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戦後荒廃した国土の立て直しと急激に膨れ上がった人口の為にインフラ整備が行われた。無論天災の多い我が国のためでもある。予報の難しい地震はともかく台風などの予想可能な天災に対しての予防的インフラの強固さは世界に冠たるものだといっていい。それらはハードウェア(H/W)面でのインフラ整備で、なんでもそうだが運用補修が必須でもある。その証拠に今これを打っている窓のすぐ下でここ半月ばかり工事が続いている。すごいよ、8時半に打ち合わせ開始して9時ぴったりに作業が始まっている。私の生活時間帯が妙なせいでちょいと睡眠がおかしくはなっているが,別になんら文句はない。そしてこのH/W面でのインフラ補修は休むわけにはゆかない。ここら辺だと夏は時には+35度、冬は-15度と最低±50度の気温変化に耐え、それなりの交通量も支えなければならない。先進国以外で道路含むインフラ整備が中々整わないのは作るだけならまだしも補修含む運用を営々と続けられないと保持できないから。で、私はこのインフラ整備が第二段階に入りつつあるんじゃないかと思っている。ハード面ソフト面双方で。こう書くとお前は道路族の肩持つのかと叱られそうだが、ちょっと考えれば判りそうなもんでして。昔々全国総合整備計画というものがあった。10年単位くらいで国土整備計画を立て、それに足し増ししたのが日本列島改造計画。そしてこれらの設計は昭和の半ばまでのものでもある。車の数が人口比にしても絶対数にしても今の1/10くらいの時代の設計のもので、流通事情がよくなればよくなるほどその傾向に拍車がかかった。一度このような流通事情になってしまえば、昔に戻ることなどできない。北海道のスーパーでいつでも沖縄の黒砂糖が手に入る暮らしが当たり前になればね。道路網整備も20年30年のスパンで眺めてみればそれなりに時代に合わせようとしているのは目で見て判っている。所謂産業道路がそうで、港湾と工業団地をなるべく住宅地避けて引いているなど。これのお陰で随分交通事故が減った。しかしこれは北海道だからこそ本州とは事情が異なり比較的土地買収も容易だったお陰もある。何せ平地でも未だなーんにもない場所があるくらいのもんだから。本州で平地なのになーんにもない、人家もないという土地はそうそうない。どんな山奥に入っても人の気配があるのが本州だなあと何度感じたか。H/W面での第二次計画は効率化の為の引き直しかなあ。そしてソフト面だと。今私は曽祖父が本州から団体率いて入植した田舎を思い浮かべている。そこは簡易郵便局が一つ、神社が一つ、商店が一軒、小中学校が一校国道沿いにあり畑作農家が点在している北海道でも屈指の田舎。町といえる駅のある場所から10キロ弱離れていてバスは一日2便だけ。道路は比較的整備されているし平地なので流通自体には大きな問題はない。この場所に住まいしている人たちがここを離れずにしかも都市圏と同じ気分で暮らせるには今だと最低ネット環境が要る。実際には人間は手にとってみたいし色々この目で触ったり比べてみたいもので、それによって必要最小限以上のものを買って経済に貢献もするのだが、それを言えばきりがないのでね。電電公社時代はどんな田舎にでも引いていた電話、それの為に我々は加入権をそれなりの値段で購入したはずなのだが本来であれば田舎にこそ必要なネット環境をNTTとやらになった途端疎かにしたのには今でも腹を立てているのはこうした理由もある。確かに北海道でのインフラ整備や補修は過酷だ。電話だけじゃない電気も水道も道路も全部金のかかり方が違う。しかしインフラ産業であるという矜持は民間会社になったとしてもその民間巨大会社になれたのはどういう経緯だったのかを考え合わせれば失ってほしくはないな。もう一つやはり金融機関としての郵便局はどんな田舎にでも残して欲しい。なんなら週に半分の営業でもいい。その為ならここの近所にある郵便局を統合してもいいのだ。ここら辺には金融機関が郵便局以外にたくさんあるからね。金融機関もインフラなんだよ。ネット環境と簡易郵便局でもいい金融機関さえあれば今これからの日本なら何とか暮らしてゆけるし気分として生活できているという実感も持てるんじゃないかなと私は今思っている。後は拠点病院などなのだが、これはすでに自治体レベルでの対応は無理な段階にきているかもしれない。
2008.12.09
ないんだよなあ。現代の産業構造というか国家構造はAが逼迫しているからA救えば解決とはいかない。まして日本は自国内だけで完結できるようにはできていない。国家として見れば内需経済は大きいが原材料の大半は輸入、大企業の大半は輸出主体なので世界経済の影響が大きい。大企業なのでその動向は大きく響くしまた報道も大きい。しかし実は日本国内の労働者人口の大半は中小零細企業に属している。但し大企業の影響下にある。いやね、昨夜店がヒマだったもんでニュース見ながら母ちゃんと雇用について「どうしたもんかね」と二人頭を抱えてたんですが。派遣を切っている大企業を責めるだけでは物事解決はできず、企業側に雇用を強制するわけにはいかない。といって雇用不安は社会不安に直結する。社会保障にも財源に限りがある上に困った事に本当に困窮している人と困窮を装っている人間が未だ混在している。これについては窓口が自治体というのも良し悪しなのも事実で、例えば暴力団員の強要を無視しにくいというのは大都市ならばともかく小さな町村では現実としてあるだろう-いいとは思わないがそれが事実という意味でで、雇用に戻るが。特効薬はないのだが、とにかく現状を何とか打開できる可能性はないのかと。見ていたニュース番組では野党の皆様は与党を責める口実にしているけれど、あれもどうだかな。頭のいい人がおいでなのだからアイデアくらいは出したらとは思った。で昨夜からずううううううっと考えているのだが頭のいい方々が考え付かないものが私如きに思いつくわけもなく。ただ一つ判るのは突破口は必要だということ。但し突破口なので100%大丈夫、未来永劫これでゆくというものにはならない。派遣法がいい例で、当初は全く職がない状況の突破口であった。加えて突破口というからにはかなりの財源も必要とする。何せこれだけの国家をぐらりと動かすにはそれなりの金はいる。今のところここまでで私の頭は焼きつきそうなのと店に行くので中途半端なままですいません。
2008.12.05
朝日放送「ムーブ」が番組で謝罪、「農林中金が債務超過」発言今から72年ほど前、本当に切羽詰った銀行があり結果は何とかしたのだがそれが国会開会中の大臣に伝わりきれずに恐慌の引き金になったといわれた。今回のこの農林中金はそこまでもいっていない-いってたら金融庁が黙ってない-にも拘らず半可通なコメンテータだかがこんな発言を公共の電波でしてのけている。事実ではない上にこのご時世を考えればよく無事で済んだもんだと思うが。情報が戦前よりも発達しているのが幸いしたか、それとももう世間では誰もマスコミに登場する人間の言い分なんぞ信じていないのか。翌日の放送で謝罪したと言うけれどもし何事か起こっていたら謝って済む問題じゃなかったよな。マスコミは他者に対して「謝ればそれで済む問題じゃない」とよく言う。しかしおのれが何かやらかせば謝罪で事は終わると思っている。これに限らず何もかもがダブルスタンダードなのだが。揮発性情報だからと胡坐かいていると本当に誰も信用しなくなり、信用されていない放送局の広告なんぞ誰も興味を持たなくなるとは思わんのかね。広告業でメシ食っているのなら自分含めた広告主の信用信頼をまず第一に考えるのが商売ってもんだろ。私は殊更デタラメ番組のスポンサー企業に電凸する方ではないが、しかし黙って買わない方法は選択している。いい加減な番組にほいほい金出すような企業の商品は買わないなあ。
2008.12.04
おかげさまで灯油価格が目に見えて安くなりました。昨年並みとはまだいかないものの、覚悟していた価格に比べて3割ほど安くなっています。#税別でL当たり73円世界的な金融危機の煽りで原油価格が安くなったりまた円高によるものだとは判っているものの、先日うちに舞い込んだ燃料会社からの手紙はありがたいものだった。当地では先週から本格的な寒さになり給油する家庭が増えたのだろう、タンクローリーを沢山みるようになっていた。ってことはみんなが一度給油した後、早くても12月からの値下げだなと思っていたのですがその手紙によると遡って17日給油分から安くしますと。これはできそうで中々できない事だと思うよ。製油や輸送備蓄とその他どう考えても今給油している灯油は安くなってから仕入れたものではない。先々見てのことだろうけれど、民間会社が利益の少ない中本当に頑張っているんだなあと改めて思った。昭和の頃から付き合いのある会社だがここと長く付き合いしていてよかったわ。まあうちは本業の仕入れもそうなのだが目先の安さには飛びつかない店なので、相手がよほどの事を複数回同じ原因でしでかさない限り付き合いはするんだけどね。これで母ちゃんももうちょっと暖かく冬を過ごせそうですよ。
2008.11.24
いい加減書くのも嫌になるが「だから日本のマスコミは」と改めて思うぞ。APEC首脳会議:金融危機対処で「異例の措置」を継続-特別声明APECで特別声明が出されたのを受けてその要旨くらいは報道しろや。まあ未だに「世界恐慌と同じ経過を辿る恐れがフンダララ」と述べるバカを登場させているくらいだから仕方ないけど。歴史の事実とその経緯さえしっかりと把握できていればまた同じ轍を踏むわけはなかろうよ。お前らマスコミのように学習できないわけがあるまい。保護主義は恐慌の時代でさえ大きい副作用を呼んだがあの時代より更に世界経済が連動している21世紀にそんなやり方が通用するかっての。といっても私も正直オバマに関しては人選含めていささか危惧はしているが、その理由-理想と輝かしい帰結を述べるのには長けているが実際の行動段階を理解できているとはとても思えない-はすでに書いた。現在の一番のリスクはこの米国自体の選択であり、次のリスクはEUの口と現実の乖離。つまり金を出すのか出さないのか。出さない出せないのなら口は出すな。金は出さないが自分達が有利に運べるように新しい機関を作るなどという無意味な主張を真に受けているとそれだけ世界経済の回復は遅れるぞ。基軸通貨をどうたらなどというのは論外だし。EUに関しては現状のアフリカの惨状が全てを物語っているとしかいえないが、本当にこいつらかき回す手段は取るが絶対に自分達で後始末はしないから。目の先の政策ばかり採った挙句移民とそれに付随する宗教的軋轢や結果として社会保障に齟齬をきたしているなんぞはいい例だし。人種差別といえばすぐ米を例に出すけれど本家本元元祖は欧だ。ただアフリカに関しては以前支那に対しても書いた鬼のような考え方もできなくはない。それは現状のままアフリカが先進国のような水準を求め始めると地球が足りなくなるという現実だ。もっと言えば医療、平均寿命や生存率が現状のアフリカのまま向上すれば地球はもたない。だからこそ日本はアフリカ支援に関して井戸だの農地指導だのから始めているのだが、それをすっ飛ばしていきなり「命だけ」を救い始めると結果として地球が共倒れになる。ここら辺を考えなしで「アフリカが可哀想だから」という感情論だけでうかうか出かけたりする者もいるが物事きちんと考えれば目の先の命も大事だがもうちょっと幅と奥行き持ったやり方も頭に入れておかないと。支那の人口の一割だけでさえ先進国水準の生活を求め始めただけで水産物農産物の動向が変化した。もっと前に支那が食糧輸入国になった時点から変化は始まっていたのだが、これらをこれから一体どう解決するか考え直さないと安易な目の先だけの対策では立ち行かなくなるし、現に立ち行かなくなりつつある。本来の意味で人が平等であろうとすればその過程は甘くはない。
2008.11.23
国際的に黙殺されているのでほっとくかと思ったが。あまりに面白すぎるので。人民元の国際化を急ぐべき=中国人民銀行前副総裁運用失敗の責任逃れの為の「グランドデザインっすよへへへ」っつー言い訳としか思えないが。国際通貨ってもんはなろうとしてなるものではない。発行量ならジンバブエが世界一だろうからそれは無関係。第一に国家財政の透明性が必要で、これだけでも結構敷居は高いよ。統計一つ満足に取れない国家には無理。まず人口統計からして正確じゃないと税収が図れずつまり予算も立たない。産業統計も然りでこれを基に各産業への財政援助なども勘案するわけで。予算と言えば軍事予算の数字の根拠から怪しげな国家だしなあ。何度かここで支那よりは露の方がなんぼかマシと書いたのは一応ながら市場の透明性があるからで、暴落して市場を閉鎖する、できるってのも一つの透明性なんだよ。支那の場合香港とかシンガポールやらの市場と上海市場の動きがまるでダンスのように華麗に連動しているのが笑わせる。もし支那の元が国際通貨足りうる条件を備えるとしたらまず今の政治体制を人民解放軍含めて取り壊して立て直す事から始めないと。裏や腹はどうあれ国際通貨というものには一定の水準下でのフェアさが求められる。このフェアという概念を今の支那人が理解できるかね。これだけでも共産主義ってのはフェアな制度ではないと判りそうなもんだけど。他にもクリアしなきゃならない条件が山ほどあって、そのどれもこれも無理じゃないかな、今の支那には。
2008.11.23
市場(いちば)じゃなく市場(しじょう)ね。金融サミットを受けて「識者」の意見は悲観的なものが多い。特に日本の経済識者ってのは悲観論さえ言っていれば外れがないという悪習を持っているしマスコミもマッチポンプが得意なので、結果が自分達の首絞めるとは気づかずにこれまた悲観論を殊更に強調する。経済の大きなウエイトを占めるのは感情でもある。経済に限らず「だめだだめだ」言われ続けて結果がよくなる試しはない。ダメな理由できない理由ってのは見つかりやすいのよ。頭を使わずに簡単に見つかるもんで楽な方に走ると結果もだめになりがちなのね。んで。私は今回の金融サミットの意義を「金融流通と物質流通のコラボ」を図ろうとするものじゃないかと思っている。一次二次産業が足腰危うくして三次産業だけが図体膨らましてそれでいいのかという意味もある。先進国のオイタで非先進国の方々が何故か食うに困るというのも含めてね。ただ前にも書いたが、日本のバブルというのは未だ悪い面だけが強調されすぎている嫌いもあるが、必ずしも悪い事ばかりではない。今回の金融危機にしても中途までは先進国は潤い、それによって中途ながらも恩恵を受けた人たちもいるのだ。結果としてひっくり返ったからダメじゃんとはなったが、だからといって全否定するだけが正しいのかというと物事そういうもんじゃない。逃げ遅れてババ引いた金融機関に同情はしないがそれは単に仕事に関して情報が遅いか間抜けだっただけの話。本来金融機関、特に銀行ってもんは金貸してなんぼの商売なはずでその本務を忘れてしまい三次産業のくせに更に三次産業を乗っけるような真似をし続けるとこうなりますよと。土台を大事にしない商売ってのはね、長続きしないの。おっと。私は今日を含めた今後の市場はそう悲観したものじゃないと思っている。問題があるとすれば債権の切り離しを未練がましく遅らせればその分だけマイナス要因にはなりえるが。通貨が国家の信用信頼の裏づけのある紙だとすれば債権も同じく信用信頼あってこその価値のある紙になるのだが、その肝心の裏づけが崩壊しちゃったことに早く気づいて紙くず捨てなきゃ。後はそうだね、日本が政治的理由-小沢が引き伸ばした住専国会-で不良債権処理が遅れて結果デフレスパイラルの長期発生を招いたという歴史もこの際各国に知ってもらった方がいいやね。そういう点でも私は今回のサルコジの中身のない政治的駆け引きを侮蔑している。いいからお前は金出すなりEU纏めて尻拭いてからほざけと。
