光透波(ことは)の泉【デジタル版】  しあわせの波紋                        

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April 10, 2005
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カテゴリ: 散文詩
喧騒から 解き放たれた空間
射しこむ 光の渦
小さな微粒子が 命を吹き込まれたかのように
そこかしこで きらきらと漂っている

音のない空間で かすかに聞こえてくるのは
ページを繰る 紙と紙が交わす ささやき声

ここに眠っている 語り尽くせない 言の葉は
誰かが探りあててくれるまで
声のない空間で じっと待っている

巡り逢うべき人が 必ず来てくれると 知っているから

人と人の出逢いには ひとつとして 偶然はなく
一人一人が 同じ重みをもって 出逢いと別れを 重ねていく
あなたたちの出逢いにも 偶然など あるはずもなく
その時 その場所で その時必要な 巡り逢いを 重ねていく

見渡せば 無数に広がる 言の葉の海に 飲み込まれてしまいそう
それでも 僕は 今一番大切なあなたを 見つけることができる
あなたの 密やかな息づかいや 真っすぐに見つめてくる視線
そのあなたに 僕は何のためらいもなく ただ 手を差しのべるだけ

おそらく 一生かかっても 言の葉の海の果てには たどり着けないだろう
そんな 深くて尽きない世界に 僕は 魅せられた

その時に必要な 言の葉が 金色の光をともなって
目の前へ 流れてきてくれる

言葉は 光透波であった…

終わりのない旅路であってもいい
何かを求めるのではなく 何かを考えるのでもなく





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【散文詩『金色の光透波(ことば)が眠る空間』について

この散文のきっかけは、松たか子の『四月物語』という映画。

松たか子が演じる楡野卯月(にれのうづき)が、武蔵野堂という小さな本屋で、本を見る場面が、実に良くって、その空間をイメージして、綴ってみました。

「本」との出逢いには、偶然はない、というのが、自分の思いでもあります。

本屋で何気なく目に付いて、手にとって、ましてや買って、「読む」本というのは、よっぽどの事だと思いますし、その時の自分にとって、必要な本が、来てくれている、と私としては本気で思っています。

実際、あ、やっぱり今の自分に必要な本だ、と思ったことが多々ありますし、本を選ぶことは、自分の感覚を信じることだと、と思います。






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Last updated  April 10, 2005 08:30:10 AM
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