の電子書籍が発売されます。5冊も。事前連絡とかなかったんですが~。まあ、いいんですけど (--〆)発売されるのは、『山田真哉のご当地産業ルーツの旅』の紀伊国、越中国、肥前国、駿河・遠江・伊豆国、武蔵国編です。お勧めは、「駿河・遠江・伊豆国編 なぜ静岡県には統一感がないのか?」「武蔵国編 なぜ埼玉と千葉は競い合うのか?」とかかな。【追伸】楽天Koboでも発売されました。山田真哉のご当地産業ルーツの旅 安芸国編 なぜ中国地方の中心地は広島なのか? ~広島・呉の意外な秘密-【電子書籍】 ← こちらは前作山田真哉のご当地産業ルーツの旅 紀伊国編 なぜ御三家がわざわざ和歌山に置かれたのか? ~和歌山の知られざるポテンシャル-【電子書籍】山田真哉のご当地産業ルーツの旅 越中国編 なぜ富山の薬売りは成功したのか? ~富山からの全国ネットワーク-【電子書籍】山田真哉のご当地産業ルーツの旅 肥前国編 なぜ佐賀は幕末に輝いたのか? ~佐賀藩・奇蹟の改革と石炭-【電子書籍】山田真哉のご当地産業ルーツの旅 駿河・遠江・伊豆国編 なぜ静岡県には統一感がないのか? ~駿河・遠江・伊豆の三国史-【電子書籍】山田真哉のご当地産業ルーツの旅 武蔵国編 なぜ埼玉と千葉は競い合うのか? ~利根川東遷事業からみた江戸の流通-【電子書籍】
2014.11.26
昨日、『社長のための世界の朝礼ネタ集』が発売されたばかりですが、本日は電子書籍新刊『山田真哉のご当地産業ルーツの旅 安芸国編 なぜ中国地方の中心地は広島なのか? ~広島・呉の意外な秘密』(KADOKAWA)が発売されました。『歴史読本』誌上で連載していたもののうち、3ヶ月分をまとめたものです。定価250円です。山田真哉のご当地産業ルーツの旅 安芸国編 なぜ中国地方の中心地は広島なのか? ~広島・呉の意外な秘密-【電子書籍】この回は、中国地方の中心地が岡山でも福山でも山口でもなく、なぜ広島なのか?という話です。もちろん、「地理的に中心だから」なんてオチじゃないです。(それを言うなら、福岡も名古屋も地理的中心ではないですし)ある時代のある特殊事情でこうなったのですが、気になる方はぜひご覧ください。第2弾以降(越中・紀伊・肥前・駿河・遠江・伊豆・武蔵)も10月に順次リリースされる予定です。どうぞお楽しみに。
2014.09.24
『歴史読本』での連載が電子書籍として出版されます。タイトルは、『山田真哉のご当地産業ルーツの旅』シリーズ(カドカワ・ミニッツブック)第1弾は、「安芸国編 なぜ中国地方の中心地は広島なのか? ~広島・呉の意外な秘密」です。KADOKAWA・BOOK☆WALKERのサイト9月24日(水)発売開始手予定です。9月22日(月)の『社長のための世界の朝礼ネタ集』とほぼ同時期ですね。今後、越中国編、紀伊国編、肥前国編、駿河・遠江・伊豆国編、武蔵国編と順次リリースされますので、どうぞお楽しみに。
2014.09.17
現在発売中の『歴史読本』2014年10月号。歴史読本 2014年 10月号 [雑誌]ご報告が遅くなりましたが、1年4か月に渡って連載してきました「山田真哉の日本全国66ヵ国地域産業ルーツの旅」が、今回の武蔵国編でいったん連載を終了することになりました。ずっと読んでくださった方々、本当にありがとうございました m(__)m66ヵ国中、まだ8ヵ国しか制覇してませんが、山田真哉の時間と体力の限界で終了させて頂くことになりました。どうもすみません。また機会を見て、再開できればと思っています。そして、これまで全16回の連載が電子書籍として発売されることになりました!9月下旬からリリース開始予定です。これまで連載した安芸国編、越中国編、紀伊国編、肥前国編、駿河・遠江・伊豆国編、武蔵国編それぞれバラ売りで、順次発売いたします。続報はまたこちらで紹介いたしますね。歴史読本2014年10月号電子特別版「古代最強の豪族蘇我氏」-【電子書籍】
2014.09.12
みんな言っているから今さら言いづらいのですが、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、面白いですね。毎週、一番楽しみにしているドラマです。本日の「第28回 本能寺の変」の信長最後のシーンも良かったです。死ぬ間際に「サルー! 官兵衛ー!」といった戯言を言うこともなく、CGで本能寺が「チュドーン!」とかもなく、王道の死に様が良かったのですよ。視聴率も、関東地区で17・5%、関西地区で22・1%。BSの視聴率もなんと4・0%ということで、かなりいい感じになってきました。この「軍師官兵衛」も視聴率が悪かったら、さすがに大河廃止論も出るんじゃないかとビクビクしていたので、本当に良かったです。軍師官兵衛ぴあ
2014.07.13
いま『歴史読本』の連載の関係で江戸のことについて書いているのですが、どうやら秋葉原駅は日本で最初の貨物専用駅だったようですね。東北本線が上野駅より出ていますが、まだ上野駅と東京駅とが繋がっていなかった時代、上野駅では貨物が捌ききれなくなって、明治23年に貨物専用の線路が秋葉原まで延伸されたとのこと。秋葉原に集まった貨物はどうしたのかというと、すぐ南にある神田川と運河でつながっていて、舟運で東京中に運ばれたそうです。秋葉原駅が貨物の一大集積地だったわけですが、いまや同地がサブカルチャーの一大集積地になっているのも何かしら因縁があるのかもしれません。なお、上野駅と東京駅とが繋がって、秋葉原駅に旅客ホームができるのは時代が下って大正14年のことになります(これで初めて山手線が一周ぐるっと環状化します)。歴史読本 2014年 07月号 [雑誌]
2014.06.06
いま「歴史読本」の連載原稿を書いているのですが、(いつもどおり?)結構苦労しています。現在発売中の号では、静岡県を舞台に書いていますが(遠江・駿河・伊豆編)、次はついに関東を舞台に書こうとしています。「武蔵国」編です。いまは東京在住ですし、その前は埼玉に住んでいたので、まさに武蔵国住民です。でも、ストーリーの組み立てが難しいんですよねえ。歴史の話をどう面白く見せるかは、構成次第ですからね。歴史読本 2014年 06月号 [雑誌]
2014.05.08
今日の「歴史秘話ヒストリア」は、なかなかの名作回でしたね。第一次世界大戦が舞台ということで、あまり期待していなかったのですが、けっこう感動しちゃいました。全然、知らなかった話でしたし。看護婦さんって、尊いお仕事ですよねえ。『パリ ナースたちの戦場 ~看護婦が見た世界大戦の真実~』 エピソード1 戦時下のパリへ あるナースの「手記」 日本赤十字社フランス派遣救護班 第1次世界大戦と日本人の関わりについて、あまり知られてこなかった事実を語る資料が見つかりました。それは、大戦時フランス・パリに派遣された看護婦、竹田ハツメの手記。そこには当時、日本赤十字社が戦地パリに開設した病院での勤務の様子がつづられていました。 エピソード2 初公開!フランス軍史料 ナースたちは何を見たのか エピソード3 パリよ、さらば
