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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.01.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
まず最初に、昨日のしつけの講座で話すことが出来なかったことを少し書きます。

昨日は最初に皆さんのしつけに対する考えを聞いて、それとあまりかけ離れないところから話しを始めようと思ったのですが、人数が多かったので皆さんの話を聞いてそれにコメントしているだけで時間が終わってしまいました。

昨日参加して下さった方はお分かりでしょうが、ひと言にしつけといってもみんなその考え方は違っています。また、実際に何をして、何をしていないのかと言うことも違います。
よく考えている人もいれば、あまり考えたことがない人もいます。

それと、しつけだと思って熱心にやっていることがただの押しつけであったり、“しつけなんか意識していません”という人が素敵なしつけをしていることもあります。

要は“大人がどう思っているのか”ではなく、“結果として子どもに何が伝わっているのか”ということなんです。

冷静になってまずそれを考えてみて欲しいと思います。
優しい子どもになって欲しくて“優しくしなさい”と怒鳴っても、子どもの心に優しさが育つのかどうかということです。
例えばですが、ただ抱きしめてあげるだけの方が優しさは育つのではないかということです。

一般的な感覚としては“優しくしなさい”と子どもに言うことも“しつけ”の範疇に入るのかも知れませんが、ただ抱きしめてあげることはしつけとは言いにくいですよね。

でも、ただ抱きしめてあげる方が子どもの心に優しさが育つのならわざわざ“優しくしなさい”と言う必要はないわけです。

よく、他の子に対して攻撃的な子がいます。
そういう子どもに対して、“ぶってはいけない”、“悪口を言ってはいけない”、“突き飛ばしてはいけない”と指導することは当然のしつけですよね。
でも、そんなしつけをしていなくても他の子に優しい子もいます。

そういう子どもを良く見ているとお母さんとも仲がいいです。
家族みんなが仲がいいです。
でも、子どもや家族と楽しい関係を作ることはあまりしつけとは言いません。

お手伝いなども、“お手伝いしなさい”と言わなくても、パッと動ける子もいます。そういうことが当たり前になってしまっている子です。

そう考えていくと、 もしかしたらしつけなど特に意識する必要がなくなるような子育てこそが素敵なしつけなのではないのかと思えるのです。

私は、しつけなど必要が無くなるような子育ての基本は喜びと調和と真善美の体験だと思っています。
そして、実際子どもはそういうものが好きです。本能的に、グチャグチャの状態より調和した状態を好むのです。


確かに子どもは自分で散らかし、言うことを聞いてくれないと泣き叫びます。
でも、それは子どもはその状態から始めるということに過ぎません。
赤ちゃんですから。
赤ちゃんが泣き叫んでも泣き叫びたいわけではありません。
赤ちゃんがハイハイしかできなくても、ズーッとハイハイしたいわけではありません。

だから成長するのです。

それを、赤ちゃんが言葉を話さないのは言葉を話したくないからだと思いこんで言葉かけをしなければ非常に困ったことになってしまいます。

この調和や真善美に対する感覚は人間だけが持っている本能なのです。
人間が人間らしさを獲得するために神様が与えてくれた本能なのです。
だからこれらに満たされている子は優しく、賢く、心が落ち着いているのです。
と言っても話しが難しくなってしまうので、もっと具体的に言います。

正しい子育てを目指すのではなく、子育てを楽しんで下さい。
子どもと一緒の時間を楽しんで下さい。
子どもの成長を子どもに共感しながら喜んで下さい。
家庭の中に喜びと笑い声を満たして下さい。

簡単なところでは親子でいっぱい歌を歌って下さい。
歌の力は強力です。

お話しをいっぱい語ってあげて下さい。
絵本を読むだけでなく、自分の言葉で自分の体験を語ってあげて下さい。
自分が子どもの頃のことなども語ってあげて下さい。
どんなイタズラをしたのか。お母さんやお父さんに叱られたことなども。
そうすると、子どもはお母さんやお父さんを“自分に命令する人”ではなく“人生の先輩”として意識するようになるでしょう。すると、お母さんやお父さんの言葉に対して聞く耳が育つのです。

植物でも動物でも生き物の世話をさせて下さい。
世話をされる体験だけでなく世話をする体験も必要なのです。

親子で一緒に、いっぱい作ったり描いたりして遊んで下さい。
一緒に作ったり描いたりすることで目的を共有する体験、役割の体験ができます。
“一緒に”ということが大切なんです。
その時、大人が指導してはいけません。大人はサポートするだけです。

昔はそういうことはお手伝いや群れ遊びの中で体験しましたが、今ではお母さんやお父さんが意識的に子どもと関わって体験させてあげないことには子どもはそういう体験によって育つことができません。

そのような関わりをしていれば自然としつけなど必要がない子どもに育っていきます。
お母さんもまた育ちます。自分の思い通りに育っていなくても“それはそれでOKかな”と思えるようになるのです。

うさぎに“はねるな”というのはしつけではありません。
そういうことが分かってきます。

但し、子どもが間違ったことをした時にははっきりと、そしてしっかりとその間違いを教えてあげて下さいね。
でも、あまりそのことにばかり意識が行ってしまっていると、子どもを監視し、あら探しばかりしてしまうようになってしまう危険性があるということです。

子どもの欠点探しが“しつけ”の目的ではありませんからね。
それではモグラたたきと同じになってしまいます。

それとお母さんが気になるところばかり注意していたら、子どもの育ちも偏ってしまいます。
現代では、昔のようにしつけの基準があるわけではないので自分の趣味興味だけで子どもを育ててしまう恐れもあります。
だからこそ現代のしつけでは“人間として”という視点は忘れない方がいいと思います。





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Last updated  2008.01.21 07:51:57
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