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突然ですが、本日でブログへの最後の書き込みとさせていただきます。弊社は熊谷市で社長が昭和53年に創業した、総勢で5名の小さな工務店です。立派なモデルハウスはなく、初めての人は(初めてでなくても)事務所の前を通り過ぎてしまうほど小さな事務所です。私を除く4名は皆実直な技術者たちです。愚直なまでに一生懸命、今、目の前にある仕事に、ただ真面目に全力投球をして働いている姿をいつも見ていました。いままでに起こったどんなトラブルにも、豊富な現場経験を活かして対処してきた様子も多く知っています。皆仕事をしていると楽しいと言います。一般の人には目にとまらないようなところにも、しっかりとこだわりを持って丁寧な施工をするこだわりぶりが自慢だと思っています。ぶっちゃけ儲かっているとは程遠いです。そんなまじめに働く(ときにはよくおちゃらけていますが)後姿をいつも見ていてただただ私にできることは、ブログを通して、私も一生懸命皆さんに弊社の仕事ぶりをお伝えし続けることでした。誤字・脱字が多く、後で自分で読み直しても、この人はいったい何を言わんとしているのか、ようわからへんわ、というような拙い文章に長い間おつきあいくださいまして、ほんとうにありがとうございました。(--、)ヾ・.泣)サョゥナラ なんちゃって!(≧y≦*) 弊社HPがリニューアルしましたので、その中のオリジナルブログに移行いたします。またこちらの方にも来ていただければうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
2009年01月17日
掘削工事後は、砕石を敷き込きます。転圧機でしっかり強固に締め固めていきます。その後その上に全面、防湿シートを張って床下の湿気対策をします。外周部に捨てコンクリートが流し込まれ、防湿シートも固定されました。次は基礎の鉄筋の配筋工事です。何事においても、どうしても表面に気を取られがちで、とっても肝心なところって、隠れてしまったりして目に見えないことが多くないですか?家づくりも、隠れて見えなくなってしまうところや、見えにくいものところこそが重要です。建物を支える大事な家の基礎の鉄筋も、コンクリートを流し込むと、もう2度と見えなくなります。弊社のお客様でお茶の先生がおっしゃったお話を引用します。「見えないところにお金をかける見えないところこそ重要人のこころは見えないから心を磨くことが大事」
2009年01月16日
『根切り』工事後は、おやおや、お決まりごとでお花の種を蒔いてじょうろで水やりを楽しんでいます。なわけないです!防虫効果が高いとされている『木酢液』を撒いて土壌処理をしています。『木酢液』は木を燃やして炭にするときに出る煙を、冷やした液体です。大自然の大いなる恵みです。自然のものですから、人にも地球にも優しいシロモノです。ちなみに木酢液は水虫やアトピーにも効果あるらしいです。
2009年01月15日
ここに建物を建てるんじゃい!ここはオレんちじゃい!と縄張りしたら、次の工程は『水盛り遣り方(やりかた)』です。縄張りが外壁の中心線なら、その外側に杭(水杭)を打ち、レベルを見て小幅な板(水貫)を水平に、杭にぐるりと横に回します。(仮設物です)この建物の高さや位置や水平を示す『遣り方(やりかた)』を基準にして、次は、基礎を打つために、地面を掘る作業(根伐り)です。基礎工事をしてもらっているのは、弊社とは長いお付き合いの業者さんですが、これから1軒の家が完成するまでに、まだまだたくさんの業者さんが携わることになります。皆が誇りあるいい仕事を気持ちよくしてもらうために、各業者さんや職人さんたちとは、いい関係を築いておこうとするのも工務店の仕事ようです。工務店の仕事は、オーケストラの指揮者だっていうたとえがあるのを、聞いたことがあります。
2009年01月14日
上尾の家、話が前後しますが、地鎮祭前に行われた『地縄張り』です。図面を見ながら、隣地境界線からの距離をメジャーで図り、建物の一辺の長さをとり、建物のコーナー等に杭を打って縄(ビニールひもですけどね)を張り、建てものの外周や主要な位置を土地に落とします。この時点では、皆さん大概『なんかちっゃいねぇ。』と感じます。でもそんな風に思うのも、少しの辛抱です。柱が建って、屋根の形ができ、家の全容が表れてくる上棟のときには、その大きさが実感できます。縄の中でここが玄関、キッチンがここだからここで料理を作って、ここらへんで皆で食事をするのかなあと、おままごと遊びをするように、心がが弾む時でもあると思います。施主様、完成するまでの家づくりの過程をう~んと楽しんでください。『地縄張り』は『縄張り』とも言いますが、そうか、やくざの世界の縄張り争いとかの縄張りってこの地縄張りからきているのねと思いました。
2009年01月11日
上尾市の家では地盤調査が行われました。(ご報告が遅れています)地盤はとっても大切な要素。こちらの土地が、家の重荷にこれからず~と耐えてくれるかどうかを調べます。軟弱地盤のまま家を建てると、家が傾いてしまうような不同沈下が起こり、外壁や室内のクロスにヒビが入ったり、サッシや室内の建具の開閉に不具合が生じるようなことが出てきますから。調査はスウェーデン式サウンディング試験方式。先端にスクリューポイントが付いている鉄の棒を、地面に突きさしていきます。鉄のおもりを乗せて加重をかけながら、鉄の棒の沈み具合を見たり、沈まないときは回転させて、回転数をみます。また採集した土から土質もわかります。これを建物を配置する4隅と中央の合計5ポイントが調査されました。調査の結果は報告書の数値で表され、強度は問題ナシと判定されました。地盤がよくないと地盤改良に更にコストがかかることになりますから、これでひと安心です。
2009年01月10日
