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概算要求、期限先送り論噴出 党内に代表選の結果見極める動きこれと今日の野田財務相の会見「何もせず見守る」を合わせて考えるとこれまでの予想通り民主党は国家経済や市場というものを全く理解できていなかったのが証明されたようなもんだ。野田からいえば大体そもそも平日のしかも欧米市場の開く前に記者会見するという事からして世界市場というものが理解できていない。どうしてもやるのなら抜き打ちで日本時間土曜夜、もしくは日曜にやらなきゃダメで欧米市場開く寸前にやるって事はその会見の内容が画期的なものならともかく従前踏まえてというものなら却って円高加速を招くという事すら理解できていない。そして言っておくが今から大規模介入を模索しても無駄だ。ここまで放置してしまえば介入を待ち構えているファンドの餌になるだけで、やるのなら90円切ったところでやっておかねばならないし、やらないのなら為替ではなく株価是正をまず図らねば意味がない。つまり原因と結果を見間違えているという根本的な錯誤があるから。そして冒頭リンクの概算要求放置も株価下げの要因になっている事にも気づいていないのが民主クオリティ。ここはまず株価評価の要因になっている輸出産業への政府援助、減税などの措置を打ち出し更に産業振興策などを取り上げそれを先に目玉として概算要求を小出しでいいから出さねば更に株価下げ+円高を加速させた事に気づかないというバカさ加減だしな。ひょっとするとTVに出てくるバカな経済コメンテータの言い分を鵜呑みにして家計と国家経済をごっちゃにしているんじゃないかと思えるほど判っていない。節約して金が出てくるのは家計だが、国家経済運営はそうじゃなく産業振興などによる動力源を強化せねば金は生まれないんだよ。ここが判っていない。ずっとこの事を言ってきたのだが足し算引き算もできないような連中に政権を渡した者は少しは反省したのかね。
2010.08.24
「洗い粉」のせい?エビを食べて筋肉が溶ける市民が続出―南京「洗い粉」って言っているがどう見ても薬品だろjk記事には「腐敗し始めるとエビのはさみが抜ける」とあるけれど、腐敗前に鮮度が落ちると頭の辺りが黒っぽくなるんだよ。というかはさみ落ちるほどヤバイもん流通させるなよな。気持ち悪いなあ。だが日本でも一部の不心得業者の中には「肉を柔らかくするブツ」を使う店もある。一応食品添加物として認可されてはいるものではあるものの、どう考えてもそんなもんを添加しなきゃならないようなものをお客さんに出すなよな。肉が豆腐みたいに柔らかいのがいいのだという信仰が根強いのも事実だが、ごくごく普通の肉ってのは加熱すりゃ嫌でも固くなるの、そういうものなの。お客さんのニーズに応えるのも商売ではあるのだが、一線越えたり自分で食べられない、食べたくないもの出しちゃダメだろ。
2010.08.23
結局今日行われるはずだった菅と日銀総裁の会談は先送りになり、では菅が何をしているかというと新人議員の囲い込みという政局絡みに気をとられている。確かに現在政権与党である民主が何やっているかというと盆前からずっと政局のみで、マスコミも未だ民主の肩を持ち政局が政治であるかのような報道を続けている。おまけに円高固定になってしまっている現状に関して伝えているのは「町の人の円高恩恵による喜びの声」だけ。私はいい加減円高=株安の単純連鎖は止めた方がいいとは言ってきたが、しかし市場がそう判断している以上それが現実、事実であって、そこから目を背けるのはこれも正しくはない。だが政府は無策無能を見守り、判断先送りと言い換え、やり過ごせば何とかなると思っている。何もしないことによる失策なしというのは一番やってはならない事で、それこそがこれまで民主やマスコミがしきりに批判していた「公務員の無策に拠る失策」なんじゃないのかね。何かやろうとすれば必ず反対意見だけが噴出し、出た釘は打たれるのが日本の社会というもので不思議な事に無能で何もしないが故に上に上がるという現象すらよく見受ける。けれどもう市場は判っているんだよ。見守っているんじゃあなくどうしたらいいのか判らない、よって何かする事による失点よりも何もしないことを選択し失点を防ぐ事にのみ傾注している政権だってのが。おそらく今週は為替も株も結果としては「見守り」相場で推移するだろうしそれを以ってバカな政権は何もせずとも何とかなると思い込まされるだろう、市場によって。だけどその後が怖いよ。市場が何を欲しているのかというと「動き」で、一方的な買い及び売りというのは続くものではない。本来買える対象でも中身でもないのに何故買うかといえばそれは売るためであり、同じように売りが続くというのは何かを買う為でもある。この動き…というか動く事による「差」が問題でありそれ自体がまた経済の根幹である「流通」ということでもあるから。だから本来は現状の円高がどうこうもさることながら次に何がどう動くのかを見極めるのが政府及び中央銀行の金融為替政策であるのが本筋なのだが、現状金融政策を担っている連中がそれ以前の頭だもんでどうにもならない。と考えてみればそんな程度のかぼちゃ頭ならばいっそ何もしてくれない方がまだマシという情けない結論になってしまうんだけど、それでも言うぞ。見守りと無為無策は絶対に違う。まあ会談しても中身見透かされているんだけどね。でもなあ。
2010.08.23
中国:短期手形の支払い遅延、6月末は前期末比10.1%増-人民銀普通手形の支払い遅延というものは存在しない。期日に落ちるか落ちないか、それだけ。つまり落ちなければ不渡りという事で、遅延ってのは一体何のロジックなのだろうかと。それも今年1Q(1~3月)から2Q(4~6月)だけで1割増えたというのはただ事じゃあない。何せ支那なので金融機関そのものの数字どころかこの発表すら遠慮がちなんじゃないかと疑えばきりがないのだが、ともかくこれが公表できるぎりぎりという事でもあろう。金額そのものは総額でも大したものではない、公表されている分はね。ダイエーの負債2兆円というのを目の当たりにしたせいか「ふーん」という程度ではあるし、仮に換算で10倍としてもびっくりするような数字ではない。ただ、GDPが世界二位になるんだとか、最早経済大国だと懸命に日本のマスコミ含めて宣伝する割には実態はどうなんだと首傾げたくはなるやな。まあ、日本は人様の心配している場合ではないんだけどね。無能でバカな政府は目の前の円高にようやく気づいたようなんだが、問題はこの円高もさることながらちょいとしたきっかけやはたまた投資ファンドの都合、または大きな変動などで売り浴びせられた時の用意してあるんだろうなと。バックの金高は大きいんだが何せ政権がアホなもんで、あると思っていた積み立てをまんまと使い込みかねん。まさかと思うだろうけれどしかしそれだけ信用できず、また一体何をやろうとしているのかやっているのか皆目判らない政権でもあるんだよな。その場その場凌ぎを口先だけでやり続けて獲った政権なもんで根本的な問題や法的整合性、道徳的な判断というものが判ってないんだよ、こいつらは。自分のものか人のものか判断できないってのは3歳児以下なんだよな。
2010.08.17
中国:銀行に簿外融資の帳簿記載と引当金充当を指示-関係者ふーん。一応は金融バランスの健全化を図ろうとはしているのね。どういう事かというと、元々そもそも漢民族ってのは博打・投資好きでしてな。元金作るまで、財産こさえるまでは汗水たらして働くのを厭わないが、一旗挙げると投資に走る。貧乏人も道端で博打こくのがずっと伝統。座って金が稼げるのが一番だと思っているからね。儒教の影響もあるのだが、むしろ元々そういう性癖があったものを正当化、そしてそれが肥大化したのが儒教とみたほうがいいかもしれない。で、この指示はとっ散らかった状況を何とか整理し、来るべき万博後のバブル崩壊に備えてみっともない真似(外資に金借りて返せないなどなど)をさせまいとするのと、もう一つ流石に金融引き締めしないと一体「元」がどれだけ発行されている事になっているのか誰も判らなくなっているのではあるまいかと。偽金もさることながらそれ以外の「簿外融資」の残高自体の規模すら不明なんじゃないかとね。私は客観的には到底無理と誰もが理解しているけれど、しかしやはり支那は元を国際通貨にしたいんじゃないかと書いてきた。通貨の裏づけが軍事だけならその資格はあると支那は思い込んでいると思うのだが、当然ながらそれだけじゃあない「円」が国際通貨になりえたのは信用・信頼・統計の信頼性などもあるよね。当然保有資産総額そのものとそれらの信頼性もあるのだが。この簿外融資をなんとかせえという指示が本気で行われれば痛いのは当然上海派ではあるけれど、それだけじゃあない今や軍閥と化している人民解放軍とそして共産党地方幹部でもある。やっぱり人民解放軍の弱体化とそして直属である武装警察との入れ替えかねえ。3/4Qが楽しみなようなヤバイような。
2010.08.13
外為・株式:東京外為 円、一時84円台 長期金利、7年ぶり低水準今になってようやくマスコミがわぁわぁ言い出しているけれど、これは鳩山の時からすでに始まっていたわけで、菅が無責任な発言をし、日銀が初動を誤った為に国際市場に間違ったメッセージを送ってしまった事が更に加速されただけの事だ。ただ、我々自身の個の実感とはかけ離れてはいるけれど日本というのはやはり比較すれば「買える」国で、何故ならこれもマスコミが煽りに煽った「借金900兆」というのは現在の政権は使い道を間違っているのだが、総資産1500兆の中での繰り回しに過ぎないからだからだ。対外債権も300兆近くあり、それらも利を生んでいる。ここで何度か書いているように入るものが限られている家計の頭でもの考えれば借金ばかり取り上げて大変大変となるけれど、常に生産を続けている国家が内債で消化して更に総資産を越えない状況で一体何を騒ぐかと。大問題は現政権が無意味な末端へのバラ撒き*を効果があると錯覚している事と、本来テコを入れるべきで尚且つ総資産への効果がある生産への注力を止めようとしている事なのだ。*本来は生産への金を出すのが正しいつまりまともな政権がまともな政治をやれば充分以上にやってゆける国家で、今はそのやり方が悪いからつつきまわされている。経済の根幹は「循環」、つまり回るようにならなければならないのにその回る原資を削りに削って「無駄遣いをやめる」というのはただ回っている歯車に棒を差して歯車を壊しているようなもんだ。根本的に判ってないというのは恐ろしいもので、それに乗る人間が多いというのも困ったもんだが。言っておくが民主党政権が続く限りこの傾向は止まらない。何故なら「どうしていいか判らない」を見抜かれているからね。
2010.08.12
所謂「赤字国債」に関してここで何度か書いたのだが。プライマリバランスは確かに今後の展望・統計・予測を見れば少々問題だがそもそも日本の国債は一体何に使われたのかというと現状までは日本国内をぐるんぐるん回った、回っている金に過ぎない。内債=自己消化している金が利息込みで殆ど国内を巡っているのだ。資源を持たず軍すら名目憲法上持たない国家の通貨が国際通貨というのも異例な話だが、通貨自体のバックグラウンドのもう一つが「自分ちでこの巨額を消化し賄えている」という事実でもある。バックの一つが日米安保であり戦前から積み上げた日本の金に関する信用信頼でもあるのは当然だが。つまりフロー(動き)があるものを停滞させるものが何故もてはやされるのかという疑問を私は持っている。ここで不思議なのは方向性としての節約を結果としての削減と勘違いしている事で、本来の無駄というのは例えば外国籍への生活保護で、地方行政にかかるコストを加味すれば飛行機代負担してでも送り返すのが本来の意味での人道的措置だというのは前にも書いた。だが明確に国内で回るに決まっている金を削減するという事はつまり自分達の余慶をも減らすことで、経済は動かなければ意味がないただの紙の上の数字なのと日本のように高度にコストがかかる、つまりコストで生きているも同然な国で削減が手段ではなく結果と規定してしまえば日本経済は細るだけだ。これが自給自足で食べて行くだけで一杯一杯の国や社会の現状がそこにあるというのならまだ判るのだが、日本の社会はそうではない。ではどうすりゃ当面の問題であるプライマリバランスの将来への問題を解消できるのかというとそれは当たり前だが「回る社会」を構築するしかない。回る社会のテコの役割をするのが国の金であり、そのテコをどこにどう入れるのかを考えるのが政治家の務めで、私が一時金として気分を少し高揚させる給付金には概ね賛同したが、恒久給付となる子供手当てや農家への補償には反対している理由は末端にばら撒いても費用対効果が限られているからだ。なんといってもテコを入れる甲斐があるのは雇用を生む場所にであって、生活保護受給者の加算より最低賃金生活者の方が手取りが少ないなどという国金の使い方では到底テコにもならない。ここでお題に戻れば何故そんなに削減が喜ばれ持て囃されるのかが判らないのは、これまでほぼ間違いなく日本国内をぐるんぐるん回っていた金を絞れば国内を巡る金も細るという事なのに循環の仕組みを見ずにサラリーマン家計の感覚で国家会計を見ていることなのだ。国家経済はむしろ企業経営の見方をせねば成立しないものなのに、巡っている血流の血管縛ってどうするつもりなのだろうかと。無駄を省くというのは循環の邪魔をする要素を取り除くということであって循環を止める事じゃないと思うんだよな。
