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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2011.05.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 エッセイストとは、形式にとらわれず個人的観点から物事を論じた散文や意の趣くままに感想・見聞などをまとめた文章を、新聞や雑誌あるいは単行本などに執筆する人です。

 ”エッセイスト”(1997年11月 中央公論社刊 玉村 豊男著)を読みました。

 パリ留学からエッセイストになるまでを時代ごとのエピソードで綴った自伝風のエッセイです。

 玉村豊男さんは、1945年に東京都杉並区で生まれ、都立西高から一浪して東京大学文学部仏文学科に入学し、1971年に東京大学仏文科を卒業しました。

 在学中に、1968年から1970年までパリ大学言語学研究所に2年間留学しました。
 サンケイスカラシップで海外奨学資金を得ての留学だったそうです。

 当時のパリは五月革命で大学闘争中だったため留学が遊学になり、そこで通訳をしたり料理に親しんだりしたそうです。

 帰国して卒業したときの就職活動にも触れています。



 でもサラリーマンになるつもりはなかったので、箱根での研修の後人事部に行き、集団での仕事に向かないと言って、内定を取消してもらったといいます。

 当時の同期には、今も活躍している、石毛恭子、三上彩子、須田哲夫各氏などがいたといいます。

 その後、通訳、翻訳を中心に、添乗員も経験した後、アサヒタウンズの懸賞に当選してから地域情報誌などに寄稿をするようになり、フリーライターの仕事をするようになったそうです。

 そして、1977年に処女作『パリ 旅の雑学ノート』がダイヤモンド社から刊行されました。

 いかにしてエッセイストになったか、エッセイストとはどんな商売かなどについて、自営文筆業者の内情を公開しています。

 一見、うらやましい印税暮らしですが、実情は印税だけで暮らすのはとても大変そうです。

 そこで、エッセイストはエッセイスト以外の肩書きを持つ場合がほとんどだそうです。

 玉村さんも他に、画家、ヴィラデスト・ガーデンファーム・アンド・ワイナリー代表、長野県原産地呼称管理委員会会長、「安心、安全、正直」な信州の温泉表示認定委員会委員です。

 お父さんは日本画家の玉村方久斗氏だそうです。

 1980年に『料理の四面体』を刊行し、エッセイストとしての地歩を築きました。

 旅と都市、料理、食文化、など幅広い分野で執筆を続けています。



 1991年に長野県小県郡東部町、現在の東御市に転居し、1994年以後は毎年数回の個展・各地での巡回展を開催しています。

 2003年に東部町の農園内にヴィラデスト・ガーデンファーム・アンド・ワイナリーを開設し、2005年にフランス農事功労章を受章しました。

 2007年に神奈川県箱根町に「玉村豊男ライフアートミュージアム」を開館しました。

 「元祖フリーライター」の生き方がよく分かります。

 エッセイストとは、試みの人生を生きる人とのことです。









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Last updated  2011.05.03 19:39:58
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