2014.05.07
『歴史読本』で連載中の「日本全国66ヵ国 地域産業ルーツの旅」ですが、現在連載中の「静岡県編(伊豆・駿河・遠江)」が5月発売号で完結するので次の県をいま探しているところです。関東をまだ取り上げていないので、次は関東のどこかにしようかな、と。関東の謎って何があるでしょうねえ。地域産業に関わりそうなものを挙げると「なぜ徳川家康は江戸を本拠地にしたのか」「利根川・荒川の付替えの謎」などでしょうか?いま面白そうなものを探しているところです。
2014.04.20
現在発売中の『歴史読本』2014年5月号、連載中の「日本全国66ヵ国 地域産業ルーツの旅」は今回から3回に渡って「なぜ伊豆・駿河・遠江が合併して静岡県になったのか?」という謎解きをしております。歴史読本 2014年 05月号 [雑誌]それにしても、今月号の特集「古写真集成 幕末・明治の100人」って、これまた相当マニアックなテーマで……。
2014.03.25
現在発売中の『歴史読本』2014年4月号の特集は「敗者の古代史」ということで、崇峻天皇・大津皇子・山背大兄王・長屋王・橘奈良麻呂・藤原仲麻呂・不破内親王・早良親王などが取り上げられているので、古代ファンにはめっちゃ面白いです。だいたいみんな悪人じゃないんですよねえ。歴史読本 2014年 04月号 [雑誌]私の連載「【経済と歴史】公認会計士・山田真哉の日本全国66ヵ国 地域産業ルーツの旅」も肥前国編(佐賀藩)の最終回。佐賀県の繁栄と没落を描いております。どうぞお楽しみに。
2014.02.24
日本で一番有名な、“うん○”を漏らした武将は?(新刊JPニュース)久々に『わしは誰じゃ?』はニュース記事になっていました。わしは誰じゃ?(戦国武将の巻) [ 山崎史人 ]発売してから1年ちょっとが経ちましたが、個人的には、良くできた作品だと思っています。
2014.01.21
現在発売中の『歴史読本』2014年1月号。歴史読本 2014年 01月号 [雑誌]山田真哉の連載「日本全国66ヵ国 地域産業ルーツの旅」第七回は「越中国」編の後編。「富山の薬売り」の数々の謎と、明治維新との関わりについて語っております。次回、第八回からは「肥前国」編がスタートする予定です。どうぞお楽しみに。
2013.11.20
月刊誌『歴史読本』に連載している「全国66カ国 地域産業ルーツの旅」ですが、今月発売する号までは「紀伊国編」。「なぜ和歌山に御三家が置かれたのか?」というテーマでした(地域産業に直接関係ねえ…)歴史読本 2013年 10月号 [雑誌]いま必死に原稿を書いているのは、その次の号。「越中国編」を予定しております。テーマはズバリ、「なぜ富山では製薬業が盛んなのか?」―――答えは当然、「江戸時代から富山の薬売りがいたから」なのですが、歴史雑誌ですからもっと深く掘り下げなければなりません。調べればすぐに、富山藩のお殿様(前田正甫)が奨励したというのはわかります。富山の薬の名を全国に轟かせることになった「江戸城腹痛事件」というのも結構有名です。では、なぜ薬を奨励したのか?どうして藩外に薬を売るようになったのか?それに対して、他藩はなぜそれを許したのか?と次々と疑問が浮かび上がります。そもそも、「富山の薬売り」というのは置き薬の後払い方式なのが特徴ですが、どうしてそれが生まれたのか? という疑問にも答えたほうがいいでしょう。これらの解答をどうやって原稿用紙6枚半に収めるのか、頭を悩ませているところです。
2013.09.14
『NISAにゅうもん』の原稿がひとまず終わったので、今日からは『TACNEWS』の連載小説と『歴史読本』の連載の原稿を書き始めています。いや、まだ書き始める前の構成の段階か?『TACNEWS』の「東京芸能会計事務所」のほうは、前・中・後編の後編パートなので、まだなんとなく構成は決まっているのですが、『歴史読本』の「日本全国66カ国、地方産業ルーツの旅」のほうは、まだどの県を取り上げるのかすら、決まっていない状態です。締切はどちらも今月中旬。今月こそ、本当に間に合わないんじゃないかしら(・・;)
2013.09.10
『歴史読本』の連載原稿を執筆中です。5月~7月までは「安芸国」編でやってまいりましたが、8月に発売する号からは「紀伊国」編をやることになりました。どうぞお楽しみに。広島や和歌山を選んだ理由は特にないのですが、共通点は「浅野家」ぐらいですかね?歴史読本 2013年8月号 【特集】 満州をめぐる10人の日本人 (雑誌) / 中経出版←「安芸国」編第2回が掲載
2013.07.07
こちらの歴史系サイト「歴史ニュースウォーカー」に今月号の『歴史読本』のことが載っております。ザワザワ、『歴史読本』がいつの間にか横書きにリニューアルしていた!山田真哉の新連載「日本全国66か国 地域産業ルーツの旅」にも触れて頂いております。キモとなる一文が抜粋されていますので、気になる方はぜひ上記のサイトをご覧いただければと。歴史読本 2013年 07月号 [雑誌]
2013.06.14
先月号からリニューアルして、売上部数も大幅に伸びたことが『新文化』にも載っていた老舗雑誌「歴史読本」。いま発売中の「歴史読本」2013年7月号から、山田真哉の連載が始まりました。歴史読本 2013年 07月号 [雑誌]「公認会計士・山田真哉の日本全国66ヵ国地域産業ルーツの旅」というタイトルで第一回は安芸国(広島県)です。「なぜ広島が中国地方の中心なのか?」というテーマで、中国地方の歴史から紐解いています。実は広島が中国地方の中心になったのは明治時代からなんですが、では、なぜ明治時代からなのか? というお話です。「歴史読本」の中では比較的軽めの文体で書いているのですが、私の前に連載をされていたお江戸ルの堀口茉純さんがもっとポップな感じだったので(中は、浮世絵師の相当マニアックな話)、そういう意味ではやりやすいです。とはいうものの、いまは忙しすぎて歴史の勉強をする時間が全く取れないので、執筆作業が辛いです (;_;)
2013.05.26
いま連載がいくつかありますが、そのうち半分はライターさんがいない、自分で原稿を書いているものです。ライターさんがいらっしゃる場合でもチッェクやら何やらで全く楽ではないのですが、自分で書くもののほうが当然、何十倍も大変です。特に(もうすぐ公表できる)新連載のものは、本当に断ろうと思っていましたし、書き始めても「やっぱり断ればよかった」と思うほどの大変さです。何だかんだで丸3日ほど、潰れます。ああぁ。