新しい年が始まっています。あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。世界恐慌で、経済状況は今年もたんへん厳しいものになりますが、そんな中、派遣切りがある一方でボランティアで派遣村ができたり、以前の大きな地震などの災害のときに、皆が助け合う日本人の姿勢が世界に評価されています。こんな助け合いの精神がある限り、日本はまだまだ大丈夫って思えるんです。さあ、今年もがんばりましょう。私事で恐縮ですが、帰省していて、昨晩新幹線で帰ってきたのですが、新幹線の社内はビジネスマンが大半を占めていてガラ空きでした。まだ6日ですと大きな荷物を持った帰省の家族連れが多いいのに、なんでやねん!(関西なんで)と思うくらい、ここで正月気分がすっかり抜けてしまいました。
2009年01月07日
この大不況を『100年に一度の危機』と誰かエライ人が言ってました。(誰でしたっけ?)ニュースは「景気低迷」「不況」「厳しい」を連発しています。この建築業界も来年はたいへんそうです。どれだけ住宅着工数が減少するのでしょうか。だけどむやみに不安になって悲観ばかりしていてはいけないです。こんな経済情勢の時だからこそやるべきことがあるんです。小さくても地域に喜ばれ必要とされる工務店であるために。最大のピンチは最高のチャンス!ネバーギブアップ!今年の弊社を振り返りますと、部長が夢ハウス本部研修から戻り、Sさんという仲間も増えてにぎやかになりました。今年最後のブログになります。1年間ありがとうございました。来る年を元気に迎え、皆様にとられまして幸多き年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
2008年12月27日
旧建物の解体工事が終わり更地となった、上尾市のW様邸の地鎮祭です。こちらの土地をお守りくださっている神様をお迎えして、土地を使わせてもらって建物を建てさせてもらいますとご報告します。工事が無事終了することと、そしてこれからもどうかず~と末永く守り続けてくださいと、皆で気持ちをひとつにして神様に祈願します。青竹を立てて土地の神様にお供え参列者の、しっかり丈夫な基礎工事をしてくださる田島組さんと、ベテラン大工のWさんは施主様と初顔合わせ。神主さんのお祓いを受けます。厳粛に神主さんが祝詞をあげます。施主様が玉串を捧げて拝礼施主様ご家族様で土地の四隅を清めます。地鎮祭滞りなく終了後は、空のお天気のように気持ちも晴れ晴れです。施主様ご家族様のために精一杯いい仕事をしようという感情が大きく湧きあがってきます。
2008年12月26日
「あっ!」今朝新聞でTさんの記事を拝見しました。思い出すのは数年前に月極め駐車場の契約に来社されたTさんが、「木の香りがいいですね~。ムク材で建てた建物で・・・・・・なことをやりたいと思っているんです。」話された内容に大きな共感と尊敬の念を覚えたこと。その後、複数台分の数か月の滞納があったこと。解約後も最終回収までに月日を要したこと。 家賃滞納者にはいろんな人がいるんです。振り込んでいないのに、頑なに振り込んだと言い張る人、子供の病気のことを永遠しゃべって、最後に脅迫まがいのことを言った人。アレ?話それてるし。そうそうTさんの話し。(注:Tさんの対応は誠実でした)いい仕事をされていることが紹介されている記事でした。人のために自分を投げ出して(自分の時間と愛情を)心血傾けて打ちこんでおられる様子でした。この記事が、こころに素敵なクリスマスプレゼントをもらったようで、うれしい気持ちになりました。メリークリスマス
2008年12月25日
年にほんの数件ですが、戸建貸家の賃貸契約更新業務があります。大家さんがお近くですと、契約書と更新料を直接お届けに伺います。家賃収入はわずかですが、亡きご主人が残してくださった不動産から得られる収入です。奥様「いつも、ほんとにありがとう。これがあるので、助かっています。」『ありがとう』と言われると、こころがあたたくなります。こちらは貸主・借主の関係がたいへん上手くいっています。双方がいつも相手の立場にたった、借りてもらっている、貸してもらっている、という心持ちがあるからかと思います。
2008年12月23日
世界的に地球環境問題の関心が高まり、エコを意識し、ナチュラル志向になってきて、家づくりも自然素材の木を使ったのが人気のこのごろです。弊社もたまに出す、チラシなどの広告宣伝費は結構な金額いっちゃいます。そりゃあもう大枚はたくので、その特性を訴えながらよりイメージアップを図ろうと苦心に苦心を重ねます。そんなですから『木の家』イメージを素敵にアピールしている、折込チラシや広告がやはり目に留まります。時々目にするチラシの印象から、想像に胸を膨らませていたM社。うちのWさんが、以前M社と、全国規模で展開しているやはり木のイメージのあるS社の仕事を、長いことしていたので言ってました。「M社もS社もムク材は使ってないですよ。全部集成です。だからと言って、木の家には違いないんですよね。」φ(.. )ウンウンナルホド・・・メモメモそっか。イメージから入ってはダメ、だけに頼らないってことかな。家づくりの本質を見失わないために。。。
2008年12月22日
人生、予測不可能なことが多く起こるものです。ローンを組むときのコツのひとつです。住宅ローンのような多額で長期な借入をおこすときには、これから先の収入に希望的観測をもたないようにしましょう。つぶやき・・・この不況で様々なところがいろんなアイデアで、『不況に負けない!』と銘打ってキャンペーンをしています。不況に負けている私としては、つい・・・、いやいやここは戦略にまんまと乗っからない冷静な判断が大事なんだ、『負けるが勝ち』ってこともあるさと訳わからないことを( _ _ )...ブツブツブツ
2008年12月20日