2010.07.25
公取委が新はこだて花卉生産出荷組合に警告 独禁法違反の恐れ組合と名がつくとどいつもこいつも目的と手段勘違いするのか…という悪態はともかく。この問題はホクレンが北海道の酪農家にやっている現代の小作農作りと本質は変わらない。いやホクレンやこの花卉組合だけじゃない、全国の農協漁協で起きている。つまり本来は組合員の為の購買の便宜、纏め買いによる安価な肥料や材料、道具の供給であったはずのものがいつの間にやら典型的な搾取と困窮という巡り合せに陥っている。酪農家とホクレンの関係についてはすでにここで書いたが。札幌駅前にある大きな大きな冷暖房完備のホクレンビルで働いている社員達はどの顔を見ても牛一つ触った事もない見たこともないような顔をして澄まして歩いているが、何故365日休みもない酪農家の方々にせめて一年に一度か二度2泊3日休んで貰う間ホクレン社員が代わってやれないのだろうかとあのビルを見上げる度に思うのだ。それと同じ、本当は零細自営業者でもある農家が集まり、仕入れや販売の助けにしようとしたはずの農協が一体何をやっているのかと。そりゃあこんな青臭い正論だけがまかり通るに違いないと思い込んでいるほど私は若くはないし、蔬菜花卉流通に関してまるっきり知らないわけではないけれど、だけどね。多分こんなに頭にくるのは4代前が広島から団体連れて北海道の田舎に入植し、食うや食わずの農家達と一緒になって切り開いたご先祖様がどう思うかというのもあるな。
2010.07.15
大事な事を見過ごしてしまっているような気がしてきた、主に世界経済関連で。国内政局が馬鹿馬鹿しすぎる上に現状どうにもならないのに、それでもやっぱり気になってしまうのでどうもそちらに気を取られがちなのだが。頭の片隅では世界経済、為替その他を含む動向が先月末くらいから気にはなっていた。といってこれというソースや現象を示す事もできない、つまり単なる妄想なのでさてはてどうしたもんかと躊躇っていたのだが、考えてみりゃこの日記の大半は推測と妄想と八卦で出来ているので気にしない事にしてずらずらと。一時よりは鋭敏さが取れた相場になってきているとはいえ、それでも比較的大きな分母を持つ市場がまだ敏感すぎるというのはこれはやはりまだまともな状態ではない。例えば円。記憶があやふやだが、それでも国際為替市場で円相場を一円動かすには兆の2桁は必要だというくらいは判る。ドル換算だと1000億以上の桁。おまけに円の発行流通量は極めて多く、多少は引いてきたとはいえ円キャリーは円の持つバックグラウンドのお陰で大量ではあるが比較的安定材料として扱われている。国際通貨としては下位なのだがそれでも極東の小さな島国、それも資源も軍事力もない国家の通貨がこういう扱いになっているのは驚異的といっていい。だがその円ですら未だ鋭敏に動く。相対としての動向だとしてもだ、少なくとも経済がどうのといってもEU,米共にジンバブエ状態では決してなくまた政治は選挙によって変化はあるが国家的存亡という状況ではない。なのに非常に為替、市場共に国際市場といわれているものが動きすぎる事自体に危惧を抱きまた疑問を持っているわけでして。ダメ材料を探す方が頭使わなくて簡単だからというにはちょっと気にかかる。両替って聞くと私ら平和で安定した国家の人間にとってはお金を崩すくらいの感覚しかないのだが、この両替という行為で国家吹っ飛ぶ事もあるからなあ。
2010.06.07
レアメタル販売でカザフと合弁会社、東芝設立へ何にせよ今後レアメタルを始めとする希少素材は重要になるばかりで、本来であれば民間企業に全面的なおんぶ抱っこで国有企業を相手させるのは酷なのだが。だけど今の日本はマスコミが誘導する世論では国家が国策企業や国益の為に金を出すという事が理解されにくい。日本の為、企業の為になれば回りまわってみんなとみんなの将来の為になるんだがな。金じゃなくてもいい、大使館とか堪能な通訳と秘密の守れる場所、国家がバックにいるという権威をイメージできる場所くらい貸してもいいと思うんだ。だからこうして民間企業が国家相手に奮闘する羽目になる。東芝は原子力分野でも孤軍奮闘しているのだが、莫大な研究開発費の幾ばくかをこの資源のない国で出すのは構わないと思うんだけどね。研究が進めば東芝のプラントが売れ、売れれば税金納めてくれるんだから。
2010.06.07
日本の対外純資産、最高266兆円…09年末関連記事一覧見出しは似たようなものだが記事内容の違いが中々面白いので時間があったらそれぞれのスタンス探りの参考にでもしてくだされ。対外資産が円換算で世界一だからといって脊髄反射で万歳三唱するようなことではないのだが、それでも何かというと「日本はダメ、借金でIMFが」などと言いたがる可哀相な頭の人に説明して差し上げる取っ掛かり程度にはなるかも。もう一つ「資産」という概念とさっきも書いた円換算のからくりを理解していないと菅直人みたいに「外為準備金を国内予算に使って」という恥ずかしいバカになるので要注意ね。この266兆円は当たり前だがすぐ円で使えるものではなくましてや現金ですらない割合も多いものなので、どっかの政府首脳が子供手当ての財源に困窮して取り崩そうとしても無駄だと、これだけは財務省の方々はよーくよくよくバ菅に教えてやってね。この資産はなーんにもないところから先人が営々と積み重ね、それをまた私達が次代の人に渡す財産なんだよ。無理して増やそうという時代ではないけれど、せめて受け継いだものはきちんと渡したいな。
2010.05.26
どう考えても米にすりゃ片手で済む朝鮮半島有事を理由に今の米市場相場の下がりを解説するのは無理過ぎだべ。誇大評価も甚だしいというか頭ん中極東アジアしかないんかいと。強いていえば行き先失っている市場の資金が極めて敏感に反応し、また上下幅によって利の出る仕組みなんだからそりゃあ一応上げたり下げたりはするわな。レバレッジ幅を上げることによって一匙のザラメをでっかい綿あめに見せてきたものが実態、実需に即した仕舞い方の方向に行くならそれはそれで繰り返しの中の一つの揺り返しっつーことで。ただ、朝鮮半島有事を理由に支那が米に過大な要求突きつけるのも織り込んでおかないとなあ。実は支那は国際経済をすでに無視できない体質を自ら作り上げてしまったが為に偉そうに米に朝鮮半島を理由にしてあれこれ言える状態ではないんだが、そこら辺の交渉と見せかけはうまいから。綿あめを着ぐるみにして纏っている支那の方がよほど有事寸前じゃないかと思うんだが、まそれは支那の国内問題だからして。もう一つあえて言えば。朝鮮半島有事、有事寸前状態が支那の国内問題の点火剤になるやもしれないなと、これは人民解放軍と武装警察、そして支那東北部の不気味な静けさを眺めていてちょっと思った。極東アジアの現時点での政治的問題は日本政府だけであって、他は例え北朝鮮といえども自国の安全保障に関して斜め上で姑息ながらそれなりでものは考えているし手前勝手でもなんでも一応の理屈の筋は持っている。朝鮮半島有事ったって本気で米が空爆すりゃ一日で終わる話だもんで、問題の多くは政治とそして有事以降の話しかない。前にも書いたが露は静観、ひょっとすると米に基地貸すかどうかなというくらい、支那も前回のように陸埋めるほど人民解放軍を派遣できるのかね。露はむしろこの混乱を機会にした支那人が自国領土に来るのを阻止したいだろうし、これはタタールのくびき以来の伝統でして、あれだけ国土開発を疎外している要因が人口が少ない事だと判っていながら支那人だけは忌避するのが国家的伝統ってなもんで。朝鮮半島自体よりはその北側、旧満州地域と蒙、露国境辺りを注目しておいた方がいいかも。それともう一つ気になるのは中央アジアだよなあ。ここもイスラム圏なので宗教史その他から実はちゃんと話できるのは日本くらいなもんなんだけど、今の政府じゃあそこまで頭は回らないだろうし、迂闊なことをされても困るんでほっといた方がいいよね。そんな中日本企業は政府がバカでも無能でも頑張っているよ。東芝が米濃縮ウラン会社2社に計一億ドルの出資をしたと聞いた。本来であれば国策として政府が後押しなきゃならない事案なんだけどこっちも要らん事言ったりしたりするくらいなら気づかない方がいいやね。
2010.05.26
民主党の国際経済及び為替、市場についての見解がずれとる、ポジショントークにしてもおかしいと思ったら。どうもマスコミ謹製解説を鵜呑みにしている節がある。最近のギリシャ発のEU転んだをリーマンショック並み、同等だとしたり顔で解説しているNHK始め各種メディアを視てどってんこいたんですが。リーマンショックはあれはシステムそのものの崩壊、または崩壊過程でして。対してギリシャは地理的宗教的なバックグラウンドに甘えてEUに寄りかかった放漫経営だけだったというお話。リーマンショックが三次元だとしたらギリシャは二次元くらいの違いがある。ポジショントーク全くなしとまでは思わないし、前政権が何とか収めたリーマンショックを卑小化したいのであろうなとは想像するが。それにしてもまるで解説になっていない説明なのでまさかあれを「うんうん」と黙って受け入れるアホはそんなにいないであろうなと思いつつ、前政権がやったIMFへの拠出をまんま真似すると方向性を間違うんだよなあ。EUに対してIMFからという形にしなきゃどうにもならんのに。二国間にすると払えるわけがない上に現状ギリシャ国民の大勢は所謂左巻き市民の塊になっているのでただ金を放り投げることになるぞ。ドル拠出だからすぐに日本の金が傷むというわけではないにしろ、少なくとも日本国民が営々と稼いで積み上げたドルを意味も判らずほいほいと差し出されては困る。ここぞというタイミングで出せば同じ金でも有難がられるわけで、そこら辺が民主党は自分で稼いで金貸したり借りたりした事がないから判らないんだろうな。EUのシステムそのものに問題があるっちゃあまあそうなんだけど、あいつら歴史的伝統的に自分で稼いだ分だけという考え方は12世紀に捨ててるから。それを責めるというのではないにしろ、一つだけ判ったのは「全部民主主義国でそれなりの先進国グループ」が更に共同体作ってもこのザマですよということで、翻って日中韓で共同体だのアジア共同体だのがどんだけ夢物語、妄想の類なのかがよく判る。先にNATOという軍事同盟があってそこに米が助っ人しててもこれだよ。東アジア共同体だの日中韓で経済同盟がどうだというのなら先に軍事的な透明感がなければ到底無理。ここら辺が判ってない、理解させようとしない、理解しようとしない人達まみれな今の政権にゃ本当に無理、絶対に。
2010.05.12
ギリシャやべえと書いたのは結構前になるのだが、世界規模の市場に反映するのは案外早かった。ギリシャの国民性も要因なのだが、もう一つはEUが手放したがらない金融権益への市場の苛つきも加味されている節もある。ただ、私の当てにならない八卦では少なくとも米市場は割合早く回復するだろう。円が独歩高になっているのは全く日本の国情に無関係なのだが、この傾向は実情に背いて続くんじゃないか*と見ている。政権を担うのがバカでも空っぽでもそれなりに積み上げ積み重ねたものがまだ保てているのと、今や円しか買うものがないという状況なのでね。ただ、これが続くと世界的にはまた資源高騰が始まるわけで、一昨年昨年と同じく多少の円高では吸収しきれない事態に陥らねばいいなと思っている。このパターン化した傾向をなんとか避けるには日米欧の中央銀行が少々金利を上げて資金を回収するのが判りやすくまた折りしもと言ってはなんだがギリシャ国債を始めとして信用不安に陥りかけた国家債が徐々に利を上げてきているのでこれにうまいこと便乗するのはどうなのだろうか。一つ判ったのは日本のように国家と国民の水準が成熟すると利息が0だろうがなんだろうが貨幣は中々流通せず、流量と流通のバランスがまるで取れない。確かに日銀の仕事は貨幣の価値に伴った流量の調整=浄水場-であるのだが、たまには水道管も見ろと言いたくはなるよな。水道管は太くどこも壊れていず、また浄水場も機能しているけれど誰も蛇口を開けないときには本来は政治が水圧上げなきゃならないんだが、この水圧の上げ方知らないのが弁掴んでいるもんでしょうもない。*追記政治的に実情がないという意味でして、実需=真水の経済としては世界で一番健全、但し民主政権が続く限りこの保証がないという意味ですわ。今後子供手当ての為に国債乱発するようなら世界経済の逃げ場がなくなるということです。
2010.05.07
