再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

「おすわり」2 New! ポンボさん

源氏物語〔12帖 須磨… New! USM1さん

角野隼斗 ピアノリサ… New! はんらさん

『イギリス断片図鑑… New! Mドングリさん

10/22-1:山形県:山… New! 天地 はるなさん

カレンダー

2006年04月13日
XML
カテゴリ: 洋画(05・06)
監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(2005年 ベルギー・フランス作品)

男も女も二十歳を過ぎた頃だろうか、男は正業を持たず窃盗品の売買でその日暮らし。女は子供を生んだばかりだが、男とまだじゃれていたいお年頃。精神年齢的に子供過ぎるこの二人。けれども、男はついにやってはならないことをした。お金に困って赤ん坊を売ってしまったのである。

男はどうしてそのことを聞いて女が気絶したのか分からない。けれども(彼女との関係でたいへんまずいことをした)という気持ちにはなったらしく、行動はすばやく何とか子供を取り戻す。女はやっと気がつく。(……この男に赤ん坊は任せられない。私一人で生きていく。)男はやっと気がつく。(……俺は間違ったことをした。)

裏社会に落ちる直前の男の最後の足掻きが始まる。中学生を誘って効率のよいかっぱらいを試す。そして失敗。スクーターを押して長い長い男の考察の時間の末、彼は服役をする。自首しに来た男を見て、相棒の中学生はびっくりする。自分を見捨てたと思っていた少年に一筋の光が入ったのかもしれない、女が男に面会に行ったのはそのためだったのだろうか。

極力説明的な台詞を廃し、一切のBGMを廃し、馬鹿な男だけど、人間としてまだ落ちてはないところだけはみせる。カンヌパルムドールをとるほどの衝撃的な作品ではない。ヨーロッパの田舎町の出口のない若者たちの断片。その描き方がリアルだったため、ヨーロッパの人たちにとっては衝撃的だったのかもしれない。あの幼い二人の将来、まだまだ心配で仕方ないのは私だけだろうか。

ただ、こんなのを見ると フランスのデモが盛り上がった というのもうなずける。若者たちは行き場がない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年04月13日 23時13分30秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな@ 自然数の本性1・2・3・4次元で計算できる) ≪…三角野郎…≫は、自然数を創る・・・  …
永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…

バックナンバー

・2024年11月
・2024年10月
・2024年09月
・2024年08月
・2024年07月
・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: