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ハンドボール男子、猛追もあと一歩及ばず!中東寄りの判定が「中東の笛」として中東勢に一方的に肩入れした判定が問題となり、異例のやり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選は国立代々木競技場で男子を行い、日本は韓国に25-28(11-14、14-14)で敗れ、女子に続き今回は1988年ソウル五輪以来20年ぶりの出場を決めることはできなかった。強豪・韓国が3大会連続の五輪出場を決め、日本は5月の世界最終予選(開催地未定)に回り欧州勢のポーランドやロシアなどと同じグループで五輪出場を目指す。1990年の勝利を最後に2分けを挟み15連敗中だった韓国に大善戦。後半15分には最大6点差の17-23とされたが、残り3分で24-26まで詰め寄った。スタンドからスタンディングオベーションが起こった。前売り入場券の6千枚はあっという間に売り切れ、当日券を求めて多くの「にわかファン」が代々木に集った。やり直しの元凶となった“中東の笛”を気にする必要はなかった。まぼろしとなった昨年9月、愛知・豊田でのアジア予選。疑惑の判定の連発で五輪が一度は消えた。この日は女子のデンマーク人に続き、フランス人が公正に試合をさばいた。中川善雄主将は「今回は力と力の勝負ができた。それで負けたことが悔しい。前回の予選は涙が出なかった」とうなずいた。酒巻清治監督も「ジャッジは全然問題なかった。すごい戦いだった」と激闘を振り返った。正々堂々の全力プレーに、代々木のハンドボールでは1984年5月以来となる1万257人の大観衆が酔いしれた。これで20年ぶりの夢が断たれたわけではない。5月の最終予選の切符は手にした。人気を“一過性”のものにするわけにはいかない。管理人もハンドボールは高校時代の体育の授業で受けた程度でルールも忘れかけていた。管理人の母校はハンドボールの強豪校で過去に高校の大会で全国優勝の経験もありますが、最近の成績は知りません。この日の男子の試合の後半からTV観戦したが、すばやい展開から点が入るので「面白い」と感じた。まだまだ戦略的な面や駆け引きなど知らないことは多いが、球技の醍醐味でも有る「点が入る面白さ」を堪能出来ました。球技なのに2~3点が精一杯の競技ではストレスが溜まるだけですからね。でもこれで日本代表が韓国に勝てばもっと盛り上がったのですが。それが心残りです!日本ハンドボール史上で最も盛り上がり熱狂した2日間。マイナー・スポーツだった「ハンドボール」が負けはしたが「日本中の注目」を浴びた輝きは、ハンドボール界がメジャー・スポーツに躍り出るきっかけとなれば良いが...。←「ハンドボール代表敗れる!」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.31
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2.ゼロ時間の謎■原題:L 'Heure Zero(英題:Toward Zero)■製作年・国:2007年、フランス■上映時間:108分■日本語字幕:寺尾次郎■鑑賞日:1月5日、ルシネマ2(渋谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:パスカル・トマ□脚本:クレマンズ・ド・ビエヴィル、フランソワ・カヴィリオーリ、ロラン・デュヴァル、ナタリー・ラフォリ□原作:アガサ・クリスティ「ゼロ時間へ」□製作:ユベール・ヴァトリネ、ベルナデット・サンク□撮影:ルナン・ポレス□編集:カトリーヌ・デュポー□衣装:カトリーヌ・ブシャール□美術:カティア・ウィズコップ□音楽:ラインハルト・ワグナー□録音:ピエール・ルノワール□ミキシング:クロード・ヴィランキャスト◆メルヴィル・プポー(ギョーム・ヌヴィル)ハンサムなテニスプレイヤー◆キアラ・マストロヤンニ(オード・ヌヴィル)ギョームの前妻◆ローラ・スメット(キャロリーヌ・ヌヴィル)ギョームの現在の妻。前妻に敵対心を燃やしている気の強い女◆ダニエル・ダリュー(カミーラ・ヌヴィル)ギョームの伯母でキャロリーヌを下品だと嫌っている◆アレッサンドラ・マルチネス(マリ=アドリーヌ)カミーラの付添い人として20年近く屋敷で生活する◆フランソワ・モレル(バタイユ警視)屋敷で起こった事件を担当する捜査官◆クレマン・トマ(トマ・ロンドー)カミーラの親戚でオードの幼馴染◆ジャック・セレイ(トレヴォーズ)カミーラの友人の元検事で屋敷内の不穏な様子を心配する【この映画について】イギリスが生んだ史上最高のミステリー作家アガサ・クリスティーが1944年に発表した「ゼロ時間へ」の映画化。この原作はクリスティー自身がベスト10に入れるほど気に入っていたという作品でもある。ここでは殺人から始まるのではなく、殺人は結果であり、物語はそれよりずっと前から始まっている。すべての人々、事柄がある点に向っていくその点が「ゼロ時間」であるという考えで付けられたタイトルである。舞台をブルターニュ地方の海辺のリゾートでの映像をバックに、フランス映画らしいおしゃれな雰囲気も漂っている。主役はオゾン監督の「ぼくを葬る」などのメルヴィル・プポー、そのプポーの前妻役にカトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニの愛娘のキアラ・マストロヤンニが演じている。【ストーリー】(一部ネタバレあり)ハンサムなテニス・プレイヤーであるギョームは新妻のキャロリーヌを連れて、伯母カミーラの住むブルターニュの海辺の屋敷「かもめ荘」を訪ねた。彼に取っては恒例の夏の過ごし場所だがキャロリーヌには今ひとつ気持ちが乗らなかった。カミーラは彼女を「下品な女」と見て嫌っているし、今年は夫ギョームの前妻オードが何故か来ているからだった。オードはギョームが誘ったのだった。屋敷に20年にも渡って住みカミーラの身の回りの世話をするマリ=アドリーヌも、屋敷内に何か良からぬことが起こりそうな気配を感じていた。その彼女はベトナムから久し振りに帰国したカミーラの親戚のトマ・ロンドーの存在が唯一の救いだった。最初に不幸が起こったのは近くのホテルに滞在していたカミーラの友人で元検事トレヴァーズと灯台ホテルに宿泊中のキャロリーヌの友人フレッドがかもめ荘に晩餐に招かれたあとのことだった。心臓が弱かったトレヴァーズが翌朝、ホテルの部屋で亡くなっていたところを発見された。そのとき、ホテルのエレベーターは何故か「故障中」だった。トレヴァーズの死を発端にかもめ荘内の空気が緊張した。ギョームとキャロリーヌ夫妻の夫婦喧嘩は、オードとギョームが復縁について話していたからだった。この時の喧嘩を聞いていたカミーラから注意を受けたが、ギョームは「横暴だ!」と言い放ち部屋を出て行った。ここからネタバレに注意!!翌朝、何とカミーラはベッドの上で頭から血を流して死んでいるのを発見された。そして事件の捜査はタマタマ休暇で来ていたバタイユ警視が刈りだされ地元刑事でもある甥のルカと組むことに。カミーラには看護係でもあるバレットが薬の調合などを担当し、カミーラから用があるときはロープを引っ張ると鈴がなる。そのバレットが睡眠薬を盛られていたことから屋敷内の事情に詳しい者の犯行と位置付けられた。凶器と目されたゴルフクラブはギョームのもので、指紋、血の付いた上着、カミーラの巨額の財産の相続者であることからギョームが怪しまれる。逆に証拠が揃いすぎていることがバタイユには「疑問」だった。それでもギョームは逮捕されたが、眠りから覚めたバレットの証言でギョームのアリバイは証明されてしまった。そして実際に使われた凶器はオードの部屋で見つかる。オードがギョームに捨てられた恨みから彼に罪をなすり付けた行為と思われたが...。やはり悪いことは出来なかった。トレヴォーズが亡くなったときから始まった事件は、ギョームにアリバイがあるかのように思われたがそこには目撃者が居たことが分かった。ギョームが全てを仕組んだ「かもめ荘」と「灯台ホテル」を舞台にした殺人事件は全て彼の個人的な感情から生まれた。オードを呼び寄せたのも、彼女に罪をかぶせることが目的だったからだ。こうしてギョームの計画は感遂したかのように見えたが、失敗に終わったのだった。【鑑賞後の感想】トマ監督は2005年にもクリスティ原作の「奥さまは名探偵」を映画化してが、そのときも今回も舞台はフランスで当然ながらフランス語での製作。クリスティ作品と言えば殺人事件の背景になる人物関係、人物像などが描かれたり或いはそれを映像から想像する楽しみが大きい。更に、ハイライトともなる謎解きに「名探偵エルキュール・ポワロ」や「ミス・マープル」がどう挑むのかも楽しみ。で、本作はと言えば謎解きはバタイユ警視が事件解決に当たったことでそれを担うことになるのだが「ポワロ」のような個性はそこには無い。また、人物関係も「かもめ荘」「灯台ホテル」とその周辺に限られており、外部からの侵入者の可能性も低いことが分かる。となるとヌヴィル家に限定され、ギョームとカミーラの関係やギョームと前妻との関係が怪しいのは容易に想像がつく。そうした点からもオドロオドロしい雰囲気が画面から漂うことも少なく、「フランス語」で全編通されることからもクリスティ作品の良さが凝縮されているとは思えなかった。確かにロケ映像は美しかったのだが、やはり英国人監督(米国人監督でも良いけど)が英国を舞台に英語で英国人俳優をメインに据えてこそのクリスティ作品である。これはあくまでも私の個人的な思い入れであり、トマ監督の手法を否定するものではありません念のため。【自己採点】(100点満点)65点。トマ監督によるクリスティ映画化は今後も続くのかな?←映画「ゼロ時間の謎」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.30
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オリックス失態!福岡ソフトバンクは、前巨人のジェレミー・パウエル投手(JP)を獲得したと発表した。オリックスはパウエルが読売を退団することが決まった時点の早い段階で、既に獲得を表明していた。パウエルの古巣でもあるオリックス以外の球団が獲得に乗り出しているとの報道も無かったことから、パウエルのオリックス復帰は発表を待つだけと誰もが思っていた。11日にはオリックスが同投手の獲得を発表していたが、何故だか急転福岡ソフトバンク入りとなった。オリックスは、交渉の中で入団合意に達し、契約の細部を詰めていた前巨人のジェレミー・パウエル投手(JP)が急転ホークス入りしたことについて、「問題がある」としてパ・リーグ連盟に異議申し立てを行ったことを明らかにした。記者会見した中村勝広球団本部長(前監督)は、「球界のマナーの根幹を揺るがす事態。悪例を残さないよう、(ソフトバンクに)自重を呼び掛ける」と話した。明日にも両球団の代表者がパ・リーグ連盟に赴き、小池唯夫会長に事情を説明する。 オリックスの説明によると、球団はパウエルのサイン入りの統一契約書を、22日にファクスで受信。英文による契約書などは、現在進行中の身体検査を終えてから結ぶ予定だった。同本部長は「(統一契約書は)写しであり、正式な契約には至っていないという認識だが、その間隙(かんげき)を突かれた。まさに前代未聞」と語った。 一方、福岡ソフトバンクの竹内孝規球団常務取締役は、「うちは統一契約書まで署名となつ印はすませている」とし、契約手続きに問題はないとの考えを示した。ホークスがキャンプイン直前に急遽パウエル獲得に乗り出した背景には、ホークス先発投手陣の不安があるからだ。エース和巳が手術をした影響で今季の登板が絶望視され、更に左腕和田もオフに手術してことから1軍復帰は4月後半とも言われている。そのパウエルにもヒザの手術明けという不安がありシーズン通して投げられるかは微妙だ。他にも「薬物投手」ガトームソンの不安、新垣の制球難など不安材料の方がいい材料を上回る。良い材料は杉内に故障がなければ15勝近く計算が出来ることと、新人大場が力を発揮すればローテ入りが期待できる点か?それにしてもホークスは何だかこうして「すっきりしない」手段を常に使う。今回の契約の兼は裏で何があったか知らないけど、ホークスを責める前にオリックス側の「失態」もクローズアップされるべきだ。外国人選手との契約は代理人経由だろうが、正式に統一契約書にサインするまでは何があるか分からない。ホークスには願わくばリーグの秩序を乱しかねない、こうした「なりふり構わない」契約は謹んでもらいたかった。 二重契約解消なるか?(1/30記事追加)パ・リーグは、ジェレミー・パウエル投手(JP)との契約合意を主張しているオリックスと福岡ソフトバンクの両球団幹部から事情聴取を行った。その結果、オリックスから提出された統一契約書の写し(ファクス写し)、ソフトバンクから提出された統一契約書の原本とも有効であると判断し、今後は両球団が善後策を話し合うように指示した。パ・リーグの村田繁事務局長「二重契約と判断せざるを得ない。このままでは支配下選手登録の申請は双方とも受けられない」※管理人コメント:「二重契約」なら今後リーグ側はどう事態を収拾するのか?パ・リーグの小池唯夫会長「プロ野球は信頼関係を保って、問題があっても話し合いで解決してきた」※管理人コメント:「リーグとしての見解とか調停案は?G.G.佐藤(埼玉西武)の年俸調停も「拒否」していましたよね...?」オリックス・中村勝広球団本部長(前監督)「うちの契約も有効ということで、一つハードルをクリアしたかなと思う。両球団が歩み寄る気配はないが、うちも一歩も引くことはできない」※管理人コメント:オリックスとしては正当な主張だと思いますが、詰が甘かったですね。福岡ソフトバンク・角田雅司球団代表「二重契約という問題が起こってびっくりしている。われわれは(オリックスとの)契約がないと確認して、正規の交渉をして、契約したと思っている」※管理人コメント:「ホークスに取っては正規な交渉でしょうが、こうした事がまかり通ると「仁義なき戦い」になってしまいますよ」←「パウエル、ホークスが強奪!」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.29
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1.ナショナル・トレジャー、リンカーン暗殺者の日記■原題:National Treasure:Book Of Secrets■製作年・国:2007年、アメリカ■上映時間:124分■日本語字幕:戸田奈津子■鑑賞日:1月1日、吉祥寺スカラ座(吉祥寺)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・製作:ジョン・タートルトーブ□脚本・ストーリー:ザ・ウィバーリーズ□ストーリー:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ□キャラクター原案:ジム・カウフ□キャラクター原案・製作総指揮:チャールズ・シーガース、オーレン・アヴィヴ□製作総指揮:マイク・ステンソン、チャド・オーマン、バリー・ウォルドマン□製作:ジェリー・ブラッカイマー□撮影監督:ジョン・シュワルツマン、アミール・モクリ□プロダクション・デザイナー:ドミニク・ワトキンス□編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ、デヴィッド・レニー□衣装:ジュディアナ・マコフスキー□音楽:トレヴァー・ラビン□音楽監修:ボブ・バダミキャスト◆ニコラス・ケイジ(ベン・ゲイツ)天才歴史学者という表の顔とトレジャー・ハンターとしての裏の顔を持つ◆ヘレン・ミレン(エミリー・アップルトン博士)ベンの母で古代言語や少数民族の言語を研究する教授◆ジョン・ボイト(パトリック・ゲイツ)ベンの父で暗号解析のスペシャリスト◆ダイアン・クルーガー(アビゲイル・チェイス博士)国立公文書館の古文書専門官としてベンに協力する◆ジャスティン・バーサ(ライリー・プール)ベンの相棒で如何なる警備システムも丸裸にする天才ハッカー◆エド・ハリス(ウィルキンソン)謎のトレジャー・ハンターで素性を偽りベンらを脅す◆ハーヴェイ・カイテル(セダスキー)FBI捜査官でありながらフリーメイソンしか知らない機密条項を知る【この映画について】テンプル騎士団が残した宝の謎を描いたニコラス・ケイジを主役に据えたアクション・アドベンチャーの第2弾で、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどのヒットメイカーであるジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーとして参加している。今作で歴史学者にして冒険家、ベン・ゲイツの飽くなき冒険心を駆り立たせるのは、リンカーン大統領暗殺事件の背後に隠された歴代大統領のみが知るタブー。ニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ジャスティン・バーサら前作の主要キャストとともに、「クイーン」で女王を演じ見事にアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンや、「敬愛なるベートーベン」ではベートーベンを演じダイアン・クルーガーと共演しているエド・ハリスなど豪華な顔ぶれが参加する。歴史が重要な鍵を握るアドベンチャーは、大人も子どもも心を躍らされる仕上がりになっている。【ストーリー】(一部ネタバレあり)1865年4月14日、ワシントンD.C.南北戦争終結5日後、ワシントンは祝賀ムードに包まれていた。酒場にいたトーマス・ゲイツに二人の正体不明の男が声を掛け、暗号の解読を依頼する。ひとりの紳士が革綴じの日記を渡すと「ブレイフェアの暗号だ。鍵がなければ解読不能だ」と二人に告げたトーマスだが、紳士が彼にキーワードを提示すると、トーマスは早速暗号解読に取り掛かった。時間が掛かると思った紳士じゃ相棒をそのまま酒場に残し、近所のとある劇場へと向う。この紳士はジョン・ウィルクス・ブースで、後に、リンカーン暗殺犯として歴史に名を残す人物だ。劇場へ到着したブースはロイヤルボックスで観劇中の大統領を背後から銃撃し、自身はパニック状態に陥った劇場から駆け足で抜け出し馬に乗って逃亡した。アメリカの大統領リンカーン暗殺事件は、いまだに謎に包まれているが、その犯人の日記から消えていたとされる一部が発見された。そこには、暗殺犯の属する秘密結社の一員にゲイツの祖先が名を連ねていたという衝撃の記録が記されていた。ベンは、先祖の名誉回復を図るには暗殺者の日記に書かれていたのは財宝への地図であることを自らが証明することであると考え、天才ハッカーのライリーと調べることに。まずは国立公文書館の責任者であるアビゲイルを口説き博物館に寄贈された日記の一部を入手する。そして問題の日記をあぶりだすと、暗号が浮かび上がってきた。この暗号解読を巡って鍵を握る人物はベンの父パトリックだった。歴史に隠された真実を求め、ゲイツたちは暗号の鍵が自由の女神の立案者が関係あるとにらみパリへ飛ぶ。そしてパリで導き出されたヒントから今度はロンドンへと移動し、そこでヴィクトリア女王が使っていた机の建材に何かがあると考え大胆にもバッキンガム宮殿へ潜入する。宮殿を抜け出すと、今度は謎の男ウィルキンソンが後を追って来てロンドン市内でカーチェイスを繰り広げる。ウィルキンソンの追跡を振り切った三人はワシントンに戻り、ロンドンで得た情報からベンの母であるエミリー・アップルトン博士にロンドンで入手した謎の木片に書かれた文字の解読を依頼し、中米のオルメカ文明が絡んでいることを知る。そしてベンらは秘密の行く先は歴代大統領に代々受け継いで行く文書の中にあると知り、大胆な計画を立てる。ここからネタバレに注意!!ここから先は話が段々とエスカレートし、大統領を誘拐して秘密を探り出す計画を企てる。そして何と大統領主催の晩餐会に忍び込み大統領と直接秘密の鍵を聞き出す。この辺は余りにも大胆過ぎて、歴史を辿ってきたストーリーも一気に映画っぽくなってしまった。それでもこれを機にベンは秘密文書の在り処を教えてもらい、求めていた場所は「マウント・ラシュモア」にありゲイツ一家も勢ぞろいする。しかしどこで嗅ぎつけたのか、ベンは再びウィルキンソンと遭遇し彼に「自分に協力しろ」と母エミリーを連行したことで脅迫される。やむを得ずウィルキンソンに従い、探し当てた財宝は全て彼に譲ることにし母エミリーの解放と引き換えに財宝を探し当てた。そこにはまばゆいばかりのオルメカの財宝が積まれていたが、洞窟の入口がふさがれた。まあ、こうしてリンカーン大統領暗殺事件に端を発したストーリーは、何時の間にかヨーロッパへと飛び火し、大統領誘拐まで企てながらも最後は「財宝ハンティング」へと移行して行って終わった。果たして「3作目」は製作されるのか?そうなるとしたら次回の舞台はどこかと思うと楽しみが増えそうだ。【鑑賞後の感想】売れっ子プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが仕掛けるアメリカ歴史に埋もれたエピソードをニコラス・ケイジが追い掛ける21世紀版「インディ・ジョーンズ」シリーズとなりそうな勢いだ。今回はニコラス・ケイジ以下ドイツ出身のダイアン・クルーガーとのコンビで、脇役には主役ニコラス・ケイジ以上の存在感と演技力の塊であるヘレン・ミレンとエド・ハリスが新たに登場。主役を張れる二人が加わったことで物語りに重厚さが漂っているが、エド・ハリスの「不気味な悪役」の演技は見事にはまっていた。そして目新しいところではベンの両親が今回揃ったことだ。父パトリック役のジョン・ヴォイト(アンジェリーナ・ジョリーの父上!)と母エミリー役のヘレン・ミレンだ。だがこの二人はベンの両親であるのだが、夫婦としては破綻していて離婚して長年顔を合わせていなかったという設定。その二人が暗号解読を巡って再会するのだが、その時の二人の演技は面白かったですよ!ストーリー的には盛り込み過ぎな部分はマイナスだが、娯楽性という点では流石ジェリー・ブラッカイマーは上手いなと思わせた作品でした。【自己採点】(100点満点)84点。次作への期待が高まります。←映画「ナショナル・トレジャー、リンカーン暗殺者の日記」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.28