2008.11.17
ここをお読みになっている方には不要だよなあと思いつつ、マスコミは全く報道しないであろうから何故日本が1000億ドル増資するのが日本の為なのか書いておく。国際通貨基金ってのはいいよね。麻生総理が寄稿記事冒頭で言ってたブレトン・ウッズ協定についてもおkね。んでサルコジが金も出さずにわぁわぁきゃあきゃあ主導権握ろうとしているのは現総裁が仏の人だってことを頼りにしているのかもしれんけど、どうも私の見るところ金融界、特に欧の金融界ってのは所謂ステータス層というか「ド」とか「フォン」とかつく人の世界なわけだ。なもんで今回あれほどメディアで目立っていたにも拘らずサルコジの主張はなかったことにされたのもこの辺が関係あるやもしれず。そしてそもそもIMFってのは通貨金融が絡む通り国連みたいなぬるい体質ではない。貸した側は当然投資だと思っているし投資な以上は見返りも期待している。担保は前のエントリで書いたように国家。今回日本がいち早く最大1000億ドルの増資をするっと発表した事に関して否定的な意見も見かけるが私はそうは思わない。相手の持ち札持ち金見切ってレイズしたわけで、これに追随しIMFでの発言権を強化しようとしている国が多いだろうが実行できる国はそうそうない。問題は支那だったわけで、公表している外貨準備高-ドル-が日本を抜いたやっほーとあれだけ言っていたのにその金どこにあるんだと。更に言えば仏もそう。傷が少ないのはその通りだがだからといって日本を凌駕する金を積めるわけじゃないのは今回判った。その他の国は言うに及ばず。新興国-特に半島南部国-などは発言権は欲しいが金は出さない|出せないのが多かろう。何せ金融為替の世界ですから金出してナンボですわ。口が達者でも中身ついてこないと意味がない。で、今回の日本の出資額を最大として1000億ドルになったとすると面白い事になります。国際通貨基金日本語サイト現在IMF資本金 3200億ドル米国出資額 500億ドル-16% 一位出資国日本出資額 300億ドル-9%ちょい 二位出資国麻生総理の言明通りになった場合IMF資本金 6800億ドル日本出資額 1300億ドルその他は募集中、支那とか中東はどーすんのと1000億ドルは所謂繋ぎ融資ですけれどね。でだ。他国が日本の好きにさせてたまるか、日本がIMFをリードするのが許せないというのなら増資するしかない。仏なんか大好きなリーダーシップ取るチャンスなのにwまた今回の増資が日本のみに終わった場合も書いたようにIMFの発言権ってのは出した金の割合と決まっているのでそれも日本にとっては悪くはない。つまりちょっと追いつけないレイズを先にし、尚且つ相手の手札が読めていたわけですな。この意味が判らないようなのが人様の前で「ダメだダメだ金出すだけじゃん」と言っていられる日本ってのはありがたい国ですな。無能でもメシが食える。
2008.11.17
北海道新聞。お陰で雨降ってばかりじゃないかよっw麻生首相、金融対策で決意 安定化実現へ日本が主導晴れ女な私が3日も続けて雨に降られるというのはただ事じゃないぞ。…はともかく、日本のメディアでは恐ろしい事にこの記事が正鵠を得ている。支那に限らずG-20に参加するような国々はすべからくIMFへの投資拡大をしていただきたいものですな。今や一国だけで成立できている国家はどこにもない。相応のレベルを保つ権利があるというのなら緊急時には相応の負担も辞さないというのが本物の先進国及びその予備国というものですわね。んで、日本のメディアやコメンテータだののなかに未だに「IMFにお金出してフンダララ」というバカも多いが、IMFへの金は担保が国家になる立派な投資です。当然利息も入ってくるし何せ担保が国家ですから現金が取りはぐれても他に返してもらう手段はいくらでもある。IMFなどに追加出資する計画はない=サウジ中東もこんなこといつまでも言ってるなら石油に代わる資源開発すっぞコラ。なんと言っても今回の麻生氏の記事の中で一番はAP通信記者の「支那のIMFへの投資拡大はどうなったのん」ですな。Commitment from China: Asoこれは笑った。朝6時に起きた甲斐があったってもんですわ。後はインドの記事かな。Aso says world must strengthen IMFこの記事の末尾に今月26日に日中韓の金融財政担当大臣のワークショップが開かれるようですが、さてはて支那と韓国は物言う権利は欲しがっているけれど一体どういう義務を果たそうとしているんでしょうかね。それと気がかりな点が一つ。今回あまりにもオバマ氏の影が薄かった。まだ大統領ではないのでこの会議に公式参加しないのは当然だが、本来であれば別のステートメントを発してでも米国市民の不安感を和らげるのが肝要なはず。米国にとっては仏がぎゃあぎゃあ言っている「基軸通貨の変更または並立」というのは国家の根幹を揺るがす大事なはずで。理想を掲げる言動に優れていても「ではどうすればいいのか」を段階ごとに理解できない人間というのはままいるもので、次期米国大統領たるものがそんな事はあるまいと思いつつも彼の口から具体策や働きかけ、また行動が全くないってのがちょっと。本来であれば今回のような緊急国際会議ってのは自分の人となりを宣伝し今後の政権運営を対外的にうまく運ぶ為の絶好のチャンスなはずで、選挙戦をあれほどうまく運んだ手腕からみると違和感がありまくり。政治家ってのは名演説家である事も必要ではあるが実際の政権運営は口でやるもんじゃないから。
2008.11.17
冒頭1929恐慌とは違い国際社会は経験を生かし協調しようとしている。日本は最初のバブル崩壊を一国で始末した。サミット成果金融危機対応と金融システム対応短期対応-各国協調日本の経験として不良債権の開示及び不良債権の処理に公的資金投入。更に実体経済を支えた事により当初1500兆円の評価損を結果500兆円の損失に圧縮。中期的対応時間との競争なので当面日本は1000億ドルの提供。長期的対応国際金融システムの管理等の規則作成時価会計基準の扱い但し保護主義は益を損なう各国格差の元凶は貿易格差でもある。各国内需拡大策が必要。速やかな具体的行動を。質疑応答産経総理の評価と今後日本の取る主導的行動とは総理新興国と先進国が一堂に会して短期間に具体的行動宣言を出せたのは成果IMFの増資、格付け会社関係の提言不良債権をバランスシートから切り離す事の重要性AP通信1000億ドルの拠出について中東、支那などのドル積み上げ国家が公的に拠出に言及しなかったことについて総理中東、支那共に拠出発言はない。これまでもこのような国際会議での言及はない、後日政府発表の場合はある不明:日本プレス金融サミット後について総理これまで国家はインフレを心配してきた歴史的経緯があるが、日本の経験上今後はデフレを心配せねばならない。長いデフレを経験した日本は金融システムの徹底した整備により脱却を図った。問題は決済と統計。先進国にはできているが新興国にはまだ整備されていない。不明:国際プレス(米?)米次期大統領に関して総理アジアへの関心が肝要。最後の国際プレスの質疑はNHKに切られた抜けがあるかもしれませんがリアルタイムで聞いて打ったのは以上。WSJの今回のG-20纏めG-20 Statement Following Crisis Talksさてこれらを日本のマスコミはどう報道するのかそれ含めてよく見てゆきましょう。更に行動計画は来年2009年4月までに-3月中に-行うと。
2008.11.16
いよいよ金融サミットが始まったが。それに先立って麻生総理はWSJに寄稿している。Use Japan's experience as a guide to near-term problems-then think bigger.この寄稿記事についての日本のマスコミの報道は断片的で、お前らせっかく高学歴な上にあっちゃこっちゃに特派員置いているんだからこれくらいの文章全部翻訳して載せてから記事書かんかいと。文句はともかく。ようやくこちらも報道するようになったがつまりはEU…といっても仏と米、それに日が今のところおのおのの立場を鮮明にして軽くジャブかましている状態ですな。特に仏。前から書いているが自分とこが比較的傷が浅いからといってユーロは纏めてなんぼの通貨でEUも纏めてなんぼ、一山いくらだってことを忘れているらしい。吼えるのは結構だしそれも含めて外交なんだが、ほぼ無事なのが仏だけというEUの足元を先に固めた方がいいと思うぞ。仏一国でユーロ背負えるかや。メリットは全体で享受するがデメリットは知らん振りは今はごまかせるかもしれんがあんまり育ちがよくないのがばれるがな。おまけに本来であれば日本が議長国なG8=日本開催-をすっ飛ばして存在感を示そうというのはちと卑しい。各国の利便を考えて日本は了承したのだろうがこの貸しも返してもらうぞ。とにもかくにも日本はまずIMFに1000億ドル出すと表明した。不思議なのは公表している外貨準備高が日本よりあるはずの支那がだんまり決め込んでいることでして。その他、仏も何故かだんまりだわね。まずは先進国としてのノブレスオブリージェってのは口を出すが金も出さねば。それこそが先進国が世界自由経済の上で金を儲けいい暮らしをし安定した国家でぬくぬくといられる事へのお返しだとおもうけどな。日本人でも随分間抜けな方がおいでのようで、日本一国だけでは今の暮らしを続けられないにも拘らず「外国に10兆円出すのはフンダララ」という不思議さんもいる。IMF経由なら必ず利息つけて返ってくるの。支那にばら撒いた2兆だか3兆みたいになかった事にされるわけではない。また、IMFの枠組みをどうたらなんて悠長なこと言ってたら本当に世界経済転げるわ。日本が主導権握るのは面白くはなかろうがこういう時は温厚な年寄りの言うこと聞いておくもんだって。ドルの基軸通貨というのを疑問視する向きもあるしサルコジは支那と語らってそのように誘導するつもりだろうが生憎連合通貨ってのは基軸通貨足り得ない。後ろ盾となる軍事力は米一国に及ばないし、またEU全体としての裏づけや今抱えている不良債権の額公表してみそ。今のような時に肝心なのはまず不良債権を切り離し実体経済に転換できるものから救う。つまり一次二次産業の実体から救済するのね。ザラメが綿あめに化けて体積100倍になったものならまず質量に戻す。この体積と質量の転換をどう見積もるか、これこそが肝だよ。とまあ緊迫している国際経済ですが。一方その頃。「にちぎん☆NIGHT」開催のお知らせ最初見た時どこの引っかけかと思ったぞwおまけにクリスマス開催かよっ。若い行員可哀想だろうがとかやっぱり日本は余裕あるわとか色んな感想が頭を巡りましたが。どうも日本は大丈夫ですな。
2008.11.15
U.S. backs away from plan to buy bad assets米財務長官:問題資産買い取り断念、消費者ローン市場支援に転換このニュースを受けてNY市場はガラっているけれど、議会大統領府共にレームダックなブッシュ政権としては前日のオバマ次期大統領と会談した上での発表だと思うが,これで正解なんだよ。まずは債券を切り離す事から始めねばならず、おまけに一事に関わりすぎると次の策まで動きが取れなくなる。悪役をあえて引き受けた共和党は流石だなと。そしてこの切り離しは自動車産業への手当てをどうするか、また他の産業についてもどうするかが少し見えてきたかもしれない。つまり実働のある部門や債権に関しては雇用面だけでも救う価値がある。工場や技術研究所などのね。特に自動車産業の場合、他業種に関連する場合が多いので何度か書いたが当面は薄くてもいいから広く多く雇用ができる方向に行かねば。組合とは一時的にでも手打ちするしかあるまい。産業が潰れたら組合もへちまもないから。住宅に関しては債権ではなくその住宅そのものの評価だけはある程度政府で面倒を見るとか他の方法探すしかあるまい。稼ぐ前から金を使ってしまうというのは米のような若くて上昇しか知らない国家にありがちなのだが、建国から2世紀過ぎてそろそろあるもので賄うという意識変革も必要なのかもしれんよ。
2008.11.13
まずは本家ぶち上げ策国務院常務会議、10項目4兆元規模の内需拡大策を決定もっともらしいんだけど前に同じもの見たような。短く言えば元を刷るよかな。しかし支那のような偽札天国でしかも統計そのものがデタラメ-共産党中央も正確な数字掴んでいるとは思えない-なところでこのような目標数字掲げた政策が果たして実行できるのかな。意図的に貨幣価値を薄めるとしても現状原材料や食糧を輸入しているのも忘れんなと。といって元の切り上げ圧力に負けると今度は現金稼ぎの頼みの綱な輸出産業が。前にここでも書いてみた支那は農業からまず始めんかいだが、それは流石に支那も気づいたようで。財政部、8つのメカニズム構築で食糧安全と農民増収を確保ただねえ、共産主義というか教条主義の怖い所はメカニズムという言葉でして。Aになれば次は必ずBになるはずだという前提で計画立ててしかもその計画が成就することにしてしまって長期計画と収入測っちゃうところなんだよなあ。で、現状と計画数字の誤差は人民や下層党幹部が責められるから数字ごまかしちゃう。もしくは計画以上だとこれまたごまかす。日本のマスコミは絶対に分析せず、したとしても冷静なものじゃないんだが流石に海外メディアはChina's $600 billion stimulus is dotted with questionsこれまた厳しいwしかしぶち上げるのは景気がいいが、焼き直しとプロパガンダばかりってのはいよいよ詰まってきたのかな。
2008.11.12
麻生総理の今回の緊急経済対策の柱をマスコミは給付金わぁわぁでごまかそうとしているようだが、肝心なのはこっちじゃなくて中小零細企業対策だっつーの。給付金については金持ちでも貧乏人でも構わねえだろ。妬み嫉みをこれ以上膨らませてどうするつもりだ。大の大人が「お金持ちにはフンダララ」言うほどの金額じゃないだろ。不満があったり反対なら貰わないという選択ができるようにしてくれりゃそれでいいよ。そんな枝葉の議論やっているうちに北海道の大変な人達が凍えるっての。論点はここにあるように内需拡大のきっかけと年末の資金繰りに窮している零細中小を何とかしようという話なんだから。そしてその前にマスコミが大変大変煽った「気分の景気縮小」を回復するきっかけにしようってんでしょ、給付金は。文句言いたい人間は何をしても文句だけは言うんだからほっとけ。何もせずに文句言われないからといってこのままむざむざ中小零細潰すわけにはいかんだろ。2008年度補正予算文句言う奴はこれ全部読んでから言えよ。僅かな期間でよく纏めたと思うぞ。これに関しては財務省もしんどい時期によくやった。そして目立たないが一番下にある道路特定財源暫定税率失効による穴まで埋めねばならん。これに関してマスコミ、特にコメンテータとやらが何か意見言ったか?民主党はこれに関して意見ないのかね。この税の良し悪し以前に寸前までこの金を当てにして予算組んでいた自治体が殆どなのが現実。それを駄々こねし国会さぼって審議もせずに街頭演説だけやっていた連中に本気で政権委ねるのかね。税を廃止するとなればそれなりの期間とそして自治体への手当てその他が必要なんだよ。それをガソリンの値段がどうたらという卑小化と単純化に摩り替えていざ財源に穴が開いても知らん振りかよ民主党。それと面白い話を聞いたのだが。つくば市の選挙で民主党候補が「独立行政法人全廃」吼えたってほんとかやw自分がどこの自治体に出ているのかすら判らんってのはすごいな。