この夏、お引き渡しを終えた「平屋建ての大きなロフトと薪ストーブのある家」のK様ご夫妻とは、1冊の本が出会いの始まりでした。NPO法人家づくり援護会刊行の『建てる前に読む本』でした。そして家づくり援護会から、来年1月末に新しい書籍『地の家のすすめ』が刊行されます。前回弊社紹介ページの写真は、当時お引き渡し直後のO様邸をバックにした社長の写真でした。今回は、たくさん写真を提供した中で「平屋建ての・・・」が、数枚ピックアップされて掲載されているようです。(まだ全ては未確認ですが)薪ストーブのあるお部屋は『懐かしくて新しい民家』としてご紹介くださっているようです。K様にはこの場をお借りしてご報告と、改めてよい家を建てさせていただいた感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。大工のSさんのストリップ階段のささら桁加工時の写真、Wさんの大黒柱廻りに赤松の床板を張っている、くびきりの写真も掲載されるんですよ。「地の家」という意味合いは、人々がハウスメーカーに抱いている幻想を打ち砕き、地域施工業者の魅力を見直すという、理事長小山武氏の刊行の意図を、本書に掲載されている文章を抜粋して転載させていただきます。『家づくりの分野においても、ビジネスの家が多くの問題を露呈しているいま、我々が忘れかけている地の家のもつ良さと確かさを再評価することこそ、安住の家づくりにたどりつく近道・・・地の家が時代遅れで、未熟なものと思われる人がいるとしたら、それは寡黙で不器用な地の家の人々の宣伝べたが招いた結果だと思います。』ここにキュンキュンきます。大量工場生産や商売至上主義の時代から、これからは、心が通い合い造り手の顔が見えるものに確かな安心を感じます。全国に誠実で真面目にやっている小さな工務店はいっぱいあるので、このような本が、地域の工務店の価値を再認識してもらえるような、流れとなってくれればいいなと思います。地の家の騎手ということで、全国の推奨業者さんが紹介されています。紹介されている錚々たるメンバーさんたちの、どこもすばらしくよいお仕事をされている立派な業者さんの居並ぶなか、弊社は申し訳ないほど不釣り合いな地味で小さすぎる工務店です。^^;ポリポリ1棟1棟を深く大事に大切に思い、小さいがゆえに成し得る、伝統の技術を駆使する丁寧な仕事ぶりがあるのではと思っています。<地味でちっちぇ~じまん>来社されるお客様に電話で道案内をしても、8割方の方が気づかずに事務所の前を通り過ぎて行かれるのが常です。(>_
2008年12月19日
前回開催した家づくりセミナーで、講師のK氏が業界裏話の中で『本体工事価格だけの安い坪単価表示をしていて、いろんなオプションを足さなければ住める家にはならないこれが、業界の常識、悪しき実態このような坪単価表示でよいのでしょうか』という話をされていました。そういえば、本体価格を安く提示するところは、オプション工事の方により利益率が高いって話もどこかで聞いたことがありましたが、そう思ってしまいます。ほんと、住宅の価格ってあいまいで、複雑で、わかりにくいな~と思います。これに我々は問題意識を持っているので、家づくりに係る一切の費用として、見積金額は地盤調査から確認申請費用から、照明・カーテン・エアコンまでを含めた価格表示をしています。また、セミナーで一緒に勉強していきましょう。
2008年12月18日
市内の高齢者施設のケアマネージャーのAさんに書類を届けに行ったら、Aさんが施設内を案内してくれました。まだ新しくて大きな施設です。広いホールや大きな部屋がいくつもあって、たくさんのおじいちゃんおばあちゃんやここで働く人々がいます。年間の楽しい行事もいろいろに予定されていて、いくつものサークルもありました。Aさんに丁寧にお礼を述べて、立派な建物を後にしましたが、言い知れぬ違和感を覚えてちょっと寂しい。( ・ω・)・・・・ナミダデルここにほんの少しでも自然素材のムク材を取り入れると、もっとやわらかい印象で気持ちがいいのに。せめて直接手に触れる手摺りがムクのあたたかくて優しい素材だったら、みんなの表情がもっと豊かになれるかも。
2008年12月17日
事務所の桐の部屋が、旧事務所から永く使っていた黒の応接セットから、大工さん手造りのひのきのテーブルとイスで、イメチェンを遂げました。画像は、周囲が書類やら段ボールやらで、えらくごちゃついるので、いかにも洗練された風にカッコつけようとの軽薄な意図で、その部分はトリミングしました。(^^ゞひのきの表面が輝くように滑らかなのは、手かんなでとことん手をかけたという魔術によるものです。大工さんたちが、地味な作業を少しもおろそかにしないで、根気よく丁寧に仕上げた精工な施工には、いつも感心して眺めています。
2008年12月16日
頂戴しました。『大企業の名前がなくて大丈夫?と心配する人。日本人の不思議なところです。住宅は巨大資本じゃないと参入できない産業でもないし、有名ハウスメーカーと大工さんが建てた家に大きな違いもない。みんなブランドに安心したいだけ。僕なんて大企業の名前がついているほうが心配だけど。』ひとり、こころの中で称賛の嵐をp(*^-^*)q パチパチパチ♪ 出先で、偶然手にした雑誌だったか、本だかに書いてあった建築家の話しを、急いでなぐり書きしたメモなので、誰が言った言葉なのか肝心の名前がどうにも読めないです。石という字が入っている人です。( _ _ )..........o 無名の小さな工務店たちも、仕事に誇りを持っていい仕事をするんだという気持ちが溢れかえっていて、ひたすら真面目なんです。
2008年12月15日
銀行さんがカレンダーを持ってこられた際に「史上最大級の住宅ローン減税で、住宅業界の需要が喚起されますかね。」みたいな話をされていかれました。住宅の営業マンさんなら、営業トークのひとつとして使えます。過去最大減税額の600万円て、なにいうてんねん、高所得者の方が、6000万円もの高額なローンを組まれる場合のことです。年末のローン控除って、この1年間に自分が払った所得税の額を限度にしか戻ってこないので、例えば、住宅ローンの年末残高が2500万円あったとして、2500万円×1%=25万年が税額控除額ですが、その年払った所得税が10万円なら、10万円だけしか戻りません。当たり前ですが^^;弊社のお客様は皆さん、何年も前からしっかりと住宅の計画をされていらっしいます。不況だとか好況だとかではなく、いろんな個々に抱えていらっしゃる要素を踏まえて、決断される次期が、それぞれの住宅の最良の建て時なのだと思います。目先のニュースなどに振り回されずに、冷静な計画が重要ではないかしら。お客様には少しでも多くの減税が受けられればうれしいです。
2008年12月12日
