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37
回
鴎座通信句会全句データ(互選用)
●互選選句5句。
(全句のなかから5句を選んでください。互選は任意です。また互選できるのは投句者のみです。句番号と上五、および選句者名をお忘れなく。)
● 選句締切 4 月 29 日 24 時必着 。 メールまたはFAXでお願いします。メールアドレスは「鴎座」巻末に記載してあります。句番号はランダムに変換されたものです。(誤字脱字・類句などがありましたらご連絡ください)結果は全投句者にメールまたはFAXでお返しします。また次号「鴎座」に発表するとともにFACEBOOK・BLOGにも発表します。
2023 年 4 月 26 日 鴎座俳句会 代表 松田ひろむ
〈 第 37 回鴎座通信句会全句データ〉
句番号 作品
1 薔薇のトンネル区議選はこちら
2 こころ曇りや泰山木は日を高み
3 茶柱の立つまで待てぬ桜餅
4 山樝子の記憶の中に馬車がいる
5 一日一善よそよそしくて君子蘭
6 廃炉なのアスパラガスは出たばかり
7 板橋は住みやすき街二輪草
8 リハーサルなしでこれ程鳥の恋
9 竹皮を脱ぐ人生の行間に
10 列島の桜尽くしの旅景色
11 おまえもか猫なで声の恋鴉
12 花散るや手押しのあなたあすのわれ
13 母の齢まだ越えられぬクレマチス
14 修行僧地獄耳かも亀鳴けり
15 遮るもの何にもなくて代田かな
16 娘二十パスタくるくる山椒の芽
17 満天星の壺ねえさまとかくれんぼ
18 木の芽雨妻励まして励まされ
19 花は葉にハムのパックの剥がれない
20 花冷は友の手指を摩りたり
21 ウクライナ国を離れる雨が泣く
22 自由のなかの不自由や花ちらし
23 払暁や煌めくしぶき蜆舟
24 小心なすみれかたまる木の根方
25 八重桜森進一のたらこ口
26 花びらまとう倒木のやすらぎ
27 黄砂来る西郷どんの犬怒る
28 逝く春や心のドアの鍵外す
29 リハビリリハビリ年寄りの遠足
30 雉よ啼くな親子喧嘩はしょうもない
31 ドライブの眼にとびこむ山の藤
32 春の宵その無秩序の美しく
33 言い訳はしないつもりよ十薬よ
34 恋ならばぺんぺん草のぺんほどの
35 仏壇の黒一点も柏餅
36 忙しや今日は紫雲英を編む仕事
37 薔薇咲いて寺の鬼門に棘光る
38 新緑や上野の鐘の余韻まだ
39 皇室の歴代引き継ぐ蚕棚
40 句音痴と方向音痴獣交る
41 思ってもみない老化よ牡丹の芽
42 突風の中蛇穴を出たものの
43 春風や隣の席から外国語
44 木の芽流しバスは新人ドライバー
45 玉手箱座の封切るや晩春に
46 苧環やいつうとうとと文庫本
47 惜春を色とりどりに花見山
48 デモなき日本せめて残花のブルースを
49 罌粟坊主再生医療お試し中
50 迷いなくあなたに着地飛花落花
51 春惜しむ雲の欠片が焦げている
52 向日葵やライムライトを聴きながら
53 晩年の伸び代二寸枇杷すもも
54 制服の袖の指先一年生
55 江の島のタワーも霞む焼栄螺
56 花一輪手漉きの和紙のポチ袋
57 告白に相好の笑み花菜漬
58 青饅の会話ちぐはぐ箸休め
59 花に酔い痴れ木道を逸れるなよ
60 塀を越へ取ってくれろと夏蜜柑
61 切株に珈琲二つ桜蕊
62 こいのぼり霞ケ浦の右ひだり
63 さくら餅はやっぱり伊勢屋軽い鬱
64 東京ジャーミイ春ショールの色々
65 植木屋の鋏の音や風光る
66 スーパーに父似の人や草だんご
67 始めての家出木香薔薇の頃
68 つげの花縄文人の口笛に
69 呼び鈴を押してしばしの昼の蝶
70 断捨離はプロにまかそう養花天
71 朝寝朝酒やけくその年金
72 沸点の変わらぬ世界竹の秋
73 ぶらんこに座るやたちまち遠い日へ
74 私の渦その真ん中に捩花
75 卯の花の青春切符長岡へ
76 恋なんて捨てればいいの木の芽和え
77 日焼け止めを持たせ遠足四年女子
78 四月一日補助輪付のヘルメット
79 桜の下ベンチがあって長話
80 春深し三文判の落とし物
81 滅びたる戦の名残り桜鯛
82 沈没の前に脱出労働祭
83 捩花の卑弥呼正子とねじりけり
84 空に散り海に散り桜貝になる
85 春の恋メビウスの輪のひとまはり
86 東京暮色忍者パスタとカレーパン
87 桜蘂降る味のないガムのよう
88 乗込鮒 ( のつこみぶな ) を諸手に笑むや男の子
89 春雷や太宰の墓に美少年
90 妹と実家の整理薫る風
91 呼ばれきて森のこぶしの傷みよう
92 これよりは貧乏草の浄土です
93 怠けるな立浪草が押し寄せる
94 再出発は新緑の上野山
95 風薫る色とりどりのランドセル
96 露座仏を袈裟斬りにする春の雷
97 子に託すこと何もなくて亀鳴いて
