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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2012.10.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 東日本大震災は、大地震、大津波、原発事故という戦後最大の複合災害でした。

 かつての敗戦後、廃墟となった国土の復興にひたすら邁進してきた日本は、戦後最大の危機に直面しました。

 しかし、危機に怖気づいて、慌てふためき、思考停止になってはいけません。

 ピンチこそは新しい時代を生み出すチャンスだと考えるべきです。

 ”日本「再創造」”(2011年6月 東洋経済新報社刊 小宮山 宏著)を読みました。

 現在、課題が山積している日本が課題先進国になれば再び大発展できるといいます。

 昨年の東日本大震災の際に、すでに本書は脱稿されていたそうです。

 小宮山宏さんは、1944年栃木県生まれ、1967年東京大学工学部化学工学科卒業、1972年同大学大学院工学系研究科博士課程修了、1988年東京大学工学部教授、2000年工学部長、大学院工学系研究科長、2003年副学長などを経て、2005年に28代総長に就任し、2009年に総長退任後、三菱総合研究所理事長、東京大学総長顧問に就任しました。

 専門は、化学システム工学、地球環境工学、知識の構造化です。



 先進国になって久しい日本は、少子高齢化、低い食糧自給率、環境問題、地域間格差などたくさんの難しい問題を抱えています。

 社会システムの綻びも随所に目立ち始めましたが、日本が抱える困難に、近い将来、必ずや世界も直面することになると言われます。

 悲観論が横溢するのは、正しい情報を手にしていないためです。

 冷静かつ客観的に現状を見れば、日本は世界でも稀な恵まれた国です。

 日本には、技術と人、そして経済があります。

 日本には課題が山積しており、その課題を解決して行けば高質の経験値と価値が創出され、世界の文明の発展に貢献できるはずです。

 日本が直面する課題を解決するために、地域ごとに快適なくらしが営まれる社会を実現するプラチナ社会構想と、低炭素社会実現のためのビジョン2050を提案しています。

 これからの世界は、目指すべき社会の姿そのものを競う時代に入りますので、そのフロントランナーを目指そうという提案です。

 プラチナ社会では、市民が中心となり自治体を場として、産官学の力を結集して各地にそれぞれ市民が欲する社会を実現します。

 被災地域に関して、プラチナ社会を創造すべく復興へ向けた活動を開始しているそうです。

 また、関東東北地域の電力システムの危機に関して、エネルギー効率の向上によって、エネルギー消費を減らすことを提案しています。



 そして、非化石資源の増強が必要になっていて、自然エネルギーの導入を加速しなければなりません。

序 章 「課題先進国」から「課題解決先進国」へ
第1章 「普及型需要」と「創造型需要」―先進国における需要不足の正体
第2章 21世紀のパラダイムと情報技術の役割
第3章 「有限の地球」を救う「ビジョン2050」

第5章 創造型需要にこそ活路あり2―技術で活力ある高齢社会を実現する
第6章 「プラチナ社会」の実現に向けて






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Last updated  2012.10.16 18:59:13
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