2013.05.15
本日の「夕刊フジ」(第5面)と「ZAKZAK」にインタビュー記事が載っております。インタビューはめっちゃ久しぶりでした。「さおだけ屋-」の山田真哉氏が子供向けの歴史本 一番有名な「漏らした人」は? (ZAKZAK)http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20130108/enn1301081545013-n1.htmわしは誰じゃ?(戦国武将の巻) [ 山崎史人 ] ←この本についての取材です。
2013.01.08
大河ドラマ『平清盛』最終回「遊びをせんとや生まれけむ」の感想です。この終わり方は好きです。まあ、映画「タイタニック」のパクリではありますが (^^;)でも、大好きです。「波の下にも都がございます」に掛かっていますし。遺言シーンで「清盛の船に鱸が飛び込んだ逸話」と「鱸丸」を掛けるなど、こういった演出は、この大河で神業のように上手かった点ですね。ただ、従来の大河なら、最終回は15分~30分延長だったりするのですが、今回はそれが無かったので、駆け足感は否めなかったです。きっといろんな名シーンをカットしたんでしょうね~。そのあたりにも諸行無常を感じました。―――――最終回「遊びをせんとや生まれけむ」 あらすじ 1181年1月、清盛(松山ケンイチ)は熱病で死の淵にいた。源氏との決戦に勝利し、頼朝(岡田将生)の首を墓前に供えよと叫び、清盛は世を去る。 4年後、一門の運命は坂をころがるように変転し、安徳(田中悠太)を抱いた時子(深田恭子)は「海の底にも都はある」と壇ノ浦に入水、盛国(上川隆也)は捕虜となり鎌倉で息絶える。そして頼朝は義経(神木隆之介)を追討し、幕府を開く。 ある日、頼朝のもとを西行(藤木直人)が訪ねてくる。頼朝は西行を通じ、亡き清盛の霊と対面を果たす。―――――『平清盛』の全話レビューもこれが最終回です。毎回ドラマの感想を書いてきたのは、『マクロスF』以来でした。これまで大河ドラマは30本ぐらい見てきたと思うのですが、歴代大河の中でも『平清盛』は中の上か、上の下ぐらい面白かったです(褒めているんですよ)。ただ敗因を挙げると、個人的には1.主人公が不良で更生していく、というパターンはちょっと古くさいし、最近の大河に合わない。 (不良を更生させるのが主人公ならOKですが)2.序盤の「殿上の闇討ち」や「海賊退治」でドラマ性やカタルシスに欠けた。 (セットは凄かったのですが…)3.中盤まで丁寧だがテンポが遅い。 (保元の乱が中盤だとは思いませんでした)4.終盤、主人公が権力欲に溺れるが、その理由が不明確。 (主人公でなければ、いくらでも権力欲に溺れていいのですが)5.為政者となる主人公なのに、「武士の世」という国家ビジョンが不明確。 (龍馬における船中八策のようなものがあれば。日宋貿易だけでは説得力に欠けます)といったところです。まあ、いろいろあるとは思うんですけどね。一方、セットや衣装、メイクは観ていて楽しかったですし、音楽は良かったし、伏線も細かい。和歌や今様も革新的。生霊や幽霊も斬新。それでいて、従来よりも史実に忠実。そして、キャラがみんな濃かったですね~。特に、白河法皇や鳥羽法皇、崇徳上皇などの天皇家や、忠実や忠通・頼長の摂関家のキャラの濃さったるや、これまでの大河の中では1人か2人ぐらいしかいなかった濃い人物が一堂に集まったような気がします。そう、全体としては面白かったのです。また、機会があれば、大河ドラマ『平清盛』について語りたいですねー。『経営者・平清盛の失敗』(この本を出したのももう1年前)
2012.12.23
総選挙はさておき、大河ドラマ『平清盛』第49回「双六が終わるとき」の感想です。まさかの生霊エンド(^^;最近の大河らしくて、いいのではないでしょうか。さて、今回は後白河法皇との因縁の決着回でしたが、「王家の犬」→「王家への矢」→「武士の世」という流れをわからせる役割が後白河法皇。単なるわがままさが目立ちましたが、いい好敵手でしたね。松田翔太の妖しい演技は、それまでの大天狗のイメージをちょっと変えたのではないでしょうか。それにしても、ここのところ回想シーンが多いですね。これまで見てきた人へのサービスでしょうか (^^過去を観ていない人はチンプンカンプンだったでしょうが、まあ、そういうところが今回の大河の特徴でもあるので。平宗盛の「畿内惣官」の就任や、新たにつくる平家の本拠地「西八条第」など、マニアックな史実を入れてくるあたりが本当に嬉しいです。特に、関東のシーンはよくできています。鎌倉の町のシーンがないのは、予算の問題でしょうか?(笑)和歌も源氏物語もそうですが、本当に双六、好きですねー。―――――第49回「双六が終わるとき」あらすじ 清盛(松山ケンイチ)の五男・重衡(辻本祐樹)が南都を焼き打ちにしたことにより、天下の人心はもはや平家からまったく離れていた。各地で謀反が相次ぎ、平家は次第に四面楚歌となっていく。さらに不幸なことに、病床にふしていた高倉上皇(千葉雄大)が世を去ってしまう。 高倉上皇の崩御は、上皇の父・後白河法皇(松田翔太)の院政が、約1年半ぶりに復活することを意味していた。 一方、鎌倉の頼朝(岡田将生)のもとには、梶原景時(浜田学)をはじめ、続々と武士たちが集まる。頼朝は彼らを御家人と呼び、新たな「武士の世」の政治体制を作り始めていた。 ある日、西行は清盛をたずね、鎌倉での頼朝の町づくりを語った。頼朝は源氏の守り神である鶴岡八幡宮の参道沿いを中心に、次々と住いや道が整えられ、そこに御家人たちを住まわせ、新しい仕組みのもと統率していた。 そのことを聞いた清盛は、貴族の世が終わりを告げ、武士が覇を争う世が到来したことを実感。ある決意をもとに後白河法皇をたずね、双六の勝負を申し込む。負けた者が勝った者の願いを聞き届けるという約束ごとで。―――――次回、ついに最終回「遊びをせんとや生まれけむ」。楽しみー。
2012.12.16