以前にも同じようなこと書いたかも、シラスそとん壁。シラスってお魚の方ではなく、火山灰のシラスです。この火山灰を利用した自然素材で、左官やさんの手仕事による塗り壁です。自然素材だけに色ムラがあったり、そして北側が黒く変色するという難がありましたが、施主様は変色を気にされ、社長は日夜対応策を真剣に検討していましたが、変色は、ズッコケるほどの簡単な方法で取れことができました。比較的新しい住宅が立ち並ぶ、サイディング張りばかりの中で、1軒浮いています。(とてもいい意味で)それは、本物だけが持っているやわらかさがあって、何度見ても住んでいるご家族を温かく包んでいるようにしか見えません。この素朴でナチュラルな質感が大好きです。破棄するときには、自然素材なので土に還るそうです。エコです。
2008年12月11日
W様邸の建て替え工事が始まります。10日から解体工事です。長年住み慣れ想い出の詰まった家に、特に重機が入るのは、心が痛みます。切ないですが、ご家族を守り続けてくれた家に感謝するため、施主様ご家族もこうやって最後の姿を見据えて、お礼をつぶやいたのかもしれません。
2008年12月08日
昨日の天気で、通勤途中のイチョウの街路樹の歩道が、すっかり黄色いカーペット状態でした。イチョウで思い出すのが定番なまな板。そして、夏完成したお宅の、ロフトの階段を上がりきった、こんな所にも使われていました。「平屋建ての大きなロフトのある家」数年前、弊社で一時、やけにこの『桐のまな板』が売れたことがありました。数枚をまとめ買いをされた方に聞くと、「年始の挨拶で使うの」または「友人へのプレゼント」でした。桐のまな板の利点は、他の材質に比べてとにかく軽いことです。実際に使ったことがないので難点はわからないのですが。。。まな板で儲けようなんてヤラシイことは考えていないので、お安くお譲りしています。木のまな板は抗菌効果があるとは言っても、決して過信することなく、使う前は表面を十分水で濡らしてから使うことがポイント(カビの栄養となるものを吸いこませないため)らしいです。事務所のまな板は、何年も前に社長が作ったものですが、一般の家庭で使っているよりも、なぜ横幅が長いのかをず~と疑問に感じながら、重いまな板を使っています。(と言っても果物を切るときくらい)たまには、まな板の表面を削ってあげると、また新品のようにきれいに、そして使いやすくなりますので、どうぞお持ちくださいね。
2008年12月06日
日々PCに向かって仕事しているからって、PCのことに精通していると思うのは、大きな間違い、勘違い。お願いだから私の同年代の友人たちよ、難しい質問してこないでね。日々やってることしか ことすらよく理解できていないのだから。と、同じように大工さんというと、普通みなひと通りのことができるものと思いますが、ひとからげに言っても、現実にはその技術レベルは様々らしいです。バンバンとボードを釘打ちしているだけのボード張り専門の大工さん。かんなをかけられない大工さん。木を読めない。(木の表・裏、先や元がわからない)墨付けができない。(今はほとんどがプレカットで効率的に機械で加工するから)木のクセを見て木取りをし、墨付けをして、きれいな仕上がりの1軒の家が建てられる人は、全体で8%以下だそうです。なんだかちょっと不安になってきましたね。でも大丈夫。探せばまだまだ日本中に腕がよくて、人もよくて、心意気が伝わってくるようないい仕事をする大工さんはいっぱい居ますから。
2008年12月05日
「薪ストーブに火を入れて暖かさを体感しています。」というメールをいただいていました。今年夏完成した、薪ストーブのあるK様邸です。燃える炎で暖をとって、お鍋をちょとかけて煮炊きにも利用されたりと、薪ストーブのある暮らしを愉しまれていることでしょう(^^♪敷地内で、薪割りをした薪を乾燥させている風景。薪割りもスパッと割れると気持ちよさそうです。薪割り体験(無料)を募集してるとか、してないとか。。。
2008年12月03日
12月1日からは、新しい会計年度の始まりなんです。書類関係など、何も記入されていない、真新しい1ページの始まりです。会社の成績表と言われる決算ですが、課題が見え、改善すべき点が見えてきます。(家計簿的見方ですが^^;)経費欄の飛び出した数字に、『何だこりゃ』と思い、1年を振り返って、今年度はこういう年だったなと思い返されます。商売上手ではないので『儲かってる』とは程遠い、職人社長の正直で真面目な、街の小さな小さな工務店です。
2008年12月02日
大工さん手造り、ムクのイスです。この独特の曲線は手仕事だからこそ生み出されているものです。この巧みな手が活かされて、築地住建の家が造られるんです。今日からしわすです。朝はしらすごはんを食べてきました。
2008年12月01日
嵐山町の鎌形小学校の一角。いきなり現れたかわいい洋館の校舎に思わず、おぉ(@_@。と声が漏れ、ハートにキュンときました。なぜに赤十字のマーク???・・・いろいろといわれがありそうです。深谷商業高校の木造校舎で、『華麗なる一族』のドラマの撮影がされたって聞いたことあるけれど、ここも映画やドラマの絶好のロケ地になりそうです。現在廃校になっていますが、役場の人の話では来春から幼稚園として使用されるようです。その洋館校舎の隣に佇むのは、埼玉県産材のヒノキや杉を使って建てた、木造平屋建の特別教室棟。こんな環境で小学校生活や幼稚園生活を過ごせたら、五感に優れた豊かな感性や創造力のある子に育ってくれそうです。入口脇に掛けられた木の板には『年輪のように1年1年大きく丈夫で健やかに育ってほしいいと願いを込めて』という言葉が添えられていました。来春には子供たちの元気な姿や声が響き渡って、活気を取り戻すのでしょう。
2008年11月29日
「なんだか今日は疲れました~。」と夕方事務所に戻ったSさんに、届いたお礼のメールをプリントアウトしたのを渡したら、「うれしいですね~。」と顔がぱーっと明るくなりました。Sさんの仕事振りを褒めて、喜んでくださっている内容で、お子さんが遊んでいる様子の画像も添付されて、あたたかい気持ちが伝わるメールでした。私もとてもハッピーな気持ちです。いただいたメールは大事に保存しておきます。が、厳しい現実も。大事に保存してあるメールには、お客様から工事終了後、気になる点ということでいくつかご指摘いただいた内容のメールもあります。時々は読み直して、気を緩めないようにと戒め、優しいメールはこちらも優しくなれて、どちらもよい仕事をする活力になります。