2008.11.12
IMF改革、新興国も主要ポストに EU、金融サミットで提案へやっぱりちゃぶ台返しかましてきたな>EU日本が主導権握る…と言っても欧米新興国勝手にこけたんだが…のがそんなに面白くないのかね。この原案が本当に採択されると借主のつかみ取り+日本は黙って金出せとなる。ATMに使われるのは国連で沢山なんだが。それでも国連なら私個人は不満だらけだが一応は貧困国などへの支援という名目はある。しかしIMFってのは要するに条件付で金を貸す機関なわけで、それの中身を借りる側が仕切ってどうするよと。これは流石に本気とは思えずブラフだと思うけれど、しかし相手が本気でこんなバカな案を出すのなら日本は金出す必要はない。慈善事業じゃねえんだよ。日本国民が営々と稼いできた金を出すんだ、利息つけて貸し出し条件も相応じゃなきゃダメだろ。最低限前回のIMFでの貸付条件以上じゃなきゃ意味ない。理由は日本といういい前例があったにも拘らずほいほい調子に乗ってこのザマだものその分の間抜けペナルティだ。もしくは基軸通貨、ドルだけ救済する日米二国間の経済安保協定にするとかね。大体EUは自分とこの意思統一も碌にできないうちから他に条件出すなんざどういう了見だ。私は別に日本だけがよければいいなどというつもりはない。だからこそ欧米、それに新興国がそれなりの負担をしそれでも足りないのならIMF通じて資金提供するのには反対はしない。しかしこれまで以下の条件で日本が金を出し、出すだけならまだしも発言権まで奪われるのはおかしいだろ。順番おかしくないか、EUよ。まずはEU各国のコンセンサスを取り、自分達でケツを拭きそれからだろうIMFに口出すのは。他の国の事まで嘴突っ込んでる場合か。せめて中欧東欧の面倒見られるようになってからもの言え。それにアフリカの始末は支那ときっちり話しつけて他に面倒かけるな。
2008.11.08
GM shares fall 13% on quarterly loss, sales dropGM, Ford post huge losses as crisis deepensGMの4Q決算発表時刻を遅らせた時点で読めていたんですがやっぱりというか何というか。本来であれば次期民主党政権は組合協定無視してでも最低限の雇用を守り更にGMの軍事部門だけを死守した後、売却しなきゃ間に合わないだろうなあ。トヨタがおっとろしい金額の下方修正を公表したのはこの内実を知ってのことかねえ。こういう事になった以上、一点だけ何を守るか絞らないと泥沼に落ち込むんで。やっぱり雇用、それもこれまでの組合協定下じゃない条件ででも数を維持するのが一番だと思うなあ。米民主党は議会でも大統領選でも勝ちすぎた為に却って今後の運び方が難しくなったと思う。また現時点での大統領はブッシュだが、議会では共和党が少数派になったのでレームダック状態。かといってオバマはまだ大統領ではないので大統領令は出せない。ここは議会とブッシュとオバマが公の場で協議する姿勢を見せないとどうにもならなくなる。BIG3首脳とペロシが会うなんつーものを公開している場合じゃねえんだよ。ペロシは嬉しそうだったがお前じゃどうにもならんのだ。ランクを一つ間違えているのがいかにも民主党だよなあ。歴史上日本にも世界経済にも碌なことしていないだけのことはある。
2008.11.08
現状の世界金融と米大統領選出に関して違和感があるのでちょっとメモ。時間があんまりないので。世界大恐慌-1929年-とその後の米民主党政権の対処と今と比べる一部評論家がいるけれど、そりゃお前前提条件が違いすぎるだろうがと。当時は金本位制な上に今のような通貨管理体制ではなかった←これ言うだけで判るはず恐慌をきっかけに金本位制が崩れたのは確かだが、実際に本当の意味で金本位制が米で終焉したのはニクソンショックだしね。通貨だけじゃない、株式市場も一応の連動性はあったもののその規模は限定されていた上に情報流通も限られていた。そしてWW1前は一応流通していた手形決済がWW1中は途絶したというのもある。つまり世界恐慌ってのは今から見れば実物経済上の資金で行われていたものが株式市場に流入した結果だし。金本位制だけ言えばWW1中は一旦止まっていて、WW1後に再開。恐慌の10年前に米が金本位制に復帰したはず。金そのものは当時ロンドンに集中していて、日本も手形決済がシベリア鉄道経由だったもんで1914くらいに手形輸送が滞った。要するに情報伝達もそして為替市場の背景も規模も今とはまるで違う状況で恐慌が起こり、またそれらの始末も当時としては大変だったろうけれど、少なくとも今のように「さて本当の債券はどこにいくらあるのか判らん」というものではなかった。ただ、共通点があるとするならばそれはFRBの決断が遅れたというもので、それに関してだけは確かに今回の騒動と同じ。経済が上り調子にあり国家が沸いていると中々最中に冷や水はかけられない、これは金融が政治に悪影響を及ぼす典型なのだよね。結果としてフーバー大統領は「何もできずに大恐慌とその結果から脱却できなかった」という評価が未だあるのは知ってはいるけれど、しかしルーズベルトのニューディール政策が米国内ではともかく,世界経済とそしてその後のWW2にどういう影響を及ぼしたかを考えれば私はやはりオバマ氏への危惧を捨てられない。当時よりももっと多大な影響を軍事、金融為替で米が持っているのだという認識を彼が持てるかという意味でね。
2008.11.04
ロシア、外貨準備1000億ドル超急減 ピーク比 通貨切り下げ観測もここで妄想として書いた裏づけなしに裏がつきましたか。妄想といってもそれなり私なりの理由はあったんですけれどね。ただ、これも書いた事ですが少なくともこの事実を公表報道できる、した露はやはり支那よりなんぼかマシ。共産主義を力技で止めただけのことはある。なんぼかマシというのはあくまでも市場経済の基本である情報開示に関してですけれどね。ポジティブな情報ならどこでも誰でも公表するし広告なんつーのはそれの塊です。最近はマスコミの過大なネガティブ情報から騒ぎ→謝罪広告モデルがトレンドなようですが。そういう意味では一見ネガティブ情報を流す事による信頼性回復ともいえますね。露に戻れば。問題はむしろ後背地である中欧東欧の金融危機が纏めてどっかーんと来ていることなんですが。しかし問題とは書きましたが冷ややかな見方をすればNATO及びNATO周辺国の人件費が「適正」なものになれば万年人口不足な露や歴史的にも物理的にも労働人口が少ない西欧はちょっと望みが出てきたのかな友感じます。しかし目の前の危機を欧州、特にEUはどのようにかわそうとしているのかそちらに非常に興味が移ります。EUがきっちり纏まる事ができればドルと対抗できる可能性もあります。米に民主党大統領が誕生すればその可能性は更に高まる。流石にクリントンほどひどい経済政策はしないだろうとは思うものの、どうにもあのお兄ちゃんは「経済は足し算と引き算だけで成立している」と思い込んでいるような危なっかしさがある。何せ大統領制の国家の頭領が間違うと被害が大きい。おそらく民主党大統領になれば日米安保の実質も変化するんだろうなあと。しかしそれにより米が日本に「自分でもそっと何とかしろや」と迫れば今度は日本は現行憲法の「解釈」から見直すという日米民主党にとってのジレンマを招く。ジレンマって言い方もおかしいけど、本当は現行の憲法九条そのものがジレンマだから。露から随分話がすっ飛びましたが米も露も隣国でして、本当に隣国外交は難しい。そういう意味では先日の印との安保宣言や先年の豪との安保はタイミングとしては絶妙でしたね。ついこの前底を打ったと書いたばかりですが、これはまた一波乱なきゃいいなあ。
2008.11.03
Jパワー、TCI保有全株買い取りへ 世界株安が誘因?買い戻せるのなら今のうち買い戻してその内また高く売れる時に放せばいいやね。一時は東証株式の6割以上を外資が保有していた。それが金融雪崩で換金売りを重ねた結果先日の東証下落は起きた。これからも多少上下はするだろうが、私はよほどの事がない限り底を打ったと思っている。よほどの事ってのは実際には影響は大した事がなくとも心理的に響く金融機関のニュースや実体に乏しくとも名前だけは売れている企業のニュースとかね。んで。このHF(ヘッジファンド:禿)が頻繁にニュースに出てきて「日本は閉鎖的だフンダララ」と述べ広告欲しさにそれの尻馬に乗ったマスコミってのはこのニュースを後追いしないのかね。見るからに投資家ではなく投機家の顔*をした代表を眺めながら「そのうちいなくなるよ」と店で呟いていたけれど。ちょろっとCM見た記憶もあるがそれっきりだったねえ。*目を見れば判ります自分の手持ちで投資している人間かそれとも投資家の馬券に成り下がっている人間かくらいは但しこれからはもっと外資の進出はあるものと考えなければならないだろう。今は世界金融の血管があちらこちら詰まっているので所々に風船入れようとしているけれど、その結果一気に通りがよくなるだけならいいが、よくなりすぎると今度はインフレ、それも悪性のものを招きかねない。地力のある国家ならインフレもそれなりで消化できるんだが。今後の舵取りとコントロールは中々難しいなあ。
2008.11.02
独VW株が急騰=時価総額で瞬間世界一に独の現状を知っていればこのニュース見て「アレ」と思うのが普通でして。Mスタンレーとゴールドマンが急落、VW関連取引めぐる思惑で=米株式市場とこういうオチがつく。ライブドア関連の話を思い起こせば株式の時価総額という言葉には意味があるようであんまりないというのは日本人には理解できると思うけれどね。ただ、この話で気になるのは欧米の欧の市場で米の投資機関が手傷負ったという話。欧米と一括りには言うが欧の現状はひょっとしたら米より深刻じゃないかと思っている。何故なら何度も書いたが米はドル、つまり単国通貨で米なら大統領、財務省それとFRBの組み合わせくらいで話がつく。基軸通貨であるという責任は重いし、彼らの思惑一つで中小国は吹っ飛ぶのだが、それらへの担保というか後ろ盾の軍事力も相応に持っている。軍事力の指揮命令系統だって米一国だしね。翻って欧はどうか。それなりに力があり歴史的になら米にも負けない金融のバックもある。いい時になら団結し単純な寄せ集めより力を発揮するだろう。何よりも階級社会が残っているのはそれらの意思で何がしかの統一方針を示せる。しかし今のように仏はまあまあ、独は傷を負い周辺国も徐々に影響を受け始め。英は相変わらず孤高ではあるが与野党挙国一致して難局に当たる意思を示した。しかしどうもこのところ仏のサルコジがあちこち飛び回っているのが気にかかる。悪目立ちしちゃってるんだよなあ。まず欧での呼びかけでリーダーシップ取ろうとしたまではともかく拙速すぎて何の話も纏まらず却って不信の連鎖を招き。今度は米に飛び日本の呼びかけに反論する形での提案をし。次はASEMで支那を取り込もうとし、ここでも妙に目立っていた。しかし仏一国でユーロを背負えるわけではなく、また仏が比較的無傷だといっても仏が何によって金を稼いでいるかを考え合わせればむしろ今後の方が仏にとってあんまり幸福じゃない。ユーロとしてドルに対抗する意思を初めから持っていたのはまだ判るが、それにしても今そんなにバタバタするのは傷の浅かった国家ってのはほんとかいなと疑義を招きかねない。日本のように向こうから「来てー」を言われるまで国内コンセンサスを纏め、更に法の裏づけを取っておき自国内の手当てを進める方が安定感があるよなあ。大統領制と内閣議員制の違いもあるけど。サルコジはまずユーロとしての意思統一を図ってからあちこち出かけろやと。お前さんがユーロの代表みたいにでしゃばるのはちょっとどっかの反発招くぞと私なんぞは危惧しとります。というかEU内でのサルコジの発言権ってのはどこまで影響力があるのかね。私は事前にコンセンサス得られないから後付けで得るために飛び回っているんじゃないかと思っている。日本のマスコミも欧に人間置いてるんだからそれくらい調べて報道しろやと。役に立たんな。
2008.10.29
どうせマスコミは今日の株式下落で「これで時価○○兆円なくなりましたっ」とかなんとか眉間に皺寄せて報道するんだろうなあ。株価上がってる時には「○○兆円儲かりました」とは言わんけど。株価に関してどの時点からどの時点すら特定せず全部売り払った前提で消えただの言うのはナンセンスだす。おまけに総理が確約もしていない解散を「先送り」という言い方はなかろうよ。報道機関は首相が「解散する」と言ったら黙ってそれを報道すりゃいいんだよ。いつから八卦見になったんだ。解散先送り強まる、自民幹部「年内はない」で、この記事の最後のパラグラフ。>一方、民主党は株価がバブル後最安値を更新したことについて、「株価下落に伴う金融機関の信用不安対策が喫緊の課題であり、政府・与党が適切かつ迅速な対応を行うように促す」とする大塚耕平金融対策チーム座長名の談話を発表した。まんざらバカでもないと思っていたがやっぱりなんつーかずれとる。株式じゃないの、今の問題は。というか国内に起因する問題じゃないんだから。この状況で国内にしか目を向けないと思われる事自体世界金融の足引っ張ってるのだという自覚くらいせえや。一応日本の参院与党なんだし。結果として日本市場の6割を占めていた外国投資機関が換金した為にこうなったの。でなぜかといえばドルの信用失墜と供給不足双方が原因にあるからドル離れと円買い両方行われているの。そして金の忙しくなった所は叩き売りしたいもんでしょ。もし急激な株安を問題視するとしたら外国投資家に大量に買われていた原因を追求するなら判るけどさあ。だけど今からそれ追求した所で何の意味もない。もう一つ。金融機関の信用不安って言い方がなあ。むしろ金融機関の保有銘柄の評価を時価か簿価か、また評価時点をどこにするか程度で収まるでしょ。時期という決め方が都合悪いなら保有する上場企業のPBR、PER、ROEなどを組み合わせた評価としてもいいんだしね。金融機関で今回のCDS大掴みしちゃった所はRCC送りになっても仕方がない。人様のお金運用するには10年早いってことで。正直ここまで東証下がるのは案外だったけれど、空売り規制前の駆け込みってのもあるんじゃないかな。おっとっともう一つ新テロ法案、28日採決を拒否=民主ここなんだよな、民主のセンスのなさの真骨頂は。世界経済や金融が国家安全保障問題だという視点がすっぽり抜けとる。まして円の特性考えればこんなバカな事をよりによって今公表するとは。この宣言によって更に東証の売りが加速したという見方を私はするね。実際の法案成立に関係ないといえばないのは確かだし前回延びたお陰で期間に余裕はあるが、それなら黙ってろと。審議には応じるんだよな、採決は拒否するんだよね。この辺はっきりしてもらわんと。