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白鵬VS朝青龍対決は白鵬に軍配!千秋楽を迎えた大相撲初場所は、3場所ぶりに本場所に復帰した朝青龍(高砂部屋)は、白鵬(宮城野部屋)との横綱対決に敗れ13勝2敗で終り、優勝での完全復活はならなかった。にらみつける相手の気迫に一歩も引かず、仁王立ち。両横綱の気迫のにらみ合いは白鵬の形相に朝青竜の方が先に目をそらしたほどだった。この仕切り中の両者の火の出るようなにらみ合いに館内も大歓声で応えていた。立ち合いも、小細工なしの真っ向勝負だ。右四つに組み止めると、もろ差しを狙った相手の巻き替えを阻止。先に左上手を引きつけ、じわり、じわりと寄り立てた。見応えある横綱同士の力比べ。土俵際に詰まった朝青龍も強烈な引きつけから、つり上げて抵抗したが、最後は相手の腰が伸び上がった瞬間を狙い、今場所威力を発揮してきた左からの鋭い上手投げで先輩横綱を裏返した。朝青龍は場所前何かと話題を提供してきたが、最終的に13勝2敗で千秋楽決戦まで持ち込むなど優勝こそ逸したが横綱としての責任は果たしたと見るべきだろう。しかし白鵬の勢いが今後益々朝青龍の優勝を難しくすることになりそうだ。最後に、大関陣の不甲斐無さは目を覆うばかりで勝ち越しが精一杯では情け無い!←「白鵬優勝!」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.27
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111.ミッドナイト・イーグル■制作:松竹■製作年・国:2007年、日本■上映時間:131分■鑑賞日:12月28日、新宿ジョイシネマ(歌舞伎町)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:成島出□脚本:長谷川康夫、飯田健三郎□原作:高嶋哲夫□製作:松本輝起、早河洋、気賀純夫、水野文英、加畑圭道□エクゼクティブ・プロデューサー:亀山慶二、秋元一孝、宇野康秀、高野力、佐倉寛二郎□照明:小野晃□撮影:山本英夫□録音:小野寺修□編集:ウィリアム・アンダーソン□視覚効果:松本肇□装飾:鈴村高正□美術:及川一□音楽:小林武史キャスト◆大沢たかお(西崎優二)山岳部出身の戦場での取材を主とする報道カメラマン。3年前から作品発表を止め山中で生活する◆相築あきこ(西崎志津子)優二の妻で彼の写真に惚れて結婚したが病気で亡くなる◆佐原弘起(西崎優)西崎の一人息子で叔母と生活をする◆竹内結子(有沢慶子)週刊誌「WISE」の記者で志津子の妹。優を亡くなった姉に替わり引き取る◆石黒賢(宮田忠夫)週刊誌「WISE」の編集長でかなりの情報通◆青木誠(坂本爽)週刊誌「WISE」の新人カメラマンで国防に関する知識が豊富◆玉木宏(落合信一郎)東洋新聞松本支社記者。優二の山岳部の後輩で一緒に北アルプスへ向う◆吉田栄作(佐伯昭彦)三等陸佐としてミッドナイトイーグル搭載の特殊爆弾回収に向うため北アルプスへ◆大森南朋(斉藤健介)三等陸佐で佐伯とは防衛大時代の同期。ヘリで佐伯らの後援に向うが...◆藤竜也(渡良瀬隆文)内閣総理大臣として内閣危機管理室で陣頭指揮を執る◆袴田吉彦(冬木利光)内閣危機管理監として安全保障会議で苦闘する◆波岡一喜(平田俊夫)外国機関の工作員。ある事件との関わりからミッドナイト・イーグル墜落の謎を握ることに◆金子さやか(チベ)平田の恋人で彼の子を妊娠中。【この映画について】北アルプス山中で忽然と姿を消した米軍最新鋭戦略爆撃機「ミッドナイト・イーグル」には、日本全体を巻き込むほどの威力を秘めた特殊爆弾が搭載されていた。戦闘機失踪の瞬間を偶然に見てしまった西崎のカメラマンとしての性と、彼を巡る家族や義妹との壮絶な確執、山岳部の先輩と後輩の関係、遭難目撃現場と国としての切羽詰った対応、謎の外国工作員男女の存在など多くの側面を描きながらも、日本でロケされた本格的山岳ミステリーとしても楽しめる。実際に吹雪を体験しそれらを映像に反映させただけあって、作り物ではない緊迫感溢れる「寒さ」をスクリーンを通して体験出来る。【ストーリー】(一部ネタバレあり)厳冬の北アルプス上空。極秘任務を帯びた米軍の戦略爆撃機、通称“ミッドナイトイーグル”が、深夜忽然と姿を消した。戦場カメラマン・西崎優二はかつては世界の戦場を取材現場として、生死の現実をカメラに収めてきたが、あるとき、戦場で自分の目の前で起こったことをきっかけに深く傷付く。追い討ちをかける様に病気療養中だった妻の看病もろくに出来ず妻は亡くなった。妻の死後、一人息子の優は義妹の慶子に引き取られ自分は北アルプスの山中で一人でひっそりと生活をし作品も発表していない。所が、或る日山で轟音と共に空を駆け抜けて行く赤い光を目撃し思わずシャッターを切る優二。「総理、緊急事態です」。SPを引き連れてジョギングをしていた渡良瀬首相へ「ミッドナイト・イーグル」が消息を絶ったとの連絡が入った。渡良瀬は緊急に安全保障会議を招集し、自衛隊に直ちに現場に急行し機体回収を指示した。その頃、松本で新聞記者として勤務する西崎の山岳部の後輩落合も「謎の赤い光」の存在が気になり西崎と北アルプスへと向った。しかし二人がそこで遭遇したのは、響き渡る無数の銃声と兵士達の鮮血だったが一体奴等は何者か?西崎の脳裏に戦場での記憶が蘇る。西崎はその謎を追ううち、渦中に巻き込まれていく。東京では週刊誌「WISE」の記者で妻の妹である有沢慶子が、落合から送られてきた写真の分析をしていた。慶子は優二が姉である優二の妻志津子が満足に看病しなかったことを根に持っていた。一人息子の優もそんな経緯から慶子が引き取り育てている。西崎と落合は佐伯三等陸佐から消息を絶った「ミッドナイト・イーグル」の情報を掴む。そして機の秘密を知った二人は猛吹雪の現場へと急ぐ。その頃、東京では“ミッドナイトイーグル”に関心をもった慶子は横田基地に侵入、脱走した北朝鮮の工作員に接触する。言葉の不自由な彼から聞き出した情報とは「機には特殊爆弾が搭載」されているとの驚愕の情報だった。ここで少々唐突ながらも世間には伏せられている横田基地への工作員潜入事件と、ミッドナイト・イーグル消息不明が何故だか繋がる。そして必死に現場へ急行する落合、西崎、佐伯の三人の前に再び謎の白装束を纏った集団が襲い掛かる。現場は猛吹雪で容易に前進出来ない上に、下手に前進すると遭難の可能性もある悪天候。その間に渡良瀬首相ら内閣危機管理室は各方面と連絡を取りながら最善の方策を模索する。この間の手に汗を握る展開は一切マスコミには漏れない。そんな時、慶子と優の二人は内閣危機管理室に呼ばれ現場の三人とコンタクトを取る様子を見守る。果たして米軍との連携でミッドナイト・イーグルの機体回収は無事に済むのか?行く手を阻む悪天候と、三人におそいかかる白装束集団とは何者か?三人は無事に帰ることが出来たのか?【鑑賞後の感想】原作を読んでいないので、映画での展開との違いがあるのか私は分からない。映画ではミッドナイト・イーグルの遭難と、横田基地への工作員潜入と、謎の白装束集団との関係が描ききれていない。3つの関係がどこで結びついたのか、それらの背後関係とか動機の説明も無く理解出来なかった。工作員カップルが何かに怯えているような表情から、二人の背後に国家が見え隠れするのは分かるのだが。人間関係は西崎優二を中心に展開するのだが、妻の死とそれを恨む義妹との関係が中心だ。義妹を演じる竹内結子は終始険しい表情を見せるのだが、どこか凛としたOLみたいな演技だった。人間関係、国家の危機を乗り切ろうとする首相の苦悩、陰謀、沈黙する米軍、山岳部の先輩と後輩の関係などこの映画を構成する「材料」はどれも魅力的だ。131分の中にこれら全てを濃密の描こうと意図したのならこの時間は短かすぎる。むしろどれかに的を絞って徹底的に追求するようなスタイルでよかったのではないか?西崎優二の苦悩の原因を最初にみせたのはこれで良かったのだが、義妹が目立ちすぎで肝心の妻の苦悩は描かれず。それでもこの映画の良かった点は山岳ロケを敢行し、映像からもその気候の厳しさが伝わってきたことだ。【自己採点】(100点満点)69点。ラストシーンでの北アルプスの映像は一見の価値あり。←映画「ミッドナイト・イーグル」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.26
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センバツ出場校決定!常葉菊川の連覇なるか?3月22日に開幕する第80回選抜高校野球大会の出場36校を決める選考委員会が開かれ、一般選考の32校と21世紀枠3校、希望枠1校の36校が決まった。昨春優勝校で昨秋の明治神宮大会優勝校の常葉菊川(静岡)の出場も決定し、PL学園(大阪)以来の春連覇へ挑む。初出場9校のうち4校が「甲子園初出場」となった。戦力以外の特色を加味して選ぶ21世紀枠は記念大会のために採用8年目で初の3校選出となり、36年ぶりの選抜に臨む成章(愛知)、ともに初出場の安房(千葉)と華陵(山口)が選ばれた。平安(京都)は最多記録を更新する36度目の出場。一般枠は例年、激論になる近畿地区がことしは平穏に収まった反面、関東・東京地区、東海・北信越地区の選出が予想通り難航した。神宮大会枠が、皮肉にも難航する要因の一つとなった模様だ。難航した関東・東京ブロック関東6番目の宇都宮南高(栃木)と東京準優勝の国士舘高の比較には、大会全体のレベルのほかに、両校のデータも照らし合わせた末に宇都宮南が未勝利に終わったことがマイナス材料と見られていたが、準優勝の慶応高(神奈川)相手に中盤までリードしたことや、ディフェンス面で優れているとの評価が決め手となって選ばれた。最近の関東地区の選出では、かつてのように「東京から2校」選出とは行かなくなってきた。東京の2番目(内容次第では準優勝校とは限らない)と関東の5、6番目との比較で決定されるようだ。今年の選出は神宮大会枠で1校増となった上に、安房(千葉)が「21世紀枠」で選出されたことで8校の選出となった。国士舘にとっては実力で劣る安房(千葉2位)が選ばれながらも選に漏れる気の毒な結果となった。関東一とは夏では同じ「東東京」ブロックで争うことになる。 敦賀気比、すべりこみ選出!東海・北信越は東海大会ベスト8で堅守の市岐阜商高(岐阜)と、北信越大会ベスト4で攻撃力の高い敦賀気比高(福井)が最後のイスを争った。常葉菊川(東海・静岡)の明治神宮大会優勝で増枠となったことが、逆にブロックをまたいでの2校の比較となった。この両校はデータだけで比較することが難しかったようだ。「決め手になるようなものがなく、最後は選考委員の見た目での判断。多角的に評価して決めた」と記者会見で本郷良直東海・北信越地区小委員長は敦賀気比高の選出理由を話した。だが、発表の際に一度、市岐阜商高と間違って発表し、会場にどよめきが起こるなど、激論となった一端も垣間見えた。北海道北海道/駒大岩見沢 9年ぶり8回目東北宮城/東 北 4年ぶり18回目福島/聖光学院 2年連続2回目希望枠岩手/一関学院 2年ぶり2回目関東(プラス神宮大会枠1)神奈川/横 浜 2年ぶり12回目神奈川/慶 応 3年ぶり7回目茨城/水戸商 7年ぶり4回目埼玉/聖望学園 春初出場千葉/千葉経大付 2年連続2回目栃木/宇都宮南 22年ぶり2回目21世紀枠千葉/安 房 春・夏初出場東京東京/関東一 21年ぶり3回目北信越長野/長野日大 春・夏初出場長野/丸子修学館 31年ぶり4回目福井/敦賀気比 10年ぶり2回目東海(プラス神宮大会枠1)静岡/常葉菊川 2年連続3回目愛知/中京大中京 6年ぶり28回目三重/宇治山田商 春初出場21世紀枠愛知/成 章 36年ぶり2回目近畿兵庫/東洋大姫路 5年ぶり7回目京都/平 安 5年ぶり36回目大阪/履正社 2年ぶり2回目和歌山/智弁和歌山 2年ぶり8回目奈良/天 理 3年ぶり18回目滋賀/北大津 3年連続3回目中国山口/下関商 29年ぶり14回目鳥取/八 頭 春初出場岡山/興譲館 春・夏初出場21世紀枠山口/華 陵 春・夏初出場四国高知/明徳義塾 4年ぶり13回目徳島/小松島 2年ぶり3回目愛媛/今治西 2年連続10回目九州大分/明 豊 春初出場沖縄/沖縄尚学 3年ぶり4回目熊本/城 北 11年ぶり3回目鹿児島/鹿児島工 春初出場←「センバツ出場校決定!」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.25
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浅野忠信主演映画がアカデミー賞候補に!米映画芸術科学アカデミーは、第80回アカデミー賞の各賞候補を発表した。作品賞には悲劇の恋愛を描いたジョー・ライト監督の「つぐない」や、コーエン兄弟が監督した「ノーカントリー」など5作品が選ばれた。日本人では、浅野忠信主演の「モンゴル」(カザフスタン、セルゲイ・ボドロフ監督)が外国語映画賞で候補入り。メーキャップ賞で米映画「マッド・ファット・ワイフ」の辻一弘氏(米国在住)が、前回に続き2度目の候補となった。主演男優賞候補は「フィクサー」のジョージ・クルーニーや「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」のジョニー・デップら日本でもおなじみの人気俳優が名を連ねた。主演女優賞候補と助演女優賞候補の双方でケイト・ブランシェットがノミネートされたが、最近では確かジェイミー・フォックスが「コラテラル」と「レイ」でノミネートされ「レイ」で主演男優賞を授賞したがどうだろうか?尚、授賞式は現地時間で2月24日に予定されているが、脚本家組合のストの影響で「ゴールデン・グローブ賞授賞式」も発表のみとなりセレモニーは一切中止となった。俳優組合もストを支持しており、アカデミー賞や更に音楽界のイベントであるグラミー賞授賞式も発表のみでセレモニー関係は取りやめとなる可能性が強くなってきた。浅野忠信も授賞式出席を楽しみにしているそうだが、このままでは折角の晴舞台も踏むことが出来なくなりそうで気の毒だ。[主な候補]主演男優賞ジョージ・クルーニー『フィクサー』ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』ジョニー・デップ『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』トミー・リー・ジョーンズ『告発のとき』ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミセズ』(原題)助演男優賞ケイシー・アフレック『ジェシー・ジェームズの暗殺』ハビエル・バルデム『ノーカントリー』フィリップ・シーモア・ホフマン『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』ハル・ホルブルック『イントゥ・ザ・ワイルド』(原題)トム・ウィルキンソン『フィクサー』主演女優賞ケイト・ブランシェット『エリザベス:ゴールデン・エイジ』ジュリー・クリスティ『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』ローラ・リニー『ザ・サヴェッジズ』(原題)エレン・ペイジ『JUNO/ジュノ』助演女優賞ケイト・ブランシェット『アイム・ノット・ゼア』ルビー・ディー『アメリカン・ギャングスター』シアーシャ・ローナン『つぐない』エイミー・ライアン『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(原題)ティルダ・スウィントン『フィクサー』作品賞『つぐない』『JUNO/ジュノ』『フィクサー』『ノーカントリー』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』外国語映画賞『ボーフォート ‐レバノンからの撤退‐』イスラエル『ヒトラーの贋作』ドイツ・オーストリア『カチン』(原題)ポーランド『モンゴル』カザフスタン『12』(原題)ロシア←「アカデミー賞候補発表」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.24