2008年11月28日
NPO法人家づくり援護会から出ている小冊子「安心の家づくり 5つのポイント」追加注文しましたので、ご希望の方に差上げています。家づくり援護会は、施主と施工者のどちらにも利害関係を持たない第三者からの目で家づくりをサポートする日本で初めての非営利活動法人です。家づくりを始めるときに、是非読んでもらいたい思う小冊子です。内容をチョコットご紹介point 1 家は買わない、選ばない工法が発達した現代でなぜ、住宅の寿命が短くなったのか。とくに建売住宅などの売るために造られた住宅の購入者に短期間での建て替え希望が強い。どうして買う住宅は寿命が短いのか、その原因を知れば家は買うのものではないと納得されることでしょう。point 3 よい業者を選ぶちょっとの努力で、誰でもできる業者選びのノウハウを紹介point 4 契約は慎重に!正しい契約の手順と、契約時期と、契約内容のチェックポイントを解説 などなど・・・契約のトラブルもよく耳にします。請負契約って、契約金として何百万年単位の大切に貯めたお金が動くわけです。設計図面や仕様書や見積書だけでで、まだ実際に目に見える出来あがったものがあるわけではなくてです。施主さんはいい家を建ててくださいと願い、業者は施主さんが期待する以上のものを精一杯真摯に建てることを誓うという、もうそこにあるのは信頼関係だけという気がします。よい家づくりをするために、勉強しておくことは大事なことだと思います。この小冊子が参考になれば幸いです。
2008年11月27日
熊谷市役所前のビルの2Fにある『卯月』さんです。店内改装工事をさせていただき、8年前にオープンしたお店です。エレベータで2Fに上がり、扉が開いたところで、格子戸が迎えてくれます。一歩店内に入るとそこは、木と中霧島壁と障子のやわらぐ店内です。なんちゃってではなく本物の自然素材です。8年経ったムク材は、過ぎた年数の分だけ、その良さが増しているように感じます。改装工事が始まる暑い最中、汗だくになりながらオーナーのママさんと2人で、ここの壁紙はがしをしたのを、ついこの間のようにも思えます。(エッヘン!私も色々手伝ったのよ、ということが書きたかったわけで・・・^^;)美味しいお料理と美味しいお酒と、美人ママさんのいるお店です。熊谷市宮町2-140-3 クリスタルビル2F 熊谷市役所前武州養蜂園の南、コッペリア(パン屋さん)の2Fです。営業時間PM6:00~11:30日・祝日休みTEL 048-524-2335
2008年11月26日
以前の事務所は、熊谷駅南口の雑居ビルの2階でした。その古いビルの、上の階に住んでいたOさん夫妻。いつも2人が仲睦まじく出掛けられる姿を、事務所のガラス越しに見掛けていました。いつしか、奥様の姿をみかけなくなっていた頃、ご主人が「妻は入院しているのですが、来週退院して戻ってくるんですよ。」と笑顔でうれしそうに話してくれたご主人の顔は、今もはっきり覚えています。退院後の奥様は、かしこくて、少女のような明るさに以前と変わることはありませんが、目が不自由になりました。そんな縁があり、お二人の家を数年前、弊社で建てさせていただきました。今もお二人で食事やお買いものなどに仲良く出かけられているそうですが、いつもよく行くスーパー(ベルク)の駐車場の車イスマークの付いた場所に、対象車以外の車が止まっているので非常に困る、と話していました。「ハートビル法」が制定されたりで、いろんな場所で「バリアフリー」を実感できますが、せっかくの設備が整っても、利用できなくては意味ありませんね。障害者や高齢者の方にできることは、自分の意識のバリアを破って、その人の立場にたった、ちょっとした思いやりだってことを気づきました。
2008年11月25日
「トイレの灯りが電球を替えても点かない。」「水漏れしてる。」「玄関に網戸が欲しい。」「キッチンの扉の丁番に不具合が生じて、ホームセンターを探してみたけどよくわからない。」「空き巣に入られてサッシの硝子を切られたので取り替えて。」「子供部屋に本棚がほしい。」「庭の木を伐ってほしい。」「主人が亡くなって金庫の鍵が見つからないので、金庫を壊して。」「トイレの鍵が開かなくて、今○○がトイレに閉じ込められている。」「税務署からこんな通知が来たが、書き方が判らないので教えて。」事務所に「お茶飲みにきたよ。」も。思い出しながら、例を出したらキリがありませんが、日常の暮らしの中で起こる出来事に細やかな対応ができるのが、日本中の街にある、何代も何十年と続いている、昔からある町場の工務店なのだと思います。その多くは派手な看板やモデルハウスを持っていなくて、地味で目立たないのですけど。こんなこと頼んでもいいのかな、というお気遣いはしないでくださいね。小さな工務店だからこそ出来ること、があると思っています。
2008年11月23日
熊谷市内のマンションにお住まいのK様からご注文くださったテレビ台です。「マンションって冷たい感じがするでしょう。だから木で作ってもらいたいと思って、お願いしました。お部屋が明るくなりました。部屋に入ると木の香りがするのがよいですね。」K様の光るセンスできれいに飾られているので、見違えるほどに栄えている棚です。「このカーブが気に入ってるんです。」最後に弊社社長のこと「憎めない顔に親しみがもてます。(笑)細かい仕事もしてもらえるのがうれしいですね。」と語ってくださいました。工業製品とは違って、職人さんの手作りで、ムク材ならではの温もりが感じられる家具です。森に生えていたときと同じように、伐られて家具となっても呼吸をして湿度調整したり、香りを放ったりと、木は木なりに頑張って働いています。
2008年11月22日
内緒でUP。許してね部長。日常の何気ないことにも、いつも「ありがとうございます。」とさわやかな言葉を返してくれる部長の机の上を拭いていたら書類の山の下にこれがありました。並べて写真撮って、元にそっと戻しておきました。あたたたた 今日も窓から差し込む陽ざしが あたたかいです。
2008年11月21日
