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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.08.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類
世の中には子どものことで悩んでいる人や、自分のことで悩んでいる人が山のようにいます。
また、パートナーや知り合いのことで悩んでいる人もいっぱいいます。
それで、多くの人がその問題を解決する方法を探しています。

でも、いくら熱心に「問題を解決する方法」を探しても見つかりません。また、見つかったように感じてその方法を試しても、多くの場合、思い通りの結果にはなりません。
なぜなら、 「今、目の前にある問題」は、「それまでの目に見えない原因の積み重ねの結果」だからです。

今の状態に至るまでには長い時間がかかっているのです。その時間を無視して、いきなり結果だけを変えようとしても変えられるわけがないのです。

「頭が痛い」とき、痛み止めを飲むのは一つの解決方法です。でも、痛み止めを飲んでも「なぜ頭痛が発生しているのか」という原因を放置したままなら、状態はさらに悪化していくでしょう。
そしてやがて、痛み止めでは対処できない状態にまでなってしまうかも知れません。
心の病やからだ全体の病にまでつながってしまう可能性もあります。

でもそんな時は、安易に解決方法に頼らずに、「なぜそういう問題が起きているのか」ということをちゃんと理解しようとすることで、特別な対処などしなくてもその理解の進みに合わせて問題は自然と解決していくのです。


頭で考えた方法論だけで問題を解決しようとしているからいつまでたっても問題が解決しないのです。それどころか状態が悪化してしまうのです。

これは子育ての問題でも、自分自身の生き方の問題でも、夫婦の問題でも、社会の問題でも同じです。

「仏教」は、お釈迦様がこの世界の実相や、命や、苦しみの意味を理解しようとした思索の軌跡をまとめ、みんなにも伝えようとしたことで生まれました。
お釈迦様が説いたのは、「○○を信じなさい」というものではなく、「正しく理解しなさい」ということを伝えようとしたものなんです。

「仏教」という宗教を伝えようとしたのではないのです。お釈迦さまの教えを伝える過程で「仏教」という宗教になったのです。

「子どもがゲームばかりやって勉強しない」という問題に悩んでいる人はいっぱいいます。でも、急に子どもがそのような状態になったわけではないですよね。
今の状態は、そこに至るまでの色々な原因が積み重なった結果ですよね。長い時間をかけてその状態が作られたのですよね。

その「色々な原因」に対する理解がないまま、「結果としての今の状態」だけをいきなり変えようとしても無理に決まっているのです。

もし今の状態を変えたいのなら、生活の中に新しい要素を取り入れて子どもの意識や感覚や思考や行動が少しずつ変わっていくのをじっくりと待つ以外にないのです。
今の状態に至るまでに長い時間がかかっているのなら、それが変わるための時間はもっと長くかかるのです。

それに、子どものこのような状態を問題視しているのはお母さんだけです。子ども自身は悩んでいません。自分の状態を「問題」だとは感じていません。


だから、お母さんが子どもの状態を「問題だ」と考え、直そうとした時点で子どものと対立が発生してしまうのです。そして、子どもは「自分」を守ろうとしてさらにかたくなになってしまいます。そして、親子の関係がこじれます。親子の関係がこじれれば、さらに問題の解決が困難になります。

例えばですが、子どもがゲーム漬けになってしまっていてこれを変えたい時には、子どもに「ゲームをやめなさい」と言うのではなく、お母さん自身も子どもと一緒にゲームをしてしまうという方法もあります。
子どもと一緒にゲームをすることで、子どもがゲームに何を求めているのかが理解できるかもしれません。

子どもとの会話も増えるでしょう。親子の関係も変わるでしょう。
そうしたら、自然と子どもも変わっていくかも知れません。周囲の状況が変われば子どもも変わるのです。





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Last updated  2023.08.22 07:56:03
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