2008.10.27
中々面白い記事がありましてな。欧米首脳が中国をべた褒め、金融危機直面で中国に秋波―中国紙これ読んで「おーそろそろ元も国際為替市場にフェアな形で参戦しろや」と「うっはー、太った豚と勘違いしてるか」という我ながら下品な感想しか持てないのは誠に遺憾でありますw支那の公表している数字ではドルの積み上げが日本を抜いて世界一ということになっとりますな、確か。記憶では日本が1兆ドル、支那は確か1兆2000億か3000億。そんなにあるのならそれは是非ともドル供給に回して欲しいというのがなにはともあれ各国の切なる願いだと思うのですが。もう一つ元は現状ドルペッグでしてアメリカの金融政策と連動しているのはおkっすね。これは為替-相場だけじゃなくて金利とか-ともう一つ国内での金融機関同士のやり取りにも影響があります。一般的にリスクが大きい場合には金利は高く、リスクが少ないと判断されれば金利は高いもんですよね。肝心なのはここからでして。私は数年前からここで書いているように支那の正金保有高を疑っている。根拠を出したいんだがそれ以前に支那の公表する数字がいい加減すぎてどうにもならん。また支那の政体上、この数字の欺瞞は末端から始まっているので例えば末端の誤差が1%としても全部合わせればとんでもない誤差になる。更に支那の場合、共産党、共産党幹部、人民解放軍、それに地方政府と金は稼ぐし人民からは徴収しているものの支那政府にどれだけの税収を齎しているのかすら明らかでない構造になっている。例えば日本の場合、所得税は国住民税は地方自治体、そのどちらも公務員であるかないかに関わらず払っていますよね。そしてその総額も使い道も目の前の箱で一発で判る。支那の全人代などの声明を読むとよく出てくるのが「目標達成」という言葉です。これらの目標というのは日本で言うものと性質が違うのねん。下層幹部はこれを達成できなければ簡単に首が飛ぶ。そして中層幹部上層幹部と上に同じ。これは旧ソ連でもあった共産党思想の弊害なのですが、そもそも人間が行う結果に目標はともかく絶対達成というのは難しい。天災もあれば事故もある、その上国民性などもありますしね。支那人民の歴史的民族性をも加味すればそりゃあ公表されている数字及びその集積が正確であると思い込む方がどっかおかしい。妄想ですが。今回の金融危機で何故支那は口を出さずに静まり返っているのか。EUはともかく中央アジアの危機にぱっと金出せばどう考えても支那の戦略に寄与するはずなのに。タイもパキスタンもついでに韓国もぐらぐらしているんでそこでもいい。アジアの盟主だか宗主国だかを自認している支那は何故今回何もせず何も言わずにいるのかね。本当に公表している数字の通りドルがあるのなら口先だけでも威力はあるよ。口先といえば。政府・日銀 為替介入再開に現実味これが本物の口先介入でしてな。準備と法整備は怠りなく、更にこれを欧米が容認しているというのは大きい。日本の場合公表している数字には裏づけも信用もあるのでね。ただなあ。口先介入の前に円高をちょっとだけ嫌気さすように仕向けるにはもっと別の方法もありますよね。例えば90円切るくらいになったら「潰れはしないし安心だけど地方銀行で結構今回のCDS掴んだ間抜けちゃんがいるんだよねー」でもいい。さりげなく金融機関の経営情報を公開し、ちょっと悪化しているところには「注意」与える程度でいいんですわ。勿論前もって行政が「いや、今回のは保護しますから。但し経営陣の首は飛ばすけど」と釘打っておいてね。#ぶっちゃけ日本の金融で経営に響くほどCDS掴んでいるようなのは経営陣からして21世紀の金融止めた方がいいけど止め時はそうだな遅くても2007年の秋、参院選直後だったな円高が全部悪いのではないよ。正直私は95円から100円の間なら日本の輸出産業はリスク取ってると思っているし。輸入ならいう事なしで、この際だから原材料輸入して溜め込む為の特別融資枠くらい作ってよとも。国内でいうならこの際はなんと言われようともある程度の財政出動は必要だよね。これはまあ国内の為でもあるし海外への一つのメッセージでもある。現状日本で金の絡む事は我々が自覚する何倍もの威力をもって海外に響いている。もう一つ感想をいえば、今この歴史的な瞬間の連続に立ち会っているんだと客観的にいられるのも幸せなんだよなあ。
2008.10.26
上げどき間違えると結果が悲惨だよなあと。金融監督で「過ち犯した」 グリーンスパン前FRB議長が証言日本が日露戦争で負けなかった事になった要因は軍配の上げ時と見誤らなかった事も一つあると思う。勝ったとはとても言えない状況下であれくらいで収まったのはひとえにタイミングを見られる人間がまだ日本にいた時代だったからで。その後皮膚感覚で「間違えば日本は滅びる」-机上の空論ではなく-感覚を持った人間がいなくなった為にWW1でもノモンハンでも軍配の下げ時上げ時誤った結果WW2に繋がった。そりゃあ考えようによってはWW2に負けたお陰で今があるといえるけれど。グリーンスパンの金融工学に対する理解はほぼ正しかった。金融工学とそれらの論理は米国の赤字を埋めるのと税収を拡大するのに役立った事も事実だ。但し当初の目的とそして軍配の上げ時を見損なったのが彼の誤りだろう。何にでも寿命があり、ましてやマルチ商法と同じで全員が同じ事を始めればいつかは行き詰まる。行き詰まってゼロに消し飛ぶのならまだいいが、転がる間に金利や為替や市場転がしや債券転がしで数十倍数百倍に膨らんでしまう。回っている間はいいが実体経済の伴わないというのはその分基盤が脆弱で、つまり金融工学がなくなっても人間が生きてゆくのには必須じゃないんでね。膨らみきった帳簿上のマネーは更に膨らもうとしてあちこちさ迷うんだが、そんなもん誰かが「あ、これいらねえや」と気づけばそこでゲームは終わりになる。私は彼や米、それに投資投機市場がこれらを始め容認した事自体は責めない。こういうことも資本主義の経緯の一つだと思うし、これも一つのやり方だ。乗った者乗せられた者様々あるが。しかしどう考えても続けられるシステムじゃないのも事実で、それに気づきながら止められなかった、止められなかったというのはやっぱり人間の性というか。一見上向きに進んでいる事柄ってのは止められないもんなんだよなあ。バーナンキに代わった後の話だったけどこの辺で甘い処理で済ませようとしていたのが悔やまれるだろうな。
2008.10.25
現在の状況の要因ではないし、またそれがあったからこうなったというのではないけれど。若者よ、今の世界金融の状況やここに至る経緯をよく学んでおいた方がいい。遡ればきりがないがせめてこの20年くらいの間でもいい。カビの生えたしょうもない「経済学」なんぞは何の役にも立たん。キーワードをいくつか挙げて置くけれど、単語の字引としてWikiPediaなどを活用するのはいいが、あれはあくまでもキーワード用のとっかかりであってそこから考えることが始まらなければいつまでも自分の頭で考える事は身につかない。国際経済は政治そのものであり、また政治にはこれまでの歴史も濃密に関与している。日本は例外だが諸外国の場合は宗教も密接に歴史に関わっている。なのでこれらの基本的な事柄が頭に入ってないと実につまらんが。「プラザ合意」や「トレンド」「為替と金融」などがヒントになるかもしれない。勿論今後また21世紀の金融工学といえばかっこいいが、新しい錬金術が編み出される。ファイナンシャル・モデルという雛型を考え出した者がトレンドになりうるだろう。このトレンドというのが曲者で、本来であればトレンドは無数の意思であるはずなのだが世の中そんなに甘くない。広告会社の仕掛けにまんまと乗せられ高い金を出して効果の薄い広告を出し広告会社自身の金儲けもやってあげちゃってる企業が後を絶たないようにね。広告会社は企業に広告を出せばこんだけ効果があるという→しかしこの広告効果を調査しているのは一体どこの息がかかっているか→そして流行色やタレントなど人-クライアント-の金使って二重三重に売り先を作り上げる→更にそれらをまた「はやってますから」で売るとこれと同じやり方が例の禿と格付け機関ですな。トレンドはあくまでも作られているものだと思わなければね。金融工学というのはこのトレンドをマシン使ってモデリングしているだけの話で、当初は各モデリングによって個性もあったはずだが結局は同じ傾向に収まる。これは何故かというと経済ってのは人間の思惑や感情も多分に加味されてプラスマイナス双方とも相乗効果になるんだが、マシンやプログラムにこの点を計算させるのは中々難しい。この乖離が今回のでかい泥沼の原因じゃないかと私は思っている。ある意味先進国は飽和状態にあり、また飽和している国々というのは実態経済の中の成長産業が三次産業に偏る。しかし実は三次産業というのは一次二次産業なくば成立しないんだが、これを忘れる。思いっきりその典型がアイスランドで、国土環境もなるほど厳しいのだがだからといって昔から人はそこで生きてきたわけなのだから。シンガポールが技術者や研究者招聘を国家プロジェクトとして投資を続けているのはあれはあれで正しい。何故なら研究者や技術者というのは産業面では一次産業従事者だからね。土から作物ができるように頭から生み出すわけで。日本もこの辺をもうちょっと今より考え直さねば。
2008.10.24
午前中から出かける用事はあったんですが更に急遽野暮用が午後加わったので取り急ぎ妄想メモ。ユーロとドルの対円レートは今のところ2割ほど違うんだけど、これは本当に実勢に即しているのかなというのがふと脳内に沸いた。同じくらいでいいやんかと思いついた根拠は今のところ何もないが(コラ軍事的背景とか単国通貨であるか否か-意思決定に関わる-とかそもそもの実勢国力、それも持続的なものは一体どうなっておるのだと。他にはやっぱり欧米の偉いさん主導のG8だかG20だか開催するとぶち上げたはいいが日本の反応がちょっと冷ややかに映ったらしく一気に市場が寒くなった。というか公的資金導入をプレス発表しただけで持ち直すと思うなよ,サルコジ。自分のところは傷が浅いから何とか引っ張っていけると踏んだんだろうが、前にも書いたがEU連合は合わせてなんぼのもんじゃんか。あっちこっちからIMFへの悲鳴が聞こえてきているのはまだ始まりで、もし本気で面子だけ考えて会議主導をぶち上げたのなら今からでも遅くないとっとと引っ込んでEU総体でもの考えられるようになってからだな。流石にG8各国は自分で尻拭けるだろうしそうじゃなきゃだらしないのだが、例え公的資金導入が始まったとしても実効が現れてくるのはまだ先だ。おまけに中進国の経済が冷え込めばそれらによって稼いでいる先進国に影響はある。こういう時こそ自国でなければできない産業や得意な技術、それに不可欠なモノを選別し鍛え上げないと次がなくなる。株式相場が下落した大変大変で行き当たりばったりの手を打ち続けると要らんものに金吸われかねない。株式相場が下がっても売らなきゃ現実の損にはなっとらんのじゃ。借金してまで株に手を出すようなのは博打を借金でやっちゃう人格破綻者なのでそれらは切り捨てるしかないんだ。今夜の下げでまーた慌てふためいた対応しなきゃいいけどな-欧米
2008.10.23
最初の報道-サムスンがサンディスクをフンダララ-をチラ見しただけで「ああ、株式対策ね」と無視していたのだが、やっぱりというかお約束通りの展開になったのでちょこっと。Samsung Withdraws Proposal to Acquire SanDiskサムスン電子、サンディスク買収提案撤回 東芝との関係強化受け日経らしく肝心の事が抜けているが、そもそも買収提案した1株26ドルという値段からして荒唐無稽だったわけで「提案した」というニュースだけを目当てにサムスンが広報したと看做していいと思う。#日経は経済記事以外はまあまあなんだがwどっかで聞いた話でしょ。そそ、リーマンを韓国の金融機関が買うとか買わないとかの広報与太と同じ。この手法は主に禿とか格付け機関が結託してこれまで使ってきたものだが、それらは一応事前広報だったわけで結果として売り抜け利益を得る為のものだった。あんまり褒められはしないが禿と格付け機関が一蓮托生だと理解さえできればそうそう乗せられるもんじゃない。乗せられても事前察知して危機回避もできる。日経含む「経済専門家」とやらがしきりに支那投資煽ったのと筋は変わらない。結果として儲けた企業もあるだろうしどうしようもない現実に直面し撤退した企業もあるが、それら含めて投資決定者の責任ってことだし。しかし今回の一連の韓国主要企業のやり口は違うんだわね。これらはあくまでも一時凌ぎでしかなく、仮に買収契約が成立しても実効性があるかどうかすら疑問なわけで、先に書いた禿と格付け機関には綿あめのザラメはあったが韓国関連にはこのザラメすら殆どないと私は思っている。大体外国企業の買収にはドルが使われ、それ以外でも国際通貨しか使われないのは当然だよね。このドルが韓国の国家にすらないのに韓国企業が保有できているのかと。サムスンなら韓国政府よりあるんじゃないかと希望的観測を持つ人もいるだろうけれど、サムスンこければ韓国こけるとまで言われている国策財閥が韓国政府と共倒れするかね。ただねえ。問題は韓国じゃなくて-だってとっくにどうでもいい問題だし、おまけに自称経済大国なんだからてめえでなんとかしろと-むしろ内容がてんで判らない支那なんだよなあ。株価が一時の4割しかないというのも問題だが、株に関しては売りさえしなければ損は確定しないからまだしも。A monetary malaiseChina's economy feels chill from global crisisどちらの文章もまだ支那に期待しているのがいかにも西欧らしい感覚だが。根本的な支那の経済的問題-数字がでたらめ-を理解できていないからこんな甘い記事になるんだろうなあ。数字でたらめなものを経済的問題というかどうかは別にして。パキスタン政府、IMF緊急融資の協議始める支那が欲しがっているインド洋への通り道であるパキスタンにこれまで多大な投資をしてきたのだが、たかが50億ドルの援助すらできなくなっているのかなとこういう見方でしか今の支那の実態は測れない。
2008.10.22
