趣味の漢詩と日本文学

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February 2, 2007
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カテゴリ: 漢詩・漢文
酬靈徹公相招 劉長卿
石澗泉聲舊不聞、獨臨長路雪紛紛。
如今漸欲生黄髮、願脱頭冠與白雲。
【韻字】聞・紛・雲(平声、文韻)。
【訓読文】
霊徹公の相招かるるに酬ゆ。
石澗泉声旧(かつて)聞かず、独り長路に臨めば雪紛紛たり。
如今漸く黄髮を生ぜんと欲し、願くは頭冠を脱ぎて白雲を与(とも)にせん。
【注】

○紛紛 さかんに降るさま。
○如今 ただいま。
○漸 しだいに。
○黄髮 老人の髪は白から黄色に変わるという。
○冠 役人生活の象徴。
○白雲 山暮らし、隠遁生活の象徴。
【訳】
霊徹和尚がお招きくださったのに答える詩。
谷川のせせらぎちょろちょろとかつて聞かざる清らかさ、独り長路を来てみれば雪が出迎え降りしきる。
われも頭の黄ばむ歳、役人やめて隠居せん。





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Last updated  February 2, 2007 07:32:08 PM
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