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森の声

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2025.10.15
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子どもの命は、「お母さんの子宮」の中で目覚め、子宮から出て「外の世界」と触れても大丈夫な状態になるまでの十月十日、「お母さんの子宮の中」で過ごします。その準備が出来る前にいきなり外の世界に放り出されたら、自分の命を自分で守ることが出来ないからです。

そして、お母さんの方にも「何が何でも赤ちゃんを守らなければ」という意識が目覚めます。最近は、この意識が目覚めにくいお母さんも増えてきたようですが、本来は、「動物としての自然な本能」としてこのような意識が目覚めます。これが「母性本能」と呼ばれるものです。

この「母性本能」は、当然、人間以外の動物たちも持っています。だから、見知らぬ猫や熊などの赤ちゃんに、「まー、かわいい」などと、不用意に近寄ったりしてはいけないのです。そんなことしたら、赤ちゃんを守ろうとするお母さんからの攻撃を受けてしまいます。

赤ちゃんは子宮から出た後も保護を必要としているのです。それは自分の力で「食べるもの」を手に入れ、自分の力で「自分に害を与えるもの」から逃げることが出来るようになるまで続きます。人間の場合は14~18才頃まで、親や大人による保護を必要としています。

そして、「安心」と「安全」と共に、その保護を与えるのが「家庭」や「家族」の役割です。赤ちゃんは、お母さんの肉体の中にある「子宮」から出ても、一人で自立して生きていくことが出来るようになるまでは、「親」や「家庭」や「家族」というような「人と人のつながりによって作られている子宮」の中で育つ必要があるのです。「仲間」もそのような働きをしてくれます。

自立する準備が出来る前に不用意に「外の世界」、「大人の世界」、「現実の世界」と触れ合ってしまうと、子どもの心とからだが傷ついてしまったり、成長が歪んでしまう可能性が高いのです。

ちなみに「家庭」と「家族」を分けているのは、「家族」は基本的に人間だけですが、「家庭」という言葉には「生活」も含まれているからです。

ですから、子どもの心とからだの成長の段階に合わせて、少しずつ「外の世界」、「大人の世界」、「現実の世界」と触れ合う機会を多くして、14~18才頃になったら、親や家族から離れても、自分の力で自由に生きていくことが出来るように、その成長を見守ってあげる必要があるのです。

2,3才頃までは「お母さん」という存在が「子宮の役割」を果たしています。5,6才頃までは「家庭」や「家族」という存在が「子宮の役割」を果たしています。9,10才頃までは「仲間」という存在が「子宮の役割」を果たしています。そしてその頃から子どもは、「外の世界」、「大人の世界」、「現実の世界」を認識するようになり、それらの世界に出て行く準備を始めます。「新しい目覚め」が始まるのです。



それと同時に、親に対しては反抗的になります。大人に対して批判的になります。「親の言うこと」よりも「仲間」や、「先輩」や、「尊敬する人」の言葉を聞くようになります。

それでもまだ、生活は親や家族に依存したままです。お金を稼ぐ能力が育っていないからです。この頃の子どもは、親に「金は出しても口は出さないで欲しい」と思っています。

とまあ、子どもの成長を俯瞰するとこのようなものです。人類が社会生活を始めるようになってからズーッと子ども達はこのように育ち、自立していったのでしょう。

でも最近、この「子どもの自然な成長」に異常が起きています。ネットや簡単で便利な機械が登場したことで、家庭の中にまで「外の世界」、「大人の世界」、「現実の世界」が入り込むようになってしまったからです。また、それを喜んだり、積極的に子どもたちに大人の世界と触れさせようとする大人も増えてきました。

親や、家庭や、家族が、子どもの成長を守る「子宮」の役割を果たせなくなってしまったのです。その結果、「自分の心やからだを守る能力」を育てることが出来ないまま、肉体だけが大人になってしまう子どもたちが増えてきました。





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Last updated  2025.10.15 09:01:17
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