どうやら欧米、特に仏米は公的資金注入で今後の見通しがついたと判断して主導権獲得+日本の主導権掌握を阻止しようとしているのだが。お前らなーんにも判ってない。あのなあ、公的資金注入はまだお仕事の始まりなの。株や為替が乱高下しているうちは不整脈でも息があるの。乏しかったり観測材料で良くも悪くも変動するってのは事態の始まりでしかないんだな、これが。G8の議長国無視して開催を日本以外に持って行き、とにかく欧米が世界恐慌を阻止したという歴史にしたいのは判ったけれどお前ら大問題はこれからだって判ってるのかなあ。公的資金注入するということはつまりそれらを何とかして取り戻さなきゃならない。債券にしろおぜぜにしろ。100%回収は無理なんだけどそこはまだルール改正でなんとかはなる。日本がRCC作ったようにね。これからの問題はむしろ動かなくなることなんだってば。回収は動く分には入らない。何故ならそれらは公的資金だし場合によっては通貨だったりするから。んで、ごくごく自然な形で実体経済持たないところや実体経済の利益が乏しい所から転げてゆくまではおkっすよね。なにせ今や貿易せずに鎖国経済で生きてゆけるところは世界のどこにもない。特に欧米、日本もそうだな所謂先進国は特にその傾向が強い。だって国民が贅沢だもの。命あって生きてゆければいいという生存条件じゃないし。これからは特に実体で金稼げない所はそれらの「先進国必需品」すら手に入らなくなるだろう。今はまだ金融機関におけるドル流通の滞りが問題なんだが、じきにこの滞りは実体経済に影響を及ぼす。それらは個々で見ればダメなことばかりとは限らない。例えばあれだけ苦しんでいた鉄鋼各社は円高と鉄鋼関係の需要現象でちょっと息ついたと思う。我々道民も灯油が厳寒期に少し値下がりするかなと期待はできる。しかし大きな目で見るとさっき書いた先進国必需品を入手できない先進国も増えてくるだろう。何故かといえばドルの滞りを一時の資金調達で回避したとしてもではそのドルはどこに行くのか。債権者は今後国家になるんだが、では国家は回収したドルを景気対策の為に放り出せるのか。仮に放出するにしても当たり前だがタイムラグがある。思い出してみて戴きたいのだが、あのバブルが転げた最初のきっかけは確かに株式暴落ではあった。しかしそれらはまだ実際の生活感覚を伴ってはいなかった。ボディブローが効いてきたのはそれから早くて1年、ここら辺りみたいな田舎だと2年くらい経ってから「アレ」になった。日本で公的資金導入で住専国会が揉めたのは株式暴落から数年後だったんですわ。#正確に言えば暴落は1990年、住専国会は1996年#山一證券破綻は1997年総量規制がその理由だといわれていますがそれは片面に過ぎない。あれはソロモンブラザーズだったかが発行した日本株売りファンドと裁定取引を組み合わせたのがきっかけと言っていい。ここら辺の経緯は日本市場がまだうぶだったもんでまんまとやられたわけですが、しかし問題はこのタイムラグなんですわね。本当に日本の教訓に学ぶのなら公的資金導入をいち早く取り入れたのまでは正解。しかし大量の担保物件の始末…はともかく投入した資金の回収をどうするのか、その前に公的資金投入のルールを各国ちゃんと制定したんかいと。要するに公的資金投入を行き当たりばったりでやっちゃまずいのと回収の手立て考えておかないとそれこそあらゆる市場の息の根が。動いているうちにこそ次の手打たんと、そして幾ばくかでも余力があり約束を守る日本の面子潰している場合じゃないと思うんだよなあ。G8の議長国で開催しないってのはG8じゃねえなと言い放つ総理を見たいけれどそれはやっぱり無体だし。バブル崩壊が怖いんじゃないんだよ、崩壊後の停滞が怖いんだよ。
2008.10.21
定額減税2兆円超で検討 自民反対の理由は3つある。物忘れの酷い国民性とそれを利用するマスコミによって税率を元に戻しただけなのに「増税」と喚くバカばっかりになるのが一つ。何年か前にもあったでしょ。時限減税措置を解除しただけなのに増税と騒いだ連中。所得税と住民税の割合変えただけなのに騒いだバカと煽ったマスコミ。もう一つは本物の困窮層というのは税を納めることに無縁だからですわ。食べるだけでようやくの人達も働いたり働かなくても消費しているだけで日本経済には貢献している。しかし税を納めるまでの収入がないという人達が一番困窮しているのに減税措置ではどうにもならない。最後の一つは。定額ではなく定率ならまだ少しは2兆円規模の値があるんじゃないかと。国家の減税なのだから当然所得税の話だと考えているが、所得税は昔ほどではないが累進税で所得のある人の税負担割合が大きい。定率といっても逆定率で、つまり一定の所得税以下の人には手厚い減税、一定額以上の人には薄くと。これなら効果はともかくまだ判るけれどね。正直記事にもあるように減税効果というのはないんじゃないかと私は見ている。所得税を納めるのは年に一度で、それも大多数を占める「自分で確定申告をしなくていい人」にとっては減税の実感は乏しい。我々のような零細自営業者にしても納税の際に去年とどうだったか覚えていることは少ない。お上に提出しておkと言われればそのまんま納めて終わり。よほどの変動があるのならそれは事前に織り込んでいるしなあ。選挙向けにぶち上げるには格好だと思うかもしれないが、反動の方が怖いぞ。日本人はバカじゃないと私も信じたい。だから皆様の言うとおり全部を手厚くすればそれなりに財源がかかり、つまりそれは税負担が名目はどうであれ増加するのだと言えば判ると思うんだよなあ。それでなくとも無過失責任まで負って巨額の金を支払わなきゃならない案件も多いんだし。安易な直接財政出動は後悔する元になると思うぞ。
2008.10.21
緊急首脳会議、米国で開催へ 金融危機に対応ふん。仏はこういう時だけはやっぱり米に走っていくんだなというのが一つ。もう一つは何とかして日本の影を薄くする意図があるとしか思えない。中川大臣が述べたように前回のEU緊急首脳会議のような無様な真似を晒すと逆効果になりかねん。多少の余力がある仏は逆効果を受け止められるだろうけど他の切羽詰ってる国家群はとどめさされかねない。現状を外交の綱引きの道具に使うようなことをすると世界金融の回復が遅れるという認識があればいいが。そうじゃないとどっかの国の民主党みたいに政局と世界経済天秤にかけるもの知らずと歴史に書かれることになるだろう。大体欧州が主導権握るとヴェルサイユ条約みたいな総花的で中身空っぽな上に精々20年かそこらしか効力のない代物こさえるのが関の山。革命ばっかりやってきたから一世代持てばいいかと思うかもしれんけど。勝手にルールを作っておいて日本にこれが総意だから飲めと言われてもそうそう簡単にはいそうですかって金出せるかボケ。そう言われたら言い返してやりゃいいのだ「敵国条項まだ生きてますんで」と。そうは言ってもなあ。欧米のように日本の利害だけ考えてもいいんだが、これまで培ってきた信頼と信用というのは大事だし。こんなタイミングでIMF幹部のスキャンダルが出てくるのもよくよく考えると掃除せえというのならともかく、IMF抜きにしたいという意図があるんじゃないかと思いたくもなるわ。IMFに代わる欧米に都合のいい機関こさえる気じゃないかと私は疑ってるけどね。
2008.10.19
状況が悪い時は僅かな材料で簡単に下がるものだと前に書いたが、といって実は金融を除けば本当の意味での実体経済はまだ動いている上に各国とも懸命に対策している。どうも私は今回、今週の乱高下は断末魔というか為替と株式の両天秤でどっかがあがいているとしか思えない。経済の潤滑油である感情が悪化しているからこれまででは考えられなかったくらい小さなきっかけ-トレンド-で大きく相場が振れる。差益も差損も「差」ということでは同じなので上がろうが下がろうが益を得ることは可能だしね。大きく振れれば振れるほど、そしてそれが安易にできる状況、加えて乱高下を誰も不思議に思わない現状を考えるとすっかり弱っている大手じゃないと思う。まあなあ。マスコミも評論家とやらも自称専門家も予想を悪いものにしておけば外れてもいい方にいったわけで叱られることもないだろうし。予想屋ってのはそういうもんだし。しかし国家を預かる政府が最悪の事態に備えて手を打っておくのは正解なのだが、しかしその最悪の事態がすでに存在するかのように慌てふためいてみせるってのはあんまりお利巧じゃない。トレンドが敏感になっている時にそれやるのは日露戦争後の日比谷焼討ちと変わらんな。マスコミの中身はあの当時と全く変わってないのは事実だけどwしかしね、マスコミが懸命に日本を矮小化し続けてきたのを今度は自分で真に受けてそれが真実であるかのような前提にあるもんだから日本での僅かな発言や振る舞いが世界にどう響いているのかくらいは考えようや。どうせそれ承知でやってるんだろうけどね。金融機関の中身自体や実体経済の中身は日本はまだ健全ですわ。問題は流通-流通業じゃなく金の流れ-の滞りが波及しちゃうことでして、それを何とか毛細血管の方から流そうと努力をしている段階なんだな。考えようによっては大手が転んだ欧米よりよっぽどマシで余力があるからこそ金の流通の上で下流にあるところから治療ができるともいえる。困ったことに日本の基礎を支える産業の隅っこが今皺寄せ食らってるからね。多少の貸し倒れは目をつぶってでも何とかしなきゃならん場合もあると思うよ。技術や人を担保と看做すのに必要な人材、それもインチキコンサルなんかじゃない人と技術双方見られる人間の育成を急ぐのと両方必要だよね。
2008.10.17
米CFTC:店頭市場の規制強化を-CDS取引、透明性の向上必要 ようやくここに手突っ込む気になったか。これが先日書いた「なかったこと」まではともかく綿あめをザラメに戻す第一歩になればなあ。危機分散の名を借りたごちゃ混ぜ債券の元祖みたいなもんなんで発行額の見込みがややついたか、もしくは一定の割合で足切る覚悟ができたのかな。緊急サミットに関しては今のところ欧州の観測気球じゃないかと思っていますが、開催そのものは日程の調整がつくのなら賛成です。ただねえ。日経が今日になって下がってきたのはある程度反落として織り込み済みであったようだが、これが続くと実体経済を相対評価である株式が左右するという一見納得できそうで実は論理逆さまになりかねない。予想であれ結果であれ実体の評価が株式なのが順序じゃないかと思うんだが。にわとりたまごのようでいてちょっとこれはなあ。何とでも理屈はつけられるけれど、こういう時こそ物事の本質や正順が重要だと思う。
2008.10.16
ハンガリーやばいなーと書こうとしたらウクライナもかや。Emerging Markets-Contagion spreads to Hungary, Ukraineおまけにこれだよ('A`)Ukraine cuts Hungarian electricity export quota基本インフラを他国に依存してしまうとこういう事になりかねないというお話と、G7はてめえでなんとかしろや但しG20その他はIMF経由でなと中川大臣が繰り返し言ってきた意味はこれ。この辺りは世界地図見るとよーく判るんだけど世界の火薬庫の一歩内側。もっと言えば資源地帯の外堀ともいえるね。20年前までは西側東側の垣根でもあった。ここから妄想電波発すれば。こぞってIMFに要請を始めたというのはIMFというのは公正な機関ながら、今回は日本の発言力がある程度発揮されると読んで肉食人種よりはマシと踏んだかそれともG7のうち他国に手を伸ばせる余地があるのは現在日本と仏くらいなもんだと見切ったか。いずれにせよ本当の修羅場はこれからでして。デンマーク、金融危機でユーロに通貨統合へ マスコミやそこに寄生している胡散臭い経済評論家-森永卓郎とか荻原博子とか-はこれらの現象を自分らがこれまで「ヨーロッパすごいよ、日本も見習え」言ってた整合性どうつけるんだろうなとある意味楽しみでもありますな。北欧すごい福祉手厚いと叫んでいた左巻きは北欧各国の飯の種が軍事兵器だったり強制ではないながら徴兵制があったりするのをほっかむりしてきたしなあ。独がすっかり弱ったのも余りに長い間「労働者の保護」し過ぎその上移民への厚生政策が破綻しちゃってるのも大きな要因だし。まだ表面に出てはこないがスペイン辺りも大丈夫かなと心配もしております。ただねえ。デンマークの記事を見て「おおっ、これでドルに対抗できるユーロが」と脊髄反射しちゃうのはまだ早い。というかヨーロッパ史と宗教史もそっと勉強し直しw何度か書いたがユーロ経済圏はなるほど客観的に見ると規模が大きい。しかし単国通貨ではないというのはこれはもう日本円が軍事的バックがないのと同じくらいなリスク要因なのねん。おまけにいい時は広大な経済圏になりうる広さが弱るとお荷物にもなる。ましてや露や支那と陸続きというのがなあ。欧州周辺、特に東欧から中央アジアはきな臭くはあるがすぐにドンパチということはなかろうなとは思いたい。中東だけでもお腹一杯なのに東欧から中央アジアで騒ぎ起こるとなんつーかマジ危ないし。レンタル含めて核なんぼあるんだとか核の元の産地すぐじゃんとかねえ。時期的にヤバイのはある程度経済の膿が出きった頃じゃないかと思う。場所柄はできれば通常兵器で済むところにしていただきたいとこれは切に。経済の現状がすでに有事なわけで、にわとりたまごになるけれどこの有事の後始末をどうやって有利にオチつけるか考えるのが西欧人種なわけでしてな。妄想電波はこれくらいにして。おそらく来年の正月を今年の正月とほぼ変わりなく過ごせる国はそうはなかろう。西欧はクリスマスか。旧正月が関係するのは東アジアだけど。これから国家的な単位でドミノが始まるかもしれないのだが、最初のドミノが倒れる前に何とか支えようじゃないかというのが日本でもある。一度勢いついて倒れだすと全部倒れるまで負の動きは止まらないからなあ。おっと。言っておきますが私は数十年前のような世界恐慌はないと信じている。引き起こすくらいなら質量転換するとか「なかったこと」にしてルール変更かましたほうがマシだとも思っている。但しものは考えようで恐慌に近い状況に陥った方が解決も出口も早いんじゃないかという悪魔の囁きが脳内に響いてもいるんだな、これが。人間窮すれば鈍するともいうがしかしこのような事態を有史以来何度も乗り越えて人間は生きてきたし。日本がルール変更に伴う落とし穴に嵌らない唯一の方法はやっぱり自衛手段の拡大なんだけど、これもやっぱり電波妄想になるのかなあ。
2008.10.16
