松木幸夫 ギタリスト的思考

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choco.yukio @ Re:曲の性格(11/27) remain-iihamaさん。 素晴らしいコメント…
remain-iihama@ 曲の性格  いつも楽しく読ませていただき  示唆…
choco.yukio @ Re:音楽(とギター)の見え方(10/30) remain-iihamaさん。 > ただ、最近の課…
remain-iihama@ 音楽(とギター)の見え方  私も全く同感です。  自身もかつては…
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choco.yukio @ Re[1]:息が合わないと云うこと(09/15) あやさん。 コメントありがとうございま…

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Dec 18, 2009
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カテゴリ: 音楽
 この数日間、北海道はとても冷え込んだ。

 千歳に住む生徒が、朝7時頃外の気温を調べたところ、マイナス10度だったらしい。

 昨日僕は午後4時半過ぎに千歳教室に到着して、生徒が来る前に部屋を暖めようと、車からギターと鞄と、ペットボトルのコーヒーのすべてを抱えて玄関を鍵を開け始めた。

 確かに鍵は、開いた。

 ところがドアノブを引いてみるが、ドアは、建物に接着されているような具合にびくりとも動かなかった。

 「あ?」と思いつつ、この玄関にはふたつの鍵穴があることを思い出した。僕は通常上の鍵ばかりを使って戸締まりしているけれど、大家は稀に両方の鍵を閉めることが、これまでもたびたびあったと云うことを思い出したために、僕は下の鍵穴にも鍵を差し込み、回した。確かに鍵は動いた。

 ところがドアは、開かない。

 もしかしたら、大家は下の鍵を使って戸締まりをしたのか?

 僕は、ふたつの鍵のどちらかを開けて、どちらかを閉じたために今またドアを開けることができないのか?と咄嗟に考え、ふたつの鍵の開け方の組み合わせのすべてを試してみた。



 仕方ないから大家に電話した。

 ところが大家にしても鍵をどちらに回せば開くかなんて覚えていなかった。

 それは当たり前のことだ。それはつまり、閉まる方の反対方向に鍵を回せば鍵がかかるから、特に知る必要がないからだ。

 僕は、三度鍵と格闘をし始めた。

 何故なら、もうすぐ生徒がやってくるからである。

 がちゃがちゃと鍵を回し、ドアを引っ張ると云う行為を繰り返しているときに、少しドアが動いたような感じがした。

 おや、そう云えば先ほど大家が「まだドアが凍る程寒くはないですね」と云う言葉が何となく甦ってきた。

 「もしかしたら」

 僕の感覚で上下の鍵を開くはずの方向に回して、ドアノブに手をかけて少し強い力で引っ張ってみた。

 ドアは呆気なく開いた。

 ドアの内側に張ってある緩衝剤らしいゴムの部分は少し厚い氷がびっしりと付いていた。



 まだ部屋が暖まらないうちに生徒が来て、彼女が帰る頃に部屋はようやく暖まり始めた。だが、次の生徒は自宅でのレッスンである。

 ストーブを消化して、僕は次の生徒の家に向かった。

 そこの家は、前日から、ボイラーが壊れていて、寒かった。

 我々はコーヒーを飲みがらレッスンと云うよりも与太話を始めていた。話しの途中で、彼が不意に、千歳でも発表会をしたらどうですか。と云った。しかも彼は明確なビジョンを持っていて、準備をすればいつでも実現できる可能性を持っていた。

 僕は、彼及び彼以外の生徒の僕に対する愛情を感じるのである。






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Last updated  Dec 18, 2009 08:04:37 PM


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