レガシィ ライトマニア

レガシィ ライトマニア

2009/03/07
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タイトルでピンときた方は間違いなくヘッドホン好きな人でしょう(笑)

開放型ヘッドホンのひとつの完成形ともいわれる名機です。
ヘッドホンに興味を持ったことがあれば一度は目にしたことがあると思います。


ヘッドホンを買い集め始めて、いつの日か手に入れたいと思いつつもなかなか手を
出せなかった機種であります。
値段で躊躇していたというのもありますが、ひとつの頂点であるこのヘッドホンの音を
聴いてしまったら他の機種の音が聴けなくなってしまうのではないか?という心配が
あったからです。

おけば良かったと思いました。
実に素晴らしいヘッドホンです(⌒∇⌒)


HD650


さて、文面からも分かる通り今所有のヘッドホンの中では「HD650」は新参者です。
最初は購入した順番で書いていこうかと思いましたが、このヘッドホンを基準に評価を
していきたと思いますので、トップバッターでの登場となりました。
今のところ私が所有する中で最も高価なヘッドホンです。



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値段は高いと思うかもしれませんが、買って後悔するような事はないと思います。
基本性能が高く非常に聴きやすいヘッドホンです。
ただ、このヘッドホンは環境によって音が激変します。
まともに鳴らすにはそれなりのヘッドホンアンプが必要になります。
購入時はオーディオテクニカの「AT-HA60」で鳴らしていました。


AT-HA60
AT-HA60



思っていた音との違いに少しがっかりしたのを思い出します( ̄- ̄;)
「AT-HA60」は良くも悪くも無個性な音で鳴ります。
解像度も値段なりで、ハッキリクッキリというわけではありません。
その反面、音源の粗を拾わないので聴き疲れのしにくい音です。
モニター系と評される「m902」と比べると若干パワーを上乗せさせたような音です。



もっともエージング前の音ということもあり、その後の変化には期待が持てます。
ヘッドホンはエージング(鳴らしこみ)を進めることで音が変わります。
エージングとは、車でいうところの慣らし運転のようなものです。
本来の実力はエージング後に発揮されるのです。
ヘッドホンの楽しみのひとつに、このエージングによる音の変化があります。
エージングが進んでいくと少しずつその実力の片鱗が見えてきました。
解像度が上がり音がくっきりと聴こえるようになり、音場も広さを増してきて
心地の良い音を奏でるようになってきました。


しかし、他のヘッドホンを聴いた後にHD650を聴くと、やはり物足りなさを感じました。
果たしてこのヘッドホンの音はこんなものなのだろうか?と思うことがしばしば…
そんな中、ヘッドホンアンプを「m902」に変更しました。
そして「m902」に「HD650」を繋いだ時、その音は激変したのです(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-


m902
m902


解像度が跳ね上がり、音場が一聴して分かるほどに広がったのです!
今まで聴こえてこなかった音が目の前に広がっていく感覚…
これがこのヘッドホンの実力なのかとようやく納得しました。


この段階でようやく正当な評価を得るに至ります。
「HD650」の特徴を一言で表すと「まったり」です。
柔らかい低音、すっきりとした中音、そして痛さを感じないキレイな高音を鳴らします。


解像度が高く、全ての音がハッキリと聴こえます。
他のヘッドホンにはない音場の広さを持ち、音の分離も素晴らしく楽器のひとつひとつが
分離して聴こえます。
音の広がり方は独特で、ボーカルものを聴くとその特徴が良く分かります。
演奏音が左右に広がり前面に出てきて、まさに音に包まれるような感覚です。
ボーカルは一歩下がった場所から聴こえてきますが、演奏に埋もれることなくハッキリと
聴こえてきます。
感覚としては、広いコンサートホールで音楽を聴いている感じです。


鳴り方の傾向からすれば、クラシック向きなヘッドホンだと言えます。
ただ、ボーカルを魅力的に鳴らしてくれるのでポップスなどにも使えます。
ボーカル音に関してはケーブルによって音が変わるので、ヘッドホンそのものの音は
意外と普通だと思います。
私の場合はRCAケーブルを銀製のケーブルに変えたところ、ボーカルに艶が乗り、
女性ボーカルなどは非常に艶っぽくなりました。
それ以前はデジタルケーブルで接続して聴いてましたが、その時は特にボーカルに魅力は
感じなかったので、ケーブルによる音の変化は大きいと思います。


良くも悪くも刺激の少ないヘッドホンなので、人によってはつまらなく感じる事もあると
思います。
まあ、ドンシャリが好きな人には決定的に向かない機種でしょう。
確かに他の刺激的にヘッドホンの後に聴くと、音がまったりしすぎかな~と思うことも
ありますが、長時間使い続けても聴き疲れしないのはこのヘッドホンだけです。




「m902」と「HD650」の組み合わせは相性が良く絶賛されています。
さらにこのふたつに交換用ケーブル「ZUケーブル Mobius MK2」を合わせたものは非常に
高い評価を受けています。



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ケーブル交換によって音が変わるのか?という問いに関しては、
答えは「確実に変わる」と言えます。
このケーブルは「HD650」の不満点を払拭してくれる救世主となるのです。
※ただし、音の傾向はまったりではなくなってしまいます。
しかし、この値段はなんなんでしょうかね?
本体がもう1個買えますけど( ̄□ ̄;)!!
トータルだと10万弱…こうなると他の高級機種も狙えます。
が、値段だけの価値はあるはず…ということで、買ってしまいました!(笑)


ZUケーブル Mobius MK2


このケーブルの推奨エージング時間は200時間…
まだ買ったばかりですので、レビューは避けますが音は確実に変化しております。
しかし、最近は音楽漬けの毎日だな~(^-^;




以下、簡単な用語説明です。

音場:音が鳴っている範囲のこと。広い狭いの良し悪しは好みに因る所が大きい。

解像度:高いほど音がクリアに聴こえる。高ければ良い音というわけでもなかったり…

音の分離:高いほどそれぞれの楽器が独立して聴こえてくる。

エージング:ヘッドホンは一定時間鳴らしこむことで本来の性能を発揮する。
       エージングによる音の変化を楽しめるのは新品購入の特権でもある。

開放型ヘッドホン:発音部分の背面が開放されており、音が自由に出入りできるもの。
           同等の価格であれば、密閉型よりも良い音が得られるものが多い。
           高音が良く伸び、音がこもらない反面、低音はやや弱い事が多い。
           音漏れが大きい。

密閉型ヘッドホン:発音部分の背面を密閉したもの。
           力強い低音を再生できるが、音がこもるものも多い。
           遮音性が高く、音質よりも外部の音を遮断することを重視する場合に
           好んで用いられる。
           ヴォーカル録音等のモニタにも愛用される。

参考サイト
ヘッドフォン - Wikipedia
ヘッドホンナビ





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最終更新日  2009/03/17 08:35:01 PM
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