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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2011.04.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 福島原発事故はまだ片付いておらずまだ多くの時間がかかりそうな模様です。

 原発の安全性には疑問があるという指摘はずっと以前からあったそうです。

 日本においては電力需要の3割を原発が担っており、原発を止めるなら必ず代替の発電所が必要で、それは現実的には火力ということになってしまいます。

 地球の温暖化から化石燃料の使用は控えざるをえませんが、代替を期待される自然エネルギー技術は余りに未熟です。

 そして、事実上頼れるのは原発のみであると考えられていました。

 そこで、今の原発を根本から変え安全な原発は造りえないかという疑問も起こります。

 日本の原発は軽水炉という形式ですが、これに変わるべきものとして、効率性、コスト、安全管理の面から、トリウム核燃料発電が提唱されています。

 ”「原発」革命”(2001年8月 文藝春秋刊 古川 和男著)を読みました。

 プルトニウムを消滅させる安全優良な炉によるエネルギー論です。



 それは、アメリカのオークリッジ研究所で成功した長期実験の反応法、トリウムを燃料とするサイクルを主体とした原発です。

 現状の固体燃料を用いた発電サイクルよりも優れており、危険なプルトニウムは消滅させることが可能であるといいます。

 燃料に固体のウランではなく液体のトリウムを使うため、プルトニウムが発生しません。

 燃料の成型が不要で低コストです。

 放射性廃棄物の発生量が少なく、炉内を常圧で高温にできます。

 しかし、利点が多いのですが、全く普及していないのはなぜでしょうか。

 プルトニウムが発生せず核兵器に転用できないため、建設された1960年代では軍事的にメリットが少なかったようです。

 また、燃料成型の必要がなくメーカーにとってもメリットが少なかったといいます。

 ただし、トリウム熔融塩炉は実現されていないために良く見える面が無いわけではないという人もいるそうです。

 使い終わった原発を解体するときにいろいろな問題があるといいます。

 今の軽水炉原発が安全に運転される限り、わざわざ熔融塩炉を造る必要はありません。



 今後、より冷静で現実的な対応が求められるのではないでしょうか。

なぜ今「原発」を見直すのか
第一章 人類とエネルギー
第二章 核エネルギーとは何か
第三章「原発」のどこが間違いか

第五章「原発」革命
第六章「原発」革命
第七章「原発」革命
第八章 核燃料を「増殖」する
第九章「革命的な原発」の全体像
第十章 核兵器完全廃絶への道






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Last updated  2011.04.26 19:33:52
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