ギリシャ労組 官民合同で5月5日に24時間ストを実施ギリシャ格付けをジャンク等級の「BBプラス」に引き下げ=S&Pこの2つの記事は時系列に沿っている。つまりギリシャの労働者が官民こぞって政府の引き締め政策に反対し、合同ゼネストを打つと。そこで…と言いたいが実はギリシャ政府の打ち出した引き締め政策がぬるいのでEU、特に金主にならざるを得ないドイツが激怒し、無論今度融資する事になった米(日も)反発してこうなったと。では何故ギリシャが国家倒産する憂き目に遭っているのか、不思議な事にマスコミはこの原因をろくすっぽ報道せず結果だけ、つまり「ギリシャがEUの世話になる、そして間に合わなさそうなのでIMFの世話になる」と言うだけ。ここをお読みになるような方には説明不要の言わずもがななのだが、ギリシャは言ってみれば美濃部都政の国家版を長年続けた事による国家不渡りの危機なんですね。今で言うと河村名古屋市長みたいなもんで、徹底した減税とそして手厚い労働者保護を続けた結果こうなっております。ギリシャの地理的背景、そして歴史的役割。宗教的バックボーンによってこの生産高の低い国家が相応以上にEU及び金融界から優遇されてきた経緯はあるものの、それをいいことにポピュリズムの限りを尽くしてきますた。今後日本も民主党政権のばら撒きと国民のクレクレが相乗するとこうならないとも限らない。大体の大人は足し算引き算できるはずなんだが目の前の僅かな金に目眩まされて将来の、それもすぐ自分の身に降りかかる2、3歩先の崖すら見えない、見ないというのは本物のloopyだわ。そういや鳩山本人含めてloopyを愚直とウルトラ翻訳しているバカも多いけど「くるくるパー」の方が通りのいい日本語訳になると思うんだよなあ。
2010.04.28
【郵政改革】公平な競争条件要求 米・EU駐日大使が連名で書簡相変わらず産経の見出しはでたらめで。「郵政改革」じゃなく先祖返りだろjk亀井を始めとする現政権は恐ろしい事に日本の通貨も金融もそして市場も国際化されているという事に本当に気づいていない。耳で聞いたことはあるが中身を考えた事がないという意味でね。昨年この日記の大半を使って民主政権になったらああなるこうなるを書いてきたのだが、案の定というか予想通りというかむしろ斜め上にハイジャンプしちゃっているのが現状。なんでここでWTOが出てくるのかというとね、それは通貨も市場も「貿易」だからなんですね。おまけに「円」は国際通貨で、量は少ないながらも所謂「サムライ債」も国債発行できている。だからこそ「公正」が求められる。公正というのは国際金融に関わる金融機関が同じルールと土台、そしてマナーの元に取引をする事を意味する。つまりこの警告はだ、このまんま郵政優先亀井の財布を太らせるのなら国際市場では郵政の金を引き受けないよというのと同じ意味を持つ。どうも風の噂ではノウハウもないのにどっかに投資してどうたらという話もあるそうだが、そんなもん損失覚悟の垂れ流しとしか思われない。ことによると今回のこの国際金融からの「懸念表明」が以前やられてた以上に国内のしょうもないダダ漏れの言い訳に使われる恐れすらある。よくて足りない財源の埋め合わせ、悪くするとまーた郵政関連の箱物事業に化けてそこからお金がざぶざぶと。米とEUの双方が金の事で日本に申し入れするなんざただ事じゃねえよ。
2010.04.03
桃ラーが売ってないでござるを読ませていただいて、ああ、なるほど流行りに敏感な地域というか住民がお住まいの処とこちらのような十年一日のような場所は違うもんだなあと改めて感じた。うちの冷蔵庫にも勿論桃ラーは入っている。ご飯にまんまかけてよし、パスタ茹でてから「ありゃなんにもないわ」になった時とりあえず和えてもいいわきんぴらごぼう作る時に混ぜちゃえばなんとかなるわなどなどこんな便利なものはない。酷い時は具を小皿に移してしゃりしゃりとまんま食べることもあるくらいに好きだ。だがここら辺ではまず売り切れたことはなく、かなりランダムな買い物の仕方をするのだがそれでもなかった事は一度もない。大体10個くらいは必ず棚に並べてあるし人様がこれを指して「これ今すっごい評判なんだよね」というのを聞いた事もなければ、食べ物の話題が比較的多いうちの店で話題になった事もないのだ。中高年層(勿論私もそうだよ)にとって新しい食べ物というのは中々馴染みにくいものでもあるし、また高いものではないのだが口に合わなくても捨てにくいという事情もあるにしろ、これが本物の地域間格差、または情報格差というものかとちょっと色々考えてしもうた。#直リンクしてしまいましたが、ご迷惑ならメール戴くかコメントして下されば気がつく限り迅速にリンクは外しますのでどうぞ御寛恕を
2010.03.25
大林組、ドバイで損失 640億円の経常赤字契約に至った経緯、特に日本国内での行き詰まりには本当に同情するし、それしかなかったという事情だったのも判らなくはない。だからこの日記のお題はいささか失礼だと判っているけれど、だがやはり甘かった。大方のまともな日本人、つまり大林組に限らずちゃんと働き生きてきた日本人にとって契約は守るべきものなのだが、他の人間にとって契約ってのは書いてある範囲で無制限、書いてない事は勿論無制限というものなんだよな。受注側だから平身低頭、契約を貰う為なら譲歩するというのはどこでもある話としてもどこかにちゃんと罠やリミット作っておかないと彼ら自身のイスラム独特の契約概念、そして西欧各国との苛烈な契約の歴史を持つ連中に伍すのは難しい。マスコミの「これからは支那だ」「これからは中東だ」にまんまと騙された振り込め詐欺被害者のようなものでもあるのだが、これだけの大企業で海外受注実績のある会社にしては脇が甘かったのは一番最初に書いたように背景の苦悩が大きかったのだろう。今後このような苦汁を飲まない為には最低でも英仏などの中東との交渉、契約経験が深い企業弁護士、イスラム系弁護士などを雇って行わねばまたやられる。今後日本国内での行き詰まりで海外に打って出なければならないのは確実だという見込みがあるのなら一番最初にやることはまんまと儲けた契約の交渉を成し遂げた弁護士だの会計士を探してまずそこと契約することだわ。どこの国の人間であろうともね。そして弁護士事務所との契約の仕方をその前に学んでおかんと。ちゃんとやってたとは思うんだが、だけど「中途で放り投げるよ、これ以上になるなら」条項があってもよかったと思うわ。日本全体の恥になるからそれはできない、歯を食いしばってもやるというのは立派なんだが、今の日本政府もマスコミもそれらを正当に評価しないしできないし理解もしてくれないんだわ。放り投げた後に知らん振りして別JV立ち上げて「お助けしましょうかホワイトナイト」かますくらいの根性を今後の日本建設業界に望みたいですわ。
2010.03.25
鳩山首相:政権発足後にデノミ検討、藤井財務相辞任で頓挫か-日経一体何を言っているのか判らないと思うが私にも判らない。デノミってのはインフレに対しての毒入りカンフル剤のようなもので、国家存亡の危機状態でようやく行うような大博打なのね。インフレといっても戦後間もなくのようなハイパー状態だとか物がなくてにっちもさっちもいかない状況下。日本は言うまでもなく現状デフレ状態で、個人個人の実感はともかく通貨そのものは潤沢なはずだが流通せず、物自体が売れずに積みあがっている状況。これでデノミを実施したい、しかもその根拠が政権交代の象徴なんつーふざけた理由で行おうとしていたなんざ本物の基地外だわ。為替に関係しての含みだとしたら円高が好ましいという発言も共感はできないが「あーそういうことか」は今になって判るのだが、しかし円高円安ってのは国際通貨になった円が日本だけの思惑で動くものじゃあなく、ましてやユーロ、ドル共に極めてネガティブに敏感な状況でよくもまあ。仮に1ドル=1円というデノミになったとしても頭の単位が小数点以下という計算だけがややこしくまた国内的にも無意味な手間と金がかかるだけのものにしかならない。国際経済の現状を少しでも理解できていればこんな基地外思考はできないと思うんだが。
2010.03.19
ワシントン条約締約国会議 大西洋クロマグロ禁輸案を委員会で否決予想通りなんですが、今回のフランス語圏の嫌がらせは今後も続くと思われるので要注意ですな。元々「大西洋でクロマグロが激減している」←この根拠の数字からして真面目に調査しているのは日本くらいなものなので、お前ら漁業資源について碌に金も頭も出さないくせして文句だけは一人前なんだなと。確かに魚は獲りっぱなしではそのうちなくなるんだが、マグロに関しては日本では生食が主で成魚の消費割合が大きいのだが世界では稚魚もなにもかも纏めて獲ってツナ缶にしているわけでして。大体だな、クロマグロをツナ缶にする贅沢なんざ必要ないってば。カジキとかキハダとかで充分なの。頭も目ん玉もちゃんとおいしく戴いているのは日本くらいなんだから魚の食い方も判らんくせにうるさいわ。滅多に怒らない日本人だが食い物に関しては別なんだぞ。
2010.03.19
米上院に対中報復法案=人民元安に相殺関税をおそらく日本のマスコミはこれを受けてようやく米中の為替問題に触れ始めるだろうけれど遅いわ。前のエントリなどにも書いたが。米中間のみの話に限定するような問題じゃあないわけで、これを「都合が悪くなると米がジャイアンになるので支那の発展が削がれれば日本も損」とかなんとかほざくコメンテータだの解説者だのは今後国際経済問題に関して全く信用できない。確かに目の先だけでいえば米国内のガス抜きでもあるのだが、それだけの単純な問題ではなくドルは基軸通貨であり、実質ユーロも円もそしてその他のローカルカレンシーも実態はドルとの相対変動制だからね。ここで何度も書いているように現状の通貨の裏づけは昔々の「金(きん)」じゃなく「金(かね)と書いてある紙」に国家そのものの信用信頼が裏書されているものであり、ではその裏書の根拠はなにかというと軍事力であり経済力でありそれらを支える信頼ということになる。ドルが基軸通貨である事実が気に食わなかろうとなんだろうとこれが現実であり、だから国家の統計情報というものは通貨の裏づけにもなり裏書の根拠の一つでもあるのだ。日本が米との同盟で裏書の根拠の一つを手に入れ、更に緻密で信用に値する統計情報を公開できていることこそが円の経済力の実質を支えている。支那の軍事力は確かに規模として通貨の裏づけにはなりうるのだが、支那の致命的なのは数字の裏づけが全く根拠なし、統計情報を始めとする数字が全く信用できないという事に尽きる。即ち支那が元を東南アジアからなし崩しに国際通貨化しようとしている動きを本来であれば日米共に阻止しなければ国際通貨秩序が狂うわけで、それでなくともゆらゆら危なっかしいユーロを最終的には間接的にでも支えなければならない羽目になるのが目に見えているのにこんなローカルカレンシー如きにいつまでも振り回されてたまるかと。ところが日米共に阻止しなければならないのだが、情けないことに現在の日本政府は為替どころか足し算引き算もおぼつかないもんで当てにならない。同じ民主党と言ってもだ、まだ米民主党は為替というものが理解できているわけでここんとこWSJ(英語版)の見出しにChinaの文字が踊りまくっているのは市場も中長期的にこの問題に光明を見出しているのも確かにある。環境問題を金融商品にしようとしたが間抜けな日本以外どこからも金が出ず市場を作り上げることができないと踏んだ次の動きがこれでもあるんだけどな。
2010.03.17
ここら辺で書いた事にようやくマスコミが触れ始めたのだが。中国を「為替操作国」認定なら全面衝突も 米議会が強硬姿勢要求中国「米国債売却」で報復も 避けたい「日本の二の舞い」どちらの記事もなんだか焦点がずれているというかなんつーかなんだけど。まず上の記事でいえば一番目の段落にある「世界経済の2大強国」←おもろい印象操作をちょこまかやってるのぉと。とても日本人とは思えない表記の仕方でおまけに「経済の強国」ってなんだそら。それいうなら「経済大国」で、更に突っ込むなら国際通貨発行国でもなく統計情報すら自称の国が規模が大きいだけで経済大国とは笑わせる。国家面積人口からいって支那が日本より上なのは当たり前なのだがちゃんと数数えてからな。そして二番目の記事なのだが。日本の米国債保有についてと同じ条件が支那保有の米国債にも当てはまる。つまり米国債のありかはどこかということと売却するにしても売却代金は一体どこの口座を通ってどの通貨になるのかというお話ですわ。数年前にここで北朝鮮の口座凍結について書いたとき「コルレス口座」に触れた。口座には当然それを扱うコルレスバンクがある。米国債というのは当たり前だが「ドル」であり、そのドルを支那が実際に入手するにはこれまた当然ながら米国のコルレスバンクのコルレス口座を経なければならない。他にも色々あるんですが少なくとも米ドル発行国であり基軸通貨発行国でもありコルレス口座握り締めている米が高々9000億ドル如きで金玉握られているなどという記事はちと支那上げが過ぎる。ま、それ以前に米国債について触れる記事で「円表記」するなよ、だからバカが湧く。おっと記事に突っ込みどころがありすぎて中身まで行き着かないわー。中身というかこれらの記事について書けば。米中経済冷戦が表沙汰になったというよりは隠し切れなくなっているわけで、糊塗しようとマスコミメディアがちょっと前の全人代をさも「これから支那ちゃんとやるからね」宣伝していたのとリンクするんだろうけれど、為替の問題を「あ、両替ね」程度にしか考えてないとこの問題の深刻さは理解できないだろうなあ。また冒頭リンクでも書いていたように米国自身の国内問題、特に政治が行き詰まり、その前から経済要因で閉塞気味であった合衆国市民が「Change」したつもりが全く機能できない代物を選んじゃったのに気づいてしまっているもんで。てめえの国内問題を他国にぶつけるとはヽ(`Д´#)ノ ムキー!!…と嫌米論者はすぐ言うがそれは支那も同じEUも同じどこもおんなじ。さし当たってぶつけてもいい相手に成り上がったのだけは褒めてやる、支那よ。実はこの支那の為替問題を米だけではなくユーロ、円に連動させられれば-実質連動なんだけどね-アフリカの貧困問題などは片付きやすくなるんだよね。今回だけは日本は蚊帳の外、相手にされていないってのは悪くはないが、だが国家安全保障問題に関して話し相手にならないというのは国際的には可哀相な子扱いだよなあ。
