世界遺産の町・エヴォラ は 郊外の巨石群遺跡は除けばほぼ見終えたので、
次の町へ移動することにした。インフォメーションに寄って、事前にバスの時刻表を書き写していた。
17:05発の エルヴァス(ここも世界遺産)行きに乗りたい。
※※
エヴォラ脱出作戦
ジラルド広場から坂を下って、城壁の外へ。
エヴォラらしい城壁なので、パチリ!
何本もの道が放射状に分かれたロータリーがある。
正面が墓地で、左手の道の次の次の路地裏にバスターミナルはあるはずだ。
さて、急ぐか!
2つめの道 ん! ホテル、この裏手かな?
おかしい、バスターミナルはない。
ホテル近くで ゆったりしていた長身の白人に聞く。
バスターミナルって、なんて言ったっけ?
パラ オートブスだっけか? (違うな、バスターミナルと言っとくか)
英語は苦手そうだが、一生懸命教えてくれる。
もう1つか2つ先の道にあるみたいだ。
オブリガード!
次の放射状の道を、
小さめのリュックをしょった若者たちが 三々五々 と、歩いていく。
「ははあ、若者は、安上がりにバス旅行するんだな」
と勝手に納得して、大きな駐車場脇を 彼らの後追いで歩く。
今日は、男より、若くかわいらしい女の子比率が多いなあ。
と、ぼんやり思っていた。
う~ん?
門に入っていくぞ?
バスターミナルではなさそうだ。
若者が 続々入っていく。
「バスターミナルは どこですか?」
道も聞かないでここまで付いてきた自分を悔いながら。
ここは大学のようだ。 17時に登校するの?
聞くと、 駐車場の裏手の通りにある って。
もう足も限界近かった。 早足があとで効いてくる。
ロータリーまで戻ってから、いく方がいいのだが、
時間もない、少しでも速く歩けば間に合うかもしれない。
駐車場の出口がなかったらどうしよう? と考えながらも最後の望みに賭ける。
バスの出発が多少遅れているかもしれない、、、。
幸い次の通り側に出口があって、目の前にバスターミナルが見えた。
続々バスが出発していく。プラットホームが10以上ある大きなバスターミナル。
正しい入口まで行く余裕もなく、バスの出発口から飛び込む。
17:10 電光板からは、世界遺産・エルヴァス 行きの時刻が消えていた。
ああ、時刻通り出発してしまったのだ。
ガッカリもしていられない。
他にも世界遺産ポルタレグレや、
もっともポルトガルらしい村・モンセラーシュ などもある。
ただ、夕刻からの移動なので、ホテルがない町だと宿無しになってしまう。
地球の歩き方を見ながら町の名前が 電光板 のタイムテーブルにあるかの確認。
次のバス ポルタレグレ行き がいいんじゃないか?
あと1-2分しかない。
あわてて、窓口に飛び込んで、「パラ ポルタレグレ!」と叫んだ。
ぎりぎりセーフで、発券してくれた。
料金は6EURO!
日本円にして900円、この値段なら意外と近いのか?
17:15発のポルタレグレ行きのバスに駆け込んだ。
バスはすぐ出発して、夕焼けの山あいの村々に寄りながら進む。
ほお、これなら明るい時間のバスに乗ったら、観光バスの旅のようだ。
日が沈みかけた時間帯にこのすばらしい風景はちょっと惜しい。
小さな村の小さなロータリーに入り込んでは、また郊外の道に進む。
あっちの村こっちの村で、乗ったり降りたり。
観光バス型の車で、快適だが、
小学生から、おじいちゃんおばあちゃんまで、 結構利用客は多い。
もう1時間も乗ってるけど、そろそろ着かないのか?
しばらくして闇の中を走るが、各地の村々を縫って走るのは変わらない。
20時になるけど、まだ終点のポルタレグレには着かないようだ。
「こんな村で降ろされたら、今夜は野宿しなければならないのか?」
という不安が涌く。
地球の歩き方には、
ポルタレグレ には バスターミナルの隣に、レジデンス があると書かれている。
20:30 町の灯りはさほど明るくないが、少しだけ大きな町に入った。
ここ? アナウンスもない。
バスは、うす暗いビルの地下へのスロープに突っ込んだ。
バスは前方を低くして停まった。
「降りろ!」 と言っているように聞こえた。
「ポルタレグレ ? 」 と聞くと、そっけなく返事。
一瞬でも早く降りるようにうながされる。
ホテルはどこか、聞こうとしたのだが、とりつくしまもない。
降りたとたんに、ドアも開けたまま、バスは、暗闇の地下へ降りていった。
この暗い地下が、バスターミナルのようだ。
隣にスーパーマーケットがあって、道路の向かいにバーとレストランが並んでいる。
暗いと思ったら、この町は街灯がないのだ。
開いているお店と、ショーウィンドウの明かりが頼りだ。
ホテルの名前が、レジデンシャル・ロッシオ なので、
少し先のロッシオ広場まで行って、商店街を回ったが、ホテルらしきはない。
バスターミナルの、元の場所へ戻るが、わからない。
歩行者の姿もない。困った!
バーの軒先で立ち話をしている人に聞く。
が、2人とも知らないらしく、
奥に入って、バーの中のみんなに声をかけて聞いてくれる。
一人の男が出てきて、
スーパーマーケットの隣の暗くなったビルのあたりを指さす。
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