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ヒース・レジャーが死亡!AP通信によると、映画「ブロークバック・マウンテン」(2005年)で同性愛者のカウボーイを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた俳優ヒース・レジャー氏が22日、ニューヨーク市内のアパートで遺体で発見された。一部の報道では自殺を匂わすものもあるが、ヒースの付き人であり叔父である二―ル・ベル氏は米インタッチ・マガジンで、「ヒースが最もしそうにないことは途中で投げ出すことだ」と自殺の可能性を否定。さらに、ヒースは遺体が発見された時間帯にマッサージの予約をしていた。マッサージ師が自宅を訪問したとき、家政婦がその到着を知らせようとして、死体を発見したという。ニューヨーク警察の発表では処方薬が遺体の近くで発見されたことから、薬物の大量摂取が原因である可能性があるという。昨年11月のニューヨーク・タイムズ紙の記事では、なかなか眠れず、毎日2時間ほどしか寝ていないと語っていたという。さらにに「Ambien」という睡眠薬を常用しており、その薬を使っても数時間しか眠れないという状態だったようだ。レジャー氏はオーストラリアのパース出身。「ブロークバック・マウンテン」で共演した女優ミシェル・ウィリアムズさんと結婚し1児をもうけていたが、2007年に離婚した。ヒースがオスカー主演男優賞候補となった『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督は、最新作『ラスト、コーション』のジャパン・プレミアで来日し、空港から都内に向かう車内で訃報を知ったという。「ヒースとの仕事は私の人生における最も純粋な喜びの1つでした。彼の死に胸が張り裂ける思いです」と悲しみを語った。報道されている内容を総合すると大体以上のような内容である。死因に付いては特定されていないものの、「自殺説」「睡眠薬過剰服用説」が有力のようだが現時点では後者ではないだろうか?彼の出演作品では「ブラザーズ・グリム」「カサノバ」「ブロークバック・マウンテン」「キャンディ」の4作品をみた。最近では昨年に「キャンディ」をみたばかりだった。私が観たこの4作品では「カサノバ」の演技が印象に残っている。他の作品でも彼の演技力の確かさを感じさせられたし、アカデミー賞にノミネートされた「ブロークバック・マウンテン」ではジェイク・ギレンホールと同性愛者のカウボーイの苦悩という難しい役どころを演じていた。まだ28歳と若いがまだまだ映画界で活躍が見込まれていた主役を張れる俳優だっただけに、この若さでの死は残念でならない。冥福をお祈りいたします!ヒース・レジャー主な出演作恋のからさわぎ 10 Things I Hate About You (1999) パトリオット The Patriot (2000) チョコレート Monster's Ball (2001) ROCK YOU! A Knight's Tale (2001) サハラに舞う羽根 The Four Feathers (2002) ケリー・ザ・ギャング Ned Kelly (2003) 悪霊喰 The Order (2003) ブラザーズ・グリム The Brothers Grimm (2005) ロード・オブ・ドッグタウン(2005)ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain (2005) カサノバ Casanova (2005) キャンディ Candy (2006) アイム・ノット・ゼア I'm Not There. (2007) ザ・ダーク・ナイト The Dark Knight (2008) 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.23
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110.ベオウルフ/呪われし勇者■原題:Beowulf■製作年・国:2007年、アメリカ■上映時間:114分■日本語字幕:太田直子■鑑賞日:12月28日、新宿ジョイシネマ(歌舞伎町)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・製作:ロバート・ゼメキス□脚本・製作総指揮:二ール・ゲイマン、ロジャー・エイヴァリー□製作総指揮:マーティン・シェイファー□製作:スティーヴ・スターキー、ジャック・ラプケ□共同製作・スティーヴン・ボイド□撮影:ロバート・プレスリー□編集:ジェレマイア・オドリスコル□美術:ダグ・チャン□衣装:ガブリエラ・ペスクッチ□音楽・作曲:アラン・シルヴェストリ□作曲:グレン・バラード□シニア・ヴィジュアル・エフェクト・スーパーヴァイザー:ジェローム・チェンキャスト◆レイ・ウィンストン(ベオウルフ)老王フロースガールを救った勇者で後継の王となる◆アンソニー・ホプキンス(フロースガール)王として国を統治するが窮地をベオウルフに助けられる◆ロビン・ライト・ペン(王妃ウィールソー)歳の離れた王の王妃。◆アンジェリーナ・ジョリー(グレンデルの母)息子グレンデルの母で、王国の闇を支配する怪物◆ジョン・マルコヴィッチ(アンファース)老王フロースガールの腹心でベオウルフが王位に就くことを当初は嫌ったが...◆クリスピン・グローヴァー(グレンデル)ウィールソーの息子で何時も母に甘えるグロテクスなマスクの持主【この映画について】英国文学最古の英雄叙情詩を基にアカデミー賞監督ロバート・ゼメキスが、全編でCGを使って映像化した。前半では巨人グレンデルとの一騎打ち、後半では飛竜との一騎打ちとダイナミックで息を呑むシーンの連続である。男らしさを前面に出したベオウルフを演じるのはレイ・ウィンストン、そのベオウルフを成熟した女の色気で惑わすのがアンジェリーナ・ジョリー、老王フロースガール名優アンソニー・ホプキンス、老王の王妃にはロビン・ライト・ペン、老王の腹心アンファースにジョン・マルコヴィッチと主役級の俳優達が共演している。【ストーリー】(ネタバレ一部あり)古代デンマーク。戦士ベオウルフは、老王フロースガールの命によって、人々を襲い続ける呪われし巨人グレンデルの討伐に立ち上がる。ベオウルフの父とフロースガールは顔見知りだってこともあり、ベオウルフの勇敢さを知って彼に任すのだった。そして激戦の末、ベオウルフは自らが引き連れてきた部隊を率いて勇敢に先頭にたって戦いグレンデルを見事に打ち負かすのだった。老王はベオウルフの獅子奮迅の活躍を気に入り、彼を重要な側近として登用する。これには従来の側近だったアンファースらは面白くなかったが、彼らには無い勇敢さで、ベオウルフに従うようになる。しかし、王国内に一時の平安が訪れたのも束の間、ベオウルフの部下たちが不意を付かれて皆殺しにされる。それは、息子を退治された恨みを晴らすために魔性なグレンデルの母による仕業だった。ベオウルフはグレンデルの母が住んでいると言われる洞窟を訪れる。同行してきた者を洞窟の外で待たせ、勇んで乗り込んでいったベオウルフも冷酷で妖艶な彼女の魅惑に引き込まれる。「抱きなさい。そして息子を授けよ。」この一言ですっかり虜になったベオウルフ。彼女を愛せば永遠の力を持つ王になれる、という悪魔の誘いを受け入れてしまう。その頃、肉体的衰えを感じていた老王は、王妃や側近らが見ている中、突然崖から飛び降り命を落とした。まるでベオウルフが後継者として相応しいのを確認したかのような突然の出来事だった。フロースガールの後継者として、王の証でもある「黄金の笛」を手にして王の座に就き老王の若き王妃までも引き継いだベオウルフ。時間は経ち、王国に再び平安な時代が訪れたのだが、やがてある時、ドラゴンが現われ、民衆を襲撃し始める…。今度は老体となった王ベオウルフがドラゴン退治に立ち上がる。そして、ドラゴンの急所を狙うのだったが...。【鑑賞後の感想】CG全盛のハリウッド映画界において、まさに今だからこそこうした映画が作られたとの感想ですね。「ベオウルフ」そのものは何度か映画化されているようですが、今回のように登場人物全てがCG処理されている作品は初めて観ました。ベオウルフ演じるレイ・ウィンストンの筋骨隆々の肉体、アンジェリーナ・ジョリーの異様に強調された体の線《特に巨大なオッパイと何故か画像処理されていた唇》、登場シーン全てがCG処理されたロビン・ライト・ペンが全く老けない、まるでゴジラのような《ドラゴン》など映像的に突っ込みどころ満載。ストーリー的には古代の叙情詩をベースに、足りない部分は時代考証で綿密に下調べをした上で脚本に加えてそうだ。舞台は古代デンマークで老王の名前「フロースガール」も典型的なデンマーク語の名前が由来だが、叙情詩そのものは古語英語で描かれているため双方の文化が入り混じっている。最初に予告編を見た時はCG全開のファンタジー映画としか思っていなく鑑賞予定に加えるか考えていなかったけど、監督や出演者の名前を見た途端に「興味が沸いた」ので観ました。ポスターや前宣伝ではアンジェリーナ・ジョリーの登場シーンが強調されていたけど、彼女の登場シーンは実は僅かで時間にしても短いながらも重要なシーンで出ていた。でも、どうしてもあのレオタードを纏ったかのような肢体に目が奪われるでしょうね...そうベオウルフのように。結局、老王もベオウルフも男として「英雄、色を好む」と言うより「英雄、誘惑に積極的に乗り」身を滅ぼす原因となるのは何時の時代でも洋の東西を問わないようです...【自己採点】(100点満点)74点。自分が想像していたより楽しめました。←映画「ベオウルフ」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.22
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加藤博一氏、56歳で亡くなる!俊足巧打でプロ野球の阪神、大洋(現横浜)などで活躍した加藤博一氏が21日午後零時54分、肺がんのため横須賀市内の病院で死去した。56歳。1970年に佐賀・多久工高(現多久高)からドラフト外で西鉄(現西武)に入団。1976年に阪神へ移籍し、1980年にはリーグ5位の打率3割1分4厘をマークした。1983年に大洋に移籍すると、当時の近藤貞雄監督に見出されて快足の高木豊選手、屋鋪要選手とともに「スーパーカートリオ」を結成。江川キラーとしても名を馳せた。1986年にはプロ17年目で初めてオールスターゲーム出場を果たした。1990年に現役引退後は野球評論家としてだけではなく、現役時代の明るいキャラクターでバラエティ番組などでも活躍していた。野球解説者として分かりやすい切り口での説明は、野球音痴の女性にも受入れられた。加藤さんの姿を最近TVで見かけていなかったし、マスターズリーグでも高木氏や屋鋪氏は出場しているのに加藤さんの姿が無かったのはそうした理由からだったとは...とても残念です。「スーパーカートリオ」の機動力は近藤監督のアイデアと、選手の特色を最大限に生かす監督のカラーとが見事に一致した結果でした。西鉄では黒い霧事件の後遺症でチームが停滞するなか入団したものの、1軍の戦力としては全く見られていなかった加藤さん。それでも腐らず阪神、大洋と移籍する毎に自らの特徴を生かしたプレイが花を開いた。◆元大洋・高木豊氏「自分にとって、兄貴みたいな存在でした。若くして逝ってしまわれて、とても残念です。でも博一さんのことだから、あまりメソメソしているとおこるでしょう。博一さんの遺志を継いで、今後も野球の素晴らしさを伝えていきたい」◆元大洋・屋鋪要氏「最後に会ったのは去年9月の横浜スタジアムでした。がんだったことも聞いていた。加藤さんがスーパーカートリオのリーダーで『飯に行くか!』とよく誘ってくれ、野球のことも他のことも酒を交わしながら話した。亡くなったことはニュースで知った。苦楽を共にしてきたかただけに、ショックが大きい」←「加藤博一氏、逝去!」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.21
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109.Peace Bed アメリカVSジョン・レノン■原題:The U.S. VS. John Lennon■製作年・国:2006年、アメリカ■上映時間:99分■日本語字幕:関美冬■鑑賞日:12月28日、新宿ジョイシネマ(歌舞伎町)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・脚本・製作:デヴィッド・リーフ、ジョン・シャインフェルド□製作総指揮:サンドラ・スターン、ケヴィン・ベッグス、トム・オーテンバーグ、ニック・メイヤー、スティーヴ・ローゼンバーグ、エリック・ネルソン、マイケル・ハーショーン、ブラッド・エイブラムソン、ローレン・レイジン□撮影:ジェームズ・マザーズ□編集:ピーター・S・リンチ2世□監修:オノ・ヨーコキャスト(全て本人)◆オノ・ヨーコ、言わずとしれたジョン・レノンの妻◆ジョン・ウィーナー、ジョン・レノンのFBIファイル公開を求め裁判で闘い続けた歴史学教授◆ロン・コーヴィック、元海兵隊軍曹としての経歴を生かし「7月4日に生まれて」を書いた。◆アンジェラ・デイヴィス、アメリカ共産党のメンバーとして活動しFBIにより指名手配される◆ジョン・シンクレア、ジョン・レノンが彼の名前の曲を作ったことでも有名。おとり警察官に大麻を売った罪で収監された。◆タリク・アリ、パキスタン出身の政治活動家で作家、編集者としての顔ももつ【この映画について】ザ・ビートルズは1970年に「正式に」(前年に事実上解散状態でしたが)解散をしてロック界に一つの区切りを付けました。ジョン・レノンは解散直後から活発にソロ活動を行いながら、グループ時代には様々な制限の中で自由が利かなかった立場から「個人の立場」で自分の主張をアピールできるようになった。そのジョンがソロ時代に最も熱心に取り組んでいたテーマが「平和」の二文字だ。ジョンはヨーコさんと二人でNYへと渡り、戦争と暴力を憎む運動でアメリカという巨大な象と戦った。この映画はジョンがFBIから危険人物扱いされて、監視された生活の中で敢然と戦っていた姿を当時のフィルムと関係者の証言を纏めたドキュメンタリーである。【ストーリー】(ドキュメンタリーのためネタバレです)1971年12月10日、ミシガン州アナーバー(アン・アーバーとも表記)にておとり捜査で大麻所持の容疑で10年の懲役刑を受けた詩人ジョン・シンクレアを支援するコンサートにジョンとヨーコはゲスト出演した。(アンソロジー・シリーズにその時のライヴ音源収録されています)二人はこのコンサートをきっかけにニクソン政権に取って「政敵」とみなされ、危険人物としてFBIの徹底マークを受けることになった。ビートルズのメンバーとして世界の頂点を極めたジョン・レノン。しかし彼は、すでに次の段階に向かっていた。泥沼化するベトナム戦争に反対しての平和活動。ジョンのメッセージは、反戦運動家や急進的な活動家にも利用されるが、その事からアメリカ政府は彼を反政府の危険分子と見るようになる。ジョンの影響力を恐れた政府は、FBIにジョンの監視をさせる。ジョンはベトナム戦争に反対の立場をとっており、ベトナムでの惨状が改善されないことに業を煮やし自費で「WAR IS OVER(IF YOU WANT IT)」というポスターと新聞広告掲載を世界主要都市で実行に移した。その頃、ジョンのアルバム「イマジン」は発表された。理想的な平和とは何かを歌った「イマジン」はニクソン政権にとって驚異となり、当時のFBI捜査官もジョンを監視・盗聴していたことを認めている。更に、ジェリー・ルービン、アビー・ホフマンら急進的な活動家との交流が政権には「政治の達人の手に落ち、連中の手先・道具となった」と言わしめた。そしてジョンはFBI側の監視に脅威を感じるようになり、友人に「自分とヨーコに何かがあればそれは事故ではない」と暗にFBI側から危害が加えられる可能性を匂わせていたそうだ。移民局は1972年3月、ロンドンでの大麻所持による逮捕歴を「表向きの理由」として二人に「国外退去命令」を出す。移民局の決定に異義を唱えた二人は徹底的に闘うことを宣言し、二人のこの決定がマスコミを通じて流れたことで二人に有利に働いた。1972年、この年、大統領選を勝ち抜いて再選を果たしたニクソンは再選を果たしたことで自らを脅かす存在でなくなったジョンとヨーコへの関心を一気に失った。そして、二人は念願だった永住権(グリーンカード)取得を1976年に果たしたのだった。ジョンとヨーコはショーンの誕生と共に音楽活動を中断し、あれほど熱心だった平和活動にも一見すると興味を失ったと映る時代へと入っていった。1980年12月8日、ジョンはハワイ出身のマーク・デヴィッド・チャップマンの放った凶弾に命を奪われた。それでもジョンの意思は今でも受け継がれている。ヨーコは回想する「米国はジョンを殺せなかった。だって彼のメッセージは生きていますから...」。【鑑賞後の感想】この映画が焦点を当てているのはジョン・レノンがザ・ビートルズを解散してソロ活動を始めたころが主だ。その中でもNYへと活動拠点を移動させた1971年から1972年の間の活動を振り返っている。しかも映像は映画用に俳優が作ったものではなく、当時のニュース用フィルムやTV番組出演時のリアルなものを選んでいる。関係者の証言がさらにそれらを補強する意味合いで挿入されるので、当時と現在を巧みに繋いでいる。ヨーコさんが監修に加わっていることで、純粋にジョンとヨーコの二人の活動を振り返る意味ではまさに「お墨付き」をもらったとも言える。映画のバックにはジョンのソロ活動時代の曲がふんだんに挿入され、エンド・ロールでは「インスタント・カーマ」(私の好きな曲です)が流れる。音楽的な側面を期待してこの映画を観ると「退屈」するだろう。しかし、この映画は音楽家ジョン・レノンではない「活動家ジョン・レノン」が主人公である。どうかその点を理解した上で鑑賞されることを強くお勧めします。私のようにジョン・レノンのこの時期の活動をしっている人間でも、今回の映画は一本のドキュメンタリーとしては評価に値するでしょう。【自己採点】(100点満点)70点。ドキュメンタリー作品は鑑賞した人の主観が濃く反映されますが、この点数で妥当だと思います。←映画「Peace Bed アメリカVSジョン・レノン」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.20
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人的補償は岡本投手!西武は、中日にFA移籍した「恩知らず」和田一浩外野手の人的補償として、中日から中継ぎとして活躍してきた岡本真也投手を獲得したと発表した。岡本は昨季、チーム最多の62試合に登板し、5勝2敗33ホールド、防御率2・89と活躍。右のリリーフを補強ポイントとしていた西武にとって、4年連続で50試合以上に登板し、セットアッパーとして経験豊富な岡本の加入は心強い材料となりそうだ。渡辺監督のコメント(球団公式サイトより):「今季の一番の補強ポイントは、後ろで投げるピッチャー。願ってもない選手を獲得できました。岡本選手には大いに期待をしています。」 和田の人的補償リストは年明け早々に中日より届いたことで、球団内部で検討を重ね(戦力的にも相手の年俸も含めてでしょうね)渡辺監督の意向を反映させた結果であろう。個人的には人的補償は地元出身の「佐藤充」を先発候補として獲得出来ればと思っていたが、昨季は戦力になっていなかった。平井投手もプロテクトは微妙と思っていたが外れなかったようですね。従って、中継ぎ投手の層が薄い投手陣を補強する意味では岡本は格好の材料で適任だ。岡本加入で恐らく7回か8回の1イニングを任されるだろう。岡本の中日でのポジションも主に8回から登板して、守護神岩瀬にバトンタッチする役目だった。西武の抑えはシーズン当初は小野寺が任され、不安定な内容で交流戦後は左腕グラマンが穴を埋めたが不安は残る。今季は誰になるかまだ分からないなかで、岡本がパ・リーグの打者が慣れないなかで力を発揮すれば抑え候補としても浮上するだろう。岡本に関しては大きな故障もない馬力のある投手との印象がある。右打者への外角へのスライダーが生命線で、ストレートとフォークを織り交ぜる配球で打ち取る。昨季は不調だった時期もあったが、ランナーを出してファンをハラハラさせながらも抑えていたとの印象がある。西武とは2004年の日本シリーズで対戦し、落合監督がマウンドで続投を決めた直後にカブレラに満塁弾を打たれうなだれたシーンが強く記憶に残っている。年齢的に33歳であり今の状態で何年活躍出来るか分からないが、西武としては「和田-岡本+金銭」のトレードが成立したと割り切ることが出来る人選だった。岡本、移籍について語る正式な記者会見は球団では21日に西武ドームで行うと発表しているが、記者とのやりとりで西武移籍を正式通告された岡本は冷静にこの移籍劇について語っているそうなので幾つか拾ったコメントを紹介したい。(18:00頃球団事務所にて)「戦力外になったわけでもないし、西武に行っても野球をするだけ。必要とされるところに行って、新天地に行ってがんばろうという気持ちです」。(管理人コメント:落合監督や森コーチとの折り合いはどうだったのだろうか?)(人的補償選手について)「何となく自分じゃないかな…と、少し思っていたので」。とのコメントも残っている。(管理人コメント:本人はプロテクト外選手だと察していたのですかね?)(18日午後、伊豆で自主トレをしていた岡本のところへ伊藤代表から電話があって)「去年も工藤さんが(管理人注:門倉のFA入団に伴いプロテクトから)外れて(巨人から横浜へ移籍して)いる。そういうのもあって、別にボクはビックリしていない」。(管理人コメント:門倉は1勝で、工藤は7勝?でしたっけ?補償選手の成績が上回った珍しいケースでした。)(中日についての愛着は)「プロに入って5年やれるか、3年やれるか、という不安の中でやってきて、ドラゴンズで7年間やってこられた。まだまだドラゴンズでやりたいという気持ちはありますけど、こういうルールはルール」。(管理人コメント:社会人でも「佐藤工務店-阿部企業-ヤオハンジャパン-アムウェイレッドソックス-ヤマハ」の5チームを渡り歩いた苦労人。プロでも新天地で頑張って下さい。)(最後に名古屋のファンへ向けてのコメント)「野球ができるというのは同じなので、プレーする場があることがまず、ありがたい」「名古屋のファンの皆さん、球団の方々、ありがとうございました」落合監督、岡本移籍について語る(1/21記事追加)「すごく悩んだよ。だれも出したくない。岡本だって出したくない。でも28人しかプロテクトできないんだ。チームには絶対に出してはいけない選手がいる。だからそれを順番に挙げていくしかないだろ」森バッテリーチーフコーチら首脳陣とともにリスト作成した。ルールに定められた「28」という数字に悩んだ。「ピッチャーを20人選べるわけじゃない。野手だって出せない選手はいる。その中で先発投手は出せない。抑えも出せない。中継ぎならこの選手でカバーできるかもしれないという判断があった。若いチームだけに将来のことも考えた」「第3者は『なんでこの選手を外すの?』と言うかもしれない。でもそれは現場を預かっていないから言えるんだ。1番チームの戦力を考えているオレとコーチが考えたんだ。例え、川上が載っていたって、岩瀬が載っていたって、首脳陣が決めたならそう(移籍)なるんだ」昨季まで平井、岩瀬とともに勝利の方程式を担ってきた右腕がチームから去る。それでも...「FAで和田を獲ると決めた時からだれかを出さないといけないと覚悟していた。(岡本が抜けたから)これで戦えないなんて思ってないよ」←「中日・岡本、西武へ移籍!」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.19
