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2025/06/19

満舟寺と誰彼塚（御手洗伝統的建造物保存地区）

(3)

テーマ：旅のあれこれ(10734)

カテゴリ：ウオーキング＆旅行

芭蕉の句碑がある満舟寺を訪ねた

南潮山満舟寺（なんちょうざんまんしゅうじ）

外周の巨大な石垣は、豊臣秀吉が四国攻略の際に
加藤清正に築造させた城跡だという伝承があり、
呉市の文化財に指定されています。（呉市のサイト）

芭蕉百回忌に建てられた
「誰彼塚（たそがれづか）」（写真右）

（碑文）海久礼亭鴨能声本のか耳白し
うみくれてかものこえほのかにしろし

この句は、貞享元(1684)年芭蕉の
『野ざらし紀行』の中にある。
彼は桑名(三重県)から海を渡って郷里に近い
熱田(名古屋市)で弟子の桐葉・東藤・工山等
に迎えられた。
｢この海に草鞋すてん｣とまで感激し満足の意
を表した。暮色ようやく濃くなりかけた頃で
あろうか、海の面に聞こえてくる鴨の声を
｢ほのかに白し｣と叙して、師走の海の静寂を
表現している。五・五・四・三の新風の
第一歩として有名である。

松尾芭蕉の百回忌に当たる1793 (寛政5) 年
芭蕉を偲んで各地で建碑運動が盛んになり
この「誰彼塚」 (翁塚) もその一つである
これらは一般に「芭蕉塚」と呼ばれている
今回、そんなことを知った

また、瀬戸内の島のひとつ・大崎下島が
それほど俳諧が盛んな土地であったと
いうこともよくわかった
地理的には愛媛に近く松山の影響らしい

＊

参考ー御手洗の歩き方（→ ☆ ）

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