もいっか★フィンランド

もいっか★フィンランド

2005.11.25
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カテゴリ: スオミは今
冷戦時代、フィンランドは民主主義体制であったが、一方でソ連とも仲が良く、いわば東西陣営の中間に位置していた。


ソ連がフィンランドの民主主義を容認する替わりに、フィンランドは仮に第三国がソ連に侵攻した際、第三国への戦時協力を拒否する、とした。これが事実上の中立主義である。


こうした微妙な立場もあってか、フィンランドはまた、東西双方の諜報活動が盛んだったのはよく知られている。とくに首都ヘルシンキには、スパイがかなりの数で潜入していた。その多くは大使館職員という形で活動しており、出身国はロシアを筆頭に、以下、アメリカ、中国、ドイツ(東西ドイツ?)、イギリス、フランス。


ただフィンランド政府が諜報活動の直接のターゲットというわけではなく、むしろその準備を行う場所だったようだ。例えばロシアのスパイはターゲット国(イギリス)に潜入する前に、まずフィンランドを経由した。ヘルシンキでは西側諸国の習慣や生活スタイルを学ぶ。こうした「スパイ養成所」はヘルシンキの他に、「中立国」オーストリアのウィーンやスイスにもあった。


やがて冷戦終結とソ連崩壊の90年代に入ると、ヘルシンキを拠点としたスパイ活動も必然的に不活発になり衰退した。めでたし、めでたし、ありがたや世界平和♪・・・・という終わり方ではない。


実は ヘルシンキでスパイ活動が再び盛んになっているらしい 。規模も冷戦期のスパイ活動ピークだったそれと匹敵するといわれている。そしてその多くはロシア人で対政府の他、産業スパイにも従事しているとか。


今回も大使館員が活動の中心らしいが、中には「 スリーパー 」と呼ばれる連中もいる。スリーパーとは、対象国の国民に完全になりきって数年~数十年潜伏し、この間あたかも「眠っている者 sleeper」かのようにスパイ行為は一切行わない。その後、周りの監視がなくなったのをみて活動を開始♪こうしたスリーパーは表向き留学生や外国人研究生だったりもする(おいおい・・・)


Helsingin Sanomat 、略してヘサリがわざわざ一面で取り上げていたのだ。だからまんざらガセというわけでもない。逆に言うと、ヘサリのレベルにまでこうした情報が達しているとするなら、実態はもっとすごいことになっていそうだ・・(怖)


いやひょっとすると、ヘサリ側のカウンター・インテリジェンスで、他国のスパイをあぶりだす戦術なのか?


話がやはりノビー化してきたので、ここら辺で止めとく。(ちなみにノビーのファンだ)







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Last updated  2005.11.25 22:33:43
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