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108.アイ・アム・レジェンド■原題:I Am Legend■製作年・国:2007年、アメリカ■上映時間:分■日本語字幕:林完治■鑑賞日:12月23日、渋谷TOEI2(渋谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:フランシス・ローレンス□脚本:マーク・プロトスビッチ□脚本・製作:アキバ・ゴールズマン□製作:ジェイムズ・ラシター、デイヴィッド・ヘイマン、二ール・モリッツ□製作総指揮:マイケル・タダロス、アーウィン・ストフ、ディナ・ゴールドバーグ、ブルース・バーマン□撮影:アンドルー・レスニー□編集:ウェイン・ワーマン□美術:ナオミ・ショーハン□衣装:マイケル・キャプラン□音楽:ジェイムズ・ニュートン・ハワードキャスト◆ウィル・スミス(ロバート・ネヴィル)人類最後の生き残りとしてNYで愛犬と過ごす科学者◆アリーシー・ブラガ(アンナ)船でNYへと漂着しネヴィルと行動を共にする【この映画について】2012年、人間の姿が消えて無人と化したNYの街で辛うじて愛犬サムと生活をするウィル・スミス演じる科学者ネヴィル。無人の店でDVDを借りるのが数少ない楽しみ。科学者でもあるネヴィルはラジオ無線で生存者がいないか呼びかけているが反応は無い。しかし、夕闇が支配する夜になると得体の知れない凶暴な生物が街をうろつく。果たして彼らの正体は?主演はいまや超売れっ子のウィル・スミスで、この映画はほぼ彼一人以外の主だった出演者はいないので彼の演技に注目できる。【ストーリー】(ネタバレなし)私の名はロバート・ネビル。ニューヨークで生き残っている。もし誰かこれを聞いているなら、もし誰か他にいるなら…誰でもいい、応えてほしい。あなたは独りではない。2012年、人間の姿が消え、死んだように静まり返るニューヨークの街。この街がかろうじて生きていることを伝えるのは、通りを走り抜けていく1台の真っ赤なマスタングだけ。運転しているのは、ロバート・ネビル。3年前、人類に降りかかった地球規模の災厄をくぐり抜け、この街で、そしておそらくは全世界で、ただ1人生き残った男。今や唯一の話し相手となった愛犬サムとともに、無人の店舗で食料品や日用品を調達し、セントラルパークに畑を作って、彼は独りで生きている。店員代わりに並べたマネキン、空軍基地の飛行機の翼から摩天楼に向かって打ち放つゴルフのショット…何をするのも独り、どこへ行っても独り。それはいつ終わるともしれない究極の孤独のなかで、人類絶滅の原因にさかのぼり、再生のための研究を続けることだけが、有能な科学者だった彼のたったひとつの生きる支えだ。自分以外の生存者を探しもとめて、3年間、毎日無線で流し続けているメッセージには、いまだ誰からも返事はない。本当にもうこの世に生存者はいないのか?その一方で、日が沈み、太陽の光が消え去ると、いっせいに蠢きだす不気味な影。それは、人類滅亡後に出現した闇に潜む生物“ダーク・シーカーズ”だ。その凶暴な群れに襲われれば、ネビルの最後の望みも絶たれてしまう。しかし、人類再生の鍵を握っているのもまた、彼らかもしれないのだ。そんなあるとき、ネビルがダーク・シーカーズとの戦いに明け暮れているころ偶然に一組の親子と遭遇する。親子はリオから着いたと言う。そして、ネビルとこの親子との共同生活が始まった。果てない孤独と、迫りくる恐怖。夜ごとダーク・シーカーズの脅威と戦いながら、途切れそうになる希望をたぐり続ける日々。やがてネビルは、ある驚くべき事実に気づく…。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.科学者ネヴィルは一体何を研究し生み出そうとしているのか?2.リオから来た親子とネビルの関係はどうなる?3.科学者ネビルが到達しようとしている人類滅亡の原因となったウイルス対策は完成するのか?などを中心に是非映画館でご覧下さい。【鑑賞後の感想】この映画は登場人物が殆どウィル・スミス演じる科学者だけの異質な作品だ。作品の設定が人類滅亡後のNYなのでそれも最もなのだ。ストーリーの冒頭でウィル・スミスが航空母艦上でゴルフをしたり、無人のマンハッタンの一部が草原化して動物園から脱出した野生動物が猛獣となって襲ってきたり、畑にして食料を調達したり、無人のお店でDVDを借りたりと言ったサバイバル生活の様子や映像は楽しかった。ところが、そうした前半の娯楽性溢れる部分から後半は一転して「ゾンビ」みたいな展開に急変する。途中でリオから脱出した親子が登場するのだがこれは余りにも唐突過ぎた。この親子がウィル・スミスが研究するウィルス対策の鍵を握ることになるのだが、別にこの親子でなくても良いのではと思ってしまった。まだまだ突っ込みどころ満載過ぎるこの作品だが、前半と後半では全く異なる作品と思って観ることがこの映画の「正しい見方」ですね。【自己採点】(100点満点)65点。この映画はウィル・スミスを観るのが目的の映画かな。←映画「アイ・アム・レジェンド」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.18
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小沢一郎「新テロ特措法」は大事な法案ではない!民主党の小沢一郎代表が「逆ギレ」した。同党定期党大会が開かれ、終了後に会見した小沢氏は、新テロ対策特別措置法が再議決された11日の衆院本会議を途中退席したことが党内外から批判されていることについて「新テロ特措法が国民にとって大事な法案だとは思わない。どうして批判されるのか分からない」と真っ向から反論した。さらに、報道陣に対して「総理や国務大臣も本会議に欠席することがあるのに、なぜそちらは批判しないのか」と不満をぶちまけた。小沢氏の口から、謝罪の言葉は一切出てこなかった。それどころか、新テロ特措法の採決を棄権した小沢氏を批判する報道に対し、真っ向から反論した。小沢代表は総理や大臣を批判するなら、自らが本会議に出席した上で不満をぶちまけるなどした方がいい。党首が忙しいのは当然だし、大臣だって暇じゃないんだからね。国際会議出席だってあるし、重要な会議や会合なども目白押しなのだからそんなこと小沢代表だって分かるでしょうよ。民主党の菅直人代表代行は会見で、小沢一郎代表が新テロ対策特別措置法を再議決した衆院本会議の途中退席への批判に反論したことについて、「一般的にはできるだけ、特に重要な法案の採決には参加されるのが望ましい」と述べた。再議決で反対票を投じるべきだったとの考えを示したものだ。身内である菅代表代行や鳩山幹事長だって、今回の小沢代表の欠席には反対を示している。大阪府知事選挙より国会の本会議の方が軽い扱いで良いのでしょうか?小沢さん!国会軽視ではないですか?←「小沢一郎、逆ギレ!」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.17
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106.昼顔■原題:Belle De Jour■製作年・国:1967年、フランス■上映時間:100分■日本語字幕:古田由紀子■鑑賞日:12月23日、銀座テアトルシネマ(京橋)□監督・脚色:ルイス・ブリュエル□原作:ジョゼフ・ケッセル□製作:ロベール・アキム、レイモン・アキム□脚色:ジャン・クロード・カリエール□撮影:サッシャ・ヴィエルニーキャスト◆カトリーヌ・ドヌーブ(セブリーヌ)夫ピエールと二人で幸せな生活を送っていたが...◆ジャン・ソレル(ピエール)医師でセヴリーヌを愛していたが、妻には彼の知らない昼の顔があった◆ミシェル・ピッコリ(アンリ・ユッソン)ピエールの友人だがセヴリーヌは敬遠していた◆ジュヌヴィエーヴ・パージュ(マダム・アナイス)娼館の女主人でセヴリーヌに「昼顔」という名前を与える◆ピエール・クレマンティ(マルセル)粗野な若者で「昼顔」を気に入りのめり込む【この映画について】アルゼンチン生まれのフランス作家ジョゼフ・ケッセルの映画化で、ルイス・ブリュエルとジャン・クロード・カリエールが共同で脚色を担当した。音楽は馬車の音や、街中の雑踏の音などでカバーしており歌声などは一切ない。主演は「若かった」カトリーヌ・ドヌーブが貞淑な妻としての表の顔と娼婦としての裏の顔を演じている。40年以上前の作品であるがドヌーブのドレスやメイクなどにも注意を払っていると、21世紀の今との違いが分かる。【ストーリー】(1967年公開作品に付きネタバレです)セブリーヌとピエールの二人は、仲の良い幸せそのものの若夫婦だ。二人はお互に心から愛しあっていた。セブリーヌもよく夫に仕え、満足な毎日を送っているのだが、彼女が八つの時、野卑な鉛管工に抱きすくめられた異常な感覚が、潜在意識となって妖しい妄想にかられてゆくことがあった。情欲の鬼と化したピエールがセブリーヌを縛りあげ、ムチで責めさいなんだ挙句、犯したり、卑しい男に犯されるという妄想であった。セブリーヌの奥底に奇妙な亀裂が生まれていることを、ピエールの友人アンリだけは、見抜いていた。アンリはなぜか、いつもねばっこい目でセブリーヌをみつめているのだった。セブリーヌはそんなアンリが嫌いだった。ある時、セブリーヌは友人のルネから、良家の夫人たちが、夫には内証で売春をしているという話を聞き、大きな衝撃を受けたが、心に強くひかれるものがあった。テニス・クラブでアンリを見かけたセブリーヌは、さり気なくその女たちのことを話した。アンリもまたさりげなくそういう女たちを歓迎する家を教えた。一時は内心のうずきを抑えたもののセブリーヌは、自分でもわからないまま、そういう女を歓迎する番地の家をたずねるのだった。そして、セブリーヌの二重生活がはじまった。女郎屋の女主人アナイスは、セブリーヌに真昼のひととき、つかの間の命を燃やすという意味で「昼顔」という名をつけてくれた。毎日、午後の何時間かを、セブリーヌは行きずりの男に抱かれて過し、夜は今までの通り、やさしく貞淑な妻だった。セブリーヌにはもはや夫を裏切っているという、意識はなかった。体と心に奇妙な均衡が生れ、一日、一日が満ち足りていた。しかし、その均衡が破れる日が来た。セブリーヌに、マルセルという、金歯だらけの口をした、粗野で無鉄砲で野獣のような男が、すっかり惚れこんでしまったからだ。マルセルは、夫と別れて自分のものになれと、いまは自分の行為を恐しくなったセブリーヌをしつこくおどしつづけ、セブリーヌが言うことを聞かないと知るや、無暴にも、ピエールをそ撃した。ピエールは命を取りとめたが、体の自由がきかず、廃人同様となってしまった。セブリーヌは生ける屍となったピエールを守って生きてゆこうと決心するのだった。二人は前よりも幸せな生活を送ることになった。そして、セブリーヌの身内にはあの変な、いまわしい妄想が、永遠に遠去かって行くのがわかった。(この項、Gooより転載)【自己採点】(100点満点)85点。時代を超えて評価される作品だ。107.夜顔■原題:Belle Toujours■製作年・国:2006年、フランス・ポルトガル■上映時間:70分■日本語字幕:齋藤敦子■鑑賞日:12月23日、銀座テアトルシネマ(京橋)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:マノエル・ド・オリヴェイラ□製作:ミゲル・カディリェ□共同制作:セルジュ・ラルー□助監督:オリヴィエ・ブファール□撮影:サビーヌ・ランスラン、フランシスコ・オリヴェイラ□録音:アンリ・マイコフ、リカルド・レアル□美術:クリスチアン・マルティ□装飾:フェルナンド・アレアル□衣装:ミレーナ・カノネロ□編集:ヴァレリー・ロワズルー、カトリーヌ・クラソフスキーキャスト◆ミシェル・ピッコリ(アンリ・ユッソン)セブリーヌと偶然再会し話をしようと誘うが...◆ビュル・オジエ(セブリーヌ・セルジー)2つの顔を持っていたがアンリに見破られて...◆リカルド・トレパ(バーテンダー、ベネット)盛り場のバーテンダーで聞き上手なことから客の信頼も厚い◆レオノール・バルダック(若い女性)盛り場のバーの常連で自称「若い」娼婦◆ジュリア・ブイゼル(若い女性2)二人で盛り場にたむろするこちらも自称「若い」娼婦。バーテンダーとも顔馴染み【この映画について】ポルトガル出身の世界的巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ監督が1967年の衝撃作「昼顔」の登場人物たちの「38年後」を描いた。99歳のオリヴェイラ監督は今でも年に1本というペースで作品を世に贈りだしている「現役の監督」である。一筋縄ではいかない男アンリ・ユッソンには何と1967年の「昼顔」と同じミシェル・ピッコリ、セブリーヌにはカトリーヌ・ドヌーブからビュル・オジエに替わった。「昼顔」の「続編」としても、そして、1本の作品としても独特の香りを持っている点を感じてもらえる作品。【ストーリー】(ネタバレなし)パリのコンサート会場で演奏会を楽しむアンリ・ユッソンは、今は未亡人となったセブリーヌと偶然再会する。しかし過去を忘れたい彼女は彼の必死の追跡をかわそうと逃げまとう。一度は見失ったが、偶然入ったバーのバーテンダーから、彼女が高級ホテルの「レジーナ」に宿泊していることを掴む。彼女はベルマンに「居ないことにして」と言い放ち足早に去った。翌日、再び同じバーに入り聞き上手のバーテンダーにアンリは38年前の出来事を話し、それを後方で聞く2人の「若い」娼婦たちとの楽しいひと時を彼は満足そうに過ごした。セブリーヌの行方は意外なところで再びばったりと会う。アンティーク・ショップの前で偶然に会い、嫌がる彼女を「38年前の真実」を話したいと半ば強引にディナーの約束を取り交わす。ホテルの一室でのディナーに現れたセブリーヌの表情は固いが、アンリの表情には何故か余裕を感じさせた。そして、ぎこちない雰囲気の中、ディナーは始まったが...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.アンリがバーテンダーに語った38年前の出来事の内容とは?2.二人のディナーで一体何が「真実」として語られたのか?3.ディナー後の二人の関係はどうなった?などを中心にご覧下さい。【鑑賞後の感想】(昼顔+夜顔)99歳のオリヴェイラ監督が「昼顔」の38年後を描くという発想には驚いた。「昼顔」を初めて観たが冒頭の馬車が並木道を通る映像は今の映画には無い自然の映像美を感じた。表情の少ないドヌーブと表現力豊かなオジエの対照も面白かったが、ピッコリが38年経ってもその表現力の確かさには驚かされた。彼の演技(存命だという意味も含めて)なくして「夜顔」の構想もあり得なかったと思えた。オリヴェイラ監督のカメラ・ワーク、特に、アンティーク・ショップ前での会話を上空からのアングルで写すあたりは斬新に感じた。パリ街並みの一つ一つを何気なく、そして、これほど映画のワンシーンとして効果的に使える監督は少ないだろう。【自己採点】(100点満点)88点。「昼顔」と一緒に観る事でこの映画全体が見えた。人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.16
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タクシー全国禁煙化を阻む「東西格差」の壁公共交通機関での全面禁煙化が「全国で」進んでいる。受動喫煙の影響が社会でも認知され健康への影響を追い風に、愛煙家には肩身の狭い状況が続く見通しだが、全国レベルでは奇妙な状況が生まれている。禁煙への取り組みに、「東高西低」の動きが起きているのだ。タバコが大嫌いな私は都内在住ですが、禁煙化への取り組みで「東西格差」があるとは知りませんでした。7日から東京で約95%にあたるタクシーが禁煙になるなど、全国で禁煙化が進む。全国乗用自動車連合会によると、9日現在で15都県が禁煙を導入をしているそうだ。中でも関東、中部地方などが導入に積極的な反面、西日本ブロックの「近畿、中国、四国地方」では導入がゼロで、僅かに大分県で検討されているだけで明らかに「東西格差」が生まれている。導入後、東京では目立ったトラブルは報道されていない。所が、先日そのトラブルが大きく報道された。何と「タクシーの運転手」が勤務後に「タクシーで帰宅」途中、運転手との間で「タバコを吸う」「吸わせない」と口論になり暴行を働いたとのニュースが飛び込んできた。本来は乗客に注意をする立場にある運転手が、自らが乗客になった途端に運転手と口論になるとは情け無い話だ。運転手は酔っていたそうだが、誰かのギャグではないが「そんなの関係ネ~」と言いたいですよ。一方、禁煙を導入していない大阪タクシー協会の担当者は「他に三つの団体があり運賃競争が激しい。喫煙客に逃げられるのが怖いせいか、禁煙について会員の賛同はまだ2割ほど」と明かす。大体こういうコメントを出す本人は間違いなく「喫煙者」であろう。私のような「嫌煙家」だと「禁煙化により非喫煙者のタクシー利用者が増え、逃げると言われる喫煙者を上回る」と何故考えないのか不思議です。全国の喫煙率を考えれば、何故、非喫煙者があの嫌な臭いを嗅がされた挙句「受動喫煙」の害を受けないと行けないのか考えていただきたいです。そもそも喫煙者のマナーの悪さから発生している部分も大きいのです。果たしてどの位の喫煙者が「ポケット灰皿」を持っていますか?更に、公共スペースでの禁煙化は世界的な流れでもあります。ここは、喫煙者がルールをしっかりと守ることが大事です。でも、こういう非喫煙者の考えや願いは喫煙者の論理と相容れないことも承知しています。受動喫煙問題に詳しい産業医科大(福岡県)の大和教授(健康開発科学)は「タクシー内の喫煙は、空間の狭さから影響が深刻で、運転手や乗客の健康を害するのは明らか。早急に足並みをそろえてほしい」と話す。禁煙化の波について、私は次は「飲食店」にも及んでもらいたいと切に願っています。どんなに美味しい料理を出されても、タバコの臭いのきついお店での食事は折角の料理が台無しですからね!←「東京のタクシー全面禁煙化!」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.15
