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もう少し分かり易くするために、貧乏な人とお金持ちのたとえ話を考えてみましょう。貧乏な人は、もともと貯蓄がありませんから、少しの収入で大喜びします。しかし、少しのお金を無くしても強く嘆き悲しむことになります。お金がなくなることで、生活が苦しくなってしまうからです。貧乏な人は、少しのお金の増減で一喜一憂し、心が安定しないことになります。一方、金持ちはお金が豊富にありますから、少し収入が増えたからといってそれほどうれしくはありませんし、少し損したからといってそれほど嘆くことはありません。お金持ちは、少しのお金の増減があったとしても、心は安定しているということです。お金に関しての話ですが、財産が豊富な方が、心の動揺が少ないということです。
私たちは、心を平静にするために、欲を捨て無心になることが大切だと言いますが、本当に無心になってしまったら、それは貧しい平静さにしかならないのです。少しの邪魔によって心がかき乱されてしまうような平静さです。また、心を落ち着かせるためにリラックスする人がいますが、単なるリラックスは脱力であり、力のない頼りない心の状態を作ることになってしまいます。つまり、リラックスすることで、心細い状態、不安になりやすい状態になってしまうことがあるということです。
安定した平静な心を作るためには、リラックスして「ああよかった」と満足の快感を抱くことが大切です。快感を持つことで、リラックスに勢いがつくのです。重量感のあるリラックスということになり、状況の変化が起こっても、安定した形でリラックスを保ち続けることが出来ます。リラックスを伴う快感は、安心感や幸福感となります。単にリラックスするだけでなく、安心感や幸福感が増すことで心の安定が高まることになります。さらに、心を安定的に穏和に保つためには、むしろバランスよく豊富な情緒経験を蓄積した方が良いのです。同じように、少しのことで動じない心を作るとして、できるだけ喜怒哀楽を感じないようにする試みがなされることがありますが、これは、乏しい平静さであり、見せかけの平静さとなってしまいます。
YouTube「子どもの性格をなんとかする」シリーズ
子どもの性格50 二方向の働きかけ
https://youtu.be/Qs_WC3gomQ0
子育てに困っている人向け。子どもに働きかける時には、異なる情緒の組み合わせを考える。
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子どもの性格51 刺激量と気分
https://youtu.be/__K-L-djc04
子育てに困っている人向け。刺激の量によって人の気分がどのように変化するのか説明。
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子どもの性格52 リバウンドの起こるわけ
https://youtu.be/F3yBnMRGRE0
子育てに困っている人向け。リバウンドは、内発的な反応であり、子どもの能力を高めるのに活用できる。
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子どもの性格53 反発とリバウンド
https://youtu.be/KxeqD-3CCR8
子育てに困っている人向け。反発は、状況に対する反応だが、リバウンドは反応に対する反応であり、自発的な能力の発揮と言える。
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子どもの性格54 引きこもりの基礎
https://youtu.be/VeiezDVGGro
子育てに困っている人向け。引きこもりの起こる原因や対策について。
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子どもの性格55 重度の子どもへの働きかけ
https://youtu.be/w2mJwiAy1lM
子育てに困っている人向け。重度の子の反応を高める時の留意点について。
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子どもの性格56 疲れても目が冴える子ども
https://youtu.be/dQetIooIlhM
子育てに困っている人向け。疲れてもますます活動的になる場合について。
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子どもの性格57 柔らかくなると固くなる
https://youtu.be/G6LLLGHEIQA
子育てに困っている人向け。子どもの心身をほぐすとかえって固くなることがある。
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