2010.03.17
欧州市場、信用不安ひとまず緩和 ギリシャ財政再建策受け日経の記事だが。フレンチクルーラーを蜂蜜に漬け込んだくらい甘い見通しで、口ん中じゃりじゃりいいそうだなおい。姑息な事に一応見出しとは別に「懸念」を書き込むことは忘れていないのだが。少なくとも今いえるのはEU(主に金主である仏独)がギリシャの再建策を受け入れたわけではなく、ギリシャ自身がこれまでの経済チートは地理的宗教的な国際情勢の賜物であることを本気で理解し、ユーロの威光をバックにした後先考えなしなバラ撒きを止め国家相応に立ち戻らないといつまで経ってもお荷物なんですわ。今回ユーロが対ドルで上げたのは確かにギリシャの国債利率下げとCDS危機予備国の保証利率が下がったのとタイミングは合っているものの、大きな要因はむしろ米がオバマ政権の政策自爆を繰り返した為に勝手に下がって相対としてユーロが上がっただけだろうがよ。つまりマジヤバイの期日がちょっと先送りになっただけでその中身の質的変化があったわけではないから。いい時の事ばかり考えて共同体こさえたはいいが、こけた時にどうするのかを前もって決めておかないからこういう羽目になる。造る時にネガティブな事ばかり念頭に置くと確かにできるものもできないけれど、それとは別に破壊的要因が起きたときに要因を切り離すのかそれとも共同体維持を図るのか、その切り分け分岐点をどこに置くのかくらいは考えておけよほんとに。歴史上一度も本気で責任取った事がなく、またケツ拭きもしたことがないってのはこれだからなあ。そういや日経は今月下旬からネット閲覧も有料にするそうだが、甘い見方なんだか何かを隠したくて片手落ちにしているのかわけわからん記事に金出す奇特な人がいるのかね。
2010.03.14
なんの好材料もないのに観測と根拠なしの希望とやらだけで相場が上がるほどヤバいことはない。いやね、昨晩の欧州相場なんですが。英、仏、独、西牙、伊とぴょっこーんと上がったのだがこりゃ一体何の嵌め込みだと。表面的には支那がアイスランドをどうたらという報道を受けてだとは思うけど、それにしても実態を無視しすぎてはいやしないか。前にも書いたが悪い状況になればなるほど僅かな希望が過大に評価され実はそれら自体が嵌め込みだったり、または更なる下降の前段階だったりすることが多いんだよなあ。所謂蝋燭が消える前の炎ってやつ。欧州のギリシャ関連に関してはここで書いたので割愛するが、いずれにせよ欧州は自分達自身が目の前の利やいいとこ取りしたつもりの共同体に足掬われるぞ。勿論対露、対中東(こっちはイスラム)の集団的国家戦略もあったとは思うんだがそれにしても今回この始末誤るとドミノ倒しになりかねない。早くIMFならぬEMFこさえて隔離すりゃいいのにねえ。切り離しは必ずしも切り捨てを意味しないわけで、今切り離しておかないと行き絶え絶えながら何とかやっている独も仏も更に碌でもない方向に舵を切るんじゃないかという危惧を持つ。碌でもない方向ってのは武器輸出などがこれまで以上に際限なく節操なくなることも含めてね。アフリカにしても中東にしても南米にしても、更に言えば支那もこいつらがてめえのケツちゃんと拭かないもんだから碌な事になってないのが歴史の事実ってもんで、上品ぶった今の姿よりも単なる収奪集団なのだと認識しないと。左巻きが国家と国家群席巻すると果てはこうなるというサンプルにはなるんだが、こんなもん間違っても見習おうなどとは思わんわ。
2010.03.11
朝鮮学校、一転無償化へ朝鮮学校、無償化へ-痛いニュースここをお読みになる方には今更だが朝鮮学校というのは北朝鮮籍の子女が主に通学する。つまり現在日本国政府が条約(日韓基本条約)上国家として認知していない地域の自称学校であって、授業内容も金親子マンセーな各種学校といっていい。当然一条校でもない。先日から現政権大臣どもが北朝鮮を国として答弁しているが、そもそもこの呼称からして野党が厳しく訂正を求め追及しなければならないわけでして。憲法改正するつもりならともかく、現在締結され失効もしていない国家間条約を遵守するのは憲法にも謳われているからね。高校無償化そのものにも私は賛成できない。今と昔ではかかる金が違うという反論覚悟で書くが。私の時代、道立高校の月謝は2400円だった。これに諸々経費が乗っかって大体月5000円前後を親は払っていた。高校の月謝と実際の支払額を覚えているというのはあんまり幸せな家庭じゃなかったのかと今になれば思うけれど、この金額自体は共働きだったうちの家計にとって大きな負担とまではいかなかったとは思う。但し私立に通っていた兄弟の月謝は諸々込みで私の5倍ほどで、お金を封筒に入れるたびに母がため息をついていた。私立に行った兄弟がいたので私は絶対に公立でなければならなかったのは今と余り変わらない負担割合であったと思う。そして行った先の公立高校でも家庭の事情で学費の減免を受けていた同級生はいた。発端はスト参加ばかりしている教師への抗議だったものがこの生徒への高教組教師の心無い余計な一言が授業拒否に繋がり、揉めに揉めたこともある。おっと話を戻せば。私は高校無償化自体にも賛成できないのだが、今回朝鮮の学校だからどうだという感情的な部分を抑えてもやはり各種学校への税金投入には反対する。理由は現行制度でも困窮世帯に関しては充分な制度があることと、子供手当てもそうなのだが一旦このようなアメを配れば財政その他の理由で存続が困難になった際に政治ではなく政局の理由にこれが使われること、そして同様にこれらは所得の付け替えに過ぎないのが主な理由。子供のいない、できない私が何を言うといわれるのはやむをえないが、しかし子供を持つというのは相応の覚悟と成人までの計画性も必要なのだという面でも、そして無責任で時には子供を死に追いやる人間を少しでも減らせまいかという一心で反対する。人は誰しも金をくれるとなればそれに飛びつく傾向はあり、それを全否定はできない。昔と違い子供にかかる手間もお金も段違いに増えた。だがやはり払うべきところに金を使い、その為に税があるのだと思うのならともかくこんな各種学校に税が投入されるのを黙って見ている法はない。高校無償化と今回の問題をごっちゃにしてはいけないのだが、それにしてもこれは酷すぎる。
2010.03.11
実現するとなると案外大変かもしれんけど、大手電機メーカーにちとお願いの筋が。きっかけはこの季節ならではの札幌の風景にある。北海道の人口は550万人ほどだが、それの1/3以上が札幌に集中している。当然学校も多いし厳しいながらも就職も札幌に集まってくる。そうなると今時期新入生や新社会人、または転勤異動などで札幌駅前の電器店はものすごい人の山になる。これ自体は札幌市民としてはありがたい。ありがたいのだがでは今でさえ難しくなっている地方の電器屋さんは一体どうなっているのかと先日人の山を見ながら考えた。人の心理として人の集まる所に集まりたく、また一杯種類のあるところで選びたいし若い人なら必需品だけじゃなく色んなものを見聞きもしたいから北海道では札幌に集まる。ついでに電化製品なども大型電器店で買い、新しい住処に運んでもらう。だけど本当は地方の電器店でも同じものはある。ポイントカードなどに目がくらみがちだが地元の電器店に多少売り上げを寄せておくと本当に困った時に役立つ事も多い。といって地方で電化製品を買って札幌に送るとなると送料手間その他が大変。なので。注文は地元で受け、送り元は新居に近い配送センターなどから動かせば多少地方の電器店にも売り上げになるんじゃないのかと。だがこれは地方の小さな電器店だけでは難しい。電機メーカーが仲立ちしてくれれば直販ではないが直送という形を取れるんじゃないかなと思いついた。なんだったら大型電器店と提携の形を取り売り上げを分けてもいいだろうし。突っ込みどころは山ほどある単なる思いつきなのだが、だけど地方にもある程度の電器店は必要で、その必要を存続させる為には何か考え方を変えてもいいんじゃないかと思ったのでね。
2010.03.09
百貨店の売り上げが激減し、ネット通販の売り上げが伸びているという。この傾向は今に始まったわけじゃなく、むしろデパートがその特色を失ったところにネット通販が加わったという実感なんだが。デパートに関しては以前も書いたのだが社員店員が激減してから質の低下が激しくなったのは肌で感じていた。少なくとも昭和の頃は良くも悪くもデパートに根が生えたような古参店員が売り場にいて、彼ら彼女らは担当フロアだけじゃなく上から下までの売り場売り物を熟知していて関連商品や客の好みを見抜くプロだった。なのでデパートの名前、看板そのものが信用信頼の裏書になりえていて「あそこで買えば大丈夫」が売りでありまたそのデパートの色に合った客が集まることが良循環を生んでいたともいえる。だが平成になってしばらく経った頃から売り場に立っている姿からしてそのデパートの人間じゃないと判るのが目立ってきていた。この時点ではまだネット通販はさほど一般的ではなく、デパートのものとバッティングしてはいなかったと思う。デパート自体が勝手に自爆自滅しつつあったと。コストというものへ見方考え方を誤ったんじゃないかと私は思っている。だがデパートに限らず物販実店舗がネット通販と共に生き残る道はまだ残ってもいる。衣料や革製品などは実際にその質、手触りを確かめたいと思う層はまだまだ多い。いやむしろ中高年層こそがそういう考え方を未だ持っている。ウール100%ったってピンキリだと判っている層がそれ。だからネット通販とタイアップし携帯のQRコードなどを使って「この服の生地はこれ」「この品はこの店にもあります」「生地サンプルはこれね」とディスプレイする役割ならまだできる。当初はあくまでディスプレイに徹するのが肝心でして、販売はその後に考えなければうまくいきませんけれどね。何故なら当たり前だが通販と実店舗のコストは違うから。売り上げそのものにすぐ結びつくというものではないし、それをすぐさま利益にしようとすると失敗する戦略なのだが。しかし「人は人の集まるところに集まりたい」という心理を生かしてまず集客なのだと割り切り、通販大手の売れ筋を場合によっては日替わりサイクルで展示するんだという根性さえあれば僅かなスペースで間に合う。この展示スペースはあくまでも展示で、製品の売り場は別にしてもいいよね。私がデパート関係者なら一階の隅っこにでもこうしたアンテナスペースを作り、ここから他のフロアに導き、導く店員を社員として教育するんだけどなあ。デパートで買ってたその意味は店員さんの質を含めて買っていたんだから。一階は化粧品、そしてブランド品ってのも今はちょっと古い感じがしなくもないんだよなあ。大体化粧品のあの匂いが入った瞬間充満していて更に匂いが混じってるってのはどうにもこうにも。匂い逃がしを徹底させるのなら一階にある意味もあるんだけどね。店舗の作りによっては地階の食料品菓子の匂いと化粧品の匂いが入り混じって上のフロアに行く気が失せるのもよくある話でして、ここら辺もこれからはもっと敏感にならないと難しいと思う。
2010.03.04
チリ地震余波 シャケ弁が消える!?そういや数日前から近所のスーパーでチリ産をPOPで大きく打ち出したのを見かけます。心情的効果を狙っての事だとは思うけれどそれでも幾ばくかの助けにでもなればということでしょう。個人的にはチリ産がどうだという理由からじゃなく養殖魚全般、所謂「サーモン」も全く食べないのでどれだけ浸透しているかはいまいちぴんと来ないですが。出来合い弁当類も全く食べなくなったけれど確かに見かける弁当類の鮭はあれは「鮭」じゃない。養殖魚の技術も以前よりは相当改善されているらしいけれど、アレルギーで抗生物質、次亜塩素酸その他薬品類NGになってきたので一度酷い目に遭うと口にしなくなりますな。店頭で切ってある、食べるばかりになっている刺身もNGだったこともあるしなあ。北海道にいるからNGだもーんと言っていられるんですが、北海道にいるからこそ季節ならではの旬の魚食べてりゃなんとかなる。流通もよくなってきてアジのおいしいのもこちらで手に入るようになったし。冬は特に時化で数日鮮魚が入らないこともあるんだが、それも含めて旬だっつーことで。
