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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2009.03.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 自分の好きなことをとことんやって何とか暮らしていけたらいいね、と誰しもが思うことでしょう。

 このような夢の追求と生活収入の獲得を両立すべく奮闘しているのが、文筆好きのライターです。

 ”文筆生活の現場”(2004年7月 中央公論新社刊 石井 政之著)を読みました。

 第一人者から新人まで12名のライターによるビジネスとしての執筆業についての書です。

 著者の石井政之さんは1965年生まれ、1988年に豊橋技術科学大学を卒業後、広告代理店での執筆のアルバイトを経て、1990年からフリーライター活動を開始しました。

 しかし、時代は大きく転回し、出版不況が押し寄せています。

 インターネットや携帯電話の普及などによる活字離れ、余暇時間の過ごし方の多様化、娯楽の多様化、少子化などが背景にあります。

 インターネットの普及により、無料または低コストで情報が入手できるようになり、書籍の需要が減少しました。

 新古書店、漫画喫茶等の二次流通市場が成長しています。



 辞典の売上がピーク時より大幅に減少する一方、電子辞書の市場規模は大幅に上昇しました。
 図書館では新刊本、特にベストセラーを多数貸出しています。

 出版業界では、売上高確保のため出版点数が増加していますが、書棚収容量が飽和し、返品が増加しています。

 出版物は短命化し、読書機会は喪われ、市場は低迷しています。

 負のスパイラルが起きているのです。

 そこで、出版で生計を立てている、出版社関係者、印刷業関係者、作家、ジャーナリストなどが厳しい思いをするようになってきています。

 新刊の出版点数は年々増加しているものの、販売部数が減少しているため発行部数が減少し、ライターの収入も減少する結果になっているのです。

 作家の印税は10%がふつうで、仮に1000円の単行本が平均発行部数5800冊刷られ、全て売り上げられたとしても、収入はわずか58万円です。

 しかし、ベストセラーを除いた単行本などは初版が数千部といいますから、平均の5800冊も印刷されない書籍が多く存在するわけです。

 サラリーマンの平均年収の500万円程に達するのは、一部の売れっ子を除いてとても厳しいようです。

 フリーランスが抱える希望と不安、個人事業主としての戦略と自己責任、ライフワークで食べるということをテーマに、生活と志のギャップを乗り越えようと奮闘する実情と本音を公開しています。








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Last updated  2009.03.24 19:35:50
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