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1970年ノーベル賞受賞者のLinus Pauling博士は大量のビタミンCで風邪を予防することができる、少なくとも症状を和らげることができると発表しました。現在まで多くの研究がなされていますが、高用量のビタミンCではっきりした効果が出なかったり、より少ない量でもすぐれた予防効果が出たりして、研究面ではビタミンCの効果に議論の余地があります。ビタミンCの一日の所要量は45mgといわれていますが、ビタミンCの錠剤は小さくても100mg、普通は500mgです。現在では多くの人がビタミンCの錠剤1~2錠を一日数回のんでおり、一日の所要量をはるかに超えています。過剰なビタミンCは、尿中に排泄されるのでほとんど無害ですが、1日10gを超えると下痢などがおこることがあります。大量にビタミンCを摂っている人は、ビタミンCによって風邪を予防する効果を体験しています。ビタミンCは風邪だけでなくインフルエンザも予防します。Pauling博士、Szent-Gyorgyi博士は、大量のビタミンC摂取はウイルス感染を防ぐと報告しています。大量のビタミンCによって、細胞はインターフェロンというウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ物質を産生します。これによって感染が予防されます。1943年に、適量のビタミンCは白血球の活動性を良くするという報告がされています。白血球は、血液の中にある細菌を殺す細胞です。ビタミンCが過剰だと、逆に白血球の活動性は低下してしまいます。高用量のビタミンCは、髄膜炎やウイルス性肺炎など急性で致命的な感染症でも効果を上げています。24時間で45gのビタミンCを点滴するという超大量投与後数時間で劇的に病状が改善したという報告があります。
2005年11月19日
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1970年ノーベル賞受賞者のLinus Pauling博士は大量のビタミンCで風邪を予防することができる、少なくとも症状を和らげることができると発表しました。現在まで多くの研究がなされていますが、高用量のビタミンCではっきりした効果が出なかったり、より少ない量でもすぐれた予防効果が出たりして、研究面ではビタミンCの効果に議論の余地があります。ビタミンCの一日の所要量は45mgといわれていますが、ビタミンCの錠剤は小さくても100mg、普通は500mgです。現在では多くの人がビタミンCの錠剤1~2錠を一日数回のんでおり、一日の所要量をはるかに超えています。 続きは後日また…
2005年11月15日
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消化管、肺など体の内側の粘膜は円柱状の背の高い細胞で覆われています。円柱上皮といいますが、これらの多くは粘液を分泌して湿った状態を保ちます。ビタミンAが足りないとこれらは皮膚と同じような薄くて硬い、扁平上皮になります。このことは子宮頚部では重要です。検診で子宮頚部から扁平上皮がみつかると、癌の恐れがあるといわれます。実際に、子宮頚癌で一番多いのは扁平上皮が過剰に成長する扁平上皮癌です。実験動物ではビタミンAが足りないと扁平上皮ができやすく ビタミンAの投与である程度癌を防ぐといわれています。ビタミンAの不足と肺癌の関係も報告されています。肺癌は気管支の上皮細胞からできるのですが、扁平上皮癌も多いです。だからといってみなさんが薬局に走って、ビタミンAの大きなボトルを買ってくださいということではありません。実験動物での結果は出ていますが、ヒトの肺癌や子宮頚癌に有効であるかはまだ確実ではありません。また、個人差を考えずに大量に摂取すると有害になることもあります。やはりビタミンC、ビタミンEなど他の栄養素と一緒にバランスよく摂ることが大切です。
2005年11月13日
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マウスに細菌、カビを注射した後、ビタミンA3000単位を毎日注射したグループと何もしないグループを比較したところ、生存率がそれぞれ90%、35%でした。培地で培養した細菌にビタミンAを加えても変化はありません。このことからビタミンAは体に入って抵抗力をつける働きがあると考えられました。1930年代ビタミンA欠乏は感染しやすさと関係があるといわれていました。感染とは細菌などが体に入って増殖し、悪さをすることです。1934年、Edward MellanbyはラットにビタミンA抜きの食事を与えて実験しました。ほとんど全てのラットが泌尿器、耳、鼻、胃腸、肺に感染を起こしました。バター、肝油、卵黄などでビタミンAを摂ると感染はおこりません。感染症をおこしたラットも、これらを加えると短期間で回復しました。ビタミンAは特に体の内側を覆う粘膜、たとえば肺の中の気管支の粘膜や、胃や腸の粘膜、尿道や膀胱の抵抗力に深い関わりをもっています。
2005年11月08日
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野菜に元気がない。土に元気がないといわれます。戦後30年で野菜に含まれる栄養素が激減しています。科学が進歩して動植物からしかとれなかったものが、合成でできるようになりました。土壌は腐葉土など有機物に富んでいますが、科学の進歩の結果窒素、リン酸、カリなどからなる化学肥料が使われるようになりました。化学肥料の成分は水に溶けて直接植物の根に吸収されます。本来は土野中に微生物がいたほうが良いのですが、そんなことは関係なく植物が育ちます。しかし化学肥料は全てのミネラルを含んでいるわけではないので、できた植物も栄養の乏しいものになります。こうしてできた野菜は害虫や雑草に弱いため殺虫剤や除草剤を大量に使うことになります。このような状況のため、必要な栄養素をとるために栄養補助食品が必要な時代になっています。
2005年11月03日
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