98 羽ばたいて飛んでみたいな夏の空
99 桜しべ舞い散るなかを走りたり
100 八重桜散るさいの目に一をたし
101 チャットgpt河童咬みつく雲の峰
102 「五類なり」美人マスクの夏の陣
103 点滴点滴ブランコと思う母
104 いかのぼりフラフープなら人並に
105 モーツアルト聴かせ育てて初桜
106 不文律安倍晴明春満月
107 猫車積まれし脇の白牡丹
108 カレンダー四月になってウオーキング
109 雛罌粟や今も晶子の母性観
110 聖五月掃除機変えて模様替え
111 赤飯はレンチンなれど初鰹
112 推敲のペン取り落す目借時
113 つくしんぼ明日は絶えず新しい
114 どっと乗る笑みひかえめやはなみずき
115 外は雨卒業式の武道館
116 変貌の地球やいつか春きざす
117 いぬふぐり老いてますます情熱家
118 この世でもあの世でもなく焼野原
119 カリウムもセシウムも公魚の天麩羅に
120 スカイツリーを遠見の空の花吹雪
121 蕨手の無茶な指切りにこにこと
122 八十八夜よく熟れていた杏子
123 花影を踏みて家路の我が娘
124 花散れば人もまばらにただの川
125 気がつけば日焼けヒリヒリもう遅く
126 伝えたいことは山ほど蓬餅
127 移動日の自分に贈るチューリップ
128 暮の春今日を限りの二割引き
129 春日傘予定なくても薄化粧
130 満天星の花散り初むる選挙あと
131 連弾の子の指ずれてつくしんぼ
132 向こう風すいと泳ぎて揚羽かな
133 攻めの姿勢新じゃがを茹でている
134 上り鮎に子らいっせいに「がんばつて」
135 余生とはまだある未来桜の実
136 選挙ポスターどれも歯を見せ街薄暑
137 風光るすえこ笹とは妻の名で
138 外干しのなき九十戸霾ぐもり
139 笑うとき肩を上下に夏きざす
140 戦争をしているロシアに鳥帰れぬ
141 マイナンバーいらないけれど五月来る
142 薫風や死ぬまでハッピー五七五
143 疵のある大黒柱昭和の日
144 やどかりの冒険地球はまるいのか
145 諦めぬ夢引つ提げて春の旅
146 春昼やマラソンランナー平河門
147 隠世に旅立つ人や別れ春
148 水子もう五十になろう桜まじ
149 レタスちぎる国境なんぞなきように
150 ももさくら散ってしまってBランチ
151 戦車を走らせ地球生きている
152 憲法記念日あちこち探す虫眼鏡
153 雨あがるふわりと桜浮かびけり
154 踊るのは男が相場君影草
155 平和とは笑顔キーウに咲くさくら
156 勿忘草初恋だけでいくつある
157 堂々と昼寝昼酒暇は敵
158 風紋を崩し眼下の日本海
159 どちらかが出て行くのならみどりの日
160 昭和から吹いてくる風牡丹園
161 がんの告知受けたるその日杏花村
162 徳利を狸と囲み亀鳴けり
163 報国寺に抹茶一服竹の秋
164 たんぽぽをほめ湯波をほめ母笑う
165 行間に脱線の文字目借時
166 「大谷と同じだよ」白いスニーカー
167 人の世の挫折いくつもシャボン玉
168 山梨が優勝春の甲子園
169 花筏組んで解れつ太平洋
170 三十の介護人生ひこばえる
171 料峭や閉店多き本屋さん
172 使わないホットカーラー昭和の日
173 花冷やちらと振り向き猫がゆく
174 欠点は魅力のひとつ夏ちかし
175 解禁のバス前席の一年生
176 花見酒主役転じて道化役
177 白蓮白シャツ一歩後退して前へ
178 客寄せのデコポン売りは熊本弁
179 ゼロ歳も百歳もいま目借時
180 青空の青独り占め花水木
181 投壜の中の嵐よ花薊
182 行間を埋めることなき昭和の日
183 時間というかたまり閉じるシャボン玉
184 遮断機が下りないように山笑う
185 目借時なかなか抜けぬ躾糸
186 観梅や青鮫のごと迷い込み
187 桜蕊コンビニ弁当覗かれて
188 風通しの悪い神社や白つつじ
189 泣き相撲さくら蘂ふる浅草寺
190 楊貴妃桜スマホの窓に幽閉す
191 土佐弁で始まる朝 (あした) 花みずき
192 菖蒲湯や八十路の背中しゃんと伸び
193 アマゾンの闘う労組春の宵
194 風紋の襞の連なる啄木忌
195 快晴へホールインワン揚雲雀
196 菜の花やぎゅっと手つなぎ歩く児ら
197 遊説の美辞に浮かれてチューリップ
198 夕映えのワイングラスに春の虹
199 くっさめの三千世界つちふりぬ
200 白壁を緑に塗るかオーイ夏
201 揺れるたび強くしだれて柳の夏
202 山笑う大言壮語の選挙戦
203 花びらの光を散らし百千鳥
204 同じ愚痴何度も言われ暮の春 END
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