雑草が両脇に生えた変なところでバスは停まった。
信号でも赤なの?
しばらく停まっている。
???
ギュウギュウでバスの車内から、先に信号があるのかどうかよく分からない。
それにしても、道路の真ん中に雑草の生えた道なんてあり?
動き出した。
のろのろと。
と、
小さな広場を経由して、
バスは
10数台くらいでいっぱいになりそうな
小さなフェリーに
乗り込んだのだ。
バスごと乗ってしまった! なんてダイナミックな!
乗用車やトラックやバイクなども乗せて、すぐに離岸した。
事前に学習していたので、なるほど と思ったが、
ちょっとビックリ体験だ。
フェリーが出航すると、
バスはドアを開けた。
ギュウギュウの客のうち 一部の人が ドアから降りて
車内は、少し余裕ができた。
■
10分くらいで、フェリーは、隣の島に着いた、
乗客が戻ったところで、バスはドアを閉めて走り出した。
この島は、
ペッレストリーナという島 だそうだが、やはり細長い島だ。
小さな集落と、工場があるくらいで、
反対側は 護岸のような土を盛った土手になっている。
道はまっすぐだが、何とも面白くない景色が続く。
なにもないところのバス停でも乗客は少しずつ降りていく。
郵便屋さんカップルも途中で降りた。
ちょっとだけいすに座れた。
しばらくして、バスが停まると、
乗客が降りだして、他の客がどっと乗ってきた。
んん?
ぼけっと座っていると、女性が声をかけてきた。
?
「キオッジャへ行くの?」
「はい。」
と答えると、
「ここで降りないと、リドへ行ってしまうよ」
大慌てで、バスを降りた。
終着駅だとか、なんのアナウンスもなかった。
■
その少し先には、バポレットが待っていた。
先に降りた人たちはすでに、バポレットに乗ったようだ。
またも、
「ア キオッジャ ?」 と聞いて、
シー という声を聞いて そのバポレットに乗った。
ペッレストリーナという島はまだ続いていたが、
工事船のようなのが停泊しているくらいの
もう防波堤だけしかないような感じで、味気ない感じだった。
ベネチアの起源は、
こんなような小屋かもしれないな という原風景だ。
漁師たちが、養殖したりして、作業したり、
ひょっとして水上に今も住んでいるであろうか? と思わせる風景だ。
穏やかな潟の水面に、しばし目を楽しませられた。
しばらくすると、正面に陸地が見えた。
ああ、キオッジャ なのだった。
ジュリエットへの手紙(勝手に日本語化)… 2010年09月23日 コメント(6)
イタリア次期新幹線(?) エヴァみたい… 2010年08月06日
紫式部の京都 次回の京都の楽しみ 2010年03月30日 コメント(8)
PR
コメント新着
カテゴリ
キーワードサーチ