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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2013.09.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ”暗号解読法”(1993年2月 東亜同文書院刊 グレゴリー・クラーク著)を読みました。

 いわゆる暗号の解読のための本ではなく、英語を暗号のように考えて勉強する方法を紹介しています。

 暗号解読法とは、秘密の暗号のような英語のテープを注意深く聴き取り、辞書を使って暗号を解読しようとすることです。

 用意するものは辞書と、自分にとって大いに興味のある話題を英語で録音したテープだけです。

 グレゴリー・クラークさんは、1936年にイギリス・ケンブリッジで生まれオーストラリア育ち、16歳でオックスフォード大学に入学し、1956年にオックスフォード大学修士課程を終了し、オーストラリア外務省に勤務した後、1965年に来日し、1976年から1994年まで上智大学経済学部教授、1990年から日本貿易振興機構アジア経済研究所開発スクール学長、1995年から2001年まで多摩大学学長、2004年から国際教養大学副学長を歴任しました。

 日本在住の外交官・学者、多摩大学名誉学長で、専門は比較文化、国際経済、国際政治です。
 オーストラリア外務省で中国担当官だった当時、テープに録音した中国政府の放送を繰り返し聞き取る語学習得方法を考案し、ディープリスニング方式と名付けました。

 人間の潜在意識に備わる能力がなぜ強いかは、まだよく分かっていないようです。

 ただ、脳の非常に大きな部分が潜在意識のもとで機能していることは、分かっています。



 さらに、意識下の記憶に入っていくものと潜在意識下の記憶に納まるものとの間には明確な違いがあることも、分かっています。

 そして、気持ちの張りというものが、脳の潜在意識の分野になんらかの関係があることも、明らかになっています。

 そこに、外国語を学ぶ者のだれにも必要な教訓があります。

 英語の勉強は学校で先生から教えてもらっていますが、問題はどれだけ自発的に動機付けができたか、ということではないでしょうか。

 英会話の練習のときでも学ぶ姿勢はあくまでも受け身で、教わったことをなかなか覚えられなかったのではないでしょうか。

 ただ漫然としていただけで気持ちを深く集中させなければ、あとになってほとんど何も記憶に残っていません。

 どれだけ、自主的に、自発的に、積極的にやれるか、がとても重要なことで、創意と工夫をどう展開するかがとても大切なのです。

 英語という挑みがいのある未知のものをわがものとするためには、そこに分け入るルートを自分で探さねばならなりません。

 そのためには、自然に、気持ちの張りをもって潜在意識の脳を活用するようになるようにすることが大切です。

 ひとつの方法は、日常生活のなかでネイティヴスピーカーと一緒に生活することですが、ほとんどの人はそのような環境に恵まれていません。

 そこで、秘密の暗号のような英語のテープを注意深く聴き取り、辞書を使って暗号を解読しようとすることが有効だ、といいます。



 潜在意識の脳と呼ばれる極めて強力な、生まれつきもっている武器を頼りに、英語を学ぶことができます。

 そのためには、これからなんとかこのテープの内容を理解しなければならないという試練に立ち向かうのだと、はっきり自覚する必要があります。

 この方法は、長い期間、著者が言葉を学ぶテクニックについて考え、試行錯誤してきた結果、もっとも有効な方法だと発見した、というものです。

 何度も何度もテープを聴き返し、辞書を引いて意味を探し、懸命に聴くことに集中するすことで、相手の言ったことを何もかも、すっかり覚えてしまうことができた、とのことです。






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Last updated  2013.09.24 19:39:08
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