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105.チャプター27■原題:Chapter 27■製作年・国:2007年、カナダ■上映時間:85分■日本語字幕:石田泰子■鑑賞日:12月22日、シネクイント(渋谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・脚本:J.P.シェファー□原案:ジャック・ジョーンズ□製作:ロバート・サレルノ、ナオミ・ディスプレス、アレクサンドラ・ミルチャン□製作総指揮:ジャレッド・レト、リック・チャド、ジルベール・アルール、ジョン・フロック、ゲイリー・ホーサム、リューイン・ウェブ□撮影:トム・リッチモンド□編集:ジム・マキェイ、アンドリュー・ヘイフッツ□音楽:アンソニー・マリネリ□衣装:アン・クラブトゥリー□プロダクション・デザイン:カリーナ・イワノフキャスト◆ジャレッド・レト(マーク・デイヴィッド・チャップマン)ジョン・レノン暗殺犯で現在も服役中◆リンジー・ローハン(ジュード)ジョンの大ファンでダコタ・ハウス前でチャップマンと意気投合する◆ジュダ・フリードランダー(ポール)ジョンを追いかけ写真を取り捲るパパラッチ【この映画について】ジョン・レノンを殺害した男として世界中のビートルズ・ファンの憎悪の的となっている、ハワイからやってきたマーク・デイヴィッド・チャップマンのニューヨークでの3日間を克明に描く。誰もが知らなかった、そして誰もが知りたかったジョン・レノン殺害前3日間の行動と心理を、綿密な取材のもと映像化した。狂気と正気の狭間を行きかうチャップマンを演じるのはジャレッド・レト。チャップマンの体型に似せるための役作りに体重を30kgも増やしたというから驚く。ちなみに実際のチャップマンは事件後、禁固20年~最高禁固刑を言い渡され、仮釈放を申請しているがヨーコ夫人側の強い要請により却下されて現在も刑務所に収監されている。【ストーリー】(ネタバレなし)1980年12月6日、ハワイからマーク・デイヴィッド・チャップマンはNYへと降り立った。「ライ麦畑でつかまえて」の主人公ホールデンと自身を重ねて見ていたチャップマンは、セントラル・パーク傍のYMCAに宿泊することを決めていた。チェックインしてチャップマンが真っ先に向ったのは、セントラル・パークに近いところにあるダコタ・ハウスだった。そこはジョン・レノンの住まいがあるところで、一目彼を見ようと常に多くのファンが建物の外に待ち構えている。待っている間、チャップマンはやはりファンだと言う女性のジュードと親しく話すようになる。彼女はチャップマンが発売されて間もないアルバム「ダブル・ファンタジー」を購入するように勧められ、ついでに会ったらサインをもらえばとアドバイスしてくれた。ジュードは友達と映画を観るからと言ってチャップマンと別れ、チャップマンはその後も寒風厳しい中でジョンを待つが結局現れなかった。1980年12月7日,ジョンと会えずガッカリして宿舎に戻ったチャップマン。隣室のゲイカップルの喘ぎ声で目を醒まし、耐え切れずチェクアウトしタクシーの運転手の勧めでシェラトン・センター・ホテルに改めてチェック・イン。そして再びダコタ・ハウスへと向った。この日のガードマンはチャップマンが以前来た時に話をしたスティーヴだったが、相手は彼に対する記憶は定かではなかった。スティーヴからジョンの情報を引き出せなかったチャップマンは、一旦ダコタ・ハウスを離れて本屋に向う。そこで購入したのは「ライ麦畑でつかまえて」とジョンの最新のインタビュー記事を掲載している雑誌だった。ホテルの部屋に戻ったチャップマン、彼の中で明日は「来るべき日」であり、もう二度と出来ないことをしようと決意する。そう思って彼は女を買い思いを遂げたのだったが、急にハワイにいる妻の声が聞きたくなり電話を掛ける。1980年12月8日,彼はホテルの部屋を出る際に、二度と戻らないことを決意して旅券、写真、ポストカードを並べて後にした。彼が目指したのは再びダコタ・ハウスだった。3日経ってもジョンに会えずにイライラが募りガードマンを問い詰めると、今日出かける所を見掛けたとの返答が。そして遂にチャップマンがよそ見している時にジョンがダコタ・ハウスに入っていくのを見逃してしまう。しかし、彼は以外にも冷静だった。何故?この頃、彼の心の中では激しい葛藤があった。ハワイから出てきて「計画を遂行」すべきかそれとも中止して帰ろうかと。そして1日ぶりに再会したジュードに「一緒に旅に出よう」と迫るが...。3日目の夜も更けて待ち構えるファンも減り、昼間に喧嘩してしまったカメラマンと話していると「待ち人」が現れた。ジュードに勧められて買ったアルバム「ダブル・ファンタジー」をそっと差出しサインをもらい感動する。この場面を撮影していたカメラマンに、その写真を現像して欲しいと頼み彼の背後から必死に懇願する。一人になったチャップマンにはある言葉がこだましていたのだった。そして、歴史は動いた。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.チャップマンが「決行前」にホテルの部屋から妻へ電話で話した内容とは?2.「ライ麦畑でつかまえて」の主人公ホールデンに彼は何を見出したのか?3.チャップマンはカメラマンから写真を受け取るのか?4.チャップマンにこだましていた言葉とは?などを中心にご覧下さい。【鑑賞後の感想】ジョン・レノン殺害実行犯マーク・チャップマンはハワイ出身で、NYに来てから決行までの3日間の彼の行動を追ったドキュメンタリー・スタイルの映画である。ザ・ビートルズファンからすれば(私もそうですが)彼の名前は聞きたくも無い憎い相手である。彼の「3日間」の心の葛藤を主に描いているこの映画は、ファンがその奥底を知りたがっている「何故殺したのか?」の深層にはもう一つ踏み切れていなかった。彼にはジョン殺害への明確な動機がここでも理解出来なかった。余りにも神格化されてしまったザ・ビートルズのジョンは何故チャップマンに暗殺されなければならなかったのか?そこにもっと鋭く切り込んでもらいたいのだが、所詮チャップマンは未だに塀の中にいる限り現時点では限界なのだろう。この映画で描かれている3日間は、一ファンである私でも知っている事実ばかりである。彼がジョンを殺害する前にサインをもらって、その時を写したカメラマンが存在することとその写真も公開されている。だから、映画で紹介されていた中身には新鮮味は無かったのは残念でした。ただ一つだけ評価したいのはチャップマン役を演じたジャレッド・レトは成りきっていて演技力もしっかりしていました。最後に、1980年12月08日は未だに忘れられない一日です。【自己採点】(100点満点)68点。テーマを3日間に絞っていたが、全体像は見えなかった。人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.14
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11月映画鑑賞記録11月は「15本」鑑賞となり、従来の8~9本平均からするとかなり多かった。何故か?タマタマこの時期に観たい映画が重なったという単純な事実もあるけど、10月に観る予定だったのが11月にずれ込んだのも多かった理由である。1.アフター・ウェデイング(デンマーク)81点2.ヴィーナス(イギリス)86点3.グッド・シェパード(アメリカ)81点4.スターダスト(アメリカ)83点5.ヘアスプレー(アメリカ)87点6.大統領暗殺(イギリス)72点7.タロットカード殺人事件(イギリス・アメリカ)69点8.インベージョン(アメリカ)68点9.ボーン・アルティメイタム(アメリカ)83点10.バイオハザード3(アメリカ)68点11.Onceダブリンの街角で(アイルランド)91点12.レディ・チャタレー(フランス)68点13.4分間のピアニスト(ドイツ)73点14.モーテル(アメリカ)80点15.犯人に告ぐ(日本)66点こうして15本の内訳を見ていくと「アメリカ映画7本」「ヨーロッパ映画6本」「邦画1本」「アメリカ・イギリス合作映画1本」となる。アメリカ映画とヨーロッパ映画がほぼ半々の割合で、邦画が1本であるがヨーロッパ映画の割合が多かったのが特徴だ。邦画は年平均10~12本なので1本は普通のペースである。中でも久し振りに90点超えを果たし91点をつけた「Onceダブリンの街角で」は、個人的に元々期待が高かった作品であり満足した。ミニシアターでの上映なので当日は少し遅れて上映10分前に着いたら既に満席に近く、最前列での観戦となってしまった。アイルランド映画って珍しいけど、この映画は所謂セリフは大部分がミュージカルではないけど「音楽」で語られるのが特徴。また、この音楽が素敵でこれが点数を上げた最大の要因ですね。その他にはやはりヨーロッパ映画でデンマークの作品である「アフター・ウェディング」も泣かせる映画でしたが、どちらかと言えば男性向きの作品でした。アメリカ映画では「ヘアスプレー」が最高得点である87点を付けた。オープニングからラストまで「楽しめるミュージカル映画」で、観ていて飽きなかったので得点は高い。逆に60点台の作品が5本で、最下位だったのが「犯人に告ぐ」の66点。この作品は映画館で上映する前にWOWOWで放送していたそうだが、映画よりTVドラマ向きの作品との印象を持った。トヨエツの演技は良かったですが...。←「ヒット映画」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.13
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ヤクルト・藤井が日本ハムへトレード!東京ヤクルトの藤井秀悟投手、坂元弥太郎投手、三木肇内野手と北海道日本ハムの押本健彦投手、川島慶三外野手、橋本義隆投手の3対3の交換トレードが発表された。先発陣が手薄な北海道日本ハムの事情と、前GMでハムとは太いパイプのある高田監督の求める東京ヤクルトの補強ポイントが合致した。左腕の藤井は今治西高時代に選抜出場4強を果たし早大を経て2000年に逆指名でドラフト2位でヤクルト入団。2年目の2001年に14勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得するなど主に先発で活躍し国際試合ではW杯の日本代表メンバーに選出されキューバ相手に好投するなどしていた。たが、最近は2年連続で7勝に終わるなど不本意なシーズンが続いた。坂本投手は浦和学院時代に甲子園出場し19奪三振の大会タイ記録を達成し、2000年ドラフト4位で入団した。入団直後から2軍で好成績を挙げ1軍でも先発など出場機会は多かったが、最近は活躍の場が無かった。三木内野手は上宮高校から1995年にドラフト1位で入団。甲子園出場経験は無いが、ドラフト前から「強打の内野手」との評判の持ち主で兄は慶大から近鉄に入団してプレイしていた。プロ入り後は岩村、宮本らの厚い壁に阻まれて主に代走、守備固めでの出場に留まっている。藤井の先発試合は昨年神宮で西武との試合で観戦したが、西武打線に終始捉まるなど良い所が無かった。ハムでは武田勝と並んで先発で起用されるだろう。元エースの金村が阪神へ移籍した穴埋めも期待される。坂本は恐らく中継ぎでの起用で、三木は内野の守備固めや代走で力を発揮することになるでしょう。一方、日本ハムから移籍する選手は高田監督がGM時代に目を付けていた選手たちが揃った。5年目の押本は入団時に社会人(日産自動車)残留が濃厚だったのを素質を高く評価して入団した投手。入団当初は先発での起用も多かったが、昨季は36試合に中継ぎで登板した。3年目の川島は身体能力が高い上に俊足で内外野が守れるなど、高田監督からは将来性を買われている。4年目の橋本投手は2006年のシーズンは先発としてソフトバンク戦に完封勝利を飾るなど、本格派の右腕投手だ。 押本は球に力があるしフォークで三振を狙えるので、ヤクルトは中継ぎでも手薄な先発でもどちらでも力を発揮できるだろう。橋本は1軍に定着することが前提だが先発候補として獲得したのだろう。川島は高田監督がその潜在能力を高く買っているので、内外野に関係なく積極的に起用されるでしょう。ヤクルトは西武から福地外野手を獲得しているので川島と並んで快足ランナー二人を獲得出来たのは大きな収穫だ。藤井はトレード要因だった?一方で藤井には「夕刊フジ」に気になる記事が掲載されていたので一部を引用する。複数の関係者が「致命傷になった」とみるのが、昨年4月の失態だ。古田前監督が退場となった試合後、巻き直しを図るため、選手だけで翌日にミーティングを行うことが決まった。しかし日ごろから時間にルーズな藤井は、こんな一大事にも遅刻し、チームリーダーの宮本を激怒させた。(夕刊フジ記事より)藤井は過去にもW杯サッカーの試合観戦後に風邪を引いて発熱で登録抹消されたり、早大に入学したばかりの斉藤と焼肉店に行くなど、「野球選手としての自覚の無さ」「主力投手としての自覚の無さ」を当時は厳しくマスコミからも球団からも指摘されていた。野球選手がシーズン中にサッカー観戦すること事態が第一間違っている。そうした精神構造の持ち主であるため、チーム内でも孤立していたとの報道もみられるようだ。日本ハムで心機一転、パ・リーグで自らの過去をリセットしてその持てる力を存分に発揮(西武戦以外にね!特に左腕に弱いホークス戦に頑張れ!!)出来れば過去のマイナス評価も水に流されるでしょう。人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.12
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104.エンジェル■原題:Angel■製作年・国:2007年、ベルギー・イギリス・フランス■上映時間:119分■日本語字幕:松浦美奈■鑑賞日:12月22日、シャンテシネ(日比谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・脚色・ダイアローグ:フランソワ・オゾン□ダイアローグ:マーティン・クリンプ□原作:エリザベス・テイラー□製作:オリヴィエ・デルボス、マルク・ミソニエ□製作総指揮:ターニャ・セガーチェン□撮影監督:ドニ・ルノワール□編集:ミュリエル・ブルトン□衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ□音楽:フィリップ・ロンビ□美術:カーチャ・ヴィシュコフキャスト◆ロモーラ・ガライ(エンジェル・デヴェレル)母娘の貧しい生活から抜け出そうと小説の道に活路を見出す◆サム・ニール(セオ・ギルブライト)エンジェルの本を出版し世に送り出した発行人◆シャーロット・ランプリング(ハーマイオニー・ギルブライト)セオの妻でエンジェルの作品には否定的な態度を取る◆ルーシー・ラッセル(ノラ・ハウ=ネヴィル)エンジェルの小説の崇拝者で自ら彼女の個人秘書として働きたいと申し出る◆マイケル・ファスベンダー(エスメ・ハウ=ネヴィソン)ノラの弟で画家志望◆ジャクリーン・トン(エンジェルの母)エンジェルの母で娘と二人でささやかに生活する◆ジャニーン・デュビツキ(ロッティ伯母さん)エンジェルの伯母で近くの豪邸「パラダイス」で働く◆ジェマ・パウエル(アンジェリカ)豪邸「パラダイス」のお嬢様でエンジェルが住みたいと憧れる【この映画について】女性を主人公にした作品を多く描いてきたフランソワ・オゾン監督の最新作で、初の全編英語の台詞で製作された。オゾン監督が今回選んだのは、20世紀半ばに活躍した英国の女流作家エリザベス・テイラー(当然ですが有名な大女優とは違います)の小説「エンジェル」だった。幼い頃から豪邸での貴族のような生活に強く憧れてきた少女が、ベストセラー作家となったことで手に入れた富と名声と貴族のような生活。だが、そんな彼女にも満たされない何かと失うものへの恐怖みたいなものを常に感じていた。波乱万丈な一生を送った女性をオゾン監督はどう描いたのかに注目してもらいたい。主演のエンジェル役は「タロットカード殺人事件」にも出演していたロモーラ・ガライ。エンジェルの出版社の発行人の妻には、オゾン映画の常連であるシャーロット・ランプリングが出演している。【ストーリー】(ネタバレなし)1900年代初頭のイギリス、16歳のエンジェル・デヴェレルにとって学校は退屈な場所でしかなかった。大金持ちの貴族の家庭に生まれてきたかった彼女だが、現実には母娘の2人暮らしで亡き父が残した街の中の小さな食料品店を経営する生活なのだ。そのエンジェルには伯母が近所の大豪邸「パラダイス」で働いていて、いつか自分も大豪邸での生活に憧れ、屋敷の主の娘である少女「アンジェリカ」を羨んでいた。自らの生活から脱するため、彼女は本を書くことでその豊かな想像力を満たし成功を夢見ていたのだった。チャンスは意外と早く訪れてきた。自らが書いた原稿を送った出版社の中から「レディ・イレニア」を採用したいとの通知が来て舞い上がる。早速、列車でロンドンへと出向き発行人のセオ・ギルブライトと面会する。彼は出版社での経験が豊富だが、本の作者がまさか若い女性であるとのことに驚く。若さゆえに文中の表現の拙さを指摘されても、「単語、コンマ一つ変えません」と突っぱねる。そう自信満々に言い放ち事務所を出た彼女は帰路へ付くために駅へと向う。そのとき、血相を変えてセオが後を追いかけてきた。この時点で彼女と出版社との力関係は決まった。セオは彼女の言うとおりのまま出版することに同意し自宅へと招いた。自宅ではセオの妻ハーマイオニーと一緒に食事をともにしたが、ハーマイオニーは彼女の小説を「想像力だけの未熟な表現が多い」と苦言を呈する。だが自分に自信のある彼女は、ハーマイオニーが投げかけた軽蔑的なまなざしを鋭く跳ね返した。処女出版された「レディ・イレニア」は舞台劇化されるなど、出版直後からベストセラーへと登りつめ彼女は文学賞を受賞し一気に注目の女流作家の地位を固めた。気を良くした出版社とエンジェルは、次々とベストセラー作品を生み出し大金を稼いだ彼女はその勢いで、売りに出されていた「パラダイス」を購入し遂に少女の頃の夢を叶え母と二人で住むことになった。手に入れた豪邸での暮らしで、彼女の元をノーリー卿の姪のノラ・ハウ=ネヴィソンが個人秘書にして欲しいと訪れる。ノラはエンジェルの小説のファンであることと、彼女の弟のエスメが画家志望であることに興味を示し採用を決めた。その後、エンジェルは母の死を乗り越えエスメと結婚することになる。そして、新婚旅行から戻ると夫エスメのためにあるものを「プレゼント」したのだった。所が、英国が第一次世界大戦に参加することが決まる。その頃、夫エスメは軍隊に入隊し戦場へと向う。必死になって阻止しようとするが、夫は黙って豪邸を後にする。夫が出征後、エンジェルは精神的なバランスを乱し体調を崩す決定的なことが彼女の身に起こる。そんなエンジェルをノラは支えるが、やがて夫が負傷し戻るとの知らせが入るのだったが...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.エンジェルとエスメが接近することになったきっかけとは?2.エンジェルがエスメに「プレゼント」したものとは?3.エスメが出征後、彼女が体調を崩すきっかけとなったこととは?4.負傷した夫とエンジェルの再会までの道のりは?5.夫エスメがエンジェルに隠していた驚愕の事実とは?6.エンジェルの少女時代に「パラダイス」で暮らしていたあの「アンジェリカ」の行方は?7.エンジェルの小説の売れ行きはその後どうなっていくのか?などを中心に映画館かDVDが発売されたらご覧下さい。【鑑賞後の感想】女性の心理や人生を独自の視点で描くことでは定評のあるフランス出身のフランソワ・オゾン監督が、初めて英国を舞台に全編英語で製作した作品。オゾン監督は当初は英国人が書いたこの小説をフランスに置き換えることも考えたそうだが、やはりこれは原作どおり英国を舞台に製作した方がベターと考えて決断したそうだ。私はオゾン監督作品は2003年の「スイミング・プール」からこれで4作連続の鑑賞となったが、どの作品も前の作品や次の作品と異なる手法で挑む精神には感服する。「エンジェル」では、貧しい生活の少女時代から貴族の生活に憧れる女性の一生を波乱万丈に描いている。ベストセラー作家として手に入れた富と名誉を、何時までも自分のものにしておきたいエンジェル。そんな彼女も夫との夫婦生活は「経済的格差」の激しさに内心夫も面白くない。その夫が出征したことで激しく動揺するエンジェルの私生活上のパートナーとなったのは、皮肉にも義姉でもあるノラだった。ノラは親身になってエンジェルの世話をするのだが、ノラはエスメがエンジェルにも知らせていない「別の顔」があることに気が付いてしまう。ジェットコースターのように浮き沈みの激しかったエンジェルの人生。一体彼女は亡くなった時に何を思ったのか...オゾン監督は、そんな波乱万丈だったエンジェルの人生から、学ぶべきことは何か?問いかけているかのような終わり方だった。【自己採点】(100点満点)84点。時代背景もしっかりとストーリーに反映されていた。←映画「エンジェル」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.11
