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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.08.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
幼い子どもは自分の周囲にいる大人を見て、大人と関わり、その大人を模倣するような形で成長していきます。

子どもは、話し方、歩き方、考え方、価値観、からだの使い方、声の出し方、表情など、その人の「その人らしさ」を特徴づける全てのことを、大人を模倣することで身に着けて行くのです。

だからといって、同じ環境で育った子がみんな同じ状態になるわけではありません。
周囲の大人と同じになるわけでもありません。なぜなら、その模倣は子ども主体で行われるからです。気質も大きく影響しています。
だから同じ環境で同じ親に育てられても、兄弟はみんな違うのです。

同じような叩き方をしても、木をたたいた時と、石をたたいた時と、金属をたたいた時とでは異なった音がしますよね。
また木によっても、石によっても音は異なりますよね。それと同じです。

そして、これは大人でも同じです。
踊りや太極拳などの学びで、お手本を見せて真似をさせても、真似の仕方は人それぞれです。「気になるところ」も、「出来ること」も人それぞれだからです。


子どもの周囲に「言葉を話す人」がいなければ、子どもは決して「言葉」を話せるようにはならないのです。
優しくされた体験がないまま育った子は、他の人に優しくできる人にはならないのです。

また、成長の段階によっても模倣できることは違います。3歳児に5歳児の真似は出来ません。お母さんがお手本を見せて模倣させたいと思っても、子どもは自分の感覚と、心と、からだ状態に合わせて模倣するので、お母さんの期待通りには模倣しません。

お母さんが、子どもにちゃんとお椅子に座って、ちゃんとお箸を使って食事をさせようと思っていくらお手本を見せても、子どもは「自分の成長に必要でないこと」や「興味を感じないこと」は模倣しないのです。



子どもを「よい子」に育てるために、お母さんが「よいお母さん」を演じていると、子どもはそのお母さんを模倣して「よい子」を演じるようになります。でも、それはお母さんの前でだけです。お母さんがいない場では自分の地が出ます。


子どもはお母さんが「頭で考えたこと」ではなく、お母さんの「心とからだの状態」を模倣するのです。

ですから、「子どもたちの心とからだの状態」は、「私たち大人の心とからだの状態」でもあるのです。

だからこそ、子育ては「私たちはどう生きるのか」ということをしっかりと考えるところから始める必要があるのです。

ちなみに、私は理想を押し付けているのではありません。子どもの成長における現実を伝えているだけです。





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Last updated  2023.08.03 06:03:13
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