2010.03.04
トヨタ社長「電子系、設計に問題ないと確信」 公聴会で明言公聴会というよりも場所は米国ながら東京裁判のようでもあったな。前にも書いたようにトヨタに何らの瑕疵はなかったというつもりはない。巨象ならではの皮膚感覚の鈍さ、神経の行き先のベクトルがずれていたのを含め事なかれ主義と内向き志向が事態をここまで進め、もっと言うなら米の政治事情にもうちょっと気を配っていればとは思う。オバマ政権は日本のマスコミは言わないが医療改革や「ティパーティ」その他でじりじりと追い詰められつつあり、それらの皮膚感覚が全く伝わっていないというのもトヨタの問題点の一つでもあろう。この皮膚感覚の鈍感さや伝達の不備ってのは組織や企業潰すもんだよ。ガス抜きにするには潰れないトヨタは格好の標的であり、おまけに現日本政府はこの手の機微が理解できないので対処もしないし交渉もなくラインも持っていないから酷い言い方だが間が合ってしまっていた。但しトヨタの社長として電子制御に関する事だけは譲れないという点をはっきりさせておかないとならないのだけは今回理解していたようで、これは何よりだと思う。今の車について私は何も知らないのだが、少なくとも昔のようにワイヤーだの手加減だのネジの締め具合で調整するような代物ではない事くらいは判る。今回のリコール現場を眺めているとなるほど肝はソフトウェアとハードウェアであり電子制御が今車を動かしているのだなくらいは判った。これを渡すわけにはいかず、論点をそこに持ってゆきたいのが丸判りの向こうとここだけは死守するのだというトヨタ側のぶつかり合いなのだが。ここまでされてまだ日本の経産大臣は居留守なのかね。トヨタも悪かったがしかしだからと言ってここまでされる状況にまで何の交渉もせず声明も出さずぼけーっと見ているのは民主党にとっておいしくない企業だからだろと鳩山の胸倉掴みたいわ。追記米FBI、デンソー米法人などを捜査 独禁法違反の疑いあーやっぱり来たよ。これで米の狙いは政権への批判かわしと電子制御システムだとはっきりしたわけだ。普天間その他での日米の齟齬と信頼関係喪失はここまで来るもんなんだよ。左巻き花畑の連中には判らんかもしれないが、ドンパチやるだけが戦争じゃないし経済と安全保障ってのはカードの表裏だよ。労組出身の大臣が糞の役にも立たないってのがよく判ったでしょ、大手企業の方々。所詮は寄生虫なんだから本物の危機意識だの皮膚感覚だのは判らないし、どこまで行っても民主党というのは他人事なんだよ。
2010.02.25
「20年度まで名目3%成長」目標 政府、G20に提示へ つい先日余計な事は言うなせめて黙ってろと言ったばかりなのだが。現状の世界経済、金融為替の状況を理解できていれば当面倒産も恐慌もない日本の数値目標なんざ誰も聞きたくないっての。大体だな、デフレスパイラルに陥っているのに財政出動もできない現政権が何を言っても説得力がない。てめえの国のハンドリングすら満足にできず中長期どころか目の先の必要な事すら判らん政府が口先だけぶち上げてやってる事はその逆って一体なんの自虐ギャグだバカ。ユーロ圏首脳、ギリシャ支援で合意=ファンロンパイEU大統領これじゃあのEUでさえどう見ても冷静さを失っているとしか思えないのに。今回のギリシャの破綻はギリシャ自身の問題割合が多すぎるわけで、次にはスペインやら北欧が列を成しているんだからこんなもんIMF送りにして日米に「国際救済」泣きついてだぶついている国際通貨の使い道にすりゃいいの。都合のいいことに日米双方ともお涙頂戴大好き政権なんだから「哀れなこどもたち」だの「パンも買えないひとたち」だのの映像流せば一発だ。EU関係各国がすでにIMFにお世話になっていてというのならIMFならぬEMFでもこさえて円ドル集めて座敷牢送りにしなきゃ連鎖破綻すっぞ。確かに今は中東情勢がきな臭すぎてギリシャトルコはその防波堤としては重要なんだが今回のような破綻パターンを救済しているとトルコも他の危ない国も同じ事やるのは目に見えている。こういう国にはIMFレベルを一旦味わってもらってつらくなった頃にちょいと救って恩を売るってのがこれまでの欧州の伝統芸でしょうが。この後EU3とEUその他大勢に分けるつもりならそれはそれでいいけど、今回の救済はシカゴその他の市場向けアナウンスとしても間抜けすぎる。鳩山の声明と同じで「HOW」がないんだよ。
2010.02.12
ここら辺でギリシャ(だけじゃないけど)を発端とするユーロリスクについて書いたのだが。Traders make $8bn bet against euroその後何の手も打てないままにシカゴ市場にユーロが積みあがっている。手を打てないというのは一つにはユーロ=EUの足元そのものが対外的な強気や市場相手のポーズが自縛にもなっている上に、実はこれらを帳簿上だけでも決済できる通貨はドルと円しかないのだがどちらも政権が経済、金融、市場というものを理解できていないので事実を伝えても間違ったメッセージとして受け取り、それにより間違った政策を取られると今度こそ世界経済の底が抜ける。日本のマスコミの悪い所はこういう事に関して事実報道とその原因を思想抜きに解説できないことで、同じように日米政権共に先に思想や思い込みがあるので正確な判断どころか一体何をどうすればいいのか判らないというのが大問題。はっきり言うがこれはユーロが底を抜くのを今は見ているしかなく、理由は相対的に円高となりドル高となっても今の日米政権が手を出せば出すほど道連れになる可能性のほうが大きいからだ。本来であれば昨年の今頃故中川氏が取ったIMFへのドル建て拠出のような巧妙なドルバランスを取れればいいのだが、今回はすでにシカゴに積みあがってしまっているのでもう遅い。そしてユーロが抜けそうになって次に何が起こるのかというと国際通貨の資格も裏づけもないままに発行額と額面だけの外貨準備高(ドルね)で支那元がユーロに取って代わろうとする事だ。嫌いだからこれが問題だと言っているのではない。およそ国際決済通貨というものが統計的な裏づけが皆無で発行額すら曖昧、自国内流通の贋金すら駆逐できないような国家の通貨が国際流通すれば本当に金本位制に戻すくらいのキラーブレイクを行わなければどうにもならなくなる。確かに現状の溢れかえる決済上の金というのは問題なのだが、日米政権共にそれを批難すれば物事が解決すると思っているおめでたい連中ばかりで、では一体どうすれば目の先の底抜けを回避できるのか、いやそれともちゃぶ台返しするのかすら決められないだろうて。通貨は世界が金本位制を止めた時から「価値があるとされている紙」になった。だからこそ発行国の統計的信頼、軍事的裏づけ、国家の信頼信用というバランスそのものが紙の裏づけとされたことでもう一段階通貨取引というものが複雑になり複雑になったことで利を生むという循環になっている。だが今回これらの循環が利を生まない、生まないどころか欠損が積み上がる循環と化している。もう一つの思い切った世界経済の救済策があるとすれば。時差をなくして世界市場を同一時刻にすることだわね。ババァ頭大丈夫かと思われるかもしれんけどこれまでにない策を取らねばならないという意味でね。
2010.02.09
中国がウイルス入りデジカメ贈り、機密情報収集これは先週の読売記事でビジネスマン狙う中国人スパイ 日本企業でも機密漏洩が頻発こちらは今日の産経。ネットで支那に興味のある人ならこんな事は常識なのだが、NHKはじめ未だ「支那すごーい、すごいよ、日本追い越されてるよ」キャンペーン絶賛実施中なメディアは絶対にこうしたニュースは特集しない。私がLenovoなどの支那企業マシンを嫌い、人様には絶対に勧めないのは一つにはこの危険があることともう一つは物理的な火災などの危険が大きいことがある。産業スパイという言い方はすでに死語になっているのだが、日本以外の大抵の国では公務員などの国家機密漏洩が非常に重い罪に問われるのだが。民間企業での秘密漏洩はサムスンなどが企業ぐるみで白昼堂々特許侵害を犯しているのならともかく、開発段階での漏洩が明るみに出たり国際提訴に至るのは少ない。支那が軍民一体、国家ぐるみでこのような犯罪を犯すのは誰でも知っていると思いきやメディアが全く報道しない為にデジタルデバイドっつーのか知らない人は知らない、それも肝心の決済権限を持っている中高年が高を括っていたり本当に無知だったりするので手に負えない。実際はどこの国でも企業でも類似のことはあるのだが、支那の特異なところは国家ぐるみだから対抗手段は近づかない、関わらない、完全に交渉と情報を切り分けるなどしかない。自分の持っているノウハウ、蓄積の価値は気づけないものなのだが、部外者にとっては部外者の蓄積に加えればブレイクスルーになりうるのだという意識は常に持っておかねば。特に日本の場合諸外国と決定的に違ったのは「脳みそを持ったブルーカラー」が二次産業の興隆に寄与しそれらの相互刺激が日本の発展を齎したわけで、これ自体が日本の資源であるというのだけはこれからも忘れてはならない。目の先の利益確保や数字合わせに眩まされて一体誰がどうやって売れるものを作っているのか、そして絶え間ない改良を繰り返せるのは一体何故かを考えないと今後の日本の製造業の将来は難しい。
2010.02.08
アメリカンとの提携維持へ 日航、デルタとは交渉打ち切りこの見出しもそうなんだが、日本のマスコミは自分達がこれまで怠ってきた報道のツケをこれからもっと払う事になるだろう。この話は「ああよかった」という話ではなく元々日航の足元が揺らいできた時から元々の傘下であったアメリカンが手を差し伸べていて、それが民主党政権に切り替わった時点で政府、前原の口先介入によって混乱し結果稲盛の手柄にされただけのこと。つまり時計を巻き戻し日航の根本的な問題を先送りにしたまま国金を垂れ流し、そのパイプに民主党シンパの稲盛を据えたと。何故自民党政権下で放置してきたと叩かれるのか私には判らない部分が多すぎるのだが、では積極介入していたら金融の時のようにヒステリックな反対はしなかったのかと言えるのかね。あの時点ではあくまでも民間企業とその企業が参加する航空グループの交渉であり、あそこで政府が介入するということを当時の政治情勢でマスコミ世論その他が容認したのかね。時間と税金をかけ、国立インサイダーかと思わせるような大臣の不用意な発言を連発して元の鞘に収まっただけの事をあたかも民主党政権、前原大臣、稲盛の手柄であるかのような報道をするのならそれまでの経緯をきちんと書かなきゃダメだろ。忘れてはならないのはこれは日航の国際的ポジションキープには役に立つが、日航自身の変革には役に立たない話ということだ。8つもある組合がてんで勝手に会社が潰れるまで主張し合い、国の金が入るまで何一つ決められなかったのは日航だろ。そして今回民主党の助力?によって会社は存続したが労組は一体どう考えているのか声明一つ公に出てこないって方がよほど問題だぞ。組合ってのは会社なくして存続できない。その会社が倒産の危機にある時はだんまり、要求の時だけ大声を出すというのはお前ら3歳児か。せめて組合幹部同士で共同声明くらい出せないものかね。
2010.02.08
エコカー補助金 輸入車15ブランド決定 ハマーも対象にハマーがエコカーってんなら戦後発売された日本車全部エコカーだろjk最近のは軽く小さくなっているもののハマーH1くらいだとここら辺に一台いるんだけど8m道路が半分塞がってどうにもならなくなってるんだぞ。記憶ではL2キロとかそんな燃費だったような気もする。ここ3日ほど厳寒でストーブ焚きっ放し生活を余儀なくされている*私が言うのもなんだけど判ってるのかなあ、ほんと。*室温20度の状態で微小焚きっ放しにして店から帰ったら室温15度になっていたでござるの巻気温が-14度ほどだったのでこれならもっと夢があって単価が高いフェラーリだの全部認定しちゃった方がマシなんじゃねえかとやけになってしまいました。
2010.02.04