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オリックス重量外国人打線完成!オリックスは新外国人選手として前西武のアレックス・カブレラ内野手の獲得を正式発表した。年俸2億5000万円+出来高の1年契約で、背番号は42。カブレラは西武との2年契約が切れ、本人の強い希望もあって残留を希望していたが年俸交渉で折り合わず退団となっていた。オリックスとの契約は一時は難航が伝えられていたが、年俸も当初の報道にあった「4億円」ではなく2億5千万円とは意外だった。 「ラロッカ、ローズとの3人で90発。ローズとも勝負せざるを得ない状況になる」。この日午後に代理人側と交渉をまとめた中村球団本部長は早くも期待を込めた。ラロッカ、ローズに加えて5番にカブレラが座るクリーンアップはリーグ屈指。さらに阪神から加入した浜中、左ひざ手術から復活を目指す清原と、今季は3番から7番まで大砲がズラリと並ぶことが濃厚で、中村本部長も「まだ机上の話だが、怖い打線になる。あとは機動力を使える選手が理想通りに収まれば」とうなずいた。 カブレラは昨年12月、米大リーグの薬物使用実態を報告した「ミッチェル・リポート」に名前を連ねていたため、球団では2月の来日時にドーピング検査を行い、陽性反応を示した場合は契約を解除するそうだ。 オリックス打線はカブレラの加入で、外国人選手中心の打線なる。所がローズは故障持ち、ラロッカはパ・リーグ2年目による不安や死球渦による怪我の不安、カブレラは清原とポジションが重なるがこちらも故障の不安と飛距離の衰えなど不安材料も多い。日本人選手では出場出来るか分からない「清原」、阪神から移籍の浜中はパ・リーグ1年目の不安などマイナス材料もプラス材料以上に目立つ。一方でカブレラが抜けた西武だが、カブレラの西武への貢献は大きかった。彼は大きいのも打てるし、軽打で打点も稼げる優秀な打者だった。しかし、最近は飛距離が落ちてきたのと「守備、走塁」で果てしなくチームへ迷惑を掛けていたのも事実です。それでも彼は「憧れの中日へ移籍」するために、応援してきたファンへ無配慮なコメントを残し「裏切って」行ってしまった和田とは違う。オリックス戦ではカブ相手に辛らつな野次は無いと思う、でも、和田は駄目だ!西武フロントにはカブをあと1年引き止めてもらいたかった。デストラーデを超えて、西武の歴代外国人「最強選手」だったカブレラ選手!さようなら...。←「カブレラ、オリックス入団!」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.10
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103.ソウ4■原題:Saw4■製作年・国:2007年、アメリカ■上映時間:93分■日本語字幕:松浦美奈■鑑賞日:12月15日、新宿オスカー(歌舞伎町)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:ダーレン・リン・バウズマン□脚本・ストーリー:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン□脚本:トーマス・フェントン□製作:グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ□製作総指揮:ダニエル・ジェイソン・ヘフナー、ジェームズ・ワン、リー・ワネル、ステイシー・テストロ、ピーター・ブロック、ジェイソン・コンスタンティン□撮影監督:デイヴィッド・A・アームストロング□プロダクション・デザイナー:デイヴィッド・八ックル□編集:ケヴィン・グルタート、ブレット・サリヴァン□衣装:アレックス・カヴァナ□音楽:チャーリー・クロウザーキャスト◆トビン・ベル(ジグソウ/ジョン)ゲームを仕組み支配する人物。次々と新しいゲームを生むが本人は「3」で死んだ◆コスタス・マンディラー(ホフマン刑事)死んだはずのジグソウの「遺言テープ」で呼び出される◆スコット・パターソン(ストラム捜査官)ジグソウが関わる事件の捜査を担当する◆アスィナ・カーカニス(ペレーズ捜査官)ストラムと共に事件の捜査を担当する女性捜査官◆リリク・ベント(リッグ隊長)SWATを率いる隊長。ジグソウ逮捕に執念を燃やす。◆ベッツィ・ラッセル(ジル)「ジョンの元妻」で一連の事件の鍵を握る【この映画について】残虐な死のゲームに翻弄される人々の恐怖を、練った展開で描いて世界的大ヒットを記録したサスペンス・スリラー『ソウ』シリーズ第4弾。ゲームの仕掛け人であるジグソウと弟子のアマンダが死に、今作では新たに死のゲームを始めた謎の人物に迫る。監督は『ソウ2』以降のシリーズを手がけてきたダーレン・リン・バウズマンで、その他のスタッフも大部分が引き続き前作から関わっている。【ストーリー】(ネタバレなし)ある病室の解剖室。ジグソウの遺体の胃袋の中から異物が発見される。それは蝋で固められたカセットテープだった。医師からの通報でホフマン刑事が呼ばれ早速テープが再生された。そこには死んだはずのジグソウの肉声が録音されており、「私の死で、全てが終わったと思っているかもしれない。だが、それは間違っている。ゲームは始まったばかりだ」と新たなゲームが始まることを告げている。ジグソウは死んだのに一体...。ホフマン刑事と、リッグ隊長率いるSWATがケリー刑事の無残な遺体を発見する。ほどなく到着したFBI捜査官ストラムとペレーズは、現場の様子を見て亡くなったアマンダ以外にも協力者がいると察した。彼らはジグソウの居場所を探るために、元妻のジルを尋問することにした。同僚を次々とジグソウによって失ったリッグ隊長は、ジグソウ逮捕に執念の炎を燃やす。ところが或る日、自宅に疲れた体で休んでいたとき、静寂を破るかのように何者かに襲われる。See What I See(私が見ているものを見ろ!)気を失って自宅のバスルームで横たわっていると、TVモニターには不気味な人形がしゃべる姿が映し出された。「ハロー、リッグ。仲間の死を目撃し続けてきたけど君は生き残った。」と語り終わると画面は、何者かが吊るされている映像に切り替わった。目を凝らしてみるとそこにはエリック刑事と、何ともう一人はホフマン刑事ではないか!画面の人形は「90分以内に救わないと命が無い」ことを示唆する。リビングに進むと、そこには5人の人物写真と手がかりが貼られている。そして、遂にリッグに向けてのテストいやゲームが始まった。しかし、誰が仕掛けているのか?謎は深まるばかりだが...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.元妻ジルとジグソウの関係とは?2.元妻ジルは捜査官らに何を話したのか?3.写真の人物の正体と、5人は何故連れてこられたのか?4.リッグは一体何を試されているのか?5.一体このゲームを仕掛けているのは誰か?などを中心にDVD発売時にご覧下さい。【鑑賞後の感想】「SAW」シリーズも4作目を迎えて、前作「3」から観始めた私としてはこの映画の「魅力」にマニア的に憑りつかれている訳ではない。「3」のラストシーンを観てこれが完結編だと思っていたら、「4」が製作されてこれで最後だろうと思ったら「5」にも繋がるような展開だから「5」も来秋に登場しても不思議ではない展開になった。ジグソウ自体は死んでいるのだが、果たして本当に死んだのか疑問に感じる展開にだんだん疑問になって来た。「5」では「13金シリーズのジェイソン」みたいに蘇るのか、それとも「新たな始まり」を迎えるのか、ジグソウの「生い立ち」などに戻るのか想像が付かない。今回は元妻ジルとジグソウとの関係が冒頭で示されたことが新たな材料だろうか。しかし捜査官らが次々と死んでしまうと、ストーリーとして誰が追いかけるのか疑問に感じる。WOWOWで「1~4」まで一度全部放映してくれないかな?「ソウ」しないとまだ流れが頭の中で整理出来ていない自分がいるので。【自己採点】(100点満点)66点。単独の作品としてはこの点数。全シリーズ完結してから個々の作品を評価してみないと分かり辛い。←映画「ソウ4」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.09
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危険運転致死傷罪適用されず!懲役7年6ヶ月福岡市で2006年8月に起きた3児死亡事故。福岡地裁判決は、3人の子供を奪われた両親が最後まで念じた危険運転致死傷罪の成立を、認めない「非情な判決」を下した。「主文。被告人を(業務上過失致死傷罪による)懲役7年6月に処する」「非情な判決を下した」川口宰護(しょうご)裁判長は判決で「最大限の愛情を注がれた3児は、夢や希望に満ちあふれた人生を迎えようとした矢先、短い一生を終えた。夫妻の喪失感は筆舌に尽くしがたい」とした上で「家族の幸せを一瞬で葬り去った今回のような事故が繰り返されないよう願う」と述べた。また、言い渡し後には今林被告に向かい「一生かけて、罪を償っていきなさい」と付言した。閉廷後も、夫婦と被告の目が合うことはなかった。こうした判決が出ることはある程度予想されていた。何故なら訴因に業務上過失致死傷罪が加えられたとの報道が昨年末にあった時点で、検察側求刑25年に対して今回の「微罪」は予想できた。こうした判決が出る度に、危険運転致死傷罪適用のハードルが高すぎるとの批判が生じる。この事件のように酩酊状態(缶ビール1杯、焼酎水割り9杯)で運転し、事故直後に逃走を図りその間に1リットルの水を飲むなど「隠ぺい工作」をし救出活動もせずに48分後に現場に戻ってきた今林被告の弁護士にはこの判決は(微罪を勝ち取り)「勝利」なのだろう。50キロの道路を時速80~100キロで12秒間脇見運転をして、「正常な」ハンドル操作と判断が「川口裁判長」には可能と映った。こうして裁判官が一般社会の常識と感情から余りにもかけ離れた判決を下して、遺族の感情を逆撫でして果たしてこれが「正義」なのだろうか?両親には辛すぎる判決に対して検察は「控訴」を検討しているそうだ。●3児死亡判決骨子◇被告は事故当時、酩酊(めいてい)状態とはいえず、アルコールの影響で正常な運転が困難な状況にあったとは認められない◇被害者の車を事故直前まで発見できなかったのは、脇見が原因◇危険運転致死傷罪は成立せず業務上過失致死傷と酒気帯び運転の罪に当たる◇結果の重大性、悪質性などから業務上過失致死傷罪の併合罪の最高刑に当たる懲役7年6月の実刑で臨むのが相当←「福岡3児死亡飲酒運転事故」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.08
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102.ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた■原題:Waitress■製作年・国:2007年、アメリカ■上映時間:108分■日本語字幕:栗原とみ子■鑑賞日:12月15日、シャンテシネ(日比谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・脚本・出演:エイドリアン・シェリー□製作:マイケル・ロイフ□製作総指揮:トッド・キング、ジェフ・ローズ、ダニエル・レンフリー、ロバート・バウアー□撮影:マシュー・アーヴィング□編集:アネット・デイヴィ□美術:ラムジー・アヴェリー□衣装:アリイェラ・ウォルドーコハイン□音楽:アンドリュー・ホランダーキャスト◆ケリ・ラッセル(ジェナ)「ジョーズ・ダイナー」のウェイトレスでパイ作りの名人◆ネイサン・フィリオン(ポマター先生)ジェナが通う産婦人科医でジェナのパイの虜に◆エイドリアン・シェリー(ドーン)「ジョーズ・ダイナー」のウェイトレスで彼氏がいないことに悩む◆シェリル・ハインズ(ベッキー)ジェナの同僚ウェイトレスで寝たきりの夫の面倒を見ながらも店主と不倫中◆ジェレミー・シスト(アール)ジェナのダメ亭主。ジェナを常に束縛する子供みたいな性格の持ち主◆アンディ・グリフィス(オールド・ジョー)「ジョーズ・ダイナー」の老オーナー。うるさい注文を付けるがジェナのよき理解者でもある【この映画について】田舎町の道路沿いの小さなダイナーで働く3人のウェイトレスの一人のジェナ。母譲りのパイ作りの名人には、結婚後に豹変した束縛ばかりする夫を抱えて悩みが尽きない。密かに脱出計画を立てても亭主に見つかる有様。3人のウェイトレスが抱える其々異なる悩みを吐露し、最も不幸と思えた一人が掴もうとする幸せを二人はどう感じていたのか。女性監督で脚本も書き出演しているエイドリアン・シェリーは、女性ならではの視点で見事な脚本を書いている。しかし残念なことに彼女は2006年11月1日に40歳でその生涯を閉じた。エンドロール直前のワンシーンでは彼女の娘が出演している。劇中に登場するおいしそうなパイにも注目。【ストーリー】(ネタバレなし)アメリカ南部の田舎町の道路沿いにパイの美味しい店「ジョーズ・ダイナー」でウェイトレスとして働くジェンナは、母譲りのパイ作りの名人で自宅ではオリジナルメニューの開発と突飛な名前のネーミングに余念が無い。ウェイトレス仲間のドーンとベッキーはジェンナのパイの腕前を羨ましがる。それでもジェンナには異常に嫉妬心が強くジェンナを束縛するダメ亭主のアールの存在が、二人にはジェンナをそれ以上羨ましく思わない最大の原因だった。そのジェンナの最大の目標は隣町で開かれるパイ・コンテストで優勝して賞金の2500ドルで店を出すことだった。ジェンナは体調不良で産婦人科に駆け込むと妊娠が発覚する。ポマター先生は「おめでとう」と告げたが、ジェンナには「不幸な妊娠」であり嬉しくはなかった。診療所を定期的に訪れるようになるジェンナはその都度挨拶代わりにパイを持参し、ポマター先生はこのパイの虜になりお互い結婚している身ながら惹かれあうようになる。やがて妊娠がアールにもばれて「子供が出来ても俺にだけ尽くせ!」と自分勝手なことを言う我侭亭主にウンザリのジェンナ。そんなジェンナにドーンとベッキーはある一冊の本を贈る。良いママになれる自信が無いジェンナに、その本は生まれてくる赤ちゃんに手紙を書くことから始まるのだった。ドーンはその頃、店に来るストーカーまがいの男性の存在に悩まされている。必死にその男を遠ざけようとすればするほどドーンに夢中になる男性に対し、ドーンも少しずつこころを開こうとする。ベッキーは寝たきりの夫の世話に明け暮れるストレスから、店長と不倫関係になっている。オーナーのジョーはドーンやベッキーに煙たがられながらも、ジェンナにだけは何かと「人生の忠告」をするのだった。やがて、老年のジョーにもお迎えの時期がやってこようとしていたその時...。お腹が日に日に大きくなってゆくと共にジェンナの出産への不安と、アールとの生活への不満が募りポマター先生と一線を越えそうになるのだったが...ポマター先生にも家庭があり...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.ドーンとベッキーの悩みの相談にジェンナをどう接したか?2.ジェンナの家出計画は果たして実るのか?3.ダメ亭主のアールは如何にしてジェンナを束縛するのか?4.ドーンへ付きまとう男は彼女への心が通じるのか?5.ポマター先生とジェンナの関係は不倫に発展するのか?6.無事に出産したジェンナに対してアールが取った行動とは?ジェンナはどう出るのか?7.老オーナーのジョーが最期にジェンナに宛てた粋なメッセージとは?などを中心にご覧下さい。【鑑賞後の感想】アメリカ映画にもこんな素敵な脚本の映画が存在するのは嬉しい限りだ。この映画は監督兼脚本兼ドーン役で出演しているエイドリアン・シェリーにはセンスのよさを感じる。女性らしい視点で「パイ」を通じて、ジェンナと彼女を取り巻く「ジョーズ・ダイナー」でのウェイトレス仲間と老オーナーのジョー、ダメ夫アール、ポマター先生らとの関係が中心で、更にそれぞれの場面でのサイド・ストーリーの散りばめ方も見事である。こんな素敵な映画を作ったエイドリアン・シェリーだがこの映画以外では、個人的に全く知らない存在だった。所が、この映画のパンフの彼女のプロフィールを読んでいるとなんと彼女は2006年11月1日に40歳の若さで亡くなっているではないか。死因は不明(殺人事件の被害者として亡くなったそうです)だが、彼女には娘ルルがおりそのルルはラスト・シーンでの印象的な場面で「出演」している。「パイ作りの名人」「ダメ夫」「ウェイトレス仲間との他愛の無い会話」「ストーカーまがいの男のあしらい方」「不倫」と言った題材を上手く一つの物語に全て纏めていた。【自己採点】88点。ハリウッドの大作だけでなく、こうした作品にもスポットが当たって欲しい。人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.07
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ラーメン二郎・池袋東口店(豊島区南池袋2-27-17)アクセス:池袋駅東口35番出口を出ると五差路がある。信号を渡り東京三菱銀行と三井住友銀行裏手の狭い路地中ほど。隣が「大勝軒」なのでそれも目安にすると良い。出口からは約2分程度の距離。地図はこちらでどうぞ■メニュー:豚入りラーメン(野菜増し増し、辛目) 700円、味付け玉子 100円■具:玉子、チャーシュー5切れ(4切れ+脂の塊り)、キャベツ、モヤシ■麺:二郎特有の太麺でツルツルの食感■スープ:「辛目」にしたけど、思っていたほど辛くは無い。乳化率も抑え気味だった分だけ醤油味が前面に出ているように感じた。評価:二郎と言えば「ジロリアン」と呼ばれる熱烈な支持者たちが存在し、そうした人たち(殆ど男ですが)がラーメン二郎を支えていると言っても過言ではない。一度食べると、また不思議と食べたくなるのが二郎!かと言ってあの濃厚なラーメンは毎日食べるのは辛いし、体調が優れない時に食べると逆効果を招くけど、体調がいいときに食べる二郎は最高だね!さて二郎は過去に「三田本店」「高田馬場」「新宿小滝橋通り」「新宿歌舞伎町」「神保町」「荻窪」、系列?の「大」では「西荻窪」、「ラーメン」では「新橋」らを経験してきたなかで新たに一つ今回加わった。訪れたのは週末の昼時の12:30頃。隣はあの「大勝軒」でしのぎを削っているが、どちらもラーメン業界では知らない人がいないがタイプが違うので集客に影響があるとは思えない。混雑の時間帯ではあるが運良くこのときは4人待ちと「楽勝」の部類だったので直ぐに座れた。但し、タイミングを誤ると一気に10人以上並ぶことになるので「運」も必要だ。店内の券売機で食券を購入する。待っていると中国人女性らしい女性が食券を預かり、席が空くと着席する。トッピングは「出来上がり直前」にその女性が聞くのでそのタイミングで注中すること。決して、着席時に「トッピング」を言わないこと!女性店員に「怒られます」し、この店に初めて来たのがバレバレになります。二郎は店によってこのトッピングのタイミングが異なるので、店内を見渡して状況判断するのが初訪問時のコツです。カウンターは15席程度で「コの字」形です。奥のキッチンでは若い男性が二人で調理を担当し、茹で上がると女性がトッピングを入れて出来上がりです。最初に食券を預かるので着席してからの待ち時間は思ったほど有りません。6~8分程度待っていれば出来上がりです。肝心の味はチャーシューが小ぶりなのが4切れと脂の塊りのようなのが1切れ乗っていました。味の浸透度はイマイチでしたが、二郎は店舗によってもチャーシューの大きさとか味は異なるようです。野菜は「増し増し」でご覧の写真のように「聳え立って」いますが、空腹時なら残さず食べましょう。シャキシャキ感は意外とありますが「神保町店」には叶いません。採点:77点。「三田本店」や「神保町店」には勝てませんが、それでも二郎の中では上位の部類かも。←「おいしいラーメン店の情報」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.06