大河ドラマ『平清盛』第48回「幻の都」の感想です。なるほどね。清盛は、あの神輿や鳥羽法皇を射た「一矢」でしたか。新しい時代をつくった「人物」ではなく、「矢」に過ぎなかったと。朝廷などの旧体制を壊す矢が清盛で、新しい世を作るのは頼朝。寂しい結論ではありますが、歴史の結果だけを見ると、このような評価も致し方ないのでしょうなあ。武士の世とは、国家や貴族といった「土地所有者」の時代ではなく、豪族など地元有力者による「土地占有者」の時代。頼朝はしっかりと「武士の世」を作り始めましたねー。さて、今回は宗盛に見せ場がありましたが、宗盛が還都を訴えて泣いたのは史実です。宗盛も「単なる凡人」ではなく、「凡人だと自覚した人物」として描いたのは、とても新鮮で良かったです。―――――第48回「幻の都」あらすじ 富士川の戦いで大敗した平清盛(松山ケンイチ)。平家はすでに武門ではないという忠清(藤本隆宏)の言葉は、清盛の心に強く刻まれる。 さらに高倉上皇(千葉雄大)が危篤となり、棟梁の宗盛(石黒英雄)は劣勢を挽回するため、都を京に戻すべきだと涙ながらに訴える。清盛は悩んだ末、夢の都・福原を離れるという苦渋の決断をする。 一方、源頼朝(岡田将生)は東国を平定し、鎌倉で新たな国づくりを始めていた。ある日、頼朝は弁慶(青木崇高)から若き日の清盛を聞かされる。祇園闘乱事件で神輿に矢を放ち、武士の世の到来を世間に印象づけた清盛。頼朝はその話を知り、今やその志を受け継ぐのは自分の役目だと自覚する。 京で巻き返しをはかる清盛のもとに、知らせが届く。南都(奈良)・興福寺を攻めた平家軍が、あやまって東大寺の大仏を炎上させてしまった!―――――次回、第49話「双六が終わるとき」。最後まで双六かい!総選挙のため、時間も7時10分からに。視聴率的には好都合ではないかと。
2012.12.09
大河ドラマ『平清盛』第47回「宿命の敗北」の感想です。面白かったです。父・忠盛から清盛へと受け継がれた「心の軸」の話。序盤の名シーンですが、まさか富士川の戦い後の忠清のシーンで出てくるとは。こうした伏線の回収というか、「過去とのつながり」を見せるこの大河の脚本・演出は、本当に素晴らしいと思います。(前回は母の回想、今回は友と父の回想)「心の軸」は子や孫には受け継がれなかっただけでなく、清盛自身も失っていた、というなんとも残念な一門だった、ということで。。。そもそも清盛の「心の軸」って、何だったんでしょうね?「武士の世」だとすると、その中身はなんだったのか。義朝と語った「面白きこと」? 結局、白河法皇のようになることだったのでしょうか。大事なところで抽象的だったのが、清盛の、そして、この大河の「心の軸」の特徴なのかもしれません。さて、今回は、平家物語の記述と史実とがうまくミックスされていましたね。富士川の戦いで平家軍の兵数が圧倒的に少なかったことや兵糧も少なかったことなどは、現在、史実だろうとされていることです。東国武士の話に至っては、ディティールも細かいです。本郷和人先生の力なのでしょう。それにしても、どうして清盛は、軟弱な孫・維盛を総大将にしたのでしょうね?史実でもよくわかっていないところなのですが、大河でも「孫だから」「平家の男子だから」という理由でした。ボコボコにされた維盛が、その後どう描かれるのかが、楽しみです。救われて、入水自殺するといいのですが、、、―――――第47回「宿命の敗北」あらすじ 1180年、頼朝(岡田将生)の挙兵を知った清盛(松山ケンイチ)は、高倉上皇(千葉雄大)の名のもとに孫の維盛(井之脇海)を総大将として追討軍を派遣。 一方、頼朝は石橋山の合戦で苦渋を味わうものの、各地で次々と反平家の武士たちが立ち上がる。数万に膨れ上がる源氏軍は西へ兵を進め、10月20日源平両軍は駿河富士川を挟んで対じする。しかし敵軍を目にしておじけづく平家軍は、戦闘前に総崩れとなる。 あまりの大敗に激怒する清盛だが、家臣の伊藤忠清(藤本隆宏)から殿自身が武士の魂を忘れていると痛烈な批判を浴びる。 圧倒的勝利を手にした頼朝は弟・義経(神木隆之介)とついに対面を果たす。―――――次回、第48回「幻の都」。さて、話は変わりますが、大河の後の番組、NHKスペシャル「中国文明の謎」。めっちゃ面白いですね。現代にもつながる話ですし。「中華」は、「中夏」が由来でしたか…。出演している忠盛(中井貴一)もとてもいいです (^。^)
2012.12.02
大河ドラマ『平清盛』第46回「頼朝挙兵」の感想です。僕は終盤の平清盛の設定があまり好きではないのですが、今回は面白かったです!第1話の母親の死のシーンがここで出てきますか! という感じで、ちょっと感動しました。これか当初から予定されていた脚本だとしたら、本当に凄い構成力だと思います。福原遷都の理由も、主要な2つをさりげなく入れていましたね。以仁王の乱後の改革を加速するため、高倉系の王朝を世に示すため、と。このあたりがしっかりしているのは、高橋昌明、本郷和人両先生が時代考証にいらっしゃる効果だと思います。ただね、宇治川の戦いと山木兼隆襲撃という2つの戦闘シーンを端折ったのは、残念ですねー。予算の問題でしょうか?遷都されて貴族たちが嘆くシーンとかも、会話だけで処理されてしまいましたしね。前半がゆったりしていたので、ここに来てのスピードアップは勿体ないです。さて、「清盛の国づくり」ですが、お前にはわからぬ、誰にもわからぬ、視聴者にもわからぬ(笑)状態なので、ここが個人的にはあまり納得のいっていないところです。結局、宋との貿易が「新しい国づくり」だと誤解している人も多いと思うのですが、宋との貿易だけでは国は豊かになりません。当時の貿易量では、たがか知れているからです。宋との貿易や、新港を建設することで、航海術を高めて、国内の海運力を高めることが清盛の国づくりだと思うのです。そして、国内の海運が盛んになれば、食糧供給の偏在を解消できます。つまり、貨幣が国内に普及していれば、不作の時は他の地域から海運で食料を大量購入することができるのです。また、米が貨幣代わりだった時代に銅銭を導入することで、米の貨幣プレミアムが下がり、米価を下げ、米の蓄財を減らす効果があります。貿易の推進と銅銭の導入で、誰でも米が食べられる、不作でも米が食べられる国にする、それが、清盛の目指した「国づくり」だと思うのです。『経営者・平清盛の失敗』(詳しくはこちらの本にも書いております。全国的な飢饉で清盛の構想は頓挫するんですけどね)平清盛視点で、もう一つの大河ドラマ『平清盛』、みたいなものをラジオドラマでも何でもいいので発表してみたいですねー。―――――第46回「頼朝挙兵」あらすじ 不遇の皇子・以仁王(柿澤勇人)が諸国の源氏に宛てた平家打倒の令旨が、伊豆の源頼朝(岡田将生)にも届いた。 そのころ清盛(松山ケンイチ)は、福原の新都建設計画に没頭していた。そのかたわらにはいつも、仏御前(木村多江)がいた。それまでちょう愛をうけていた祇王(尾上紫)と祇女(花影アリス)はすっかり取り残されていた。 露見したことを知った以仁王はすぐさま園城寺に難を避け、頼政もあとを追った。頼政までが以仁王側についたことを知った清盛は激怒する。頼政は宇治川で奮戦するが敗走。やがて頼政は自害、以仁王も討ち死にし、全国に拡大する前に以仁王の乱はあっけなく終わった。 乱が鎮まった後、清盛は遷都計画をさらに急ぐ。誰もが反対するなか、内裏が出来上がらぬうちに遷都を強行。安徳天皇や高倉上皇(千葉雄大)、徳子(二階堂ふみ)らは福原にうつった。―――――次回、第47回「宿命の敗北」。あと4回です!
