美作的日々

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2025.06.28
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読み終わった。
何とも言えない気持ちになる。

教誨        book0722
柚月裕子


あらすじ

「約束は守ったよ、褒めて」
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に
東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたと
された。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある
青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、
事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。


一度しかあったことのない、あまり記憶にない遠縁の親族がもし死刑囚となったら?
というのはあまり現実味がなくて想像しにくいけれど、香純のように真意を知りたいと
奔走できるだろうか、、、私には出来ないかもしれない。
でも、読んでいると、香純と同じように知りたいとも思う。
ヒントとなる事実を知っている人に最後に会うことが出来て、響子の最後の言葉の
真意に辿り着いたけれど、今度は自分が響子の立場だったら?と思うと
それもまた想像し難い。住んでいる周りの環境は、本人以上に影響力が強く

伴侶に恵まれない、というかダメ男を引き寄せるタイプの女性っているんだろうが
響子はまさにそれで、物語の中とはいえいたたまれない気持ちになってしまった。

世の中には、表からは分からない真実ってたくさんあるんだろうなあ。


教誨 [ 柚月 裕子 ]


教誨[本/雑誌] / 柚月裕子/著





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Last updated  2025.06.28 10:56:21
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