高速無料化、37路線で実施 地方路線中心に高速道路網の18%元々収益が少ない路線を狙えば「ほーら無料化しても大丈夫でしょ」宣伝にはなるわ全体としてみても大きな欠損が見えないので無料化したというごまかしをしたいだけなんだよな。おまけに盲腸線ばかりだから無料化したことによる弊害が不透明になりやすい。地元なので判りやすい北海道の路線を例に挙げると、北海道では除雪という大きな大きな予算を食う作業が必須で除雪しなけりゃ道路にはならない。高速道路は原則として吹きっ晒しの高架が多いので吹き溜まりもできやすくまた見通しがいいということは即ち猛吹雪になれば手がつけられない。大体はその前に通行止めになるのだが。それでなくとも首都圏近畿圏と違い赤字覚悟、正直言えば首都圏の方々が高速なのに渋滞堪えて払っているお金を垂れ流しているのが北海道の高速道路の殆どなのだ。だから私は首都圏や近畿圏などの渋滞が当たり前になってしまっている路線を早く整備し、北海道の高速は既存国道の高規格化でいいと言ってきた。だってお金稼げる処、迷惑蒙る人口が多いところを先に整備するのは当たり前じゃん。先にお金稼げるところをきちんと流れるようにして、もっと稼げるようになってから高規格化国道を生かす形で高速化図ればいいんだよ。本当にね、北海道で高速道路必要なのは札幌周辺精々苫小牧~新千歳~札幌だけ。他の工業団地などは現状国道の拡幅やアンダーパス化などで間に合うの。余裕ができてから港湾、工業地帯、空港を地域ハブで結べばいい。現状の北海道の面積と人口、それにどれだけ稼げているかを考えれば無料なんてとんでもない話で、そんな事しているから何でも国におんぶ抱っこで済むと思うバカが増殖するんだよ。国におんぶ抱っこするということは結局自分達の首のみならず子供や孫の世代の首に手をかけているも同然なのにね。
2010.02.03
外貨準備の適正規模調査=圧縮なら円高助長も-菅財務相だーかーらー財務相が為替に口出すなボケ。お前は外貨準備高が埋蔵金と発言して笑われたの知らんのか。誰かちゃんと教えてやれ。民主に確か大塚だかっていう金融出身の奴いただろ。この記事はこれまでよりは少しマシでちゃんとドル表記になってはいるのだが、肝心の「んじゃあそれだけのドルを円転したらどーなんの」には触れていない。口先だけでも大規模介入と思われても仕方ない日本経済舐めんなよ。おまけにこれまでは日本は言った事は必ず時間がかかってもやってきた。それが国家・通貨の裏づけになってきたともいえる。しかしこんな軽々しい発言を菅のみならず政府全員繰り返していると誰も信用しなくなる。民主党がパージされるだけならどうでもいいが、現状の通貨の流通や為替の実態を考えればそれがどれだけ国益を損なっているか考えろ。これで為替が変動…もうしてるけど-したとして量的にも裏づけも未だしっかりしている円が投機対象になるってのはまんま世界経済の不安定に繋がるんだ。円=おぜぜが溢れかえっているのに日本国民がデフレスパイラルに陥って、それを甘受していると思われている状況なのに。本来であれば政府が景気の「気」の浮揚策を打ち出し、日銀が渋っていてもややインフレ気味に金が回ることこそが今の状態から脱却する方策だろうが。これらを信念だの思想だの学説だのに先に縛られてやれない、やらないってのは無策というよりも邪魔しているとしか思えない。菅が無能なのは元から判っているのだがせめてその無能を自覚しろ、いやさせろ。黙って座ってろってんだ。まさかと思うがこれで米国牽制したつもりなら大変だぞ、マジで。麻生政権下で故中川財務相が中心となりこの塩漬け米国債を1000億ドルIMFに委ねたのは見事な戦略でありまた世界経済のドミノ倒しを救った。あの時EUや支那主張の二国間援助に拘っていれば駆け引きの狭間で立ち行かなくなった国家がもっと出ただろう。こういう仕事をするのが経済大国日本の財務相というものであって、GDPも外貨準備高の概念も理解できてないバカが人前で物言うなんざとんでもないわ。
2010.01.27
子ども手当、閣僚答弁が混乱 経済効果めぐり確かに乗数効果のみでは推し量れない部分もあるものの、一つの根拠・目安にはなる。だがこの議論も乗数効果以前にGDPってのがどういうものなのか知っている事が前提で、小学生並みの言う事だけ一人前なバカは公の場で逆切れするんだなと。この記事も思いっきり民主擁護で、実際は-要約は2chより拝借まず肝心の財務大臣菅林「デフレ脱却の見通しは?」菅「具体的な見通しはない」場中にこの発言もすごいが、財務大臣はお前なんだからその見通しを考えるのが仕事だろバ菅更に菅「乗数効果が1ということ自体が全く間違っている。1兆円出して1兆円しか効果がないのは実質的な経済効果は事実上ゼロである(キリッ」( ゚д゚)ポカーンこいつはGDPってもんがまだ判ってない。1兆円が動く事自体が経済でありGDPなんだけどな。その他閣僚もおんなじ。林「子供手当の乗数効果は?」仙谷「幼保一体化でき、幼稚園が夕方まで預かるようになれば、1.3にも1.5になる」(はぁ、根拠は?)林「乗数効果とはどういう意味かわかっていますか?」長妻「あのその……」(しどろもどろ)林「答えられないのですか。そもそも指名もしてないのに出てこないでください」林「乗数効果と消費性向の関係は?」菅(財務官僚にレクチャーを受けるも理解できず)「林さん、ご存じなのに聞かないで」林「これ以上はやめましょう。市場が暗くなるから(笑)」はい、この後支那の金融規制、更にS&P、日本国債のアウトルックを安定的からネガティブに変更やらで市場大暴落、欧市場はノコギリ-所謂右往左往-円相場もどう好意的に見ても弄ばれてる。むしろお前ら使えない政治家がただでさえ敏感な市場を混乱に陥れているんだから、世界が日本のせいにする前に官僚答弁のみにした方がまだマシ。細かい用語全部知ってなきゃならん事はないのだが、経済に対する概念がご家庭の家計レベル=ミクロレベル-どまりってのは手がつけられないわ。
2010.01.26
大手金融機関の規模制限へ=自己資金取引も規制-米大統領が提案いきなりダウがナイアガラになり円が急騰していると思ったらこれかい。オバマはうちの鳩山よりはちょっとマシだと思ってたがやっぱりどっこいどっこいだな。確かに言いたい事は判るんだが、お前仮にも基軸通貨の最高司令官だよ。そういう事は議員とか広報官とかロビィストに観測気球上げてからやれと。物事Aの事態になったからA止めりゃ好転するとは限らないんだってば。ようやく持ちこたえている自国及び足元土台ぐらついているユーロ、それに実体経済はまともなんだが生かし方知らない日本の足蹴飛ばしてどうするよ。せめてレバレッジ倍数規制をほのめかすとか桁によって何らかの縛りかけるとか多国籍の場合の条件をG7で提案するとかそういう根回しないのかな。世界がバブルでひゃっほーいってる状況なら水ぶっかけてもまだいいけど、冷水風呂からでたばっかりでアイス食わせちゃダメだろ。おまけに市場は日本があと一日、欧米は二日あるこのタイミングかい。80円台にならなきゃいいけど。追記ここから…と書いて小一時間後。We should implement Obama bank plan slowlyとまあ「3年から5年かけてゆっくりやるよ」との声明を見つけた。だけどマーケットの反応はすごかった。今はまあまあ落ち着いてはいるものの、どう考えてもすぐさまできるかなな政策を口に出しただけでこれほどまでに過敏な反応になるってのは酷く神経質、つまり誰もが土台に不安を感じている状況なのだね。なんにせよ「やるからっ」を言ってしまったはいいが核廃絶のようにハナっからキラーコンテンツなしの夢物語とは違い、これでノーベル賞にはならんわな。それでなくとも溢れかえっているおぜぜ、それも裏づけからして脆弱になりつつある「お金と書いた紙」のバランスそのものが敏感すぎてすぐ偏るし。何らかの規制をかけたい気持ちは判るし、それを一体どうすりゃ三方一両損くらいで済むかなとみんなで考えている最中なんだが。こういう時につくづく中川昭一氏がいてくれたらなと言っても詮無い愚痴の一つも言いたくなるぜ。
2010.01.22
今回ここに貼るリンクは全て日経のものなのでそのおつもりで。まず支那GDPからこの記事自体、GDP数値なのに単位が元と円表記というわけわからんものになっているんだが、ましょうがない日経だし。中国の金融当局、新規融資の停止を通知 1月中国GDP、2ケタ成長回復 09年10~12月は10.7%増公表数値が信用できるかどうかってのがまず支那の場合ちゃぶ台返し的大問題だったりするんだけど、EU所属のギリシャですら公表統計のいかさま見破られている事はもう一度書いておくね。んで、GDPの数値を膨らませるのは単価の大きな不動産転売を組織的に行えば簡単。1棟1000戸のマンションが100棟もあれば一戸の転売投資を繰り返すことによってGDPなんざ簡単に増える。つまり三次産業ってのは労働の付け替えや資産の名目移転なのでGDPが実体経済よりも膨らみやすいつてことだす。三次産業が一次二次産業の積み上げの末、発達の末に売り上げ高が増えるというのならともかく一次産業の根幹である国土そのものを荒廃させきった末ならばこんなもの砂の上に高層ビル建てたのと変わらん。昨年まで支那は不動産バブルであり、それらの規制を行うというニュースはこれまでも警告的に出てはいたが、問題はそれ本気でできるのか、実行できるのということで。抜け穴で成立しているといっていい支那の政治経済構造で、軍閥幹部党幹部そのものが投資投機集団を形成しているわけだから例外なしで実行できるかどうかが焦点ですわな。G7、人民元を議論 カナダ財務相「他のアジア通貨も」G7での人民元議論、日本から要請しない 財務省幹部数年前から支那はこの人民元問題から逃げ回っているわけなんだが、現在支那人民元は通貨バスケット制、但し香港ドルはドルペッグという変則になっている。通貨バスケット制ってのは統計情報が不透明な国家が採用しちゃう傾向があるのは結果論になるけれど、実際固定相場と言いつつ相対として国際通貨変動のいいとこ取りもしやすいから統計がいい加減で恣意的な国家の場合、ここから抜け出せるかどうかが本物の経済大国への一歩でありまた高い高い障壁にもなる。だから最近TVなどでこれらの前提すっ飛ばして「日本より支那すごーいすごいGDP抜かされちゃう」宣伝が横行しているのだが。まともに計算し統計根拠が明らかならば人口が10倍以上あり国土資源もそれ以上の国家が日本よりGDPがいつまでも低い方がおかしいんであって、60年前共にどん底から始まった国家同士として眺めれば何やってたんだと生暖かく見守るのが先輩としての礼儀かもしれんけど。確かにいつかは支那もそして印も日本を追い抜く日も来るだろう、数値では。来ない方がおかしいんであって、但しそれらの数値達成日が来たとしてそれに伴う国土整備や識字率教育なども達成できればいいねえと言っておく。ちょいと尻切れトンボなんですが、店に行く時間なので。
2010.01.21
NY市場でドル上昇、ギリシャめぐる懸念がユーロを圧迫「ギリシャは信用できず」=統計修正で異例の批判-欧州委ここ数日のドル高+円高の理由がこれ。相対としてユーロの信用低下が招いているわけだが、では何故ユーロが放り出されたかというとユーロは複数国の通貨なので何か大きな信用不安を抱える国家が出れば現状さほど強い状況でもないのですぐに跳ね返る。共同体というものの弱点が曝け出されている。特に今回足を引っ張ったのがギリシャで。そもそも国際通貨になるには信用信頼のバックボーンである統計情報が信用できるものでなければならない、それが即ち先進国であり国際通貨として国際市場での売買に耐えうる。ギリシャの「統計が信用できない」という理由は先進国としてまた、共同体メンバーとしては致命的な欠落条項に値する。何せ現在の通貨というのは金という判りやすい後ろ盾があるわけではなく(金本位制ではない)、何度も書いたが「お金と書いてある紙」なのでね。しかしこの紙が国際間で直接売買されるまでの勝ち得なければならないハードルはただ単に金さえ集めればいいという従前よりも遥かに高い。これは資源保有国が必要以上に国際経済に与える影響を阻止し、既存先進国がそれまでと同様に世界経済の単位を握る為に考え出された仕組みでもあるし、また民主主義というものに不可欠な資本主義の土台を踏み固める為に考え出されたシステムでもある。最良ではないけれど、しかしそれなりに考え出されたやり方っつー意味で。だから私は支那が元をアジア共同体だかを使って国際通貨となる野望を隠さないのをせせら笑っている。彼らは円の信用信頼を最初は利用し、それらを元が数で圧倒できると思い込んでいるのだが、国際通貨はそんなに甘くない。何度も書くが統計情報というのは侮れないもので、そもそも統計をきちんと取れる国家というのは治安民度(識字率)そして何故統計が必要かを理解できる国民がいなければ話にならない。更に民主主義が加われば選挙というハードルが立ちふさがる。今の日本や米を見ると本当に民主主義ってのはええのんかと首は傾げたくはなるけれど、民度の反映という意味では最良ではないものの最善ということはできる。何よりダメなら代えられるという意味でね。だがこの民主主義を蝕むのは日本ではマスコミだったり米では巨大すぎる労働組合と公民権問題だったりもするのだが。選挙時に「国民に名前を書かせる」国家はそんなにないんだよと書いた記憶があるが、そういう意味でも日本の識字率、統計情報の正確さ、そして統計が何故大事かを理解できている国家を形成している国民は世界的にみれば非常に少ない。おっとユーロに戻れば。ユーロ(EU)を形成している国家群の中でギリシャが占める割合は決して多くないし大きくないのだが、それでもこの小さな数字でしかない問題がここまでユーロ売りに響くのはつまりEUの大宣伝にも拘らず実体経済は未だ脆弱だということだ。もう一つはやはり行き所を失って漂流している「金と書いた紙」が莫大過ぎるという量的な問題もあるけれどね。だから「いい」という情報「悪い」という情報双方に敏感すぎ、簡単にバランスを崩す量が動きすぎる。動く自体がヘッジファンドの利益になるというのも拍車をかける。これは日本国内でも同じ現象が起きているのだが、日本の場合本来であればインフレ傾向に持っていっても現状はまず大丈夫なのにデフレスパイラルに陥る=通貨の価値が不当に高い-という状況なのはひとえに日銀と政府がなーんにも考えない上に金融経済の大事な部分である「気分の高揚」を理解できないという決定的な欠陥が齎している。この円高はしばらく続くだろうし演説や前倒し発表で先延ばししていた景気浮揚の効果が出ていないという情報がEU,米双方で出てくる可能性が高い。唯一の救いは国際市場が現在の日本政府高官、閣僚の発言を全く考慮しなくなってきていてシビアな数字だけ、動きを求める傾向になっていることかね。本来はふざけんなという話なのだが、今の政府首脳が全く国際経済金融為替知らないってのがバレてるから。世界の経済の1割を占める国家なんだがね。だからこそ何にもできず考えていない政府なのに国民はちゃんとやることやってるというこの国の通貨が買われるってことでもあります。但しこの状況が長く続くと今は弱っているからいいが、そのうち欧米が回復基調になればいい獲物になっちゃうわけで、ここら辺判っている政権が戻らなければ怖い事になりかねない。