「これ何ですか。」「ねずこ。」ああそうですか、で終わっていた3年半前。先日、なんか聞いたような名前が目に止まり、ああそうだと思い出しました。事務所の端でいつもディスプレィ用台(いやいやただの物置台)としていて、たまの完成見学会のときにだけ表に出ているこの天板。ねずみの赤ちゃんを連想した名だけに、ふ~ん「鼠子」って書くんだ。なになに、木曾五木の中入っている、ヒノキ科で杉に似ているから黒部杉とも言われ、なかなか採れない。いつもそばに居たキミのこと、その正体を初めて知りました。
2008年11月20日
「この材料はヒバだよ。青森ヒバ。日本の三大美林のひとつのね。あとのふたつは、木曾ヒノキとあとどこだっけ、そうそう秋田杉。木肌がきれいで、これほんとにいい香りがするんだよ。香り嗅いでみる?」現場の職人さんに声をかけると、職人さん特有のぶっきらぼうな言葉が返ってくると、ちょっとこちらもひるむときもありますが、でも躊躇せず、自宅工事中には職人さんに話しかけてみてください。いろんなことを教えてくれます。深谷市S様邸の玄関に取り付ける木製面格子。既製品でなく、大工さん手作りです。加工してこれから取付にお伺いするところです。湿気を帯びると一層、青森ヒバの良い香りが玄関先に漂うことでしょう。
2008年11月19日
アイティー。紅茶? ITです。宅建業の免許更新が電子申請できるようになってました。前回までは書類作成して、トコトコ県庁へ出かけて、そこで県証紙を購入して貼って、待たされて。。。帰りは浦和駅前のデパ地下で事務所のおみやげ買って、電車に揺られて、と。が、電子申請だと、事務所でパソコンの前に座ったままで全ての手続きをを完結。ウシシです。建設業免許更新の電子申請はまだできないですが、次回の5年後には大丈夫でしょう。そんなんして、効率化を図って、それぞれのお客様のご要望には、時間をかけることを惜しまず、対応させてもらってます。事務所のご近所にお住まいの高齢のM様、工事代金額が大きくなると、お宅にお迎えに上がって、一緒に郵便局に出向き、手続きの間お客様を見守り、そこで工事代金を受け取り、領収書をお渡たしして、無事お宅までお送りします。はたからみたら詐欺に見えなくもないかしら。83歳(だったかな)のMさんは働きものです。毎日、畑に精を出し、家族の食事を作って、雨の日は家族の縫いモノをして過ごし、できることが感謝だとお話しされます。お話しがお上手ですから、職人さんたちにも人気です。M様いつもまでもお元気で。さて本日のタイトルは何にしようかしら。これでいいっか。
2008年11月18日
頼まれてもいないのに、家づくり検討中の方に「家づくりセミナー」DVDを月一発行の弊社情報誌と一緒にお送りしました。その中で弊社社長の古くからのお客様で、自宅茶室をセミナー会場として提供してくださったS様がこんなお話をされています。1日たった2時間のお茶席のために、お客様をもてなす準備を、何ヶ月も前から何日もかけて、ものすご~く(ここにかなり力が入っていた)たいへんな思いをして準備をします。実際に1、2キロ、体重が減るそうです。お庭の手入れなどは葉が1枚も落ちていないように、掛軸や茶碗や釜、お花を飾ったりという演出を整えます。こんな思いをしながら精神誠意お客様をおもてなしすると、それが自分に返ってくるんです。その喜びは亭主(ホスト側)6分に客4分なのです、と。家づくりにも似ているところがあると思いました。お茶席では亭主の点てたお茶をいただき、感想を述べながらその場の空間を一緒に作っていく、客側が参加して初めて完成する。家づくりの住み手と造り手が、濃いいコミュニケーションを持ちながら双方向で家づくりをしていくように。そして精神誠意、丹精込めた家づくりが完成したときの喜びは、実は、住み手よりも造り手側の方が大きいのかもしれません。編集をしていて、あらためてS様のお話に大きくうなずいていました。頼んでもいないのに、今月の情報誌がDVD付きだった方、お暇なときにでも、ふと思いだしたときにでも、ご覧いただければうれしいです。そのままゴミ箱行きでも、うっちゃらかしでもかまいません。DVDは自社PRの内容ではありません。何かひとつでも心に留まることがありましたら幸いです。
2008年11月17日
桐のティッシュBOXができました。軽いです。質感が柔らかいです。熊谷市産業祭(11月22日・23日)に建設埼玉のブースから出品されます。なんか破格の値段らしいので社内から「えっ、その値段なら大人買いしたい!」っていう声が挙がるくらいお値打ちです。いっこ、いっこ大工さんの手作りですから、ティッシュペーパー取り出し口の形が皆、微妙に違っているそうです。細やかな手技に感心させられます。
2008年11月15日
事務所にかかってくる半分近くはどうでもよい(失礼)営業の電話です。よくあるのが「ちくし社長お願いします。」『ちくし』ではなく『つきじ』なんですけどね。居ても居ないって言ってます。ちくしさんは、もう居なくなってしまいました。(筑紫哲也さん)小さな声、弱者の声もしっかり耳をかたむけてくれる、溢れる人間味を感じる人でした。(涙)
2008年11月14日
今年5月に、行田市S様邸茶室をお借りして開催しました「家づくりセミナー」をDVDにしましたので、ご希望の方に差し上げています。(というか、これよかったらご覧くださいなどと言って勝手に押し付けているのかも。。。)家づくりを考えるとき、皆さんそれぞれ大きな不安があります。お金のことや業者選びのこと、価格が適正なのかなどなどいっぱいです。どこに行っても自社の良いところしか話してくれなくて、多くの情報に惑わされて、一体何を基準にしていいのかわからなくなってきます。講師の片桐氏は「今日は、皆さんに家づくりの基準となるモノサシを作ってもらいたい。」と語り始め、展示場などに行った際には必ず『××××××××××××?』と、聞いてくださいと話します。(××はDVDの中でネ)セミナーの中では、施主のK様からは、ご自身の経験談を語ってくださっています。また会場となる自宅茶室を快くご提供してくださったS様に立てていただお茶を一服して、セミナーの最後はS様から「一生に一度の高い買い物をするわけですから、ケアーをしていただかないといけない。何十年経っても釘1本のことで、飛んできてくださるかということが大切。」とお話くださり、片桐氏も家の見えないところの重要性を語っていますが、人生経験が豊かなS様からも「見えないところこそ大切。人間の心は見えないから心を磨くことが大事。」などと元教諭というご職業がらでしょうか、軽快な話しぶりの人生訓に引き込まれていきます。昼食やお茶の時間も含めて約4時間半のセミナーでしたが、DVDでは30分強+S様の愉しい人生訓という内容です。【おことわり】素人撮影・素人編集で、不慣れなものですから(なんともこれがビデオ握ったのも編集したのも3度目という経歴だもん)お見苦しい点はどうかお許しください。※DVDご希望の方は弊社までご連絡ください。
