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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.09.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「頭を使う」と言うことは、「とりあえずやってみる」ということなのです。体験がないことをいくら考えても分かる訳がないのですから。
幼い子ども達は常にそれを実践しています。そしてお母さんに叱られています。

知識もあり、経験もある大人の場合は頭の中だけで考えることも可能です。でも、知識も経験もない子どもが頭の中だけで考えてもなんにも出て来るわけがないのです。

これは子どもに限らず、大人でも同じです。結婚でも子育てでも就職でも趣味でも何でも、新しいことに挑戦する場合はとにかくまずやってみることです。うまく行かなければあれこれ試行錯誤するのです。

とにかくやってみるのです。やってみないことには「知らないこと」や「新しいこと」と出会えないのですから。
また、試行錯誤して「知らないこと」や「新しいこと」と出会えなければ、いつまで経っても、自分の考え方や感覚をバージョンアップすることが出来ません。そのため自分の頭で考えることも出来るようにはなりません。そして、悩みばかりが増えていきます。

本来、「悩むこと」と「考えること」は全く別のことなのですが、その区別が付かない人が多いのです。悩んでばかりいる人に「もうちょっとちゃんと考えたら」と言うと、「私だっていっぱい考えているのよ」と怒りの声が返ってきます。

勉強でも同じです。以前、うちの子が数学の問題を前にして「わからない」と繰り返していたので、「眺めているだけでは頭は働かないよ」と言いました。特に初心者の場合は、問題を図式化したり、絵に描いたりしてみたりして手を動かして考えないことには頭は働かないのです。頭の中だけで考えることが出来るのは上級者だけです。

ソロバン上級者の驚異的な暗算能力も同じですよね。実際にソロバンの珠をはじいて計算しているうちに、やがて頭の中だけでも計算が出来るようになるのです。繰り返し繰り返しの練習で頭の中にソロバンが入ってしまうからです。


子ども達の思考力は実際に手を使い、感覚を使い、からだを使って、あれこれ試行錯誤する過程で身についていくのです。

子どもや初心者にとって「試行錯誤」は「思考」そのものなのです。試行錯誤が「発見」を促し、それが思考を目覚めさせるのです。

様々な子どものイタズラもその試行錯誤の現れです。つまり、子どものイタズラは子どもの思考の現れなのです。
ですから、子どもがイタズラをした場合は、ただ叱るだけでなくそのイタズラを通して子どもが何を発見して楽しんでいるのかを考えてみて下さい。そのことを理解することがまた、子どもの「困ったイタズラ」を減らすことにもなるのです。

(ただし、延々と同じイタズラにこだわる時には、心のトラブルや発達障害の可能性があるので要注意です。一般的には発見の驚きが収まれば、そのイタズラは収まっていきます。)

でも、今の子どもたちはこの試行錯誤が出来ないのです。試行錯誤を「発見」と考えずに「失敗」と考えてしまうからです。そして、なぜか失敗を非常に恐れるのです。幼い時から試行錯誤の楽しさを体験していないからなのでしょう。

だから、眺めるだけで手を出さないのです。失敗したら嫌だからです。だからいつまで経っても上手にもならないし、考えることが出来るようにもならないのです。

失敗によって思考停止してしまう人は、失敗を恐れるあまりどんどん自分の世界を狭めていってしまいます。

この世界には「失敗」などないのです。ただ「発見」があるばかりです。そして、その発見を積み重ねることで「考える能力」が育つのです。

ですから、失敗が評価を下げることにつながるような教育システムを行っている限り、子どもの思考力はどんどん低下して行くのです。でもそれが日本の教育システムです。
また、親が、失敗に不寛容だと子どもは自分の頭で考えなくなります。





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Last updated  2023.09.03 09:03:22
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