2012.11.25
大河ドラマ『平清盛』第45回「以仁王の令旨」の感想です。「清盛、暴走老人になる」の巻でした。なぜあんなにもうろくし、肉食になり、暴走老人になったのでしょうか。そもそも清盛のまつりごととは一体なんなのか?貿易だけなのか。史実では、それなりにまつりごとをしていたはずなのですが、ロクにそれをしている様子も描かれていないですし。清盛がもうろくした理由を、武士の世の頂きに立ったからだとか、誰も見たことのない国づくりを目指しているからだとか、通らねばならぬ道だとか、1人だからだとか、暗闇の中にいるからだとか、そんな情緒的な理由でこれまでの10ヶ月間をひっくり返していいのかしら、と思っております。祇王・祇女・仏御前の話や仲綱の話など平家物語のメジャーどころ、満載の回になりましたが、細かい話のストーリーへの入れ込み方は相変わらず上手いですねえ。―――でも、やはり大筋で、清盛悪人説なのが、腑に落ちない。にしても、仏御前は16歳のはずですが、なぜか木村多江さん。ツッコミどころでしょうか…!?―――――第45回「以仁王の令旨」あらすじ 後白河法皇(松田翔太)を鳥羽離宮に幽閉し、清盛(松山ケンイチ)はついに武士として初めて天下の頂に君臨する。 清盛は福原にいながら朝廷の人事権を掌握し、高倉天皇(千葉雄大)に安徳天皇への譲位を迫るなど、思いのままの政治を展開していた。 一方、不遇をかこっていた後白河法皇の子・以仁王(柿澤勇人)は、源頼政(宇梶剛士)に接近し、武力決起による平家討伐を考え始めていた。伊豆でも、高い租税に困る東国武士たちは、徐々に平家への不満をあらわにしつつあった。そして義経(神木隆之介)は弁慶(青木崇高)とともに奥州藤原氏を頼り、力を蓄えつつあった。 頂にたち、孤独の中で我を失い始めた清盛をよそに、各地で反平家の火がくすぶり始めていた。―――――次回、第46回「頼朝挙兵」。
2012.11.18
今週発売された『わしは誰じゃ? ~戦国武将の巻~』について、一言。わしは誰じゃ?(戦国武将の巻) [ 山崎史人 ]『わしは誰じゃ? ~戦国武将の巻~』山田 真哉 (文)山崎 史人 (絵) 理論社 998円『わしは誰じゃ? ~戦国武将の巻~』は絵本です。小学生高学年向けの本です。なので、山田真哉にとって初の児童書、初の絵本になるわけですが、自分でもこういう展開になるとは思っていませんでした。たしか去年の秋に、レギュラー出演していた「ベストセラーBOOK TV」の司会者・斎藤広達さん(理論社社長)から、「歴史の絵本をつくるから文章を書かないか?」と声を掛けられたのが、そもそものキッカケです。それから、東京藝術大学の助手さんである山崎史人さんとボン社の鈴木知枝さんを紹介されて、一緒に作ることになりました。山崎史人さんはBe絵本大賞を受賞した若手クリエイター、鈴木知枝さんは『ちびギャラ』シリーズ、『旅ボン』シリーズを生み出した編集者さんです。あかいマスク [ 山崎史人 ]旅ボン 沖縄編 / ボンボヤージュ山田真哉の本は、通常、私自身が主導して本作りをする場合が多いのですが、今回は斎藤社長、山崎さん、鈴木さん、私、という主に4人の共同作業のような形で進められた、私にとっては稀有な本です。企画当初から「歴史上の人物がなぜかマスクをかぶって、それをクイズにする」というコンセプトはあったのですが、中身については、結構変遷がありました。戦国武将の面白エピソードだけを集める、という半ば暴挙に出てのは、けっこう途中からです。とにかく山崎さんのイラストはインパクトがあるのでそれを生かそう、という意図と、歴史にあまり詳しくない山崎さんが、面白エピソードにばかり食いついたという事情があります(^_^;)イラストのセリフは、全部山崎さんが考えています。ご覧になられた方はわかると思いますが、山崎さんには笑いのセンスがあります。これが多くの小学生と、少しの歴史ファンに伝わればいいなぁ、と切に願っております。(三省堂書店神田本店さんには、たくさん置かれています) 【追伸】さっそく歴史系のブログで紹介されました!恵美と嘉樹の歴史ニュース&BOOKウォーキング最速ブックレビュー!歴史業界に新規参入した大型右腕が2冊目からいきなりナックルボールhttp://d.hatena.ne.jp/emiyosiki/20121116/1353046352
2012.11.16
『わしは誰じゃ? ~戦国武将の巻~』が発売されました!わしは誰じゃ?(戦国武将の巻) [ 山崎史人 ]「新感覚のまぬけ顔歴史クイズ」ということで、マスクをかぶった戦国武将を次のヒントから人物名を当てる、というクイズ絵本です。たとえば、こんな感じ。●あまりにもデブすぎて馬に乗れなかった戦国武将は?●日本で最初に「胴上げ」を始めた戦国武将は?●日本で初めて戦いで犬を使った戦国武将は? など答えがわかりますか?(←だから、そもそもこの人物は誰なんだ?)『わしは誰じゃ? ~戦国武将の巻~』山田 真哉 (文)山崎 史人 (絵) 理論社 998円明日、この本の詳しい説明をします。
2012.11.15
大河ドラマ『平清盛』第44回「そこからの眺め」の感想です。この大河、どんだけ双六が好きやねん!!瀕死の人間に双六をさせるとは、なんと鬼畜な!今でいうと、死にそうな人間に無理やりDSをさせるような鬼の所業(?)ほとんど史実通りなのですが、やっぱり清盛も単なる悪者ですね……_| ̄|○平家の財産を侵食されてブチキレただけですしね。後白河法皇が悪者なのはまあいいとして、清盛も悪者だと、結局、悪VS悪の話になって、なんか後味は良くないですねー。その分、北条家が気持ちのいい爽やさなので、もうこっちを主人公にしちゃってもいいんじゃないかと思ったり、思わなかったり。重盛は切ないですね……。維盛・資盛への最後の言葉は、維盛・資盛のその後を知っていると、泣けて仕方がなかったです。ρ(・_;)治承三年の政変ですが、あの感じですと、いつでも政権を奪取できたようなのに、なぜいまさらクーデターに成功してあんなに浮かれているのか、一般にはちょっとよくわからないかもしれないな、と少し思いました。―――――第44回「そこからの眺め」あらすじ 1179年、伊豆の源頼朝(岡田将生)は妻・政子(杏)と娘とともに幸福な日々を過ごしていた。東国武士たちは、北条時政(遠藤憲一)を心配するが、時政は平家の世は長くは続かないという予言めいたことを口にする。 平重盛(窪田正孝)は、父・清盛が後白河法皇(松田翔太)を幽閉する計画を阻止するが、その後心労がたたり病に伏す。一方、清盛のたくらみに感づいた後白河法皇は、平家の力をそごうと画策。藤原基房(細川茂樹)と手を組み、清盛が嚴島詣でに行くようにしむける。 清盛の留守中、その娘・盛子(八木のぞみ)が病死すると、後白河法皇は彼女が管理する藤原摂関家の所領を強引に没収した。ばく大な財産を失った平家一門は、棟梁・重盛の病状を心配し、棟梁の代理を立てるべきではないかと話し合う。時忠(森田剛)は重盛の弟であり、正妻・時子(深田恭子)の子である宗盛(石黒英雄)を推すが、重盛の子・維盛(井之脇海)を推す声もあり、なかなか結論が出ない。重盛は宗盛ら弟たちや維盛ら子たちを呼び、自分の死後、清盛の国造りと一門の将来を支えるため力をあわせるよう諭した。―――――次回は、第45回「以仁王の令旨」ついに、治承・寿永の内乱、いわゆる源平合戦の開始です。面白くなりそうなところです。
2012.11.11
来週11月14日(水)に発売される今年の1冊目、歴史絵本『わしは誰じゃ?~戦国武将の巻~』(理論社)。その中身について、ちょっとご紹介しましょう。 (←だから、そもそもこの人物は誰なんだ?)歴史上の人物の人名を当てる本です。まずは、こちらの人物は誰でしょう?↓この段階でわかれば、ファインプレーです!わからない場合は、次のヒントを読みます。↓(←クリックすると大きく見えます)ヒントとその解説が載っています。イラストも可愛いですが、そのコメントが実に面白いです(絵担当の山崎さんが全部考えています)。そして、答えを出したら、次のページをめくって答え合わせです。↓この問題は簡単でしたか?全部で18名ぐらいの戦国時代の有名人たちが登場します。なかには有名人ではない人も登場しますが、それはまた買ってからのお楽しみ、ということで。―――――『わしは誰じゃ?~戦国武将の巻~』(理論社) 絵・山崎史人 文・山田 真哉 価格:998円 新感覚のまぬけ顔歴史クイズ! 歴史好きな人も、そうでない人も、 大人でも子どもでも、誰でもみんなきっと楽しめる、 そんな歴史の本です。 マスクをかぶった戦国武将。ヒントから人物名を当てましょう!
2012.11.09
突然ですが、来週、11月14日(水)に『わしは誰じゃ?~戦国武将の巻~』(理論社)発売になります。「歴史絵本」というジャンルで、見た目は小学生高学年向けですが、けっこう歴史ファンもニヤッとさせる、マニアックな本作りをしております。 (←そもそも、この表紙は誰じゃ?)『わしは誰じゃ?~戦国武将の巻~』(理論社) 絵・山崎史人 文・山田 真哉 価格:998円 新感覚のまぬけ顔歴史クイズ! 歴史好きな人も、そうでない人も、 大人でも子どもでも、誰でもみんなきっと楽しめる、 そんな歴史の本です。 マスクをかぶった戦国武将。ヒントから人物名を当てましょう! わしは誰じゃ?-戦国武将の巻- / 山田真哉 【単行本】中身は、明日のブログでご紹介します!