2010.01.18
仙谷行政刷新相:外為特会は国民の前で広く議論した方がよい大概の動物ペットでも一度叱られたり「こりゃまずいな」と思えば同じ事をしでかさないのに、民主党の連中の頭はミジンコかよ。というよりも日航の時に書いたのだがマジでこいつら官営インサイダーやってねえか。確かに外為特会といえども金は金で危急の場合になら話に上るのはまだ判る。しかし現状は要りもしない上に児童手当との振り替え+国籍条項外した子供手当てだかの為に財源探っているに過ぎない。どうにもならない恐慌時とか世界規模の大災害の時に日本のためだけではなく世界経済の為に為替支えるためにあるものだという自覚ないのかこのミジンコ頭内閣は。大きな通貨、つまり国際通貨はドル・ユーロ、円とあるけれどこの内ユーロとドルは歴史的経緯や投資ファンドの関係から相互にがっちりと噛み合ってしまっていて、だからこそいい時は足し算以上掛け算になるがこけると引き算じゃなく割り算になる。先進国、経済大国の義務というのはだ、大陸またぐような大きな災害や戦争やどうしようもない事態が起きても「お金と書いてある紙出せばとりあえず生きられる」ようにするというのもあるんだぞ。この「書いてある紙」に過ぎない金が価値がある裏づけでもありまた裏書でもあるのが我が国では外為特会だ。戦後外為に苦労していた時代から営々と積み立てていた国民の財産をおのれらの選挙の為に使うなんざとんでもない。そもそも言及することすら為替市場に大きな波及を与えるんだ。判っていたら口に出すのも憚るだろ、普通は。日本国内への影響じゃないぞ、ドルやユーロ、そしてドルペッグしている大事なスポンサーの支那への影響は半端ないんだから。バカってのはとめどないもんじゃのぉ。
2010.01.13
日航再建問題で閣僚協議 国交相「公的整理で一致」前にも「こりゃおかしいんじゃね」と書いたのだが、この記者会見を場中にやるその意味はなんなんだと。この記者会見により上場企業である日航はもとより主要銘柄である銀行株がどうなるかくらい判らんか。この会見を週末場中にどうしても開かなきゃならん意味などないだろ。むしろ15時以降にし、東証なら連休あるからそれ挟んで一拍置くってのが市場に対する政府の誠実なやり方ってもんだろうよ。視野が狭いのかそれとも本気でバカ以前の空っぽ頭なのだろうかと。鳥のなんじゃらじゃないんだから早けりゃいいってもんじゃないでしょ。正直言ってまるで上がる要素のない東証がじりじりとでも上がっていたってのがおかしいんだが、そろそろ本気出しそうでもあるんだがわざわざそのガラの尖兵に政府が提灯つける意味がどこにある。センスがないってのは致命的だわあ。
2010.01.08
「経済界の希望、勘案」菅財務相が再び“円安発言” 首相の苦言にも止まらず嬉しくて嬉しくてついつい自分の影響力とやらを発揮しているつもりなんだろうけどよ。声の大きい輸出業界のみが経済界じゃねえぞ菅。国際通貨である円の動向ってのは日本国内のみで成立しているわけじゃないし、日本国内の事情だって二次加工の売り上げ雇用で成立している業界には輸入原材料価格というどうやっても逃れられないコストもあるんだ。これが海外事情であればある程度諦めもつくが、バカな国内政治家一人のために振り回される人間の身にもなってみろ。何事にも裏表があり、それが判らないのが今回の民主党政権の特徴なのだがそれにしても酷い。マスコミも「菅大臣の影響力すっごーい」言いたくて煽ってるんだろうけど、お前ら気づいてないの?ちょっと前から三次産業のCMばっかりになってるじゃん。超大手除いて殆ど二次産業の広告がなくなってきているんだよ。超先進国になった日本では内需の多くは確かに三次産業で売り上げている-労働の付け替えによる数字アップ-のだが、基幹産業ってのはやはり二次産業であり、それ以前に衰退してはいるが大事なのは一次産業であったりするんだよ。一次産業を動かしている肥料や飼料は輸入が多く、また二次産業の原材料は輸入している。また、欧州などとは違い陸路で他国と繋がっていないからおのずと自国内で産業をある程度保っていかなければならない。ここら辺の感覚、政治家じゃなくてもいい大人なら判っているはずの全体をざっとでもいいから俯瞰できる能力がないってのが最大の問題だわな。調子こいてんじゃねえぞバ菅。
2010.01.08
週末、すでに具合が悪かった財務大臣の去就を市場が開いている平日、それも週頭にまで持ち込んでお前ら為替とか株式を一体どうしようってんだ。日本の円は国際通貨なんだから欧州の週末除いてほぼ24時間動いてるんだぞ。ほんっとに経済ってもんが判ってない。何故市場が休みの間に結論出さないんだよ。どちらにせよ今は民主党政権に関係なく買える通貨は円だけみたいになってるんだが、だからといってどっちに転ぶんだか次は誰なのかさっぱり判らない上に人材もいないってのはどうにもならんわ。新聞マスコミも次に管持ってくるなんざ気が狂ってるとしか思えないけれど、よくよく考えてみたら民主党には足し算引き算できるのはいないのな。ないものをさもあるかのように口車に乗せる詐欺師みたいのばっかで、バランスとってこちらも7割か8割、そちらも7割か8割でどうだという創意工夫、アイディアもない空っぽばかりだもの。世界の経済大国なのに国際経済全く理解できてない政権とは。
2010.01.06
日航、デルタと提携…国際線縮小進展へ民主党が政権を取ったとはいえ、国会も開いていないうちに前原が事あるごとに弱ってるとはいえ上場会社の去就にごちゃごちゃ迷走してみせた発言を繰り返し、更に「作業チーム」とやらに莫大な金をかけそれを弱り目の日航に請求書回しているのは何故かとずっと考えてきたんだが。なるほど株価操作によるロンダリングかい。実のところ日航は元のワンワールド内のアメリカン航空傘下の方が世界的なグレードを下げずに済むものをわざわざ散々揉めたと見せかけ、結局二流グループに落としたってのがなあ。アメリカン航空だと色々ごまかせないと踏んだのかね。いずれにせよこの日航をめぐる不用意不注意な発言がうっかりなどではないと私はみているし、結果として日航のグレードを下げ更に株価の乱高下によりどちらに転んでも損はしない方々の思う壺ってことですわ。ものすごいタイミングでagesage発言やらかし、株価はそれにつられて乱高下してるんだから判りやすいのぉ。姑息な真似しやがるわ。証券取引委員会の腕の見せ所だよーん。追記↑を書いて夜食食べていたら新たなニュース発見アメリカン航空が日航との交渉継続を発表あー。やっぱりこれで官製株価操作の疑いが濃くなったとしか。前原と「作業チーム」とやらは国が金を出すから自分達の結論通りになると踏んでそのまんま公表したが、未だ日航は独立した株式会社で会社としての決定権はあくまでも形式的には株主総会、実際には取締役会などの社内最高決定機関なのだね。現在ただ今最終的な決定権を持つのは一体誰かっつー主導権争いとそしてロンダリングのせめぎ合いの真っ最中なのかああ。なんだかな。こんなやり口で政府首脳や政権与党の連中がインサイダーやってなきゃいいけどな。
2010.01.05
野村「イスラム金融」に進出、教義に即し運用例によって下書きもメモもなーんにもないまま書き(打ち)始めてるので話がどこにとっ散らかるか判りませんが。金融と聞いて私たちが日常パッと思い浮かぶのは第一に銀行だったりするんですが、今や日本の金融は既存メガバンクと共にこの野村もリーマンの欧亜部門買収してからは含まれていたりします。このニュース自体は中東での金融(イスラム金融)の人脈金脈その他の承継がうまくいったよという伝達に過ぎないわけですが、このタイミングでわざわざ伝達したということ自体がメッセージなんじゃねえかと。何のメッセージかやというとそれが現在のイランの民主化運動に繋がるのかなという意味で。この記事でいう「産油国として取引のあるバーレーンやサウジアラビア」ってのが所謂オイルマネー由来の金主でしてこのうちサウジアラビアは聖地守護政府の名の下に中東の盟主を自認している。この「聖地守護」そのものがサウジアラビアをイスラム的に権威づけているってことね。なのでサウジアラビアが結果的にタリバンなどの過激派に資金援助しちゃっているというのはイスラムの原理主義が宗教的正当性を謳っている限りある意味やむを得ない-但しイスラム的にねくどいようだがあたしらが容認できずともイスラムとしては宗教的正当性というのは他の主な宗教に比べて圧倒的に日常政治金融全てに関わるわけだから結果の善悪を超えて「イスラム的に間違ってない」っつーことになるんだす。直感的にはどうにもこのイスラム的にはってのがイスラムと国家社会主義風味のもっと過激な原理主義と親和性が高くなるんだろうなあと思わせるものがある。但しアフガニスタンでタリバンが実験してしまった結果は国家として存続できないという結論になったわけなんだけど。これは共産主義と同じで、共産主義の徹底した形というのは精々1世代半くらいしか保たない。で、さっき「イランが」と書いたのは。イランの現代史のおさらいすれば戦後のアメリカ実質支配からシャー独裁になり、宗教的反発含めて1979年のホメイニ師の革命へと繋がる。このホメイニ師政府が現在のイスラム過激派の根っこであり、またさっきのサウジアラビアでの記述と矛盾するようだがイスラムの家元?争いの根幹になっているんじゃねえかと。家元争いってのは一つにはテヘランでの米大使館占拠人質事件で、本来であればこんな事しでかして直接戦争にならない方が不思議なくらいの事件だったのだが、何せ当時の米大統領がカーターだったもんで結果としてこのカーターのぐずぐずgdgdが現状を招いたんじゃねと。現状ってのはイランがヒズボラ、ハマスを援助し後押ししているのを米がタリバンやらフセインを倒したことによって間接的に助けた結果になっているっつー意味で。もう一個はメッカのグランドモスク乗っ取り事件で、これが家元争いとみる本丸なんですが。サウジアラビアとしては自認する聖地守護の面目丸つぶれにされたんでイスラム系じゃない仏の特殊部隊に掃討させる決心をさせた上にワッハーブ派っつーそれまでは死んだふりだったみたいなものを興隆させようとし、サウジの豊富な資金源がタリバンの元になる神学校を生むと。ただ、このワッハーブ派はある意味サウジの宗教的逃げ道、守護政府主張の為の方便にも使われている節もなくはない。だってワッハーブ派の主張を全面的に受け入れれば本来であればタリバン支配下のアフガニスタンと同じ道を辿るしかなく、といって現状のサウジは西欧世界とのパイプであり、また王制を保持するためには厳密なワッハーブ派の主張とは相容れないもの。後書くとすれば旧ソ連がアフガニスタン侵攻しちゃったのも米がパキスタン援助=厶ジャディヒーン擁護に繋がり、これまたアフガニスタンのタリバン占拠を助けちゃったというのもあるかな。現在のイランの騒ぎは一見民主的に見えるがしかしイスラム教徒以外は選挙権のない上での選挙結果がバラ撒きの結果現政権を支持した地方と情報が豊富に入った結果これに反発した都市部の住人との争い…とみるのは表向きで、実際は金のパイプ争いなんじゃねえのと私はみている。大体が米とのパイプを繋げてるのがスイスだったりするんだもん。とまあ思いつくまま書いただけでももぐら叩き並にこっち助けりゃあっちが出てきてあっち叩けばこっちがまた出てきてお腹いっぱいになるんだが、これでもまだイスラエルが絡まない事情だっつーんだからほんとにね、どうしたもんかと。で、ようやくお題の金融再編の萌芽についてなんですが。現在の「金融危機」の根っこにはぶっちゃけ「お金と書いてある紙が多すぎるんじゃボケ」というものがある。日本単独で50兆円(5000億ドル)がだぶついているはずで、世界的にも通貨のダブつきが顕著になっている。通常紙(通貨)がこんなにダブつくのなら通貨の価値が薄まってインフレになりそうなもんだが、そうはならずデフレになっているのが最大の問題。つまり流通が阻害されているんですな。どっかにこの阻害を齎しているダムがあるはずで、一つは元切り上げを頑なに拒否している支那、そしてもう一つがイスラム圏と金融世界は見ていると判断したんじゃないのかな。といってもだ、この金融世界ってのがまた曲者で概ね欧米の意志、意図なんだけどさ。だからスイス銀行の情報開示もそしてバチカンの金融に無理くり触ったのもひょっとしたら大きな意図を以って金融そのもののシステム再編への動きがあるんじゃないんかと妄想してしまいますた。だから香港での民主化騒動もある意味興味を持って眺めていたりしています。