2008年11月13日
先月、新潟県長岡市で開催されました「削ろう会 全国大会」にSさんが初出場してきました。台カンナを使って、出来るだけ薄く削ろうと熟練の高度な技術を競うのが「削ろう会」ですが、単に削るだけではなく、木を削るという行為で生まれる木肌の感触や日本の優れた文化を、次世代に伝えようという趣旨があるようです。大会当日、全国から100人以上が参加したウス削りの参加者の中でも、Sさんはカンナ屑の薄さが、トップクラスの7ミクロンという見事な敏腕を披露してきました。(1ミクロンは1000分の1ミリなのよ)大会前は毎日のように仕事終了後、削り台を作ったり、カンナの台を調整したり、遅くまでカンナの刃を研いでいるSさんの姿がありました。カンナの刃は肉眼では鋭利に見えても、顕微鏡で見させてもらうと、ギザギザで刃の欠けが確認されます。薄さを出すためには、更にひたすら研ぎ込んで精度を高めていきます。Sさんは「研ぐことが大事で、これは人間の手と感を使うからこそできること」だと言います。仕込み作業をじっくり忍耐強く取り組み、研ぎ込まれた刃で削る削り華(削り屑のこと)は、きれいでティッシュペーパーのように薄く柔らかいのです。なんで「削り屑」のことを「削り華」と呼ぶのかが理解できました。Sさん「初めての出場で一桁の数字が出せるとは思っていなかったのでうれしかったです。ウス削りは奥が深いので、僕はまだ入口に入ったばかりです。次回はもっと薄く削れると思います。」そんなSさんの高い技術も自慢ですが、どんなことにも努力や苦労を惜しまずに、ひた向きに打ち込む実直な姿勢が弊社の誇りと思えます。【あとがき】休業ブログでしたが(サザンの休業レストランってありましたネ・・・)何の前置きもナシにして本日、しれっと唐突に再開してますm(。≧Д≦。)mゴメンナサイ!!ご指摘してくださったように荒れて雑草も生えてましたので、きれいにお掃除もしました。弊社の仕事の様子などを色々情報公開させていただくことで、皆さんにこんな会社だとご理解していただけるのかなと思っています。私自身も書くにあたって、わからないことはたくさん周囲の人に教えてもらって学ばせてもらっています。また思い出した折りにはブログにご訪問くださいませ。 (でもまた休業ブログになってんじゃないの?と一番不安なのはワタシカモ)
2008年11月11日
完成お引き渡し後のお宅ではリビングに面した庭には青々とした芝生に、ご主人がDIYしたウッドデッキやかわいい立ち水栓が出来ていたりご夫婦で買い求めたという木が植栽されていたり、『家庭』という字は家と庭があってこそ健康的な住まいだと表現していると言われますが、お引渡し直後の殺風景な建物廻りを思い出すと、ご家族が生活を始めたそれぞれの家には強~い家の息吹があります。家に愛着を持って大切に手入れをしているという暮らしが見えます。以前は家族が住んでいたけれど、今は何年も空き家になっているそんな家を見ると、いろんな事情があってのことなのでしょうけれどあ~あこのまま朽ち果ててしまうのかな~と、寂しさを覚え、持ち主に声を掛け借主を探して活き返った家も何棟かあるんです。
2008年09月19日
世の中には多種多様に本物そっくりのニセモノがた~くさんあります。「子どものころに自室のドアに貼ったセロテープをはがすと、テープと一緒に木目のプリント模様がはがれてしまったんです。木だとばかり信じていたのに木ではなかったのがすごいショックでした。親からは怒られました。」と話してくださったのは、Kさんからおもしろい娘がいるよと紹介してもらったIさんでした。大学2年の頃から熊谷市内の風情ある古い建物のスケッチを始めて、冊子にまとめてあるのを見せてもらいました。そして熊谷に、こういった風情あるところがあることを市民の皆さんに知ってもらい、いつも何気なく通っているところが知ることで変わって見えるからと、『くまがやまち歩きツアー』というのを主宰していました。Iさんは以前、古い木造の家が嫌いで汚いと思っていたのに、経年変化の古さが味わいがあっていいと思えるようにガラリと変化したのは、大学のときに恩師が主宰する建築塾で古民家再生を経験したのが大きなきっかけになったそうです。「それ以降私は違う見方ができるようになりました。」「木の家は私にとってストレスがないんです。そんな家が増えてほしいと思います。」とは工務店側としてはありがたいうれしい言葉でした。Kさんへ渡してくださいと、Kさんへの礼状を私の目の前でささっと描いた絵がたまらなくかわいかったのが印象的でした。事務所の電話の脇に飾ってある、Iさん手描きのポストカードが目に止まって、ふとそんな会話を思い出した今日でした。Iさんが旅行先のスペインの白い壁の街(何ていう名でしたっけ?)をスケッチしたものです。
2008年09月16日