2012.11.08
大河ドラマ『平清盛』第43回「忠と孝のはざまで」の感想です。清盛はなにを焦っているのか?清盛はどんな国づくりをしたかったのか?そもそも重盛はいったい法皇からどんな御恩を受けたのか?その辺がハッキリとわからないので、清盛にも重盛にも感情移入ができないなんとも釈然としない回でした。結局、「もののけの血」と「双六」で全部片付けちゃうのかしら。兎丸が死んで、話が平家物語ベースになってから、清盛が悪役にしか見えなくなってしまいましたねー。終盤も“大河ならではの解釈”でやっていくと思っていたのですが、いろんな問題があって、そうもいかなくなってしまったのでしょうか。平盛国もなんか言ってあげなよ。そして、源三位頼政は、いったいどんな理由で平家を裏切るのかいな。さて、安徳天皇の「百日の宴(ももかのうたげ)」がナレーションで言われていましたが、いったいどれだけの人がこの漢字を思い浮かべたのかな?―――――第43回「忠と孝のはざまで」 あらすじ 平家打倒の陰謀は未遂に終わり、首謀者の一人である西光(加藤虎ノ介)は、平清盛(松山ケンイチ)の命で斬首された。清盛は、重盛(窪田正孝)の必死の嘆願に根負けし、成親を流罪にとどめる。しかしわずかひと月後、成親は配流先で餓死する。 肩を落とす重盛に、成親を餓死させたとほのめかす清盛。こらえきれず重盛は、清盛の思い描く国の姿が見えないと訴えるが、清盛は黙って自分の国づくりを支えよと冷徹に突き放す。 重盛は後白河法皇を慰めるべく訪ねると、法皇は西光と成親の悲惨な最期を改めて確認し、うらめしそうに笑いながら清盛の中にもののけの血がうずいていると告げる。 伊豆では、恋仲になった頼朝(岡田将生)と政子(杏)が時政(遠藤憲一)に結婚の許しを請おうとしていた。 一方、京で暮らす常盤(武井咲)のもとに、息子の遮那王(神木隆之介)と弁慶(青木崇高)が訪れ、平家を打倒すると宣言する。そして常盤の反対を押し切り、ふたりは平泉へと向かう。―――――次回、第44回「そこからの眺め」今度こそ、治承三年のクーデターですね。亡霊・白河法皇がまた出てくるのかな?
2012.11.04
2012年6月からスタートした「夕刊フジ」さんでの2度目の連載「戦国FX 武将たちの通貨」も今週無事に最終回を迎えました。最終回は、「寛永通宝」「鎖国」「参勤交代」を一本に結びつける通貨のお話でした。徳川家光が復活させた銅銭と鎖国の真相全19回、読んでくださった方、お付き合いくださり本当にありがとうございました。私の歴史モノの目的は、「最新の日本史研究成果を一般の方に面白く映るように伝える」ことなのですが、本連載は通貨が中心だったので、ちょっと難しかったかもしれませんね(特に撰銭令のあたりなど)。にもかかわらず、多くの応援をありがとうございました。夕刊フジさんからも「まだ続けて」と言われたのですが、これから本業の繁忙期にも入るので、ここで一旦終わりにさせて頂きます。しばらく歴史モノの連載からは離れますが、次回また復活する際はなにをテーマにしましょうかね?構想を練っているときが一番楽しいので、しばらくは一人で楽しんでいたいと思います。それでは、またー。『経営者・平清盛の失敗』(←前回の連載はこうして本になりましたが、今回ははてさて?)
2012.11.01
大河ドラマ『平清盛』第42回「鹿ヶ谷の陰謀」の感想です。新刊の執筆が佳境で多忙あるため、感想も簡単に。清盛のフルボッコ、凄かったですね!!もう視聴率なんて全然気にしていないからこそできる演出なのでしょうか?演出でいうと、現在の東国パートの景色や雰囲気は良いですね。田舎なのに、清廉さがあって。大河の序盤もこんな感じ良かったんじゃないかと、思ったり思わなかったり。―――――第42回「鹿ヶ谷の陰謀」あらすじ 1177年4月のある夜更け、京・鹿ヶ谷の山荘には、後白河法皇(松田翔太)のもと、成親(吉沢悠)や西光(加藤虎ノ介)など、平清盛(松山ケンイチ)ら平家打倒を企てる不満分子たちが集まった。そこへ招かれた摂津源氏の武士・多田行綱(野仲イサオ)は企てを知り驚くが、西光と成親の説得により平家を撃つことを決意した。 一方伊豆では、北条時政(遠藤憲一)が娘・政子(杏)を平家配下の山木兼高へ嫁入りさせることを決めた。 法皇は平家に山法師たちを攻めよと命を下した。比叡山への攻撃に平重盛(窪田正孝)は二の足を踏み、判断をゆだねられた清盛はほどなく福原から上洛した。清盛は今回の後白河法皇のやり口には裏があるのではと、いぶかっていた。 多田行綱は源氏勢を結集させようと源頼政(宇梶剛士)を訪ねて平家打倒の陰謀への協力を請う。―――――次回は、第43回「忠と孝のはざまで」。時間は一気に飛んで、1179年の治承三年のクーデターまでやるようですね。
2012.10.28
「夕刊フジ」さんでの連載「戦国FX 武将たちの通貨」も第18話目。今回は、豊臣秀吉の物語でした。太閤検地の回に続いて2回目の登場になります。【戦国FX】意外にも堅実 天下人・秀吉の通貨政策 次回は、ついに最終回です! (もう江戸時代に入っちゃいますからね…)
2012.10.24
大河ドラマ『平清盛』第41回「賽の目の行方」の感想です。平清盛と後白河法皇の間の決裂については、いろいろな説があり、建春門院滋子の死もその中の一つにしか過ぎないのですが、最終的には、双六のせいにしましたね (^_^;)なんでもかんでも双六で喩えるのは、どうなんでしょう?わずか1年の話なのですが、もうちょっと何か具体的なキッカケは、なかったんですかねえ。それにしても、清盛も悪い人になりましたね~。日本をどうする、といった話が無くなっちゃいました。白山涌泉寺の事件で、宋銭の話を入れたのは上手いですね。宋銭は、信西=西光=清盛をつなぐアイテムだったのですが、ここで見事に断ち切られました。北条政子はいい話をする“演説キャラ”なんですね(これが後の「承久の乱」につながるのでしょう)。この大河で一番生き生きしている女性だと思います。だんだん東国武士のほうに感情移入してきました。――――――第41回「賽の目の行方」 あらすじ 滋子(成海璃子)の急死は、後白河法皇(松田翔太)と清盛(松山ケンイチ)の関係を大きく変えた。1177年、後白河法皇は福原を訪ね、「もうここへは来ない」と清盛に告げる。 あからさまに平家を冷遇し始める法皇に警戒心を強める清盛は、娘・徳子(二階堂ふみ)が早く皇子を産むことを願う一方、延暦寺の明雲(腹筋善之介)と連携を深める。しばらくして、明雲たちが法皇の近臣・西光(加藤虎ノ介)の息子の流罪を求めて強訴を起こした。動揺する法皇を、清盛は見捨てるように静観する。 一方、伊豆では、頼朝(岡田将生)に恋心を抱き始めた政子(杏)に、縁談話が舞い込む。――――――次回こそ「鹿ケ谷の陰謀」。今回、鹿ケ谷の陰謀まで放送するのかと思いきや、ここに来て意外と丁寧に進行していますねー。
2012.10.21
「夕刊フジ」さんで連載をしている「戦国FX 武将たちの通貨」。今週から毛利編スタート! のはずだったのですが、私の仕事が多忙になったため、今回の1話限りとなってしまいました。すみません…。本当は、石見銀山と厳島神社の関係や、中国地方独自の銭の話も書きたかったんですけど。掲載されたのは、こちらの「ZAKZAK」さんの記事からも読めます↓【戦国FX】戦国大名が“石見銀山”を生かせなかった理由また、前回の本能寺ネタも反響が大きかったです。ありがとうございました。【戦国FX】“本能寺の変”は貨幣鋳造権めぐる争い?
