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情緒表現を増やしていけば、情緒表現能力が伸び続けるというものではありません。筋肉と同じで使い過ぎると疲労し、能力が発揮出来なくなり、衰えてしまうこともあるので、気をつけなければなりません。そのことを理解しやすくする日常的現象があります。仲間と面白い話をしていて、笑い過ぎる場合です。笑い過ぎると笑い疲れが現われ、面白さも感じられなくなり、白けた感じになることがあります。能力の使い過ぎによる疲弊が起きたのです。
情緒能力を使い過ぎて疲弊する場合には、2通りの使い過ぎがあります。一つは、長期的に情緒能力を使い続ける場合です。もう一つは、瞬間的であっても強い情緒経験をする場合です。長期的に情緒能力を使い続ける場合とは、例えば、常に不安な状態が続く場合です。不安な状態が続くと緊張性の情緒が枯渇してしまい、緊張性の情緒能力が衰退し、物事に集中出来なくなってしまいます。さらに、何かをしっかりやり続けようとする意欲もなくなる危険があります。
特に、情緒能力が弱い場合には、少し情緒を表現するだけで情緒能力の疲労が現れやすくなります。例えば、喜びが少ない子どもを喜ばせようとしても、少し喜んだと思うとすぐに喜ばなくなってしまいます。喜ぶ力が弱いために少し喜ぶだけで、喜ぶ力が失われてしまうのです。そういう場合は、少し喜ばせては休み、喜ぶ力を回復させてから再び喜ばせることが必要となります。つまり、少し喜ばせては休むを繰り返すことで、喜ぶ力を少しずつ増やしていくと良いのです。情緒表現能力が弱いからと言って、どしどし情緒表現を促してはいけません。弱いからこそ適度に徐々に増やしていくことが大切です。もちろん、喜ぶ力が増えてきたら、疲れない程度にですが、次々と喜ばせていっても良くなってきます。
最近のYouTubeにアップロードした動画
子どもの性格8 固い情緒
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子どもの性格9 活発な情緒
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子育てに困っている人向け。活発な情緒が優勢な子どもの性格とその問題点を解明。
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子どもの性格10 リラックス情緒不足
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子育てに困っている人向け。リラックスした喜びが出ているけれど、不足している子どもの不安の現れについて。
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子どもの性格11 リラックス情緒過剰
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子どもの性格12 自閉的な子ども
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子育てに困っている人向け。自閉性を持った子どもは、リラックスした喜びが弱いことを説明。
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