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すべて、お楽しみさ… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2025.11.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもは、自分の周囲に「あるもの」や「いるもの」とやり取りしながら、学び、成長して行きます。ですから、毎日同じ空間の中だけに居て、同じ「あるもの」や「いるもの」と、「同じこと」ばかりを繰り返していると、「慣れ」が生じ、「感覚」と「思考」が停止してしまい、惰性だけで生活するようになり「成長」が停止します。

特に、「家の中」や「公園」のような人工的な環境には変化や多様性が少ないし、大人によって「出来ること」に制限もかけられているので、すぐに慣れが生まれてしまいます。そして慣れてしまえば、後に残るのは「退屈」だけです。

でも、成長過程にある子ども達は本能的に「退屈」を嫌うので、あれこれ「大人が決めたルール」以外のことを探し、やり始めます。

滑り台を下から登ったり、滑り台の上から石や砂を落としたり、ブランコに石を置いたりとあれこれ「大人には想定外の遊び」を発見し、遊び始めます。
仲間がいれば遊びがエスカレートして、さらに「大人には想定外の遊び」をし始めます。
さらに、「困ったこと」をした時の大人の反応を面白がって、わざと「やってはいけない」ことをやり始める子もいます。
「イジメ遊び」を始める子もいます。

大人はこれを「困ったこと」と考えますが、それは、「子どもの成長」の表れでもあるのです。でも「子どもの成長」よりも安全や安心の方を大切にする大人達は、「事故やトラブルが起きてしまう可能性が高い遊び」を嫌います。そして、禁止し、叱ります。何かあったら責任を問われるからです。

確かに、イジメは止めなければなりませんが、なぜ「イジメ遊び」をするのかというと「成長欲求」が満たされていないからなんです。このことはちゃんと認識しておいた方がいいです。



でも子ども達は、そんな大人が決めた「使い方」を知りません。興味もないし、知りたいとも思っていません。そんなもの守っていたら「新しい発見」がないからです。
子どもが「遊び」に夢中になるのは「新しい発見」があるからなのです。そして「新しい発見」を通して「新しい感じ方」「新しい考え方」「新しいからだの使い方」に目覚め、成長していくのです。

問題は、それらの「人間が作ったもの」は「使い方」を守っていれば安心・安全なように出来ていますが、「使い方」を守らなかった場合の安心と安全は保証されていないということです。また、自然物と違って高価でもあります。
そのため、大人達は「使い方」を守らせようとします。でもその結果、子どもたちは「同じ感覚」、「同じ思考」、「同じからだの使い方」を繰り返すだけになってしまいます。そのため、すぐに飽きてしまいます。

これは、お母さん達から良く聞く話なのですが、欲しがっていたオモチャを買ってあげても、直後は喜び、いっぱい遊ぶのですが、しばらくすると見向きもしなくなってしまうことが多いそうです。皆さんの所でもそうではありませんか。
見かけがいくらかっこよくても、可愛くても、使い方が決まっていて、自由度が少ないオモチャはすぐに飽きてしまうのです。

そして同じように良く聞くのが、布や、紙や、ガラクタや、森の中で拾ってきたようなものでは、飽きることなくズーッと遊んでいるということです。どうしてだと思いますか?

「人間が作ったオモチャ」で遊ぶときには、子どもがオモチャに合わせなければなりません。リカちゃん人形を「花子さん」として扱うことは出来ないのです。言い換えると、使い方が決まっているオモチャは、子どもの興味や成長に合わせてくれないのです。

でも、布や、紙や、ガラクタや、森の中で拾ってきたようなものは子どもの成長に合わせてくれます。子どもが成長して遊び方を変えても、遊び方の変化に合わせてくれます。だから飽きないのです。

シュタイナー教育で使う「バルドルフ人形」も特定の個性を与えられていません。ですから、何人にも、赤ちゃんにも、子どもにも、お母さんにもなることが出来ます。





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Last updated  2025.11.03 10:11:33
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