昨夜の自称ニュース番組で思わず「をいっ」と声出して突っ込んだのは。日米欧共に株式市場が持ち直したという話でして。日米欧だけにしておけばいいものを韓国も上がった香港も上がったと来れば次は上海かなと思いきや次にいきなりあさっての方向の市場に言及したのねん。お前そこは上海が上がろうが下がろうが言わなきゃダメだろと。ちょっと前まであれほど「支那すごいきゃあきゃあ」言ってたくせに。まあ現状報道すりゃ普通の日本人ならその理由や経緯知りたくなるし、知ればマスコミの欺瞞に気づくから痛し痒しかね。ってことで絶対に日本のマスコミが言わない支那の現状…といっても表に出せるかなーり穏当な数字。China's CIC May Have $5.4 Billion Frozen in Money-Market Fundそもそも支那の公表する数字からして無茶苦茶やんけという苦情は受け付けないwが、あれほど支那マンセーしていたマスコミがぱったりと「支那のすごーいすごーい経済成長」に触れなくなったのはそれなりに理由がある。ついでに言えば報道ステーションの加藤工作員がいなくなったのにも多分理由がある。通常、規模の大小や政治形態の如何に関わらず為替や株式などの相対的価値を問う取引とそれなりながらも実物取引-例えば土地や商品代金など-は相互に関連はあるもののごちゃごちゃにはならない。差益差損取引と代金取引は別ってことですね。ところがどうも支那の実態はここら辺からして非常に曖昧でして。確かにバブル時の日本も土地取引を投機の対象にして転がしたのだが、しかし100坪の土地はどこまでいっても100坪でして時価が5倍になろうとも土地面積が5倍になるわけではなかった。詐欺は別にして。しかしどうも支那の異様な土地及び不動産取引を眺めていると面積が5倍というより土地そのものが1つのものが5つになる妖術を使っているとしか思えない雰囲気がある。妖術ってかどう見ても詐欺みたいな手口でね。んで、問題はここではなくて(ぇその5倍なりなんなりの総額で経済を語っていた節がある。つまり差益差損のプラスマイナス無視して「あるもの」として数字出してんじゃねえかと。判りにくい書き方でどうもすいません。しかしそうじゃないと公表している外貨準備金-ドル-の説明がつかん。公表しているんだからあるんだろうなどと思うほどあたしゃ若くない。日米欧共にハードカレンシーとしての権利を行使し益をこれまで受けていた代わりに今回の措置に踏み切ったのは大国としての義務と責務、そして一蓮托生という意味ですが。どう考えても今回支那が刺さりこんで来なかったのはおかしい。露は早まったお陰で為替株式共に先に潰されましたけど、今回のような日本のリーダーシップを黙って見ている支那は変だと思いましたな。元を変動相場制に移行し早く自称大国としての地位を得たいと思っているのはまあ判るけれど、変動相場制に移行する第一段階からして相当無理がある。というか今変動相場にしたらひっじょーに面白…げふんげふん日本の西の方角がでかいブラックホールになりつつあるのかねえ。妙にだんまりなのが気持ち悪いというかひょっとして声も出ない状況なのではあるまいかと毎日wktkもとい心配しとりますw普段からちゃんとした数字出しておけばこんなことにならんのに。日本はおそらく支那が為替などで無茶した場合のバックアップに回るかもしれんね。
2008.10.15
この話は前にもちょっと書いたが、今回の中川財務金融大臣の談話を受けてもう一度。先日生まれて初めて銀行にお礼の電話をかけた。33年前母が店を買う際に貸してくれた銀行だった。だったと書いたのはこの銀行は合併されたから。この銀行の貸してくれた一千万近い金があったからこそ母は店を買った。担保条件で物件担保はないも同然。自宅土地家屋は当時父の名義でしかも住宅金融公庫の残債があった。他に小さな小さな土地が市内にあったがそれも父の名義。母は零細企業に勤めているただのサラリーマン。この条件で色んな銀行を回ったが中々貸してくれるところはなかった。国民金融公庫ですら色々小うるさく書類揃えさせた挙句「実績がないからだめ」であった。ダメ元で飛び込んだ店に近いこの銀行の支店長が始めてちゃんと話を聞いてくれたと言う。融資を受けて母は必死でこの金を返した。金利が高かったので景気のよかった年の年末、利息残債込みで数百万を一気に返しに行ったのだが、当時の支店長に年明けにしてくれと泣きつかれてその金をそのまんま持ち帰って改めて金利分足し増しし年始に全部返済した。不思議だと思って訳を聞いたら「恩があるからね」と母は笑っていた。恩があると思うからこそ細々ながらずっと取引している。考えてみるとこの銀行は物件担保ではなく事業担保で金を貸したんだなと今はわかる。つまり母を担保に金を貸した。単なる母の自慢話だと思う人はそれでいいけれど、しかし中川大臣の談話を読むとこのような金の貸し方を今求められているんだなと判る。合併直前の忙しいさなか突然電話した涙声のオバちゃんにこの銀行の人も涙声でお礼のお礼を言ってくださった。札幌銀行様、本当にありがとうございました。あれからずっと店は続いていますよ。
2008.10.15
欧米、特に欧が具体策を伴う対策を打ち出したのが効いたのか株価の下げ止まりになった。時差をうまく生かしたといってもいい。いつもなら日本から市場が開くが祝日だったので欧米市場から開いたしね。これが日本からだと劇的効果は疑わしい。何故なら日本発の株下落でないだけに効果といっても理解しにくいし日本の場合は換金が目的なのでね。要因を抱えている方が薬が効くという奴です。株は元値までの上げまでゆかなくとも保持基調になってくれればひとまずドル高に振れてドル流通が始まるだろう。何度もいうが時間含めた「差」が問題なわけで。ひとまずはひとまずだが、トレンドが転換したというのは大きい。このトレンドをどう生かすのかそれはこれからの欧米の政策実現にかかっている。そういや昨夜帰ってきたばかりの中川財務・金融大臣がWBSに出ていたが、あの綺麗なキャスターは今回の経緯と現状の経済理解しているのかね。預金保護預金保護うるさかったが今の日本の金融為替の状況は欧米と全く違う。何故こんな時ばかり足並み揃えなきゃならん。総理も大臣も予防的措置として考えにあり、その為の法案と言っているのが理解できないのかそれとも本気で欧米と同じ危機レベルにあると思い込んでいるのかね。方向として足並み揃える姿勢は大事だがそれと欧米と同じ政策取るのとは随分違うんだけどな。G7で日本が主導的に欧米に促したというのは大きい。経験者の言う事は聞いておくもんだ。しかし先日も書いたが問題はこれからで。彼らが日本の手綱を握るということを一体どう考えているのか、そして彼らのやり方からするといきなりルールを変えてくるというのも考えられるからして。そういやアイスランドが露が支えたのもつかの間IMF行きになりそうですな。あそこはなあ。ついこの前NHKが環境政策がすばらしいだの言ってたがあれは笑った。あそこは金融立国目指したまではいいんだが露のマネーロンダリングの手下だったしなあ。露がグルジア絡みでガス止めるぞ(゚Д゚)ゴルァ!!言った時それはいいけど決済の為の為替どーすんだと思ったが、欧米それに多分日本はきっちり元-アイスランド-から絶ったのねん。欧米がまず自力で何とかして、その余力と日本でIMF経由で中小国を救済するシナリオは後は米が口先じゃなく実行するのを待つ段階になったねえ。しばらく円安-といっても精々105円前後-傾向になるだろうけれど、原油は一時の半分くらいになっているからできればもうちょっと下がってくれればそれこそ世界経済の正常化が我々国民の生活を救う。なにもかもこれからなんだが、ひとまず日本の口先介入は大成功でしたな。
2008.10.14
んー。ちょっと具体名は書けないけどお題みて察してくだされ。判ってる人には判ってるんだけどいよいよ油の回りが悪くなってきたような気がするなあ。全く信頼していない企業なので私個人としては何ら痛痒を感じないが、だけど多いんだよなあ、ここに個人情報預けている人。オークションやチャットやコミュニティ手段として。利便と、情報が未来永劫消えない…まではまだいいがモデムの時みたいにケイマン諸島かどっかに名簿売り飛ばされた末にどこにこの情報がいくのかわけわからん事を秤にかけるとやっぱりここに個人情報差し出すなんざとんでもない話で。うちの店にもよーく勧誘が来る。営業も来るし電話も来るがその度に「今後何があろうとも絶対にソフトバンクと取引する事はありえませんから」と断っている。あ 書いちゃった(´ー`)まいいか断るのは私の専門だったのだが、この前母ちゃんが電話に出たときに同じセリフを言ってたのには爆笑した。たまたますぐ傍にいたお客さんが「なんでなんで」と言うのでモデムの話やらその他やらを説明申し上げたら「いいこと聞いた、うちのネット引くのに迷ってたんだよ」と仰る。なんでそういう事報道されないんだろうと仰るので「そりゃあんだけCM打てばねえ」なんちゃらフォンの時も夕方のニュース貸切みたいにして行列や人気煽ったが結局シェアどころかあれからそんなに時間経ってないのに噂も聞かない。ああいうものはお金の余っている方が新しいツールのお試しという形で人柱になってくださればいいようなものですわね。たった一つだけやわらかぎんこうの功罪の功があったとすればそれはADSL普及時の料金に関してだが、それを充分認識しても尚私には今後一生縁のない会社だ。
2008.10.14
ソースを政府が公表しない限り確定ではないものの。日本の公的資金投入の薦め G7で相手にされずこれは今年2月末の記事で、本当にここまで言ったのならすでに今の状況は金融筋では確定していたのだと思う。更に手前味噌になるが。これは昨年7月末安倍元総理が参院選に負け、病気で辞任前に書いたもの。サブプライムという単語と世界恐慌を明記した記憶があるので探し出した。ついでに書けばこの日記はどっかの左巻きな方々が陰でかなーり文句を言っていたのは知っているし2chでスレ立てられたのも知っている。正直大笑いしたけど無論私だけじゃなく、サブプライムローンの正体に気づいた者は実は多かった。私の場合は韓国経済がどんどん転げ始めている元凶を探していてあっと思った。しかしマスコミはもとより政治の世界でも気づいていたのは与党の財政に明るい者か情報が入ってくる者だけだったのかもしれない。と言ってもネットや官公庁の公報を手がかりに足りないながら自分の頭で考えていれば、こんなオバちゃんでも判ったのだから正直政策秘書などを公費で雇える国会議員が気づかないってのも迂闊すぎる話でして。しかし何かというと政治が悪いで済ませる方々は日本国民じゃないんだろうか。市町村都道府県国政と選挙があって我々は選択ができる。お灸を据えるのが選挙じゃなくて現行の選挙制度というのはなんぼかマシを選ぶもの。国会議員が政治責任を言うのもおかしければ我々が政治だけが悪いかのように公言するのもかなり恥ずかしいぞ。政策法案に関して賛成反対さらに意見というのは判る。しかしいっぱ一絡げに政治が悪いなどといい大人が人前でいうのは聞いてる方も恥ずかしい。私の日記もかなーり文句が多いけれど、それでも整合性や法的根拠はともかくw何かこうしたらいいんじゃねくらいはたまに書く。ただ、マスコミの腐り具合への対処は中々思いつかない。スポンサーがいる限り、そして我々がネタにしようと視聴している限り彼らの報道もどきは続く。昨日夕方はひどかったよね。テレ朝夕方のニュースで大和(やまと)生命破綻と大和(だいわ)證券を間違えたなんてのはまさしく彼らの能力低下と緊張感のなさ、そして情報収集能力の欠如が一気に現れたものでして。まともな日本の金融機関がどれだけの損失があって傷がどうなのかすら常日頃から情報を集積していないのかよーく判った。大和(やまと)生命は今年初めから色々言われていて9月に検査入ってるじゃん。これくらい知らんで経済関係偉そうに報道すんなと。企業もよく考えた方がいいよ。マスコミなんざ広告費の割合で叩き加減変えるんだから。まるで上納金だっつーの。叩いた挙句謝罪広告でまた儲けようとしているし。で、せっかく上納金納めても決定的な間違いをしたら「ごめん」で済むと思っている。市場が開いている時じゃなくてよかったが、これが場中だったらどうすんだ。言っておくがそろそろネットをしない層でもマスコミのおかしさは浸透してきている。ネットを見ている人口も増えたしね。優れた広告や心打つ宣伝ならばネットに置いておけば勝手に見に行く時代になると思うし。当たり前だが企業は事実に基づかない広告は厳しく規制されている。しかしそれらを高い金取って放映している放送局ってのは事実を捻じ曲げても切り貼りしても更にはとんでもない誤報や印象報道をしても何らお咎めがないというのはそろそろ変だと気づいてくださいな、企業の方々。
2008.10.11
IMF、新興国に新融資 日中などの外貨準備活用↑この記事と↓この記事の見分けがつかない人はここをお読みになる方にはいないだろうけれど。金融危機対応策、民主チームが了承つまり現状の日本がどうするのが国益なのかという点で今回の日本政府の姿勢は一貫している。上の記事関連はG7で日本の外準活用し各国支援を表明へ=中川財務・金融相つまり日本は欧米が自力でやることをやればIMF通しての外貨準備金=ドル使う用意はあるよと。それに対して冒頭下の民主の案は根本的な現状の把握がなってない。日本の今の株価下落は主に外資の売りであって、外資の多くは機関なので売りの桁が大きくそれが株価に響いた。早い話がドルに換算しやすい円にすぐ換金できるので売ったと。今世界が欲しているのはドルで、現状の世界経済の行き詰まりはドルの供給不足だから。おまけに円高となれば尚更東証は売りに転じ株価は一気に下落する。日本由来の下落でもなんでもないのさ。そこの所が民主が理解できないところで、もう一つ言えば今回破綻した大和(やまと)生命は業界33位だかの正直効いた事もないローカル生命保険会社で、ここは確か5月くらいから「あぶねえ」噂は飛んでいた。政府のIMF通してならという条件は実は大変きついもので、RCC並みといえば大体判るだろう。それを避けようとしてアイスランドが露に助け求めて、色々後ろ暗い雰囲気な露も苦しいのに助けた。そんくらいIMFってのはきついのよ。民主の案だと日本から直結でどっかの国を助けるという話になるが、それは単国だけがこけているならともかくこんなドミノな状況でできるかそんなの。やはりここはIMF通じるのが積み上げてきた国民の金を公平に有意義に使う最高の手段だろう。ここで「なんで日本が勝手放題やった国を助けるのだ」というあなたは一遍インフラから生活からそれこそ道路の材料まで国産のみで生きてゆけるのかと私は聞くね。もう一つ世界史日本史、WW1後世界の中でずるずると日本が陥れられかつまた日本自身が嵌った歴史を学べ。ここまでの纏めは。民主案=外貨準備金は財源で使ってしまおう政府案=外貨準備金は緊急で各国に貸し付けて世界恐慌を回避しよう積み上げた金も一回バラ撒けばなくなる。この状況でそんな勝手が許されるかどうかよーくよくよく考えねばならんよ。欧米が勝手に日本の教訓も学ばずやらかしたといってもここで何かはしないと非資源国の我が国は一体どうなる。それでなくとも日本は無傷だと思われているんだからこれ以上妬みを買うような姿勢は慎まねば。ちゃんと言う事言ってるじゃん。協調利下げも拒否、サブプライム基金も拒否、債券買取機構も拒否。日本の金使うならIMF使うんだと。最近は円建てで金を借りる国家も増えていて、これが昨今の円高で結構大変な国もある。だからそれらもどうしようもないのならIMF通して金貸しますよと。多重債務者へのお纏めローンみたいなやつだな。だがこれらはおそらく纏まるだろうけれど、実は大問題は今後の日本のスタンスでして。IMF通して貸した金は返ってくる。結果日本が一人勝ちのようになる。国家安全保障問題として考えた場合、これはあんまりよろしくない。物事にはバランスというものがあって、円というのは前にも書いたが自力での軍備のバックアップのないハードカレンシーなのだね。左巻きは発狂するかもしれんけどおそらくこれは米の顔立てるのに何かでかい買い物をしておかねばならんだろう。米に媚びているんじゃなくてこれは膨らみすぎた円をちょっと離さなきゃならないという感覚かな。何事も勝ちすぎてはいけないんだよ。だから実はこれらが終わったあとの方が国際政治としては難しいと私は思っている。
2008.10.11
