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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.01.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類
1月20日にダージリンさんから



(関わる相手を尊重しつつ、自分も生かすということ・・・?)


というコメントを頂きましたので、今日はその事について書かせて頂きます。
子どものからだ育ては明日にします。

この“役割”という考え方は非常に大切な考え方なのですが、最近ではあまり重要視されていません。
簡単に言うと“秩序を支える働き”ということです。そして、“自分がやりたいこと”ではなく、“自分が必要とされている働き”のことです。

鬼ごっこをやっていて“ぼくは鬼なんかやりたくない”といって、つかまっても鬼をやらない子がいます。でも、鬼につかまった子が鬼を引き受けないことには鬼ごっこは成り立ちません。鬼をやりたくない子は鬼ごっこに参加してはいけないのです。

“鬼をやりたい子が鬼をやればいいんだ”というのが現代的な考え方なのかも知れませんが、それでは鬼ごっこにならないのです。みんなで遊べないのです。みんなで遊ぶためには自分がやりたくないことでもやらなければならない場合もあるのです。そうですよね。

PTAの役員を決める時にも同じことが起きています。
そのうち“業者にでも委託しよう”などと言い出す人も出てくるかも知れません。


また、先日小1の男の子が“なんで教室(学校の)の掃除を子どもがしなきゃいけないの?”と聞いてきました。やりたくないようです。
でも、自分たちが汚した場所を自分たちで掃除をするのは当然の役割です。

“お金を払って業者に任せればいい”というのが現代的な発想ですが、そういう感覚になれてしまうと大人になった時に“この社会は自分たちが支えているんだ”という意識を持つことが出来ないでしょう。

“ゴミが落ちている”・・・“役所は何をしているんだ”
“万引きをする子がいる”・・・“親は、警察は何をしているんだ”
“環境が悪化している”・・・“政治家は何をしているんだ”
“子どもがおかしい”・・・“母親は何をしているんだ”

という考え方では世の中はおかしくなるばかりです。
もちろん、その考えが間違っているわけではありません。
これも一つの“役割”という考え方でもあります。
専門家は専門家でしっかりと考え、仕事をしなければなりません。


そういう考え方に慣れてしまっている人は、専門家になっても同じ感覚のままだからです。
これは水道課の仕事だ、うちの仕事じゃない。
これは胃腸科の仕事だ、うちの仕事じゃない。
これは母親の仕事だ、父親の私の仕事じゃない。
とみんな責任逃れをするばかりでしょう。


そうではないはずです。
これは水道課の仕事だが、うちでもこういうサポートは出来ます。
これは胃腸科の仕事だが、うちでもこういうサポートは出来ます。
これは母親の仕事だが、父親の私でもこういうサポートは出来ます。
という考え方がない限り、絶対にものごとはうまく流れないのです。

役割を引き受けるということは、自分に出来ることは自分でちゃんとやるということです。
やりたいことばかりやっていてはいけないということです。
自分の義務でないことでも、出来ることがあったらちゃんとやるということです。
やってもらうことばかり期待してはいけないということです。

人間のからだもこのように出来ています。
歩いている時には足だけが仕事をしているわけではないのです。
胴体も手も頭も歩くことに協力しています。
脳みそも目も耳も協力しています。
そうしないと足が安心して歩くことに専念できないからです。

“やりたいことばかりやって、やりたくないことはやらなくてもいいよ”というのが現代的な考え方です。
今、“自分探し”が流行ですが、それもどうも“自分がやりたいこと”を探すことのようです。
自分が出来ること、自分がやらなくてはならないことではなく、自分がやりたいことを探すことにばかり熱心です。だから、ちょっとやってみて思い通りにいかないとすぐにやめてしまいます。

確かに、自分がやりたいことを探すことも大切です。でも、だからといってやりたくないことから逃げていたら一生陽炎を追い続けることになるでしょうね。
“やりたいこと”と“やりたくないこと”とは常にセットになっているのですから。
この社会には、“やりたいことだけやっていればいい”などという仕事は存在していないのです。

遊びの場では、“今度は○○ちゃんの番だよ”ということを喜んで引き受けることです。
(これが苦手な子が増えています。兄弟が多い時にはこれが出来ないと兄弟関係がおかしくなりますが、一人っこでは“出来なくてもOK”ということも可能ですからね。)
そして、こういう体験は意識していれば生活の場でも簡単に与えることが出来ます。
それが“しつけ”の役割でもあるわけです。


“今までは子ども役でしたが、今度はお母さん役をやって下さいね”と言われて、“やだー、まだ子ども役をやりたい”とダダをこねてはいけません。 母親役として登場しているのに、子どもを演じてはいけないのです。それでは子どもが困ります。
それが役割と言うことです。
その役割の中に幸せを見つけることが出来た人は幸せな人です。

(ただ問題なのは、その“お母さんとしての役割”が一体どのようなことなのかが分からなくなってしまっていることです。)

人生の役割でも同じです。
“自分にできることをする”のが役割です。
ですから、出来ないことを無理してやることもありません。社会的な義務としてはそういう役割もありますが、人生ではそのような役割はありません。

出来ないと言うことは、それはあなたの役割ではないということなんですから。
だから、一生懸命にやっても出来なければ、出来ないことはあきらめて出来ることを探すことです、あきらめることも大切なんです。
でも、もしそれがあなたの役割なら、今できることを積み上げていけばきっとそこまでたどり着けるはずです。

“やりたいことが出来ない”と悔やんでもしょうがありません。
今できることをしっかりとやる、それでいいんです。
それでうまく行くんです。

自分に与えられた人生の役割とはそういうことです。
だから、遠くを探す必要はありません。
今私に出来ることは何だろうと考えれば見つかるのです。





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Last updated  2008.01.22 15:22:38
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