2010.01.02
どうもあちらこちらを読んだり見たり考えたりしているうちに今更だが「コスト」というものをハナから「除外すべきもの」「削減すべきもの」「減らせばよくなる」と思い込んでいる脳みそ欠落な方々が未だ多いんじゃねえかと気がついた。似たような感想はこれまで何度も書いているつもりだが、つまり生産(狩猟や耕作含めて)加工消費を全部おのれの手を経てやっているのならそれは大体正しいのだが、そんな時代は少なくとも産業革命以前、日本でなら流通が始まり分業が始まった時点で終わっているお話でしてな。縄文時代とか弥生時代くらいまでなら概ねそうだよね、で済む。だがしかし産業革命なんつー大げさなエポック持ち出すまでもなく、現代の我々は生きているだけで多大なコストを必要とし、コストで生きているといってもいい。私のやってる焼肉屋なんざその典型みたいなもんで、一次産業の酪農業の方々が牛豚を飼い、その時点ですでにコストが乗る-餌や施設費人件費運んで-ここで輸送費そのコストの乗った牛豚を公立屠殺場で加工し、ここでも人件費検査その他コストが乗る。運んで-ここでも輸送費問屋に行き、更に二次加工(部位を細かく分ける)する-ここで人件費その他コスト運んで-はいまた輸送費うちの店に到着し、私の手を経てお客さんの口に-ここでコストがまた乗るえらい大雑把に今思いつくまま書いてもこんだけのコストが乗らねば、お客さんが自分で牛豚飼って屠殺してえっちら運んでバラして熟成させ、焼く道具用意して火の始末気にして味つけして食べなきゃならない。消費者はスーパーなどでお肉買ってきて焼肉屋では食べないという選択もできるのだが、それでも全体としてのコストはある程度似通う。そして我々焼肉屋ってのはあってもなくても誰も困らない商売だからまだいいとしてもだ、現代社会において最低限酪農業と加工、そして輸送がなければ殆どの人が肉食べられない。今度はマクロのコスト。日本という国に生きている日本人、もしくは居住者のコストはすさまじく高い。ここの部分は以前書いたのだが、とにかく家中にある電気製品が無事に毎日動く為の電力、水道、ガスなどの光熱、そして道路橋トンネル空港などの流通インフラ、防波堤崩れ止めなどの防災インフラを一度よーくよくよく見直して考え直してほしい。天災時以外電線がぶら下がっている電柱などはなく、車が嵌りかねない穴ぼこもなく事故があっても速やかに復旧できるだけのコストというのはコンクリートだけじゃない、人のコストも大変なものだ。外国でよくネタになるのが日本の鉄道の優秀さで、そういや5分遅れたら駅構内でも車内でも放送があるのだが、こんな国そうそうないぞ。これらを支えているのもコストで、コストなしにはとてもじゃないが今の日本でも生活は維持できない。もう一度ミクロに戻りマクロと結ぶと。ちょっと前手元にあるペン・筆記用具について書いたとき、私のようなそうそう買わない主義でさえ10本やそこらは自分では必要だと判断して買い、手元に置きそれなりに使い分けてはいるつもりでもある。普通の人なら家探しすれば10本どころか20や30の筆記用具が出てくるだろう。そう、私たちにはその10本以上の筆記用具は必要なもの。だが日本以外ではそれはあんまりないと思う。他の国では一回に使う一本以外は剰余かもしれないけれど、我々には必要で時には必須だったりしている。インフラだって我々が今ここで生きるには必要で必須なものなのだが、ふと周囲を見ればこのレベルはとんでもなく高い。なのでこれも書いたのだが納めている税金の割にはいい暮らしの水準にあると思っているんだけどなあ。ただごくごく普通に生きているだけでこれだけの高コストな水準を維持できているってのを勘違いしてコストは削るものだと思い込むとえらいことになる。現代社会ってのはさ、先進国では特にコストがおまんまの種だったりしているからね。
2009.12.30
家計に例えると…収入370万、生活費530万この記事は昨今の新聞記者及び新聞社などのマスコミ関係者のレベル低下を如実に表している。昨年辺りもしきりに萩原だったかおバカなおばはんがこのような例えを出し景気冷え込みを誘っていたが、日本のような国家と一般家庭を対比させて支出収入を単純に例えるのは救いようのないバカとしか言いようがない。大体お前、国家が黒字になりゃ国民が赤字になるっての。体感的な冷え込み感をマスコミが散々煽り、物事きちんと考えない短絡的な連中が安物安売りに走った結果景況感は冷えたのだが、国家経済を感情抜きでいえば。国内事情はフローに問題はあるものの、どうしても判りやすく書きたければ前にも書いたが1500万資産保有している家が900万借金している状況であって、今後の返済計画をきちんと立て直さなければならないけれど、債務超過とはいえない。フロー是正の為には時限で消費税を上げたほうがいいというのは前に書いた。つまり日本国内の円流通が滞っている状態であり、回すブツ(円)はあるしブツのバックに今はまだ問題がない(通貨価値は毀損されていない)から国内で金を回す方策さえ政府が間違わなければこのダブつき飽和状態に近い通貨の流通が始まり金は回る。短く言うならデフレスパイラルよりはややインフレ傾向の方が対処しやすくまた結果として物価は上がるものの手取りも増えるので何より大事な景況感が上がる。現状の日銀はこれに踏み切る度胸がなく、インフレを恐れるあまりデフレを放置するというまさに「金融家のエゴ」丸出しになっている。通貨供給量さえバランス取れてりゃいいんだというのは金融家の傲慢だわ。政府もあの狂乱物価時代がトラウマなのか知らんが、あの時代親の世代は大変は大変だったが、少なくとも来年来月は必ず給料が上がるという希望はあった。よくよく考えれば物価に給与が追いついていたかどうか判らないくらいの時代でもあったのだが、しかし行って来いでトントンだからこそ懸命に働きまた働き甲斐もあった。海外事情込みで書けば。まず日本は純債権国であり、海外にこれといった債務はない。債権からは年に数兆の利息収入があり、更に日本円ではないし日本国内に置いてあるわけではないものの国際通貨建てで外貨を約1兆ドルその他保有している。#この国際通貨建て+日本国内にあるわけではないというのを選挙前、民主党議員のうち一体何人が理解できていただろうかねマスコミもだがよって何も心配はいらんとは言わないが、亀井の認識自体は間違ってはいない。認識そのものはともかく、運用が二次元でしか判ってないのが大問題だが。つまり政府の運営、運用=舵取り一つでダブついている金=円をぐるんぐるん回しさえすればいいだけなのだが、民主党の決定的にダメなところは末端消費者に直接給付してしまったところにある。直接給付の怖いところに関しては前に書いたので省くが、世帯に数万円支給してもその効果はちびちびとしか現れず、また小売にしか波及しない。日本のような国家では産業、それも裾野の広い影響が大きい産業めがけて購買を煽る、麻生政権下でのエコポイント制度などじゃないと波及できない。民主党政権が土木を目の敵にするのも大問題で、目に見える動きとしての判りやすい効果ともう一つ耐用年限が来ている国土保全は怠ってはならない。天災がこれだけある国で判ったような顔をして「すぐに効果が現れない」などという理由で放置すれば必ず取り返しのつかない状態になり、それが何に影響するかというと保険業界その他でもある。保険業界も金融であって、これらが溜め込むと更にフローが滞るんだよ。あまり書きたくはないが大災害があった時、自衛隊消防警察も大事だが土木業者なしに復旧はできんぞ。ずっと私は「経済は流通、動くことだ」と書いてきたが、上澄みだけを指先でかき回すような今回の予算には到底納得できない。水は冷たいが腕を丸ごと突っ込んで底から回す覚悟なきゃどうにもならんぞ。
2009.12.26
夕方から夜にかけてのニュースは「暫定税率」関連で年収ごとに負担がどうなるかというものばかりだった。しかしマスコミってのは肝心な事言いやがらねえな、ほんと。何故計算上結果的には同じ事になるはずなのにわざわざこれまでの税制を変え控除触ってまで中身ひっくり返したのかをね。それは第一には子供手当てと高校無償化の対象を日本国籍に限らなくしたこと。つまり学制上学校じゃない朝鮮学校及び外国籍の人間全部にも金をばら撒く為。も一つ、控除に関するのは。細かく年収別に分けて見せているのはごまかしってもんで、この控除撤廃の肝は「一切税金を払っていない層=生活保護受給者や外国人居住者」にも手当ての恩恵を与えるため。何故マスコミは一切税金を払わずに世帯収入のある例を挙げないのかね。無論懸命に働いても課税対象にならない世帯も多い。日頃低所得が問題、だから子供手当てをと声高に言っていたくせに何故この例を挙げないのだ。勤労世帯ならば課税対象にならずともまだ判るが、生活保護世帯の場合子供手当てはどうなるのか、そして控除内容と生活保護支給の兼ね合いはどうなるのか何故報道せんのだ。どうも各局同じような大本営発表まがいの例を挙げるなあと感じ、あれやこれや考えて大きな抜けがあるのは判ったが。まだ他に隠している話があると思うんだよなあ。
2009.12.23
中国の財政、徐々に悪化 10年の赤字、1兆元の大台も目の先の金、それも投資投機の為のドル作りに精出したまではともかく、原資の元となる労働力を海外移住させ、その売り上げをも投資投機に使っちゃえばこうなりますわな。但し日本の民主党よりマシなのはそれなりで国内公共投資にも不満抑え込みのためとはいえ注力していることで、問題はむしろ今後の生産力低下と産業の土台となる土地・水の質低下…というより使える土地がなくなりつつあるということかなあ。金だけを取り込むってのは共産党幹部または軍閥を満足させるには役立つのだが、それはいずれ行き詰まるだろうし、何といっても未だ国際通貨どころか通貨としての相対価値しか持てない現状では所詮投機投資も国際通貨任せ、国際市場に委ねるしかない。今の民主党政権では日本も人のことは言えないが、国家としての統計情報すら定かじゃない国なんざいつまで経っても国際市場の小作人でしかない。だからこそ支那は日本の持つ信用・信頼をバックボーンにした経済共同体をと望んでいるのだが、どう考えても信頼のない無意味な図体だけの「大きな小作人」ができるだけだろうよ。マスコミは言わないが、日本は純債権国でもある。軍事力を自力で持たない国がこれだけの債権を持つというのは実際は怖いことで「日本さえ潰せば借金チャラひゃっほー」と考える国家群が出てきても不思議はない。現在の世界情勢なら尚更。そのバックアップでもある在日米軍を現政権はないがしろにしているわけで、だから国家安全保障の意味判らずに経済語るのはバカだと。支那経済に戻れば。今、支那ほど日本の環境技術を欲しがっている国はない。彼らが自称するほど優秀なら欲しがるはずはないのだが、彼らの限界はここにある。パクることから発展したまでは日本も同じ。だがここからが肝心で、現場の人間ほぼ全員そして経営陣が「よりよく」を目指さなければブレイクスルーは生まれない。このブレイクスルーがあるかないかが日本とその他の国を分けた。建国60年も経てば2世代から3世代を経たことになる。日本が焼け野原+労働人口の多くを失い借金まみれから立ち上がり、借金全部返した年月とほぼ同じだ。彼らが60年使って手にしたのは荒廃した国土と額面だけの金、そして最も大事な労働力の散逸なんだよな。共産主義国家、一党独裁国家の自己矛盾でもあるよね。人民に教育を施せば一党独裁、軍閥の経済独占なんて難しくなるだけだろうし。今はまだ放り出すことによって暴動を抑えているのだが、実際アフリカでも南米でも無論欧州でも露でも無教育で無法な彼らはどんどん疎外されつつある。人口が少ないことが発展を妨げている露がずっと支那人の入国を嫌っているのが何よりの証拠ですわ。冒頭貼った記事は経済紙としては「何故」に触れないゴミ記事なのだが、それでも書いただけマシってのもマスコミの限界でもあるよね。
2009.12.22
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