2012.10.17
大河ドラマ『平清盛』第40回「はかなき歌」の感想です。凄いね! 大河でキスシーンって。それも死体にって。今回は、宋銭のターン、いやいや厳島神社のターンかと一瞬思ったのですが、建春門院滋子のターンでした。歴史を知っている人間にとっては、滋子が今回死ぬことは予想できましたが、知らない方にとってはビックリしたでしょうねー。今回、急に死亡フラグが立って(法皇へのセリフ、藤原成親・西光へのお願い)、ちょっと可哀そうでした。なんで銭が流通すれば国が豊かになるのか? というのは突っ込めば面白い話なのですが、簡単にしたのは雰囲気で伝わるだろうという判断なのでしょう。後白河法皇の目指す世って、『梁塵秘抄』でしたか。なるほど、これはうまい。後白河って、学者からも「政略に長けているだけで、目指す世なんて何もない」人物にされがちなので、名誉回復になったのでは?後白河法皇が清盛と出会って40年だそうですが、僕らもこの大河を見始めて40回。思い返せば長いものです。。。―――――第40回「はかなき歌」あらすじ 1174年、大輪田の泊(神戸港)では亡き兎丸(加藤浩次)が夢みた日宋貿易が本格化していた。清盛(松山ケンイチ)は、厳島神社に後白河法皇(松田翔太)と滋子(成海璃子)を招き、自らの威厳を示す。そんな中、法皇の側近・西光(加藤虎ノ介)と成親(吉沢悠)は、平家のおごりぶりを警戒していたが、滋子は法皇様と平家の仲を取り持つようにと諭す。 一方、後白河法皇は今様の歌集「梁塵秘抄」の編さんに取り組んでいた。世に役立つものではないが心を慰めてくれる、そんな歌を残したいと滋子に漏らす。ある日、不慮の病が滋子を襲う。 そのころ伊豆では、政子(杏)が源頼朝(岡田将生)の武士の魂を目覚めさせようとしていた。―――――前回が9.7%でしたが、今回はどうなんでしょうねえ。次回は「賽の目の行方」。今回、藤原成親・西光に反逆フラグが立ったので、次回はおそらく「鹿ケ谷の陰謀」の話か?【追伸】視聴率は9.6%ということで、2週連続の10%割れでした。。。
2012.10.14
2014年の大河ドラマは、岡田准一さんの主演で黒田官兵衛を主人公にした『軍師官兵衛』という発表がありました。 実は、先日9月27日のブログに書いた「大河ドラマ主人公予想」の本命が見事に的中しました!! ―――――― 本命 黒田官兵衛 (豊臣秀吉の軍師。福岡藩の祖) 対抗 細川ガラシャ (明智光秀の娘。細川忠興の妻) 大穴 立花宗茂&立花ぎん千代 (大友宗麟の家臣。柳川藩の祖) 大穴 藤堂高虎 (主君を7回変えた。津藩の祖) 大穴 北条早雲ら後北条五代 (関東の覇者) ――――――自分でもビックリしました。知らなかったんですって。いや、ホンマに (@。@)
2012.10.11
大河ドラマ『平清盛』第39回「兎丸無念」の感想です。軒下やら屋根の上やら、禿(かむろ)はもはやホラーですね。それはさておき、ここ最近の清盛の暗黒面(ダークサイド)は、ちょっと唐突な気がしています。特にキッカケとなる事件が起きたわけではなく、単に驕っているだけなんですよねえ。「生き急いでいる」とか「白河院と立場が一緒」という理由では、ちょっとどうなんだろうかと。これまで新しい解釈が多かった大河なのに、ここに来て普通の解釈をし始めたので、そこにちょっと違和感があるだけなのかもしれませんが。一般視聴者は、平家が悪人のほうが観やすいのでしょう。兎丸と経ヶ島の経石を結びつけるアイデアは、非常に面白いんですけどね。新解釈といえば、南宋のの孝宗皇帝の兄・趙伯圭が本当に日本に来ていたら、面白かったですねー。そうそう、HPを読んで初めて知ったのですが、兎丸が死んだのは京の五条大橋だったんですね!(画面上にテロップかなにかがあったのなら、見逃していました)(当時「五条大橋」なんてものは存在しなかったという説も有力ですが)とにもかくにも、今回は五条大橋のターンだった、ということで。―――――第39回「兎丸無念」あらすじ 京では、平家の密偵・禿(かむろ)の振る舞いに、人々は恐れをなしていた。 五条大橋で禿退治をしていた弁慶(青木崇高)は、遮那王(のちの義経:神木隆之介)と運命的な出会いを果たす。 そのころ、福原では大輪田泊の工事が大詰めを迎えていた。清盛(松山ケンイチ)は宋と正式な国交を結ぼうとするが、朝廷は猛反対。後白河法皇(松田翔太)だけが理解を示す。宋からの手紙で外交使節が三か月後に来日することを知り、清盛は工事を急ぐように命じる。 だが事故で多くのけが人が出ると、兎丸(加藤浩次)は志を忘れ、自らの利を追求しているだけだと清盛を責める。清盛と決裂をし、一人で酒を飲む兎丸の前に、時忠(森田剛)が放った禿が現れる。―――――……でも、ここで兎丸を死なせる必要性ってあったのかなあ。オリジナルキャラって、けっこう最後まで生き残るパターンが多かったりするんですが。いや、また幽霊的な感じで出てくるのかしら?ちなみに、禿も今回のラストで抹殺されたようですが、平家物語では今後も大活躍します。禿も幽霊出演!?(熱病の赤と掛けたり)次回、第40回「はかなき歌」。
2012.10.08
3日遅れですが、大河ドラマ『平清盛』第38回「平家にあらずんば人にあらず」の感想です。視聴率14.3%、おめでとうございます!前回より3.8%の大幅アップです。要因はなんでしょう?最近面白いですが、今回が特に面白い、というわけではないですからね。あの赤い禿こと、美少女軍団が良かったのか?後白河法皇の謎かけ遊びこと、小学生が言いそうなクイズが良かったのか?単に、今回タイトルが有名だったからなのか (^^;まあ、裏番組が通常編成ではなく、特番が弱かった、ということなのかもしれませんが、今回は誰かが主役という回ではなく、清盛をはじめみんなが活きている回だったので、見やすかったのかもしれません。「平家にあらずんば人にあらず」をどこで使うのかが、今回の見どころでしたが、まさか平時忠の覚悟だったとは―――良い意味で、予想の斜め上をゆく新解釈です。時忠が『銀河英雄伝説』でいうところの「オーベルシュタイン」のような役どころになってきました。なかなか深いドラマではないですか!終盤に向けて、本当に楽しみになってきました。平家の歴史がまた1ページ……―――――第38回「平家にあらずんば人にあらず」あらすじ 後白河法皇(松田翔太)と宋人との面会を成功させた清盛(松山ケンイチ)は、宋船を福原に直接、入港させようと考える。そのため、大型船が入れるように大輪田泊(おおわだのとまり)の改修工事を兎丸(加藤浩次)に急がせる。 京では、清盛から「都でつとめを果たしてくれ」といわれた時忠(森田剛)が、「禿(かむろ)」と呼ばれる身寄りのない子を密偵として町中に放ち、清盛の国づくりに異を唱える者を容赦なく断罪した。その手荒なやり口を見て、時子(深田恭子)は、このままでは平家が憎まれものになってしまうと心配する。 福原では兎丸が、大輪田泊に堤防をつくる手立てを考えつく。古い船に大量の石を積んで沈め、それらを積み上げるという方法だった。 清盛は平家一門を集め、娘・徳子(二階堂ふみ)を高倉天皇(千葉雄大)に入内させたいと打ち明ける。―――――次回は、第39回「兎丸無念」。唯一といってもいいオリジナルキャラ・兎丸が、清盛から離れるだけなのか、死んじゃうのか?