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101.ALWAYS 続・三丁目の夕日■制作:東宝■製作年・国:2007年、日本■上映時間:146分■鑑賞日:12月8日、有楽座(有楽町)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・脚本・VFX:山崎貴□脚本:古沢良太□原作:西岸良平□プロデューサー:安藤親広、山際新平、高橋望、倉田貴也□エクゼクティブ・プロデューサー:阿部秀司、奥田誠治□照明:水野研一□撮影:柴崎幸三□録音:鶴巻仁□編集:宮島竜治□音響効果:柴崎憲治□衣装:水島愛子□美術:平林哲雄キャスト◆薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)夫則文と二人で「鈴木オート」を切り盛りする。息子の一平、六子にも優しく接する。◆堤真一(鈴木則文)妻トモエと二人で情熱を持って仕事に取り組むが、喧嘩っ早い所が玉に瑕。◆小清水一揮(鈴木一平)鈴木家の一人息子で野球とプロレスが大好きな小学生◆小池彩夢(鈴木美加)父の仕事の都合で鈴木家に預けられる。裕福だった父との生活環境とはガラリと変わり戸惑う◆堀北真希(星野六子)集団就職で鈴木オートに就職して1年。東京の生活にも慣れてきて...◆吉岡秀隆(茶川竜之介)東大卒の小説家で芥川賞を目指して執筆中で駄菓子屋で生計を維持する◆小雪(石崎ヒロミ)ダンサーで茶川とは「恋人」だったが事情があって去ってしまう◆須賀健太(古行淳之介)事情があって茶川と一緒に生活をする。茶川、ひろみの三人一緒に生活するのが夢の小学生◆小日向文世(川渕康成)淳之介の「父」で会社経営者。淳之介を引き取ろうと画策するが...◆もたいまさこ(大田キン)タバコ屋のおばちゃん。おせっかいだが人情に厚い。◆三浦友和(宅間史郎)小児科の医師で注射好きなことから近所の子供からは「悪魔」と恐れられている◆浅利陽介(中山武雄)六子の田舎での幼馴染で元野球部だが...【この映画について】2005年11月に公開されて全国で感動の嵐を巻き起こし絶賛され、数多くの賞を獲得した「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編が誕生した。原作は西岸良平氏によりコミック「三丁目の夕日」。舞台となる昭和34年を前作とほぼ同じスタッフが更に研究とリサーチを重ねて、見事なまでに昭和を再現した。前回は東京タワーの再現に驚かされたが、今回は「羽田空港」「東京駅」「首都高の無い時代の日本橋」が新たに再現された。スタッフに加えて出演者も子役に至るまで前回と同じ俳優達が出演している。以前にも増して賑やかで、そして、見終わったあとに心がジーンと来るのは間違いないでしょう。【ストーリー】(ネタバレなし)昭和34年春、ヒロミが去ってから淳之介と二人で生活していた茶川のもとに、淳之介の父である川渕が連れ戻しに来た。茶川の身を挺した熱烈な懇願が一度は通じて「人並みの生活をしていないと確証を得たら、今度は連れ戻す!」、そう言い残して会社を経営し経済的に裕福な川渕は一旦去った。茶川の向かいの鈴木オートでは、集団就職から1年が過ぎて六子も仕事に慣れてきた。その鈴木家に則文の親戚の大作が事業に失敗したため、娘の美加を当分の間預かることになる。お嬢様育ちの美加は、鈴木オートでの生活との違いと寂しさに中々心を開こうとしない。それでもトモエから「お母さんと思ってくれて良いから」(美加は父娘家庭)と言われてから子供らしさを取り戻す。六子は一緒に上京してきた幼馴染の中山武雄と店の前で偶然に再会した。タバコやのキンの冷やかされてモジモジしていた武雄は六子に声を掛けた。昭和34年夏、ヒロミの居場所を知った則文は茶川を半ば強引に彼女がダンサーとして働く「ゴールデン座」へと向う。楽屋裏出口で待ち伏せしていた茶川だったが、そこで見かけたのはヒロミが馴染み客の中年男性に結婚を迫られている場面だった。衝心のまま帰ってきた茶川には、川渕の言葉が現実として大きくのしかかっていた。そして、彼は純文学で芥川賞受賞の夢に再度挑むことを固く決意する。昭和34年秋、本格的に執筆活動に専念するため則文を中心に町を挙げて茶川をバックアップすることになった。鈴木オートで淳之介は生活の面倒を見てもらうことになり、そして遂に小説は完成する。昭和34年冬、茶川の小説が完成し芥川賞最終候補にも挙がりワクワクしてきた町の人たち。そんな或る日、出版社の社員を名乗る男が現れ茶川や則文らと共に「選考の内部事情」を話し「最有力候補」であることを伝える。則文は茶川の受賞を後押しする意味である行動に出た...。武雄もそこに絡んで...三丁目にもこの時期「別れ」「出会い」の時期が訪れようとしていた。一平と仲良くなっていた美加だったが、父が迎えに来て...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.美加を迎えに来た父、一体これから二人は何処へ行くのか?一平は...2.茶川を訪れてきた「男の正体」と則文らが彼に渡したものとは?3.茶川の受賞はなるか?4.金持ちの中年男に口説かれていたヒロミだったが、彼女の決意とは?5.川渕は果たして淳之介を引き取りに現れるのか?6.六子と武雄の幼馴染の関係はその後どうなったのか?などを中心に昭和の町並みを見事に再現した様子を映画館でご覧下さい。【鑑賞後の感想】今や「国民的映画」になったこのシリーズ2作目で恐らくこれがラストと思えるが、3作目を作れば出来るだろう。ただし敢えてこの2作目で終りにすることで、この映画の余韻が何時までも残るし語り継がれることだろう。「続々編」への期待もあるかも知れないが、安易な「シリーズ化」は個人的には望みません。今回は茶川の芥川賞受賞への頑張りと、そのエネルギー源になっているヒロミへの思慕の念と淳之介を守りたいとの気持ちがメインだった。美加と一平の関係や、六子と武雄の関係も全体的にはサイドストーリー的存在だ。辛うじて武雄の存在が、ある事件との関連で浮かび上がる程度だった。ただし、トモエが昔の恋人と会うのは流れの中から言っても不用だろう。茶川が芥川賞を受賞出来るのか最後までハラハラさせながらも、その意外な結末にホロリとすることだろう。ヒロミの登場シーンが少なかったのは、ドラマチックな演出に持っていくためのことだろう。最後に、この映画の別の見所でもある「昭和の再現」だが今回も良く出来ていた。前回のイメージが残っているので「驚く」ことは無かったものの、昭和34年の日本橋や羽田空港は私が生まれる数年前の話なので当然ながら記憶には無い。でも羽田空港を飛び立つ日本航空(JAL)の様子は、如何にもVFXとの印象は拭えなかったけど...まあそれはそれで良いでしょう!【自己採点】(100点満点)82点。この映画を観て、昭和が懐古物になってきたような気がした。人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.05
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史上初の3校が棄権!箱根駅伝は往路2位の駒大が復路を5時間30分38秒で制し、合計11時間5分0秒で3年ぶり6度目の総合優勝を果たした。駒大は区間賞獲得は8区深津だけだったが、選手個々のレベルが高く往路優勝の早大を9区で抜き去りそのままリードを保ち総合優勝を果たした。往路優勝の早大は5,6区の山登りの上下区間で区間賞を獲るなど、従来は「鬼門」とされた区間で健闘したものの総合力で勝る駒大に9区で抜かれ2分29秒差で2位でゴールインした。来季は高校の有力新人が入学してくるので今季以上の成績も期待出来そうだ。予選会から出場の中央学院大は篠藤淳が最優秀選手賞を獲得するなど健闘し6分5秒差で過去最高の3位に入りシード権を獲得した。昨年優勝の順大は、往路5区の小野がゴール直前で路上に倒れた。これを受けた監督会議での申し合わせにより、復路は15キロの給水所より前に、監督らが水を1度だけ手渡せるよう規定を変更。だが、9区で大東大、最終10区で「2強の一角」とされ優勝候補でもあった東海大の選手が線路の溝に足を取られて負傷し途中棄権を余儀なくされている。これで前日の順大に続いて9区で大東大、10区で東海大がレースを中止し、史上初めて3校が途中棄権となる異常事態だった。関東学連では来季に向けて選手の健康管理を監督やコーチがしっかりと把握し、選手も無理をせずに体調不良を早い時点で申告しないと「高速レース」と化した箱根駅伝で選手寿命が尽きることのないようにしてもらいたい。大健闘!学連選抜4位学連選抜は箱根駅伝で過去最高の4位と大健闘した。本戦に出場できなかった大学の選手で構成されるチームは、初めて正式参加が認められた昨年が最下位で、オープン参加時代も2003年の16位が最高。今回は7区で当日メンバー変更をするなど即席チームながら真剣勝負で挑み、予選会からの出場枠を9校から10校に増やした。総合優勝:駒澤大学 11時間5分0秒往路優勝:早稲田大学 5時間33分8秒復路優勝:駒澤大学 5時間30分38秒 最優秀選手賞(金栗四三杯):篠藤淳(中央学院大学)1位 駒大 11時間5分2位 早大 11時間7分29秒3位 中央学院大 11時間11分5秒4位 関東学連選抜 11時間12分25秒5位 亜大 11時間14分10秒6位 山梨学院大 11時間15分7位 中大 11時間16分32秒8位 帝京大 11時間16分48秒9位 日大 11時間16分52秒10位 東洋大 11時間17分12秒(以上シード校)11位 城西大 11時間20分19秒12位 日体大 11時間20秒30秒13位 国士舘大 11時間23分43秒14位 専大 11時間25分37秒15位 神大 11時間27分22秒16位 法大 11時間28分6秒17位 東農大 11時間30分58秒― 東海大(10区途中棄権のため記録なし)― 大東大(9区途中棄権のため記録なし)― 順大(5区途中棄権のため記録なし)区間賞:1区 佐藤直樹(城西大学)1時間4分37秒2区 メクボ・J・モグス(山梨学院大学)1時間6分23秒※区間新3区 竹澤健介(早稲田大学)1時間3分32秒4区 阿宗高広(国士舘大学)55分24秒5区 駒野亮太(早稲田大学)1時間18分12秒6区 加藤創大(早稲田大学)59分15秒7区 佐藤悠基(東海大学)1時間2分35秒※区間新8区 深津卓也(駒澤大学)1時間4分57秒9区 篠藤淳(中央学院大学)1時間8分1秒※区間新10区 永岩義人(城西大学)1時間10分14秒←「箱根駅伝」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.04
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100.マリア■原題:The Nativity Story■製作年・国:2006年、アメリカ■上映時間:100分■日本語字幕:戸田奈津子■鑑賞日:12月8日、シャンテシネ(日比谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・製作総指揮:キャサリン・ハードウィック□脚本・製作総指揮:マイク・リッチ□製作総指揮:ティム・ヴァン・レリム□製作:ウィック・ゴッドフレイ、マーティ・ボーウェン□撮影監督:エリオット・デイヴィス□プロダクション・デザイナー:ステファノ・マリア・オルトラーニ□編集:ロバート・K・ランバート、スチュアート・レヴィ□衣装デザイナー:マウリッツィオ・ミレノッティ□音楽:マイケル・ダナキャスト◆ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(マリア)小さな村で生まれ育ち親がヨセフとの結婚を決める◆オスカー・アイザック(ヨセフ)マリアの夫として「神の子」を宿した妻を優しく包む夫◆ヒアム・アッバス(アンナ)マリアの母◆ショーン・トーブ(ヨアキム)マリアの父◆アレクサンダー・シディグ(天使ガブリエル)マリアに神の子を宿したことを告知する◆ナディム・サワラ(メルキオール)救い主誕生の兆候を探る東方の三博士の一人で学者◆エリック・エブアニー(バルタザール)東方の三博士の一人でエチオピア人の天文学者◆ステファン・カリファ(ガスパール)東方の三博士の一人◆スタンリー・タウンゼント(ザカリア)敬虔な聖職者で妻が「神のお告げ」で妊娠できる年齢を過ぎて神の子を宿す◆ショーレ・アグダシュルー(エルザベト)ザカリアの妻で「神の子を妊娠」する◆キアラン・ハインズ(ヘロデ王)ユダの王で救い主誕生の情報を聞きつけベツレヘムの2歳以下の幼児殺害を命じる【この映画について】イエス・キリストの生涯を扱った作品は過去にも多く映画として存在するが、キリストの両親「マリアとヨセフ」についてを描いた作品は珍しいのではないか?マリアは殆ど面識の無かったヨセフとの結婚を両親の薦め(強制?)で承諾する。しかし、ヨセフとの正式な結婚式を待たずに「神の子」を宿したマリアには冷たい村人の視線が投げかけられる。圧政を敷くヘロデ王の追手からの逃亡を経てイエスを産んだマリアとヨセフの「一組の夫婦」にスポットを当てた作品だ。ヘロデ王が如何なる人物だったかも詳しく描いている。予断ですが、キリストの生年は「紀元前4年」であり「西暦0年」ではありません。【ストーリー】(ネタバレなし)ユダのヘロデ王はローマの支配下にあり、ローマ皇帝の名の下に重税を取り立てるなど民衆を苦しめ圧制を敷いていた。そのヘロデ王は「救い主」が現れて民衆は王の支配から逃れられるとの予言を恐れ、ベツレヘムの2歳以下の男児全員殺害を兵士に命じた。ヘロデ王の虐殺命令から1年前のエルサレム、敬虔な聖職者ザカリアは或る日教会内で「思えの妻は子供を産む。その子は神の預言者となり、民を主の渡来に備えるだろう」との啓示を受ける。しかし、ザカリアは妻が既に妊娠できる年齢を遥かに過ぎており神の予言をにわかに信じられなかった。そんな煮え切らない態度を見せるザカリアに対し、「神の声」は彼を一喝した。その頃、ヘロデ王による税金の厳しい取立てに苦しめられていたナザレ村では、10代のマリアがヨセフとの婚約が整ったと両親から告げられ取り乱した。オリーブの林に逃げ込んだマリアは、そこで天使ガブリエルから「やがて神の子を身ごもり男の子を産むだろう。その子にイエスと名付けよ」と告げられ困惑する。その頃、ペルシアでは三人の博士たちがそれぞれの専門分野を生かして「救い主」誕生の兆候を探るため、ユダへの旅を決行することになった。マリアは受胎告知を受けてから、親類のエリザベトに会いに行き「収穫期」には帰ると告げてナザレから旅立った。エリザベトもマリア同様に「神の子」を宿しており、マリアは自分に告げられたことが真実であると確信する。村に戻ったマリアには結婚前に夫以外の男性の子を宿したことで冷たい視線にさらされる。ヨセフにも彼の両親も、マリアから伝えられて衝撃の内容に動揺を隠せなかった。しかし、ヨセフだけはマリアからの告白を信じたことで二人の絆はこの日を境に強くなっていく。それからまもなく、ヘロデ王はローマからの布告後、人口調査を行うため国民に出身地に1月以内に戻るよう強制する。王は人口調査を「救い主」を見つけ出す口実に使う。そしてヨセフとマリアはヨセフの出身村であるベツレヘムへと向う。二人はあらゆる困難と兵士たちの検問を逃れ、やがてマリアがベツレヘムで産気付くのだったが...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.ヘロデ王は「救い主」の何を恐れていたのか?2.東方の三人の博士は「救い主」誕生の兆候を何を見て感じてきたのか?3.エリザベトは高齢で無事に「神の子」を出産出来たのか?「神の子」の未来とは?4.マリアとヨセフの苦難の旅はどのようなものだったのか?5.イエス誕生の瞬間を見届けた人たちの様子や反応は?などを中心に是非DVD発売時にご覧下さい。【鑑賞後の感想】日本人に取ってキリスト教(カトリックや正教も含めて)はX'masとかハロウィンとか教会での結婚式など「イベント」では馴染み深いが、実際に「キリスト教徒」の国家ではないしましてや聖書の記述に精通している人はごく僅かであろう。過去にキリストを題材にした映画では、最近ではメル・ブルックス監督「パッション」などがあるがいずれも「キリストの生涯」を描いた作品だった。ところが「マリア」はイエス・キリストの「両親」であるマリアとヨセフ「夫妻」が主人公である。マリアは若くして殆ど面識の無い「ヨセフ」との結婚を両親が決めたことで当初は動揺する。所が、マリアが「神の子」を妊娠して村人達から冷たい視線を浴びてもヨセフだけは信じてくれたことで「夫婦」としての絆が深まっていく。こうした描き方は聖書を知らない日本人でもすんなりと物語に入って行けると言う点では評価したい。今から約2千年以上前の「夫婦の物語」だが、夫婦になったきっかけは戦前の日本でも普通にあったケースである。夫婦としての絆は、「お腹の中の子」の存在を巡って命が狙われたことで生まれ育った村を後にし安全な場所へと移動する中で過酷な自然と向き合うことで二人の絆は強くなった。イエス・キリストが最後にベツレヘムで誕生するシーン(ポスターの絵がそうです)は、正に神々しさを感じさせる名シーンでした。この映画を通してイエス・キリスト誕生当時のヘロデ王の統治が如何に過酷だったかも確りと描かれていた。世界史の教科書では分からない2千年前の様子が理解出来ました。【自己採点】(100点満点)74点。派手さや娯楽性は無いけど、心に沁みる何かがありました。←映画「マリア」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.03
