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新型コロナウイルス感染症を超えて
●第 40 回鴎座通信句会の締切は 24 日です
新型コロナウイルス感染症は五類移行。やっぱり俳句で免疫力アップでした。
通信句会はどなたでも参加できます。多数のご参加をお待ちしています。 ( 毎月開催)

●第 40 回投句締切 7月 24 日 24 時必着
投句先 松田ひろむ代表あて。 メール・FAXなどにて。 FAX03 - 3968‐0153
●作品5句まで(自作・未発表)
選句および講評は、松田ひろむ代表、石口榮(編集長)、後藤よしみ(副編集長)、小髙沙羅(同人会長)、白石みずき(Ⅰ欄同人)、鈴木砂虹(招待)が行います。
〇互選(任意) は参加全作品を鷗座俳句会のブログ https://plaza.rakuten.co.jp/kamomeza/
にアップしますので、各自(5句)を選句の上、メールまたはFAXで松田ひろむ代表までお送りください。(句番号・作品上五・選句者名明記。選句資格は投句者のみ。)
●選句締切 7月 29 日(必着)
選句結果・講評は 8月2日 までにFAXまたはメールでお返しします。また鴎座のブログおよびFACEBOOKにアップしますのでそれをコピーすることも出来ます。郵送はしません。
●句会参加費は 500
円。
(適宜、郵便振替、手渡しなどでお支払いください)通信句会の性格上、遠隔の方も参加できます。鴎座会員でない方も歓迎します。( 振替口座00100‐8‐485671 鴎座俳句会)
174-0046
東京都板橋区蓮根 3-12-27-110
鴎座俳句会
第 39 回作品 (互選高点句)○数字は点数 3点以上
1 位 21 墓なくてよしあじさいの毬あれば ⑦ 松田ひろむ
1 位 43 どうしよう妻の水着が美しい ⑦ 川崎果連
3 位 75 「つばなれ」の子のいやいやよ捩り花 ⑤ 安原南海子
4 位 19 沖縄忌日にち薬を信じない ④ 石口りんご
4 位 33 ピカソにも青の時代よ七変化 ④ 荒井 類
4 位 35 保険証の話どこかでさくらんぼ ④ 小平 湖
4 位 50 荒梅雨やラップの端が剝がせない④行成佳代子
4 位 68 夏座敷泣いた笑った生き抜いた ④ 吉村きら
4 位 91 献血の出来ぬ齢や半夏生 ④ 高橋透水
4 位 103 父の日の着信音は大にして ④ 宮 沢子
4 位 115 子の手品てんとうむしを解き放つ ④ 川崎果連
4 位 163 江戸切子氷の響くカキクケコ ④ 松田ひろむ
4 位 187 大き虹中村哲の笑顔入れ ④ 鈴木ひろ子
14 位 17 歩き食い日焼けの臍にピアス二個 ③ 安藤草太
14 位 45 父の日の父は毛虫を焼いていた ③ 古川塔子
14 位 61 忘れたき想いきしきし髪洗ふ ③ 望月のぞみ
14 位 67 また一つ溜息残す沖縄忌 ③ 宮 沢子
14 位 69 母の日の花も私も元気です ③ 古川和美
14 位 81 緩慢な思考回路に水を打つ ③ 石口 榮
14 位 113 枝豆や口も八丁手も八丁 ③ 白石みずき
14 位 189 紫陽花や母を泣かせた二女が泣く ③ 川崎果連
1 記念日と言えば胡瓜にマヨネーズ
特選 27 白玉や舞台の嘘がやさしくて/行成佳代子
35 保険証の話どこかでさくらんぼ
準特選 39 花槐(えんじゅ)水面に月のかけら散り/横山小鼓
準特選 53 おっかさんという蛍が飛んでいた/後藤よしみ
62 こんな日のトーストになら味噌キューリ
71 見下ろせる谷中銀座の夏の雨
75 「つばなれ」の子のいやいやよ捩り花
145 まどろみの香りを移すモンロー忌
187 大き虹中村哲の笑顔入れ
189 紫陽花や母を泣かせた二女が泣く
(選評) 特選にいただいた 27 「白玉や」の句。演劇はすべて「嘘」であるが、それは「実」を表現するためのもの。芭蕉に「虚に居て実をおこなふべし。実に居て虚にあそぶ事はかたし。」(風俗文選)の言葉がある。また近松門左衛門に「芸といふものは実と虚(うそ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの也。」(難波土産)がある。句はそれを踏まえて「嘘がやさしい」と実感に引きつけている。季語の白玉のまろまろとした白さがたまらない。
39 「花槐」の句。エンジュの花はふさふさと白い。またその甘い香りは恋心をくすぐるという。「水面に月のかけら散り」は的確ではあるものの、なくはない表現であるが、ここでは花槐の取り合わせで艶のある句となった。
53 「おっかさんと」の句。「おっかさん」と蛍といえば、特攻基地となった知覧のことが思われる。ここでは「飛んでいた」という口語表現もやさしく的確であった。
1 「記念日と」の句。記念日といえば、結婚記念日であろうか。それも高齢となれば日常と変わらない。それが胡瓜とマヨネーズ。
35 「保険証の」の句。いま問題のマイナカード。紙の保険証を廃止するという無茶ぶりには驚くばかりだ。ただ句は「さくらんぼ」が可愛すぎるようにも思える。季語は一考か。
62 「こんな日の」の句。こんな日はどんな日だろうか。トーストに味噌キューリがいかにも日本人。ほほえましい夫婦の姿かも。
71 「見下ろせる」の句。「谷中銀座の夏の雨」はそうかと思うのだが、「見下ろせる」で「夕焼けだんだん」からの景と思えた。
75 「つばなれ」の句。いつの間にか十歳になったという思い。「つばなれ」の語の発見が手柄。
145 「まどろみ」の句。香りを移すが、やや思わせぶりだが、それもマリリン・モンローなら許せる。
187 「大き虹」の句。中村哲医師がアフガニスタンで銃撃により亡くなったのは 2019 年 12 月 4 日( 73 歳)だった。その思いと笑顔はいまも我々の虹である。
189 「紫陽花や」の句。子育ての苦労。母も泣くことがあった。句の二女が泣くは、その母が亡くなったことだろうか。紫陽花が切ない。
第37回鴎座通信句会全句データ(互選用) 2023年04月27日
第34回鴎座通信句会選句結果< 2023年02月02日
第33回鴎座通信句会 選句結果のお知らせ 2022年12月31日