日本の経済状況は実体が底堅いのは冷静に考えれば誰しも理解できると思う。と漢字ばかりで書いてもぴんとこないやね。マスコミと博打場は数字が大変だと叫び、確かに日経は「おおっ」と言いたくなる状況になっている。先物で15分とはいえストップかかったのも狼狽に火をつけた。先日お客さんが「今後どうなるんだろうねえ、世界経済と日本経済」と振ってきたのでそこはかとなくそんな話になった。その方は多少の余剰資金があり少しなら投資してもいいと考えておられるようで、しかしこの状況と先行きに関して相談じゃなく誰かに何か呟きたかったんだと思う。会社内でいえる話じゃないし家族に相談するほどの金額じゃないしねえと。わたし博打っすからなくなって困らない金、それも余ってるお金の1/10くらいから何か好きな銘柄かもしくは業種決めて、加えて買いたいなあと思える値をつけたら買うという風にしてみたら。ベタだけどもし私が買うなら大規模設備投資関連、建設に限りませんけど技術持ってる会社かなあ、候補は。これからは大きな工事なくなるという見方があるけれど私はそうは思わない。選ぶなら技術持ってる、または技術者を自前で抱えている会社。お客さんこの世界恐慌みたいなのは住宅バブルが発端らしいけどなんでここまでなったのわたし簡単に言えば綿菓子作る時のザラメの粒々一つ一つの品質をぐっちゃぐちゃに取り混ぜて「ほーらこんなに大きい綿あめ」と売りつけて売る時に更に格付け会社がグルで保証シール貼りまくったから綿あめになっちまったら元のザラメの質が判んないし量すら誰にも判らない状態。最後手にして口に入れたら溶けちゃったと。お客さんじゃあ今の騒ぎをどうすればいいのわたし個人的には綿あめの体積じゃなくザラメの量を見切ってそれを定率化して負債と看做さないと終わらんと思うんだが、誰も彼もが綿あめの体積だけ見ちゃって騒いでるもんでね。質量と体積の違いを偉い人達がどっかでライン引いて質量転換する荒業使わんとどうにもならんと思うお客さんこれからどうなると思うわたしうーん、国内なら狼狽や外資の売りやドル転する為に日経はもうちょっと下がると思う。売れるだけの価値がある株という見方もできる上に売っても円になるんだからね。だけど買うチャンスだと思うなあ。私ならさっき言った見方で買う。但し年単位で持つ覚悟がないなら買わない方がいい。円はのこぎり描きながらもっと上がる。ネットで100円台の攻防と書いたばかりだけどG7でさっき書いたような荒業はできないと思うんでねえ。海外事情は欧米が綿あめをそのまんま保持して綿あめの体積分何とかしようとするのは間違い。体積保持しながら日本に助け求められても迷惑だっつーの質量転換してから言えとwお客さん姉さん自分で株とかやらんのわたし自営業自体が博打だしあたしゃ焼肉屋だwでも流石に今はやりたいかなあとちょっと思ってる。短期で儲けにはならんけど持ちたいという気持ちかなこの後具体的な銘柄とか目をつけてる業種とかの話になったので省略事業担保という考え方がもうちょっと広まってそれを評価できる人間が増えればなあ。物件担保だけの資本流通は流石に限界だろう。
2008.10.10
いやあ、最近シビアな金融絡みのニュースばっかりだったんで神経磨り減ってたんですが。流石半島南部国、誰にもできないひょっとしたら経済史上に残る快挙もとい怪挙をw韓国中銀:政策金利0.25ポイント引き下げ5%に-各国に追随(2)これ見た瞬間は( ゚д゚)ポカーン、次に腹抱えて笑ってしもうた。どこの世界に通貨危機と金融危機、それに経済危機にある国家の政策金利を引き下げるという法がある。それもローカルカレンシー国家で。国内経済だけみれば一見よさそうだがこんな事をしても元々回る金がないんだからどうしようもないだろ。韓国のような国家にとっては為替や外国資本投資を無視できないはずなのにこんな事ばっかりハードカレンシー国家真似してどうするよ。そういや韓国経済のぐらつきが可視化してきた当初、利上げしちゃってそれは今ダメと書いた記憶があるが、どうしてここは常に逆逆といくかね。ブルームバーグの記者もあまりの斜め上にびっくらこいただろうけどあたしゃ今週一番笑わせてもらったわ。んっ。ひょっとしてこれは自力でやれるから助けは要らないというサインかねwそれならそれで結構、頑張ってな。しばらく韓国経済ヲチ離れているうちに秀逸なAA纏めがありましたのでこちらをどうぞ【AAで分かる韓国経済・前編】中篇後編と続きますがこれは中々面白くてよく纏まっています。おっと、このニュースを受けてか早速韓国の格下げニュースがGoldman Downgrades Korean Stocks to `Market Weight'
2008.10.09
先日の欧4カ国首脳会議の経緯と結果ではっきりしたのだが、もうすでに彼らが思っているような口先介入は通用しない。ということをようやく彼ら自身が実感できたのかなと思っていたけれど。まだまだ甘いな、特に米。「日本の教訓学びたい」 公的資本注入で米財務次官 せめてカウンターパートな人間が言明するならともかく、この発言は評価より腹が立つなあ。カウンターパート以下の人間がそれを言うなら「日銀にも注意してもらってたんだけどごめんね」だろうがよ。そしてそれからカウンターパートが「日本の教訓」に言及するのが物事の順番ってもんで。基本的に彼ら欧米人ってのは神の前以外では反省しない動物なんだが、こんなところでこの状況で偉そうに次官が言ってるってのは本気で自力解決する意欲があるか疑わしいわ。あくまでも意欲でいいんだよ、この意欲を示すという自体が幾ばくかでも有効な口先介入になりうるんだから。但し今はもう日銀以外口先介入の威力を備えた金融機関はない。政府機関としてなら欧米共にやり方と表現の仕方で可能性は残されているものの、この前の4カ国拙速会議でてめえで潰した欧がなあ。人間切羽詰ると碌な考え浮かばなくなるという見本だったし。あれはね「中身の細かい所は日米欧のG7に委ねるがユーロの結束は強固だ」を謳えばよかったんだよ。予定されているG7の直前に予定外で急いで集まったんだから誰も期待していないんだし急いで集まった事自体ネガティブ情報なんだから。これを本人たちがポジティブ情報だと錯誤してっからあんなことになる。ユーロが多国籍通貨であるというのは彼らが思い込んでいるほどポジティブな根拠じゃないんだよな。それと。日本のような余力のあるところが小出しにするのはまだ判る。おまけに日本の金融自体に問題があるわけじゃないんだし、正面切って「お願いします」と頭下げられてもいないのに。しかし今欧米が小出しにするのはダメだぽ。G7でどかーんと謳えばよかったのにちびちびユーロの中の国家単位でやろうとした事を公表するからユーロとしてはもっとネガティブ情報として扱われる。やっぱりね、多国籍通貨というのは無理があるよ。NATOという軍事的背景を持ってしても難しい。欧米の協調利下げは悪くない手立てだが、これによって金融機関は一旦危機を先送りにできただけで金融が何を稼ぎの手段としているかというとそりゃあ利息だから難しいね。今は長期的展望とは言っていられないからいいけど。動脈硬化引き起こしているドル流通を何とかして動かすには私としては債券のリセットを世界的規模で行う-綿あめをザラメに戻す-くらいの覚悟がいると思うんだよなあ。元々債券の債券の債券くらいの代物だったわけでこの債券綿あめを二次に戻すか一次にまで巻き戻すかという判断に限定させればどうなんだろ。言うは安し行うは難しだけどさ。まずは欧米共に自力で言うだけじゃなく何らかの手段を行使した後に日本に何か言えよな。無論下準備は前もって相談しておいてやっぱりダメだとなった時即時に日本が行使できるようにしておいてね。見返りは…そうだな、国連での扱いだね。敵国から助けてもらっていいのかよと。
2008.10.09
前のエントリを延々打っている間に株式市場がどんどん下落していたのは知っていたが。今夜の自称ニュース番組はさぞや騒がしく「日本終わった大変大変」を連呼するんだろうなあと今から憂鬱になっている。これくらいは折込済みじゃないと博打しちゃだめだよな。それと東証のサーバーが落ちなくてよかったのぉ。要素としては狼狽、換金、外資、景況見通しで終わっちゃうんだけど。考えようによっては今が日本の株を選別して買うチャンスだよね。投機家じゃなく投資家の時代がまた来る予兆だろう。今後1年くらいは日本の市場が足引っ張られるのは覚悟できる者が手を出せばいいわけで、そうだな私ならこれまでの厳しい環境の中でも研究室とか研究所を維持し続けている企業を選ぶ。本業に関連したすぐ目に見える金にならん投資を続けている-人に金出す-ところね。なんちゃらホールディングスを作るのはいいがそれに経営を委ねきって4Qの数字だけなんとかなればいいなどというのは今後ちょっと考え直さねばならんよ。技術者や職人や下請けを大事にする政策を政府が積極的に打ち出せればなあ。これが前に書いた事業担保に金を出すということですわ。私なら優秀な技術者職人を抱えながら単体では立ち行かない零細企業をそれこそ纏めてマニファクチャリングカンパニーにするんだけどなあ。創業者や経営側の面子や職人間の人間関係生かしながらでもできると思うよ。アイデアはあるんだよねえ。誰かこの考えを事業担保にして投資しないかねw
2008.10.08
「サムライの復讐」始まる=日本の復活、欧米に希望-金融危機で仏紙ここはすぐ消えるので全文転載転載↓ここから【パリ6日時事】欧米で金融危機が広がる中、日本企業が米金融機関などの買収・投資に乗り出していることについて、6日付仏紙ルモンドは「サムライの復讐(ふくしゅう)」と題する論文を掲載し、「日本は失われた10年から復活した。巨大なバブル崩壊からも立ち直ることができる証しであり、欧米にも希望を抱かせる」と論じた。同紙は「世界でほぼ唯一『サブプライムの毒』を味わわなかったのが日本の銀行だ」と評価。背景には日本が1990年代のバブル崩壊のトラウマ(精神的外傷)を克服できず、リスクの高い投資を慎んだことがあると解説した。さらに、最近は中国の経済的奇跡ばかりがもてはやされ、日本は目立たないが、「日本のロボット工学は世界一。研究開発関連予算は国内総生産(GDP)3.3%にも上る」と指摘。「日本の復活を誰も気にしていないが、侮ってはならない」としている。転載↑ここまで仏はベトナムの元々の宗主国であって現代では支那と密接な関係にある。例えば安倍首相が欧外交ではっきりと支那への武器供与に反対を言明した。支那の不透明な軍備増強への一翼を担ってきたわけで、それは北欧含めたヨーロッパ各国が物理的距離のあるアジアへの武器供与を厭わない姿勢にも現れている。金融に言及すれば現在アイスランドは国家財政破綻状態にあるが、つい最近NHKだったかでアイスランドはすごいよ、環境がフンダララと持ち上げていたが。あそこは所謂金融立国を目指し中途まではうまくいったように見えたがここ数年の国際金融はやはり綿あめだったわけで。ここにも書いたが各国通貨は通貨と言う時点でそれは証券または債券といえる。10000円と書いた日本銀行券を我々は日本を信用信頼し10000円相当の価値があると看做している。ここまではローカルカレンシーも同じ。ハードカレンシーは今のところドルユーロ円となっていて、ドルと円は単国通貨、ユーロは複数国に渡っているのでこの前の4カ国協議のように独立国家同士が纏まらなければ何ら意味のない話になる。うまくいっていればそれらのgdgdも吸収でき、物事は回るが。物事が回るというそのものが経済であり、今まさに為替も株式もものすごいのこぎりを描いているうちは振り回されはするがそれでも動いているうちはまだマシ。ただ露が市場をストップした時、私はまだ支那よりマシと書いた。なぜなら止めるということは即ち自ら認めるということで状況を誰もが客観的にみられる。支那の場合、誰もが彼らの公表する数字を信用はしていない。あの数字を鵜呑みにしてみせて投資を煽るのはエビ養殖詐欺のようなもの。露がルーブルをハードカレンシーにしたいんだろうなと書いたのは随分前になるが。その野望が達成できる前にグルジアに頭突っ込んだのは長期的戦略の失敗ですわな。資源があるからそれを質に取ろうとしたまではともかく、どこの誰が国際金融為替握ってると思ってるとね。グルジアも調子に乗ったがあれを上手にあやしてこそ国家戦略と言うものが成立する。領土的野心をあからさまにする時代ではないからね。これは支那にもいえることで、支那は特に今回の「債券を更に債権化」しちゃったサブプライム騒動でババ掴んだんじゃないかと。さて。今韓国が日中韓のなんだかで協調しようとうるさいが、金融面ではっきり言って日本とは隔絶した規模と影響力しかない支那と韓国なんぞに協調しているヒマはないっつーの。今日本に求められているのは国際金融の信頼の回復であって、ローカルカレンシーの回復なんぞ構ってる場合じゃないのだ。アメリカを救うんじゃない、アメリカの通貨であるドルは基軸通貨だから救うんですわ。ここでユーロどうすんのと言われてもそりゃ後回しか片手間になるでしょ。ある程度ユーロに対する積み上げもあるけれど、まず先にユーロな複数国家群が彼らの意思を決定してくれないと話にもならん。ここまで書けば外貨準備金を使うと発言し公表した民主党の菅のバカさ加減と今になって擦り寄ってきた韓国の愚かさが明確になる。加えて日銀総裁人事を質草に取った野党のバカさ加減はもう国際的に恥ずかしい。韓国に至っては2006年初めからここでも指摘しているのに悪手ばっかり繰り返すからなあ。まあね。日本でも国家間金融と家庭のお財布ごちゃごちゃにして人前で語る荻原だの森永だのをマスコミが重用してるからどうしようもないが。国際金融は極めて政治的な問題であって、国家戦略と密接に連携した国家安全保障問題でもある。リンク先に戻れば。欧米が日本のバブル崩壊をあざ笑ったことは忘れてはいけない。この度国際金融を日本が救うとしてもそれは忘れてはならない。日本は苦しんで自力でなんとかしたが、彼らは自ら血を流す前に助けを求めている。しかし基軸通貨を救うというのは怠れない。但しその救うというのは無償でしてはいけないんだよ。何らかの目に見える代償を要求するのが我々のみならず彼らも安心できる担保になる。そうじゃないとWW1後になりかねないというのがこれまた国際政治なんだよね。心情としては冗談じゃない、お前らが調子に乗って債券(通貨含む)を更に債券にしまた債券化-デリバティブ-にするような真似しくさるからとは思うけれど、ここで世界の価値観を覆してしまうとテロがまた跋扈する。新しい安定的な価値観や市場経済モデルができるまではやはり日本が支えなければならんのだと胸を抑えていなければね。
2008.10.08