2012.10.03
昨日のブログの「大河ドラマ主人公予想」は、ブログのコメント欄だけでなく、facebook、twitter、メールといろんな反響をいただきました。ありがとうございました。私が挙げた「黒田官兵衛」「細川ガラシャ」「立花宗茂&立花ぎん千代」「藤堂高虎」「北条早雲ら後北条五代」のほかに、みなさまのご意見を列挙すると、「斎藤道三」「真田一族」「ルイス=フロイス」「島津四兄弟」「明智光秀」「蒲生氏郷」「蜂須賀小六」戦国時代以外ですと、「坂上田村麻呂&阿弖流為」「楠木正成・足利尊氏・新田義貞」「忠臣蔵」「福沢諭吉」いやはや、いろいろと出るものです。私も大河ドラマ、いや日本史への新たな視点を得ることができて、とっても勉強になりました(^^
2012.09.28
昨日のブログで、豊臣秀長は大河ドラマの主人公候補ではないか?ということを書き、反響がありましたので、私が現時点で考える「大河ドラマ主人公予想」を書いておきます。30分間、じっくり考えました(短い?)対象は戦国時代です。(2014年は、順番的にまず間違いなく戦国時代のはずなので)――――――本命 黒田官兵衛 (豊臣秀吉の軍師。福岡藩の祖)対抗 細川ガラシャ (明智光秀の娘。細川忠興の妻)大穴 立花宗茂&立花ぎん千代 (大友宗麟の家臣。柳川藩の祖)大穴 藤堂高虎 (主君を7回変えた。津藩の祖)大穴 北条早雲ら後北条五代 (関東の覇者)――――――まず、本命は「黒田官兵衛」です。『篤姫』『天地人』『八重の桜』など、最近の「地味だけど複数の有名人との関わりが深い人物」が選ばれやい傾向を考えると、その筆頭が黒田官兵衛ではないかと。足は不自由になるは、中国大返しはあるは、関ヶ原の戦いのときに九州を征服しようとするは、でその波乱万丈の人生は他の追随を許しません。また、「側室を置かなかった」という点は、男性主人公においてプラス評価でしょう(『天地人』など)。ただ、減点ポイントは、ゆかりの地元の一つ、兵庫県では『平清盛』をやったばかり、という点。大河は、地域バランスもある程度考えていると予想されます。対抗は、『細川ガラシャ』にしました。官兵衛同様、側室を置かなかった明智光秀も最有力候補だと思うのですが、ここはあえて娘のほうで。娘のほうが波乱万丈ですし、両親の仲も夫婦仲も良好。ホームドラマにもしやすいのではないかと。わかっている史実も少ないので、自由に描ける題材だと思います。減点ポイントは、ラストが悲劇で終わる点でしょうか(それを言うなら、光秀も信長も龍馬もそうなのですが)。大穴の一つ目は、『立花宗茂&立花ぎん千代』。『利家とまつ』『功名が辻』同様、夫婦ダブル主人公で。昔から夫婦不仲説が言われてきたのですが、最近「実は仲が良かったんじゃないか」説も言われだしたので、初の“姫武将”主人公はいかがでしょう?父・立花道雪の話や、関ヶ原後の宗茂の浪人時代の話など逸話には事欠きません。減点ポイントは、知名度がちょっとね……。大穴の二つ目は、『藤堂高虎』。地味ですが、浅井長政から徳川家光まで超有名人の家来だったことが、ドラマでは吉と出るのでは?また、ゆかりのある地元も、滋賀県、和歌山県、愛媛県、三重県など各地にわたる点もプラス評価。減点ポイントは、女性の活躍が描きにくい点か。大穴の三つ目は、『北条早雲ら後北条五代』。いわゆる『炎立つ』『葵徳川三代』方式。有名なのに、過去一度も準主役すらない後北条氏なので、ここで一気に主役の座でもいいのではないかと。(史実かどうかはさておき)下剋上や大器晩成は、やっぱり面白いでしょう。そして、北条早雲だけでは有名人が太田道灌ぐらいしか出てこなさそうなので、氏康・氏政・氏直までやれば、武田信玄、上杉謙信、豊臣秀吉まで出てきます。そして、なんといっても税を安くした名君の一族ですから、消費税増税への当てつけとしてピッタリではないかと(笑)減点ポイントは、早雲時代に馴染みがない、という点。『平清盛』でもうコリゴリでしょうし。以上、超個人的な「大河ドラマ主人公予想」でした。山田真哉が観たい大河ドラマ、ではなく、純粋に予想として考えました。未熟者ゆえ、異論、反論、お待ちしております!(注意)山田真哉はNHKさんでも仕事をさせて頂いておりますが、最近、大河関係者とはまったく接触しておりませんので、すべて歴史ファン、大河ファンとしての個人的な妄想です。NHK大河ドラマ テーマ音楽全集 壱 [ (趣味/教養) ]
2012.09.27
今度、「宮崎美子のすずらん本屋堂」(BS11 火曜夜10時~)で取り上げることになった『秀長さん』を読み終えました。秀長さん [ 鞍馬良 ]その名の通り、豊臣秀吉の弟、豊臣秀長(大和大納言)の生涯を綴った小説です。(本書の感想は番組内で言います)秀長はそもそも有名ではないですし、地味ですし、昨今の戦国武将ブームでもあまり取り上げられないのですが、物資の調達や家臣・領民の掌握で力を発揮した秀吉の天下統一には欠かせない名補佐役です。(大河ドラマ『秀吉』では、高嶋政伸さんが好演されていましたね。ああ、高嶋政伸……)でも、私は「地味だけど」「縁の下の力持ちで」「周りは有名人がいっぱい」というこの3要素は、昨今の大河の成功事例(『篤姫』『天地人』等)に当てはまるので、大河の主人公の有力候補の1人ではないかと勝手に思っています。特に、大河の主人公をあまり輩出していない奈良県などが盛り上がるのではないかと。それにしても、『秀長さん』って、なかなかいいタイトルですねー。
2012.09.26
夕刊フジ『戦国FX 武将たちの通貨』も連載第15回目。うーん。こんなに違和感のある記事は珍しい。太閤検地の話なのに、写真がバーナンキFRB議長。編集部のセンスかしら?私のせいではないんです(^^;)【戦国FX】領地の単位で“石高制”が定着したワケ - 経済・マネー - 戦国時代を舞台にしたドラマでは、たまに知行(恩賞として与えられる領地)を受け取るシーンが登場する。たとえば、豊臣秀吉のドラマなら「足軽百人組頭を任され、知行50貫文の出世だぎゃあ」「北近江・長浜城12万石の城主に出世だぎゃあ」…といった具合である。 この2つのセリフを見て、お気付きだろうか。同じドラマの中でも、知行について「××貫文」と「××万石」という異なる単位が使われる。 これは、なにもドラマの時代考証がいい加減なわけではない。戦国時代は、知行を貨幣の単位で示す「貫高制」と米の単位で示す「石高制」が併存していた時代なのだ。(以下略)
2012.09.25
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