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マスターズリーグ観戦記6-2東京002000000 2札幌02022000X 6【投手】(東)河野、西崎、増本、●五月女、大川、川尻、村田、石毛、阿波野-伊東、市川(札)佐藤、松沼兄、○与田、岩本、津野、橋本-高田【本塁打】石井1号(東)※所属は現役時代の「主な」在籍球団【スタメン】東京9中野(阪神)4本西(オリックス)守備交代佐藤洋(読売)DH安部(西武)3駒田(読売/横浜)2伊東(西武)途中交代2市川(大洋)守備交代2大宮(日本ハム)56初芝(ロッテ)7蓬莱(西武)6村岡(大洋)代打→5鈴木健(西武)8屋鋪(横浜)代打→8垣内(西武)-----------------投手:河野(日本ハム)西崎(日本ハム)増本(大洋)五月女(大洋)大川(ヤクルト)川尻(阪神)村田(ロッテ)石毛(読売)阿波野(近鉄)【スタメン】札幌8高橋(横浜)9小牧(日本ハム)DH荒井(ヤクルト)臨時代走萩原(読売)代打淡口(読売)6石毛(西武)2高田(読売)3石井雅(読売)守備交代3鮎川(阪神)7駒崎(西武)5鈴木康(読売)4上川(中日)-----------------投手:佐藤(オリックス)松沼兄(西武)与田(中日)岩本(日本ハム)津野(日本ハム)橋本(読売)【正月恒例!東京ドームでマスターズリーグ】今や1月2日に東京ドームでマスターズリーグの試合を開催するのが定着してきた。東京での「プロ野球」の一年の始まりはまさに「マスターズリーグ」からと言っても過言ではないでしょう。第一アマチュアだって冬は試合しないし、日本で野球を冬にするのは「マスターズリーグ」だけと言っても過言ではないですね。マスターズリーグとはそもそも、ゴルフのシニアツアーにヒントを得て大沢啓二氏(元日本ハム監督)が音頭を取って「実行委員会議長」となって2001年からスタートした。元プロ野球選手を幅広く集めて、かつての名選手やレギュラーにはなれなかった選手とかがプロ野球のシーズンオフ期間に5チームに分かれて熱き戦いを繰り広げる。(詳しくはマスターズリーグのHPをご覧下さい。)当初はスポンサーも中々付かず、一般にも浸透していなかったが徐々に注目を浴びるようになってきた。大沢氏が毎週日曜日の朝の番組内で張本氏と二人でPRをしているのも定着してきた要素だし、スカパーやTSBのCS放送で観られるようになって更にファン層が広がって地方にもその様子が伝わるようになった。私は今回で2度目の観戦となりましたが、鳴り物の応援もないし正月中なので親子連れも多いしノンビリとした雰囲気での観戦は公式戦のように血相変えて自分の応援するチームに声援を送ることもないのでリラックス出来ます。自分がかつて応援したチームの選手、ライバル球団だったチームの選手が一つのチームとなってプレイしている姿は新鮮でした。【スポーツ紙より詳しい試合経過!】【1回表】佐藤も調子はイマイチも東京も点を取れず。【3回表】2点を先取された直後のこの回松沼兄を攻めて、1死から本西と安部の長短打で2,3塁から駒田の中安打と伊東の中犠飛で2点を取り同点に追い着く【5回表】この回から登板した岩本の現役並みの切れ(オーバーかな)と最速139km/hのスピードの前に三者凡退。【9回表】札幌の抑え橋本を攻めて2死1,2塁とするも、垣内の一打はライナー性で右中間に飛んだが好捕され試合終了。【1回裏】河野は無難な立ち上がりで札幌点を取れず。【2回裏】西崎へ交代直後の初球を好調石井雅がレフトスタンド最前列に本塁打で1点を先取。その後も鈴木康、上川の連続2塁打で1点を追加。西崎は「練習不足?」かタマが高く制球も駄目で切れもなく2点を失う。【4回裏】五月女から高田が内野安打で出塁し、石井雅がライト線に3塁打で1点追加。駒崎の一打はセカンド左への打球に本西飛びつくもセンターへ抜けてこの回1点追加でこの回2点。【5回裏】この回から登板の川尻を攻めて無死から3連打で満塁。絶好調石井雅のレフトへのタイムリーと、鈴木康の中犠飛でこの回2点追加。【6回裏】東京の投手はこの回から村田が登板。大きな歓声とフラッシュを浴びて登板140km/h超えを期待されたが136km/h止まりだった。1死満塁まで攻めたが後続が倒れて無得点。【7回裏】東京の投手はこの回は石毛。現役選手顔負けのこの試合登板の全投手最速の143km/hを計測し三者凡退に。全投球数の大部分が140キロ超えでスタンドからの大歓声を浴びていた。実況の石川顕アナから「現役時代より制球が良かった」と冷やかされて、スタンドからも「納得?」の拍手が沸いていた。【観戦後記】試合展開は序盤に札幌が点を取り、後半は東京の打線が振るわず札幌の勝利。しかしマスターズリーグは勝敗を評論する前に、現役を引退した選手達のプレイを観て楽しむのが本来のスタイルだ。この日一番の声援を浴びたのが「村田投手」のスピードへの挑戦。50歳代の名球会選手がマスターズリーグに登場すること事態が珍しいが、村田は今でも地方での野球教室でその勇姿を披露するためにホテルの部屋や自宅でのトレーニングを欠かさない「プロ意識」は現役選手以上だ。北海道日本ハムの投手コーチを解任された佐藤投手も、コーチを退いたばかりだが体を動かしていたようで切れの良い投球だった。村田投手より遥か年下の西崎が調整不足で球速も出ていなかったのは、マスターズリーグとは言え逆の意味で目立った。村田以外では現役引退から日が浅い選手たちの「若さ」も注目だった。中でも石毛投手の速球の威力は凄かったし、岩本投手のパフォーマンスも健在で大いに沸かせた。現役を引退したばかりの鈴木健(西武→東京ヤクルト)や、西武の監督を退任したばかりの伊東捕手の動きのよさも目立った。打者では石井雅の現役時代以上の好調な打撃が目立った。3安打を放ち2塁打が出れば「サイクル安打」だったが、残念ながら1塁守備で石毛の送球を受けた際に足を痛めて係員に担がれて退場したのは残念だった。試合後、肉離れと判明し大事には至らなかったようでよかった!試合前には江戸の伝統芸能を披露。試合前とイニングの合間にはチアガール「トリコロール・ランサーズ」によるマスターズ・リーグらしい選曲によるダンスも披露された。パフォーマンスに関しては、出来ればイニングの合間にスクリーンで選手たちの現役時代のプレイを流してくれればもっと盛り上がったと思う。その辺のパフォーマンスに関しては来季以降の検討課題であろう。←「マスターズリーグ」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.02
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99.マイティ・ハート 愛と絆■原題:A Mighty Heart■製作年・国:2007年、アメリカ■上映時間:108分■鑑賞日:12月1日、アミューズCQN(渋谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:マイケル・ウィンターボトム□脚本:ジョン・オーロフ□原作:マリアンヌ・パール□製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、アンドリュー・イートン□撮影監督:マイケル・ザイスキンド□プロダクション・デザイン:マーク・ディグビー□編集:ピーター・クリステリス□衣装デザイン:シャーロット・ウォルターキャスト◆アンジェリーナ・ジョリー(マリアンヌ・パール)TV局でドキュメンタリー制作に携わっていたがジャーナリストの夫ダニエルと知り合い結婚する◆ダン・ファターマン(ダニエル・パール)ウォール・ストリート・ジャーナルの記者としてパキスタンで取材活動に従事する◆アーチー・パンジャビ(アスラ・ノマニ)ダニエルと活動を共にする女性記者◆ウィル・パットン(ランダル・ベネット)アメリカ領事館の外交問題担当でダニエル捜査の一員となる◆イルファン・カーン(ハビブ)キャプテンの愛称を持つテロ対策組織のリーダー◆ゲイリー・ウィルメス(スティーヴ・レヴァイン)ウォール・ストリート・ジャーナルの記者◆デニス・オハラ(ジョン・バッシー)ウォール・ストリート・ジャーナルの記者でスティーヴと共に捜査の一員となる【この映画について】この映画は元々ブラッド・ピットが、2002年にパキスタンで取材中にテロリストに誘拐され殺害されたウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者、ダニエル・パールの死の真相を綴った一冊の本との出会いからだった。ピットはダニエルの妻が書いた本を読んで深く感銘を受けて、私生活で「事実上の妻」(正式に入籍はしていないそうだ)であるアンジェリーナ・ジョリーを主演に映画化することを実現させた。映画に際して作者であるマリアンヌの賛同も得て、実際に事件が起こったカラチやイスラマバード、ラワルピンディなどで撮影された。アンジェリーナ・ジョリーはこの作品での演技が高く評価され、今月に発表されるアカデミー賞主演女優賞候補に挙がると言われている。【ストーリー】(ネタバレなし)ダニエルとパールは共にジャーナリストとして活動している夫婦。夫ダニエルはウォール・ストリート・ジャーナル紙の特派員、妻マリアンヌはかつてはTV局でドキュメンタリーの制作に携わっていたが今はフランスのラジオ局の記者であり妊娠5ヶ月の身重だ。2002年1月、パキスタンのカラチで最後の取材をするために夫を見送った妻。取材後、二人は夫の取材後ディナーの約束を交わしていた。一方のダニエルは取材に出かけたが、運転手は車を郊外の見知らぬ場所へと連れて行きダニエルは不安に駆られる。その頃、マリアンヌは何時までたっても戻ってこない夫の身を案じる。女性記者のアスラがそんな彼女を励ますが、マリアンヌは夫のPCを調べ彼がジラニ師と会う予定だったことが判明する。ジラニ師にはアルカーイダと関わりの有るテロリストのことを取材することになっていた。行方不明になったダニエルを捜索するために、地元警察とアメリカ大使館とウォール・ストリート・ジャーナル紙の同僚らにFBI捜査官まで加わってチームが結成された。地元マスコミはダニエルがイスラエル情報機関モサドのスパイだとする記事が掲載された。憤慨するマリアンヌたちのもとに、ダニエルの写真がメールで送信されてきた。犯人側は夫をCIAのスパイ呼ばわりし、身柄引き渡しの交換条件にジェット機の提供を要求してきた。マリアンヌは夫がスパイとしての容疑を晴らすために、TV出演することを決意した。やがて、ダニエルの身に異変があったことを知らせる情報が舞い込んできて...。さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。1.地元紙は何故ダニエルがイスラエルの情報機関のスパイだと報道したのか?2.ジラニ師とダニエルの関係は?その関係を知るものは他にいるのか?3.ダニエルをジラニ師と面会の為に案内した運転手とは?4.マリアンヌがTV出演して訴えたこととは?5.ダニエルの異変を知らせる内容とは?6.捜索チームと地元警察との情報の連携は?7.犯人側の構成とは?などを中心にご覧下さい。【鑑賞後の感想】アンジェリーナ・ジョリー出演作品が同時期に「べオウルフ」と重なり、そちらの方が注目されて(出演シーンはそっちは少ないけどね)本作品の方が地味な扱いになってしまった。この作品は実際に2002年1月に発生した誘拐殺人事件を扱っているシリアスなドキュメンタリータッチの映画である。従って、娯楽性はなくこうした内容を理解しないで鑑賞する肩透かしを食らうだろう。アンジェリーナ・ジョリーは帰国前最後の取材に出かけて夫が、何者かに誘拐され不安に駆られる難しい役どころを理解して演じていた。同時に彼女は妊娠5ヶ月の身重であり、ただでさえ不安定な精神状況の中を気丈に捜索スタッフらと対応していた。この映画は製作にあたって現実味を出すために、敢えて治安の不安定なパキスタンでのロケを敢行したそうだ。ロケ地は先日ブット元首相暗殺事件のあった都市も含まれているが、確かに映像を見ていても埃っぽい街の様子や欧米人が活動するには目立ち過ぎる様子などが自然と伝わって来た。アンジェリーナ・ジョリーばかりが目立ってしまうこの映画だが、彼女はこの作品での評価が米国では高くアカデミー賞主演女優候補にも挙がるのではとさえ言われているらしい。ブラピが今回の企画に深く関わっていたことで回ってきた出演だったのだろうが、こうした難しい役を演じて評価が上昇することで今後の彼女の女優生活にもプラスになるだろう。【自己採点】(100点満点)72点。実際にあった事件の映画化なので娯楽性は排除されていたが、映画独自の視点があったら良かったかも。←映画「マイティ・ハート 愛と絆」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.01
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謹賀新年皆様、あけましておめでとうござ合います。昨年私の日記にお越しいただいた全ての人に感謝いたします(荒し以外は...)。最近はお気に入り登録を新たにしていただいた方も多く感謝いたしております。以下の自己紹介は「2005年1月1日」の日記に掲載したものを一部加筆または削除してここで改めて掲載させていただきます。改めて自己紹介!1.生年:1961(昭和36)、射手座2.出身:東京都3.居住地:東京都23区内のどこか4.学歴:東京の私立大学。専攻は英語英文学科です、付属高校から進学しました。5.職歴:大学卒業後、某私鉄系旅行社に19年間勤務。一年のブランクを経て、現在の会社に勤務しています。今の会社は不動産・住宅関係の会社です。6.資格:一般旅行業務取扱主任者、甲種防火管理者、普通免許7.結婚歴:一度もありませんし、子供も同様に一人もいません。相手の女性を常に?募集中ですのでヨロシク。8.好きな女性像:笑顔が自然で、明るくて、優しい方。私と共通の趣味を持っている方がいたら良いな~。外見的には可愛いタイプの方。3サイズだけで女性を判断はしません。スタイルが良いに越したことはないですが、そうであっても性格とか価値観とか趣味とかが合わなければダメですね。9.お酒:一番好きなのはビール。他にはワイン、酎ハイ。好きな銘柄はKIRIN。ワインはイタリアの赤ワインが好き。10.性格:我慢強い所がある反面飽きっぽいところもある。細かい所にこだわるのと、何か好きなことは徹底的に追求したくなる。------------------------------------------------------------------ここまでは会社の履歴書みたいで面白くないですよね?ここからは私の趣味とかに付いてです。お付き合い下さい。趣味1:旅行です。旅行社に勤めていた位だから当然好きです。だが勤務時は仕事だったので、趣味と言えるのは辞めてからです。国内は温泉巡りを生涯のテーマにしています。【海外渡航歴】■アジア■(9ヶ国+香港(当時は英国))香港(現、中国)、フィリピン、タイ(2度)、インドネシア、シンガポール(2度)、ベトナム、韓国、モルディヴ、カンボジア■中東・欧州■(10ヶ国)トルコ、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランス(2度)、イギリス(3度)、ベルギー、デンマーク、スイス、ドイツ■北米■(2ヶ国)カナダ(トロント、ナイアガラ、バンフ)、米国(ニューヨーク2度、シカゴ、ロス、シアトル、サンフランシスコ2度、アトランタ)■その他■(2ヶ国+ハワイ)バハマ(カリブ海)、ハワイ(オアフ島、ハワイ島)、フィジー(南太平洋)■空港だけ■スリランカ(乗換えで12時間程滞在して簡単なコロンボ市内観光をした)、台湾(台北の松山空港)、旧ソ連(ロシアになる前で、モスクワの空港に1時間ほど)------------------------------------------------------------------趣味2:音楽です。音楽といってもカラオケには行きません。CDとLPを併せて1,200枚近く所持しています。その殆どが洋楽であり、邦楽はまずありません。数少ない邦楽は大瀧詠一と山下達郎です。洋楽との出会いはザ・ビートルズとで小学6年生の時でした。兄がザ・ビートルズを聴き始めたのがきっかけです。ポールの来日コンサートも東京ドームで欠かさず行きました。そのほかではABBAが好きなアーティストです。■よく聴くジャンル■ザ・ビートルズと解散後のメンバーのソロ、アバ(今でも大好きです)は私が最も影響されたグループ。普段聴くのは70~80年代のアーティストで、ボズ・スキャッグスに代表されるAORも私の好きなジャンルです。畑が替わるとフュージョンも好きです。その中でもアール・クルーやスパイロ・ジャイラやクインシー・ジョーンズは大好き。アール・クルーはどんな時間や季節にも合う音楽を創作するアーティストです。ザ・ビートルズやアバと並んで好きなアーティストです。テレビのBGMとか、街中で普段から皆さんはアール・クルーと意識せずに聴いています。アコギのフュージョンなので、とても心地良いですよ。ジャズ系はスウィング・ジャズは聴きません。フュージョンの延長線上に聴きます。あと密かにイージー・リスニングや民族系の音楽にも興味あります。ラテン系の音楽は好きです。スペインギターの音色は良いですよ。唯一全く興味が無いジャンルはクラシックです。小学校の授業で、退屈な音楽との認識が定着しています。------------------------------------------------------------------趣味3:本当は1番目に持って来たかったけど野球です。アマ、プロ問わず野球は私の生活の一部です。冬のこの時期はオフなので、試合結果に一喜一憂することがない平穏な時期です。少年時代は巨人ファンでONのプレーに熱中していました。しかし29年前に西武ライオンズが、福岡から所沢に移転してからは西武ファンです。昨年は5位と不甲斐無い成績でしたが31試合観に行きました。大リーグは中継が民放で始まった頃からのファンですから、こちらもファン歴29年位かな?FENでワールドシリーズを聴いていたこともあります。日本で開催される日米野球も行きましたし、シアトルとサンフランシスコで観戦してきました。野球の話になると熱く語ってしまうので、この辺で止めておきます。------------------------------------------------------------------趣味4:映画鑑賞。実はこの趣味は5年前に会社を辞めてから本格化しました。勿論、それまでも映画は好きだったのですが、仕事の疲れで余暇に映画を観る気力さえなかったので遠ざかっていました。それが就職活動の合間を縫って、時間が有るときに映画館に足を運ぶようになりました。平成15年は20本程度だったのが、昨年はついに100本以上を映画館で観ました。大体どのジャンルも万遍無く観ますが、アニメと日本のアイドル出演物と韓国映画と香港映画は観ません。洋画でも欧州、米国、邦画と一通り観ます。ヨーロッパ映画は好きですね。-----------------------------------------------------------------趣味5:公園散歩これは趣味と言えるかは別として、やはり就職活動中だった時期に都内の公園に良く行きました。目的は季節を感じたかったからです。春にはサクラとか、梅雨には紫陽花とかです。でも最近はチョッと再びご無沙汰気味なので再開させたい。出来れば素敵な彼女と一緒に腕を組んで歩きたいのですが...。どなたか一緒に歩きませんか?-----------------------------------------------------------------その他:他に趣味以外で関心あること。そうですねPCを買って以来、ブログ更新にはまっています。既に趣味に近い存在ですが更新に時間を費やし過ぎて、睡眠時間が削られてきているのが悩みです。これは趣味までは行きませんが、博物館とかで開催される展示会にも興味があるテーマの時は行きます。エスニック雑貨に興味があるので、これも就職活動中の合間を縫ってよく行きました。自由ヶ丘、下北沢、吉祥寺、お台場、代官山には何度と無く行きました。でも、最近はちょっとご無沙汰気味で...。ラーメン店巡り。ラーメンが好きなので、話題の店とかを探してよく行きます。今の職場の傍には、ランチに食べに行ける様なラーメン店が無いのが不満です。個人的には新宿西口エリア渋谷は好きです。------------------------------------------------------------------以上長くなりましたが、果してここまで読んでくれた暇な方(スミマセン)はどの位いるかな?退屈だったでしょう!これが私の全てではありませんが、ここに書いていないことでもその都度好きになったり、そうでなくなったりすることもあります。日記にはここに掲げたこと以外の、その時々の出来事も交えて今年も運営することにしていますのでヨロシクお願いします。
2008.01.01
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