日経のケンプラッツ建築・住宅でオール電化について引きつけられた記事がありました。以下転載しました。オール電化住宅のセールスポイントとしてもよく見かける「光熱費が安くなる」と「高齢者にとって安全だ」は果たして両立するだろうか。 オール電化住宅に欠かせないエコキュートは、電気料金が割安な夜間電力を使って深夜に湯をつくる。これが、オール電化住宅が「おトクになる」といわれている主な理由だ。 一概には言えないが、高齢者の多くは昼間、家にいる。オール電化住宅に住む高齢者は、割高な昼間の電気でテレビや照明、IH調理器、エアコンなどを使うことになる。ガスコンロなどの直火を用いない点では安全だといえるが、電気料金は必ずしも安くなるとは限らない。 「光熱費が安くなる」と「高齢者にとって安全だ」を組み合わせて、オール電化住宅の“売り文句”とするのはいかがなものか。東京電力の「電化上手」で、時間帯別の電気の使用量を変えて電気料金をシミュレーションしてみた。 (1)使用量:朝晩(200kWh)、昼間(300kWh)、夜間(400kWh) ⇒ 1万8606円(2)使用量:朝晩(200kWh)、昼間(600kWh)、夜間(100kWh) ⇒ 2万5976円(3)使用量:朝晩(200kWh)、昼間(100kWh)、夜間(600kWh) ⇒ 1万3693円 (1)は標準的な世帯、(2)は高齢者世帯、(3)はディンクス昼間に多くの電気を使う高齢者世帯は、夜間に多くの電気を使うディンクス世帯と比べて、2倍近くもの電気料金を支払う計算結果になった。 “売り文句”に惑わされないために、建て主も自分の生活スタイルがオール電化に合うかどうかをチェックしてみてはどうか。
2008年09月15日
事務所からすぐ近くのM様邸で車庫新設の工事です。柱と梁などの接合部分の要所要所に、込栓(コミセン)を打っています。はみ出した込栓を周囲の表面に合わせて切断。切断。込栓は接合する部材同士をつなぎ止めるために用います。てなことを部長から享受してもらいました。込栓は木の釘? 金物だけに頼らない昔からの方法なのですね。
2008年09月14日
家づくりセミナー「本当に住みたい家を造ることを勉強する会」3回目のご案内です。前回はお客様のお茶室をお借りして、立てていただいたお抹茶とお菓子を皆でいただきながら、お茶の心得、千利休の一期一会のお話もありました。新潟から来ていただいた講師の片桐氏のお話しに皆さんからの積極的な質問が飛び交っていました。今回も片桐氏を囲んで、食事をしながら、コーヒー・ケーキをいただきながら、日本の住まいづくりの危ないところ、住宅業界の裏話、住宅は見えないところが大切、などの講義内容です。氾濫する情報の中、何を基準にすればよいのかわからなくなっていますが、基礎知識を高めることは必要ではないでしょうか。また、7月に完成見学会会場としてお借りした「平屋建ての大きなロフトと薪ストーブのある家」の施主様もご参加してくださいますので、施主様の生のお話もうかがえます。実際に建てた人に聞くのが一番ですね。日時:9月23日 10:30~15:00(10時受付開始です)参加費:500円会場などにつきましてメールやお電話でお問い合わせください。緑の多いい庭園を眺めながらのセミナー開催1度目の終了後、お客様を駐車場までお見送りしたときに「和気あいあいとしていてよかったよ。」って言ってくださいました。それは参加者の皆さんお一人お一人がそんな和やかな雰囲気を作ってくださったのでした。現場に落ちていた青森ヒバの端材でSさんがコースター(?)を作ってくれました。事務所で花瓶敷きとして使っています。Sさんは大工さんですが、色々と小物作りも得意なんです。
2008年09月13日
イベント会場を模索していたときに、ヒットしたのが熊谷市(旧江南町)の国の重要文化財に指定されている平山家住宅です。(始めて知りました)県内でも最大規模の農家住宅のようです。300年前に建てたれたという土間は驚くほどの広さで、真っ黒の曲がりくねった松の梁や見上げるほどに高い小屋組の豪快な構成に、もう圧倒される想いでした。上の写真右の下屋が下がっているところにウマヤが2室あります。農業は近代化が進んで、牛や馬がいなくなっていき、また、これほどまでの広い土間を持て余すようになってきて、今の私達の生活から思うと、とても不便ですからだんだんに取り壊されて姿が消えてしまったのでしょうね。この古民家の南側に住んでいらっしゃる平山様ご夫妻が、今でもこの土間で農作業をしていらっしゃいました。「火災に合わなかったことと、お金が無かったので建て替えることができなくて残ったんですよ。昨年は茅葺屋根の葺き替え工事が行われましたが、金額にして1000万円ほどかかりました。個人の力ではとても維持することは出来ませんね。」と話してくださいました。私達の後世にも日本の文化を伝え続けなければ。
2008年09月12日
Sさんがへこんでいます。とっても・・・。(この間までは実名でしたけど、イニシャル表示にしました)まさかの3度目が起こりました。Sさんが自宅敷地内に駐車していた車のタイヤを、せんまい通しのようなもので穴を開けられ、パンクさせられた事件が、6月からこれで3回も被害に合ってしまいました。穴はタイヤの側面なので修理ができないそうです。短期間で全部で5本のタイヤを取替えることになってしまいました。先週末は皆で対策を練りました。半分はおちゃらけてて、実用不可能なものですけど。昨日は、Sさんが夜中に目が覚めて明け方まで眠れなくなってしまったと、不安な夜を過ごしたらしくテンション低かったです。「今晩は絶対に犯人来ないからゆっくり寝てね。」と全く根拠のない、おざなりな言葉しかでないです。陰湿な犯人に告ぐ!あなたのそのストレス解消方法は間違ってる!!夜中に他人の車の脇にしゃがみ込んで、チマチマ地味な作業をしている姿は、暗くてジメジメしたところが好きなシロアリやゴキブリと一緒だよ。
2008年09月09日
よく決算月だからと、車や他商品、HMなども値引き幅が大きくなったり、営業マンから契約をせかされたりというのはよく聞く話です。大きな企業になれば、株主やら利害関係者へ決算報告して、経営責任を問われたりします。弊社は11月が決算月ですが、決算月をそれほど大きく意識することはありません。それがいいのか悪いのかはちょっと置いといて。決算書は1年間の経営の通信簿だと言われますが、決算後は取引銀行と、県の建設業課に報告書を提出します。大手のHMで60棟もの家を建ててきた、弊社の大工のWさんが、「HMの決算が3月だったからね、それまでに完工させなきゃならないんだよ。1月20日頃から建て始めると、もう間に合わなくなってきて応援がたくさん入るんだ。」大きくなると、企業都合を優先せざるを得ないときがあるようです。小さいとしっかりとお客様の方を見ていることができるのに。。。
2008年09月06日
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