んー。今さっき日本の株は大きな心配は要らない、但し何らかの理由で株安になっている|している可能性はあるんじゃないかと見ているが。海外はちょっとヤバイかねえ。金融だけなら最悪国有というか債権の何割かをなかったことにしてすっ飛ばせるけれど、これが実需、実体経済の方だとそうもいかん。製造業や基幹産業が欧米で売りに転じている傾向が強まるとなまじっか図体がでかいだけにはてどうなるか。ただ、私は下がったから悲観、悲観しているからもうだめぽだけ書こうとは思わない。人間は数字の上がどうであれ食べなきゃならんし生きてゆくということは即ち極小規模でも経済が動いているということでもある。もし「自分は何の役にも立たない」と思い込んでいる人がいるならばそれは間違いだと断言できるお。人間一人生きているだけで随分国家や世界の経済の為になっている。日本の水準なら尚更。なんだかんだ言いながら今の地球の人口はえーと60億強か。日本の水準じゃなくてもこれだけの人が食べ住み着ているのだから本当に終わるということはないのだよ。いいだけ膨らんだバブルを経てその当時と比べると1/5くらいの感覚な状況になっても結局寝るのに必要なのは布団一組分だし、食べる量も変わらない。悲観論というか先行き見つめて規模縮小を図ったりするのは国際企業にとっては生き残りだが、じゃあ個人はどうなんだと言えば実はそんなに悲観することもない。これは実感こめて言うのだが。幸不幸ってのは物差しを自分じゃなく他に委ねると不幸が増えるなあ。自分の物差しで計ると足るというのはどういうことか判るもんでして。自分も周囲も膨らみきって躍り上がっているうちは中々判らんのだが、ふと足元地につけてみると気づくんだな、これが。
2008.10.07
ドルを見ずかあ。欧米の株価が下落するのはある程度仕方がないが、支那や半島南部国でもあるまいに以前と比べれば低空水平飛行ながらも金融財政それと上場企業の大半が傷少ない日本でこれほど狼狽連鎖するとはなあ。今回の問題は金融工学由来のマネーロンダリングが壊れてドルの流通が滞っている信用収縮なわけで、ハードカレンシー発行国で実感はともかく客観的に見て日本ほど今安定感のある国家はないよ。そしてドルの問題なのであって、確かに金融含めた市場は国際市場なのだから影響はないとは言わんがこんなに泡食うほど切羽詰ってないってば。政治=国際金融の手当ては必要だし日本にはそれが求められている。ここで傍観していられるような国家事情じゃないし。株価は下落傾向だとは思ってはいたが、こんなにバタバタ下がるとはちょっとがっかりというかなんつーか。昔のように円高=株安という図式な時代でもないしそれはまだ日本企業が日本で閉じこもっていた時代の話で、今のようにあちらこちらに工場こさえたり現地生産している大企業が多くなればこの図式は半分くらいしか通用しない。円高だから株がうんちゃらとしたり顔で言う人間は信用しないことですわ。20年前30年前の認識だもん。主に株やってる年齢層も頭古いのが多いから仕方がない面もあるがそれにしてもはっきり言ってセンスないわ。少なくとも原材料を多く海外に依存し、かつまた現地生産している企業は円高傾向で少しは息つけるはず。ものすごいのこぎり描きながら全体としての円高傾向はやむを得ないよなあ。この騒動が表面化する前にここで105円くらいはある意味妥当だと書いたが、これからは激しい上下繰り返しつつ100円、へたすっと90円台の攻防になるかもしれんね。どうせ八卦ですけど。ただ、ものすごい上下幅-プラスマイナス5円はざら-になると思うので素人にはお勧めできない為替になるだろう。極めて政治的な判断と早い対処が日本に求められている。公表している外貨準備高=ドルを裁量で使えるのは日本くらいだと思うよ。支那は日本を抜いたと騒いでいた外貨準備高、本当にあるのかすら私は疑っている。ただねえ。日本が懸命に支えても奴ら-欧米人-は感謝なんぞしない。感謝されないのなら判りやすい具体的な見返りを要求するのも政治だよね。おっとっと読み返してみたら株安がものすごーく悪いみたいな書き方だぬ。そうじゃなくて株安に行かざるを得ない-換金とか利確とか-のと釣られて狼狽が入り混じってるという感じをうけますた。んで、換金とか利確の場合は一気に下がるとそれはそれで困るだろうから為替と同じくうさぎさんみたいにぴょんぴょん相場になるのかなあ。
2008.10.07
欧州首脳会議、金融危機への打開策示せず国際経済とか金融は政治そのものだとここで書いているのだが。現在の国際通貨の中で主権国家が複数含まれているのがこのユーロ。意思統一をどうするのか各国の経済状況などに大きな変動があった場合どうするのかが最大の問題なのは周知なのだけれど。今回のこの見送りがどうでるだろうねえ。それぞれの国は事情が異なるということかね。G7規模じゃないと何も決められないのも事実でして日米共に政治日程が詰まってしまっているので首脳会議というわけにもいかなかった。しかし今回のこの見送りは一時的な決定だとしてもそれならやらなきゃよかったんじゃないのかな。集まるのならほんのささやかでいいし実効性は置いておいても何らかの声明が出せる程度のポーズは必要だったんじゃないかと私は思う。却ってバタバタしてるなという印象持たせただけで、更にユーロの欠点をあからさまにしただけのような。物事が下り坂になる典型-ネガティブ情報に偏った敏感-のような相場状況だけにね。年取ってから病気すっと治りは遅いしちゃんと早めに病院行ったほうがいいんだけどなあ。
2008.10.06
当地には大店法が変わってから「こんなところに」と思うような場所に大きな大きなスーパーがある。それまでも大規模店舗や複合型のショッピングモールなどもあったのだが、それらはあくまでも人口集積地近辺であった。札幌や旭川などの都市部郊外などのね。だがここ数年で本当にもうとんでもない田舎に大きな店舗ができていたのだ。どうやっても車でしか来られない場所な上に土地があるもんだから駐車場も広い。おまけに大規模店舗の名に恥じず店の中も広い広い。昨年だったか一昨年だったか大規模ではあるものの公共交通の便もあるそのような店を覗いたことがある。確かにふらふらと見て歩くには面白い。しかし一度行ったきりその後はふらふら歩きには行っていず、目的のものを買いに行ってそれが一体どこにあるのか広い売り場を散々探し回った後は行っていない。食料品売り場も広い。野菜、肉魚と見て歩いてメインのおかずは大体肉か魚だから奥まで一旦行ってそれからメインに合う野菜を買いに売り場まで戻るとなると振り返ったらうんざりするような距離がある。これが私より年かさならそりゃ毎日行くのはしんどいだろうなとその時思った。なにせ年寄りってのは予定のもの全部買ったつもりでも何かしら不意に思いついて行ったり戻ったりすることが多い。私もそういうことがある。あのでかい売り場を右往左往するのは最初はまあいいけれどそれが毎度となると足は遠のくだろうな。ここら辺のすぐ近所には小さな個人商店を集めたようなスーパーがまだ生き残っている。対面販売しているスーパーってことね。その他に全国チェーン展開し24時間営業しているスーパーもある。個人商店すらまだ生き残っている。近所のスーパーは商品を絞り、野菜と魚は対面販売。店は小さく、レジ台も最大で4台くらい。しかし密度の濃い商売をしていて、お客の波の上下が少ない。個人商店の方は一応勘定はレジに集約しているがここはスーパーに卸さないような地元の海産物や自家製のものを扱っている。毎日行ってくたびれない、そして店が狭いのでどこに何があるか一発で判る。これからは高齢者が多くなる一方なのだからそろそろこういう形の店がまた復活するようになるんじゃないかと思ったね。店舗のシマが精々4つ、できれば魚などは対面販売が望ましい。そして長時間営業は要らないけど小さな単位でものを売ってくれれば言うことない。最近は2つのも出てきたけど納豆のパック3つ入ってるのは多いんだよ。人参とか玉ねぎとかそういうものも一個一本で欲しいのさ。肉も100gくらいのものもあってくれれば嬉しい。単価は多少高くついてもそういうものが欲しい人はこれから増えると思うんだけどな。
2008.10.05
【米金融危機】問われる哲学 「市場主義」苦悶の姿うーん。元々私は「グローバリズム」とかいう言い方にもちょっと懐疑的なものを感じてたんで、この記事のように哲学言われても正直頷けないなあ。主義などというもんじゃなく、単なる必然と結果が組み合わされたものなんじゃないかとね。学者さんじゃないのでこの勘にもっともらしい理屈をつけようとは思わんが、経済だって人間の行う行為-金融工学だって元のプログラムは人間が書く-なのである意味歴史の必然と同じだと思っているから。産業革命は大げさだけど近代からの積み上げが資本主義に適したものであったのと資本主義の洗練に即していたというだけの話であって、ひょっとすっと民主主義もそれに対応したシステムかなあと。収奪→一部階級だけの循環より全体の循環の方が生産、利潤の面で結果的に効率がいいと誰かが気づいた。もしくは歴史の要求で民主主義にじりじりと近づく中「おお、みんなで生産し消費した方が結果がおいしい」と気づいた。にわとりたまごの典型のようなもので、その動き自体に哲学だの主義だのがくっついたのは後知恵としか思えない。結果として破綻するから後知恵じゃなく、元々人間の数だけ思惑があり個々の思惑すら刻々と変わる可能性を考えればそれこそグローバルまで一旦広がった後は次世代への脱皮まではそれなりの払い出しは必然じゃないかなあ。何度か書いた美濃部東京都知事の例はこの実験の前段階のようなもので。彼はマルクス主義の経済学者でいればそれなりの地位を保っていられたのだが、主義通りに実践しちゃったもんだからあの東京都を破綻寸前に追い込んだ。土井たかこも政治の実践に関わらなければただの憲法学者で食べていけたものを政治の実践に関われば結局主義と実態の乖離-つまり学者さんの道楽-を自ら具現してしまう。当然ながら面白がってまたは彼らの土台になる学問の実現性までは考えない有権者によって選ばれたわけで、70年代から90年代初頭にかけての日本国民の選択というのはどう見ても食べる事に困らなくなった民主主義というのは遊びが過ぎる傾向が出てくるもんだなあと。そういう選択の反動もできるというのも民主主義のいい点だが、しかしもしこれが国政の大半の選択を誤ればかのヒトラーは当時としては民主主義と言っていい制度下で選択されたのだという話に戻っちゃう。あれはWW1後の絶望したドイツでの選択だが、少なくともヒトラー及び彼のブレーンは経済政策に関してはWW2に持ち込む程度には卓越していた。民主主義の下で一方的に政治に絶望…という無責任な風潮が蔓延すれば国家が転げる羽目になるというのはドイツだけじゃない。自治体から国政まで我々が選択しているはずなのに政治に文句だけいう酔っ払いが酒抜きでも陶酔を続けた行動を取るとえらいことになる。おっと。この記事書いた記者は日本人かどうか判らんけど、フランス例に挙げてアメリカと対比させて持ち上げるのはどうかなと思ったなあ。せめて日本の現状と現状に至る経緯と比較するなら判るけど、国際金融経済をネタにするのならドルとユーロと円という括りじゃないと今回の金融騒動語るには単位が違いすぎじゃないのか。
2008.10.02
何をやってんだ-特に米共和党米金融安定化法案:下院が否決、政府の危機対策に打撃-株価急落(2)いくらなんでも否決するとは思わなかったもんでそういう意味では私は楽観的すぎたのかもしれない。大統領選が近いといってもこの法案を与党がより多く反対しちゃあかんだろ。確かに共和党的には賛成しにくいというのはあるかもしれんが、太平洋挟んだ向かいの国は12年前、小沢率いる野党が3週間座り込みして公的資金導入を遅らせた。遅れただけが原因ではないが、しかしそれによって確実に手当てが遅れ遅れたことによって影響はより深刻になった。民主主義の暗黒面はこういう時に顕著になるわけだが、しかし前例がないわけじゃないしその前例を作った国は経緯をそれなりに公表しているんだからさあ。ましてや世界の基軸通貨、市場の基準通貨であるという自覚があればもうちょっと…いや思いっきり考えろよ。こんな時に原理原則に則ってる場合かよー。米には大統領制という最後のストッパーがあるのでそれに期待するしかないが。あの時、住専国会でも日本国民というよりマスコミの煽るポピュリズムにまんまと乗せられて公的資金導入に反対する周囲の人間は多かった。感情としては判るけれどじゃあどうすりゃいいのさという問いに答えられる人もいなかった。小沢新進党もそうだった。米では財務長官と大統領が会談するとは思うが、これは党の主張とか米国がどうとかいう問題じゃないし、ましてや大統領選がどうたらなどという問題じゃないんだけどなあ。こんなバカたれな事をしていても手助けはしなきゃならない。それはやはり世界の安定に向けたメッセージをまず発信しなければならないからね。あの時欧米はなんつったと大声で叫びたいくらいだが、しかしどうしようもない。米国よ。お前らもうちょっと基軸通貨である自覚持ってくれんかなあ。せめて法案可決を週末に持ってくるくらいの知恵働かせでくれよぉ。そして日本政府はこれらに対してオペするならば相応のお土産を主張してもいいんだよね。国際金融は外交だし国際政治でもある。
2008.09.30
カテゴリは経済だが世界経済に関係すれば必然的に政治にも関わることでして。内政一本やり、日本の内政…ならまだしも政局一本やりで政権交代しても1990年代初頭~半ばまでの間違い繰り返すだけだ。今はまだ実感が薄いがこれから半年くらいの間に主に欧米、そして現状は日本国内だと不動産関連に限られているが金融信用収縮の余波が日本に来るだろう。実害は少ないのだが何せ経済ってのは生き物ナマモノなので気分が縮めば経済も縮む。一番怖いのは実際はそうじゃないのに気分が収縮に向かうことでしてじゃあどうすりゃ少しは気分と経済の循環が上向くか。これはねえ、やっぱりある程度日本の金をぐるんぐるん回す方向に行かねば日本のみならず世界が困る。我々の個としての実感はちょっと間遠いけれど、今回の金融信用収縮のような状況で一番これまでと変わらない生活ができる可能性があるのは日本でしてな。だからといって生活必需品の原材料の多くを輸入に頼っている日本が「うちだけよければいいもん」というわけにはいかん。内需の割合はマスコミの頭の古い人が思い込んでいるよりは多いんだが、もうちょっと上乗せして経済が回る必要がある。日本の為であるし世界のためでもある。小泉さんの時のような世界的な好況ではない状況に陥りつつあるんだからあの時と同じ方向性では間違うぞ。精神としては尊重するがいつまでも同じやり方では生き物ナマモノの世界経済についてゆけないばかりかへたすっと日本が悪者になりかねない。外交じゃ当たり前の話で、日本が今回傷が浅く一生懸命欧米の為に=世界の為にあちらこちらに金配分したとしてもそれらを記憶してくれるのならまだいい方で大概は「日本がチートした」ことにされちゃうんだな、これが。理不尽極まりないし正直お前ら日本のバブル崩壊の時何やった、なんつったと胸倉掴みたいくらいだが生憎欧米人は神の前じゃねえと反省しない。だから金融当局だけが地味~に数字出すだけじゃなくてこれは国際政治でもあるんだから外務省と連携して大使館の前に電光掲示板でも出して「今日までの日本の投資額」でもピカピカリアルタイムで出せ-下品だがw誰が救えると思ってんだと声を大にして言いたいが、日本の外交の偉い人は奥ゆかしすぎる上に上品すぎてなあ。私たちが毎日働いたり買い物したりする事自体が世界を救っているかもしれんのだよ。なのでできる限り買い物したりお外に出て缶コーヒーの一つも買いましょう。偽者ユニセフ-日本ユニセフ-なんぞに寄付するよりよほど効果がありますな。という事で今度の休みは僅かでも買い物しまっす。
2008.09.23
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